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ekinenpyouさんの記事が20件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[101521]2021年4月12日
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[101515]2021年4月11日
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[101514]2021年4月10日
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[101511]2021年4月9日
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[101492]2021年3月30日
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[101487]2021年3月27日
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[101486]2021年3月26日
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[101477]2021年3月21日
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[101471]2021年3月15日
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[101466]2021年3月13日
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[101460]2021年3月10日
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[101457]2021年3月9日
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[101455]2021年3月8日
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[101451]2021年3月6日
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[101449]2021年3月5日
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[101436]2021年3月2日
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[101429]2021年2月27日
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[101417]2021年2月23日
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[101402]2021年2月13日
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[101397]2021年2月10日
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[101521] 2021年 4月 12日(月)19:30:49ekinenpyou さん
Re:山形県の歴代市町村長など
[101518]N さん
早速のフォローありがとうございました、仰る通りかと思われます。岸宏一金山町長の就任日ですが、[78500]にまん さんでは
1971(S46).5.?
と大筋で合っていたようなのですが、なぜか1971(S46).4.30と登録されたようです。
【参考】岸 宏一(厚生労働副大臣)

[101490]N さんで(千葉県知事の)就任日が1日ずれているという的確なご指摘があったので、当方からも若年首長のページで1点だけ
平良 幸市さん(沖縄県知事)は1976(S51).6.15就任とありますが
知事ファイル-全国知事会では(10日後の)6.25となっており、沖縄県サイトの記述と一致します。

沖縄県公報(6.18当選人告示)となっており、その後の就任が妥当であろうと思われます。

【おまけ】
元愛知県知事の神田 真秋さんの本名は「眞」が旧字なのでしょうか、知りませんでした。(S26年生まれなら、あり得ると思いますが)
例えば皆様ご存知の有名なこちらの方は別名義とありますので本名ではなさそうです、人名漢字は色々と解釈が難しいですね・・・
人名用漢字の新字旧字「真」と「眞」より
「目」の下の部分がくっついた「眞」は、昭和56年10月1日から平成16年9月26日の間だけ、子供の名づけに使えたということになります。
当方のような素人だと「目」の下の部分があいた「眞」と「目」の下の部分がくっついた「眞」程度の違いなら
包摂字形で良いのでは?とも考えてしまうのですが・・・

※例えば人名漢字では「俱」○・「倶」× となるようですが、地名なら現在通用しているものは「倶知安」「倶利伽羅」などです。
旧字は「俱知安」(左中央上)・「俱利伽羅」(右3段目)

【参考】人名用漢字別表の変遷(「俱」は平成16年9月27日に追加)

拙稿[101515]追記・山形交通三山線に関する写真が掲載されている別サイトをご紹介
津島軽便堂写真館(当時の白岩駅の様子がよくわかります、朝は早いですが下り最終電車は19時だったそうです)
[101515] 2021年 4月 11日(日)10:48:44ekinenpyou さん
Re:クイズの答えなど
以下は長くなるので分割投稿にしました。

[101509]伊豆之国 さん
この問の共通項は…[83002]を見ると一目瞭然。「白」の付く駅がある、「白」の付く現存する町です。
[83002]伊豆之国 さん
このうち惜しいのは白鷹町。お隣の長井市に「白兎」という駅([77114])があるのですが、白鷹町との境界線まで約1km弱。白鷹町にあるお隣の駅「蚕桑(こぐわ)」までは1.4kmです。

山形県における平成の大合併は庄内地域で実施されその他は従来のままでした、
過去に遡りますと現在の寒河江市白岩に白岩駅が存在しており、ここは明治期以降(昭和の大合併まで)西村山郡白岩町の領域でした。

[13511]深海魚[雑魚] さんより
羽前高松ではかつて、山形交通三山線が分岐して、西川町の
間沢まで延びていました。非電化の左沢線から電鉄線が分岐するという構図も当時ならではの現象です。
【参考】山形交通三山線(夏季・冬季の貴重な写真あり、夏は酷暑&冬は豪雪の中電車を走らせるのは大変だった・・・)
白岩駅跡(かつての駅舎を利用?)

白岩について少し補足
大日本地名辞書(左下)
市街名邑及町村二百戸以上戸口表(M21)の第二表(名邑)にも記載があります。M33年に村→町
白岩発電所東北電力管内でも最古参の水力発電所です。

【おまけ】
山形県市町村概要(令和2年刊)
PDF(58コマ)に歴代市町村長の就任日記載あり、このあたりの不明情報を一部補完できるかもしれません・・・
自治体名欄の背景色が緑色は合併ですでに消滅した自治体です(同一市名での新設合併による消滅も含みます)。

真室川町は新設合併を経ています。
[101514] 2021年 4月 10日(土)20:47:31ekinenpyou さん
Re:千葉県夷隅郡旭町など
[101512]MI さん
これは恐らく誤植でありまして、同年4月6日縣報p20正誤で次のように訂正されているのです。(pdfの11コマ)
○正誤 縣令第十八號別冊八ページ土村區域根本内新田ハ根木内新田同四十三ページ新町村旭村ハ旭町(中略)の誤
 ということで「旭町」が正当だったのです。
早速のフォローありがとうございました。
的確な説明です、この件は役場位置との対比でも不自然な点がわかるのですが(正誤が比較的早期に出たため?)
国側(内務省)へも上手く伝わったらしく二十二年末市町村現住人口別冊(M23.10.6告示)でも適切な分類表記となりました。

また、千葉県統計書(M23)でも町数3となっており、一部では正誤情報が反映されております。
※M23.12.31現在なので、大多喜&旭の他、同年に実施された勝浦村→町を含めます。

なお、[68959]MI さんにもありますが新潟県の刈羽郡石地町および中頸城郡大瀁村について

二十二年末市町村現住人口別冊(刈羽郡の村名4番目、上条村の下)→石地町村
同上(中頸城郡の村名9番目)→北大瀁村

新潟県公報でM23.5.2正誤までに2箇所の訂正を示していますが、M23.10.6内務省告示にはまだ反映されていません
(M22.12.31現在の人口を各市区町村から収集しそれを元に作成?)

翌年(M24.7.8告示)二十三年末市町村現住人口別冊(刈羽郡の町名2番目)→石地町
同上(中頸城郡の村名中ほど明治の隣)→大瀁村

適切な対応がなされているように見えますが、M23年中の町村分合改称(右上)に石地町村→石地町と誤解を招く記載が見られます。
この2点は現在県サイト(市町村の変遷一覧表)では以下のような表記となっています。
7.柏崎地域(2コマ)は成立時より石地町であるのに対し、11.上越市(2コマ)はM23.5北大瀁村→大瀁村の改称

地味ですが、正誤情報については(わかる範囲で)何らかの形で把握しておくと良いと思われます。
不可解な例)M22県令甲第22号をベースに作成されたと思われる新潟県中頸城郡是を見ると、正誤情報が反映されておらず
更に「北大瀁村」がM34.11.1の大瀁村成立まで存在したという架空の履歴が示される。

【おまけ】あまり知られていない資料1点紹介
[79130]むっくん さんで解説がなされている新旧対照市町村一覧の著者は(東京)和泉橋警察署で
冒頭で「先立って警察区画書を作成し、非売品として頒布した」という趣旨の記述がありますが
恐らくその資料は全国現行警察区画一覧(M20.10.3版権届)であろうと思われます。
名前からはわかりにくいのですが、内容は警察署管轄毎に多くの町村名が掲載された町村一覧もどき?になっています。
(沖縄・一部島嶼地域除く)

この年代の資料は地方行政区画便覧(M18年末時点)をほぼそのまま写したものが広く知られていますが、
確認したところ地域によって差はあるものの例えば石川県では
羽咋郡羽咋村→町(M20.5.5県令第90号)は反映済み(3行3列)
珠洲郡飯田村→町(M20.9.21県令第145号)は未反映(1行2列)
となっており、(表のデザインは似ていますが)完全な複製ではないことが確認できました。

【注】全国現行警察区画一覧について補足、[78767]千本桜 さんより
仙台区を構成する市制町村制施行前の町村名等の中頃にある
田原長町通, 車町, 柳町通, 北目町通, 新小寺小路, 榴ヶ岡, 長泉寺横
の「新小寺小路」は正しくは「新寺小路」のはずですので、ご確認おねがいします。
地名索引(左ページ5列目最下部)は「新寺小路」ですが、この点は地方行政区画便覧(5行6列)の記載を引き継いでしまったようです。
宮城県(1行2列)参照

※地名索引も「木町通」を「本町通」(左ページ9列目中央部、支倉町の上)とするなど
(国刊行の資料ですらも不可解な箇所がありますので)細かい部分は[79130]むっくん さんにもありますが
「町」or「丁」のような微妙である箇所を判別する資料としては単独では使えないものと考えています。
仰る通りで、位置づけはあくまで参考資料の一つといったところでしょうか・・・
[101511] 2021年 4月 9日(金)20:41:04ekinenpyou さん
宇都宮市徳次郎町(とくじろうまち)についてなど
[46378]みやこ♂ さん
宇都宮市北方の宇都宮インターそばには「徳次郎町」というのがありまして,「とくじろうちょう」とも呼ばれますが,地元では「とクジラ」と呼ばれておりますです。(^o^)
上記については、徳次郎町 本当は「とくじら」? 宇都宮市 読み方変更へ審議(読売新聞オンライン)
などを経て以下の通り対応がなされました。
徳次郎町の名称(読み方)が変更になりました(宇都宮市公式Webサイト)
(R3.3.1以降10日間の)Twitter上での関連投稿

令和2年度 第40次宇都宮市住居表示等審議会(第2回)会議録(1コマ)より
昭和29年の宇都宮市と河内郡富屋村の合併の際に,読み方についての審議した資料等は確認することはできなかったが,表記を「徳次郎町」,読み方を「とくじろうまち」と定め,告示している。
昭和の大合併で徳次郎町の読みを「とくじろうまち」としたので「とくじら」という読みは(1954年以来)
66年ぶりの復活という記述が各所に見られますが、当然ながら「徳次郎」という地名はそれ以前から存在するので、
本稿ではいつ頃から「とくじろう」という読みが出てきたかについて(簡単に調べてみたので)ログに残します。

【参考】第40次宇都宮市住居表示等審議会(第1回)次第
(6コマ)4-(1)-イ 資料に見える地名、(13コマ)徳次郎の名称(由来・読み方等)

まず、国刊行の日本地誌提要(M5-10)(真ん中)・郡区町村一覧(M14)河内郡(右ページ6行6列)
民間刊行の下野国町村名尽(M14)(右端)ではいずれも「徳次郎(トクジラ)」であった点が確認できます。

次に国刊行の地名索引(M18)(真ん中)では読みが「とくじろう」になっている点が確認できます、
民間刊行の帝国地名大辞典(M35-36)河内郡富屋村(右中央)&駅路(右下)・市町村大字読方名彙(T14)(真ん中下の富屋)も同様です。

明治維新前の資料でも「とくじろう」という読みを記したものが存在しているかもしれませんが、
国刊行の(地理)資料としては「地名索引(M18)」あたりが先駆けと言えるのかもしれません、M22の町村制施行による
合併時(もしくはそれ以前)に公称地名「とくじろう」という読みが定められていた可能性もあり得ます。

【おまけ】[101492]拙稿謎々の答を書こうと思いましたが、(次の十番勝負まで少し時間があるので)保留しておきます。
[101459]サヌカイト さんで作成ルールが示された市町村制施行時の「市区町村名の文字頻度分析」ですが、
そもそも市区町村変遷情報が何を根拠として市区町村名の文字を決めているのか?という点について、
大筋は[76874]むっくん さんで示された府令県令など(一部地域を除く)に記載された名称を元に(新旧字体の区別などを無くして)
忠実に従って作られていると思われます。

しかしながら、稀にこれらの記載に拠らず(不採用となり)ボツになったもの(市区町村名)がありますので、そうしたものを(今後)
少しずつ紹介してゆきます、エントリーナンバー1番は定番の?荏原郡 世田(ヶ)谷村あたりにしようと思いましたが
(リンク先は直接の関係はありません)、[11610]まがみ さんで示されたような構想を現在も模索しているかもしれないので
(諸事情により)保留とし、初心者向けとして[63494]グリグリさんで示されたリスト中の「千葉県夷隅郡旭町」にしておきます。

さてこの夷隅郡旭町ですが県令をほぼ忠実に転記した千葉県新旧町村対照ではなんと「旭村」になっております。
この影響か郵便区画町村便覧(M25.4)新旧対照市町村一覧(右上)
更に千葉県が作成した千葉県統計書(M31)夷隅郡(次の47コマ参照)にも「旭村」が拡散しており困ったものです。

この件に関する解説は後日示しますが、恐らくMI さんもご存知のはずなので(仔細を)教えてくれるでしょうか・・・
[101492] 2021年 3月 30日(火)19:15:00ekinenpyou さん
Re:大日本國東山道陸奥州驛路圖や仙台藩の商業統制など
[101489]千本桜 さん
国絵図の図式規定を知りたいと思っていますが
全ての箇所を読む必要はないと思いますが、いくつか(ネット閲覧可能なPDFなどを)挙げると以下の通りです。
(特にカッコ内コマは参考になると思います)

正保国絵図の調進と絵図様式の統一化について(7~9,18~24コマ)
国絵図にみる絵図村の表現とその分布(4コマ~)

元禄年間の国絵図改訂と新国絵図の性格について(9コマ~)で
「国絵図に関する文献としてよく引き合いに出される」と紹介されている「好書故事」もネット閲覧できます。
近藤正斎全集. 第3

これらと、仙台領 国絵図覚書 / 佐藤宏一(東北歴史資料館研究紀要. 3)
図書館向けデジタル化資料送信サービス参加館一覧
あたりを参照するとだいたいのことはわかるような気もしますが、細かいことは調べきれない点もあると思うので
国絵図読解事典
著者の小野寺淳先生が所属する国絵図研究会に聞いてみるなどすると何か知見が得られるかもしれませんね。

【おまけ謎々】郡の変遷(Issie さんのホームページ)などであまり触れられていない、(明治維新以降の)郡に関する?地味な
履歴情報をリストにしてみました。例によって(最上段以外は)「?」で伏せておきます。(答え合わせは後日、事前回答もOKです)

年月日郡名など参考(ヒントなど)
M3.2.27津久井県→同郡難易度初級、過去ログ[65669]hmt さん・相模国津久井県名改称伺
M4.10.10四国のどこか(なぜかあまり知られていない、当時の資料類からの捜索は容易なので難易度中級)
M5.10.19関東のどこか(郡名というより郷村地名の一部だったとも解釈できますので、参考扱い=難易度上級相当)

なお、消滅した郡の一覧 - Wikipediaにある
明治22年(1889年4月1日) 福岡県表糟屋郡・裏糟屋郡(合併して糟屋郡に)

[42562]hmt さんより
黒田長政の時代に、箱崎村を中心とする表粕屋郡と、香椎村を中心とする裏粕屋郡と称するようになったとのこと。
これは(M22.4.1より前に既に)公称の郡名ではないと思われるのですが、事実はどうなのでしょうか???
[101487] 2021年 3月 27日(土)20:17:54ekinenpyou さん
仙台藩の金ヶ瀬について追記など
[101428]千本桜 さんでご紹介いただいた[47401]を参考とし金ヶ瀬を町場としましたが、あらためて
[72228]千本桜 さんを拝読すると(金ヶ瀬には)大河原のように市日記載が見あたらないことから
商業活動許可は出ていない(広義の)町場(に準ずる)領域だったということになるのでしょうか。

ただし[72228]
小規模な町場ですと、その名が明治22年の新町村名に影響を及ぼした可能性は低くなります。影響を及ぼすには、それなりの規模と都市機能の集積が必要になります。
と仰られている通り、規模はそれなりにあったはずで、また
領内の町場は、中期において77、享保19年(1734)に89、幕末に96に増加しており
ともあるので、後に許可が出たかもしれませんが・・・

※例えば(金ヶ瀬より戸数の少ない)槻木は市日記載あり?

【なぜかまだ答えが出ていない?】[101485]伊豆之国 さんの[101468]問A
地域おこし協力隊の方が作成されたPR動画の町が答えということでよろしいですか?
[101486] 2021年 3月 26日(金)19:32:42ekinenpyou さん
Re:正保・天保国絵図は宿駅と村をどのように表記したか、など
[101479] 千本桜 さん
いつもながら丁寧なコメントありがとうございます。
宿駅名と村名の双方を表記すれば良いと思うのですが、各国藩によって村の面積が異なるから全藩統一した表現は難しいのでしょう。
(表記ルール明細は)必要であれば調べてみますが、(天保の頃になると)正保の頃よりも街道・宿駅に関する資料が
出回っていたと思うので、(仙台藩の場合)村内の宿駅有無までは国絵図に網羅せず郷帳記載の村々を表現できていれば
良かったのかもしれません。(ただし地図としての用途もあったので村と名前の異なる宿駅などは別途記載した)
【参考】仙台藩の国絵図(1~2コマ)

次に本題の金ヶ瀬宿について、千本桜 さんのサイト(木戸の位置と本町・新町境)では宿の長さ(東西木戸間距離)を
10町33間(1,150m)と地図から計測されていらっしゃるのですが大日本國東山道陸奥州驛路圖という資料に
金ヶ瀬宿※10丁24間とあり、(計測距離と)極めて近い値になっているようです。(この距離が当時の東西木戸間距離?)

※記載の字は卅(三十)ではなく廿(二十)の異体字と思われますが「三十」の可能性もあります。

こちらのブログに詳細解説がありますが、(増補行程記のように)タッチの異なる写し?と思われる2点が存在しいずれも
ネット閲覧できます。(金ヶ瀬宿が描かれている箇所を示しておきます)
筑波大学附属図書館の日本國東山道陸奥州驛路圖 3・青森県立図書館の大日本国東山道陸奥州駅路図(20コマ)

以上より、安永風土記の11丁12間・皇国地誌(柴田郡地誌)9丁30間とは異なり(地図計測した値に近い距離を示した)
江戸時代の資料も存在するので、東西の木戸が存在していた位置については信憑性が高いと思われます。

また、岩沼市文化財だより(5コマ)「岩沼町」の成立に
「(宿駅の)街道両側を等しい間口の屋敷地(仙台藩の場合は原則として六間間口)に区割り」という旨の記述があり
金ヶ瀬宿(本町)も類似の町割り(屋敷1戸の大きさはおおむね均一)を行ったのかもしれません、これらと安永風土記の
「本町長さ3丁12間(=192間)&家数45軒」という記載を総合することでも
宿内中央に本町・新町境界があったとする俗説(通説)は不可解であるという点が立証できそうですね。

【参考】仙台藩租税要略・宅地

※(宿の)中央に境界があったとするならば、本町の長さは5町16間(=316間)ぐらいになりますから
(45軒ほどの)屋敷1戸ずつを街道片側だけとか、両側の場合よほどまばらに点在させるとかしなければなりません。
(上戸沢の検断屋敷のように大きな屋敷もあったかもしれませんが、ごく少数戸だったはず)

宮城県内には仙台市七北田字町、村田町大字村田字町、大河原町金ヶ瀬字町など、「町」という名の小字が随所にあり、川崎町大字小野字町もその中の一つです。この「町」という小字は、概ね藩政時代の宿場町の区域と重なります。
そのようです、藩政時代の金ヶ瀬宿は町場ですから(小)字名が無い領域も多かったのかもしれません。
新町側は全戸が百姓居住で[101428]千本桜 さんにあるように年貢米?も納めていたようですが、漏れなく全戸が
取り立て対象となっていたわけではないような気もします。(前述の岩沼市文化財だよりに百姓であっても
宿駅業務に携わることで諸税が免除されたという記載があります)

【参考】地子免許 - Wikipedia仙台藩の宿場と旅

【おまけ】
[101419]伊豆之国 さんの【問二】はこの駅が「決定的な違い」としてGroup Aから除外されたので
回答を躊躇した方もいたかもしれません、
例えば「めじろ」という読みが含まれる以下3駅を「異なるもの」として2グループに分類したような感じでしょうか
グループAは目白駅目白山下駅、対してグループBはめじろ台駅

[101485]伊豆之国 さん
正解者追加および(ほぼ答と思われる)ヒントが示されましたので、(残り1枠すぐに埋まると思いますが)当方からも追加を・・・
「平成の大合併」で消滅した、該当していた村 北海道白滝村

R3.1.1面積調(72コマ)より
R2.11.6付で佐賀県多久市 96.96(推定)→96.56&杵島郡江北町 24.49(推定)→24.88と境界確定したものの地味すぎる?
事柄なのか多久市サイトなどへの反映はまだでした。(地元広報誌などにも記載なし?簡単に見た限りですがみあたりません)
[101477] 2021年 3月 21日(日)10:55:15ekinenpyou さん
Re:白色の日記念・クイズなど
[101468][101476]伊豆之国 さん
想定解も、すべて「白」の付く自治体限定です。
(既に正解者もいらっしゃるので)上記条件以外の自治体は対象外になるという前提で【問A】の追加ヒント?を考えてみます。

・該当する市 白河市、該当しない市 大網白里市
・該当しない村 岐阜県東白川村
・「平成の大合併」で消滅した、該当していた町 岐阜県(香川ではない)白鳥町

【おまけ】(省略しても良かったですが一応示しておきます)
拙稿[101455]回答、問題の性格上[101442]グリグリさんの表と似た市になるものも多い?
(都道府県)市名1(都道府県)市名2(都道府県)市名3(=1+2)備考
(福島県)喜多方市(三重県)津市(大阪府)高槻市福島県の市名1(2→1文字へ集約)
(群馬県)太田市(徳島県)美馬市(茨城県)小美玉市群馬県の市名1(2→1文字へ集約)
(千葉県)富里市(神奈川県)逗子市(高知県)土佐清水市千葉県の市名1(2→1文字へ集約)
(石川県)七尾市(石川県)加賀市(新潟県)長岡市石川県の市名1(2→1文字へ集約)
(石川県)野々市市(岐阜県)関市(岩手県)一関市石川県の市名1(2→1文字へ集約)
(長野県)飯田市(熊本県)宇土市(大阪府)大東市長野県の市名1(2→1文字へ集約)
(富山県)砺波市(長崎県)西海市(鳥取県)境港市長崎県の市名2(2→1文字へ集約)
(石川県)加賀市(広島県)三原市(岐阜県)各務原市岐阜県の市名3(2→1文字へ集約)
(茨城県)笠間市(大阪府)八尾市(大阪府)大阪狭山市大阪府の市名3(4→2文字へ集約)
(福岡県)筑紫野市(長崎県)壱岐市(鹿児島県)いちき串木野市鹿児島県の市名3(2→1文字へ集約)
(埼玉県)狭山市(兵庫県)丹波市(兵庫県)丹波篠山市兵庫県の市名3(2→1文字へ集約)

[101460]回答、左側は重複字を集約、(福井県)大野市&(兵庫県)小野市を除く8組
6組(2市)
(宮城県)白石市&(千葉県)白井市・(秋田県)北秋田市&(同左)秋田市・(千葉県)富里市&(埼玉県)三郷市
(大阪府)大阪市&(岡山県)笠岡市・(広島県)大竹市&(佐賀県)武雄市・(愛媛県)松山市&(岡山県)津山市

1組(3市)
(大阪府)貝塚市&(福岡県)飯塚市※&(岐阜県)海津市
※イ(イ)ヅカ→イヅカと集約して解釈します。

1組(4市)
(長崎県)西海市&(福井県)坂井市&(大阪府)堺市&(兵庫県)加西市
[101471] 2021年 3月 15日(月)21:00:26ekinenpyou さん
Re:閖上など
[101467]hmt さん
難読地名の筆頭 は、仙台空港のある 名取市「閖上(ゆりあげ)」です。

[7067]ぎゅんた さん
戦後当用漢字以外の漢字を制限する動きがあり、住居表示の実施に際しても単に当用漢字にないというだけの理由で多くの歴史的地名が消えていきましたが、この閖上の「閖」は、何と、当用漢字でないどころか、ここ名取市閖上を指すためだけに用いられているいわゆる国字(伊達の殿様が創作した漢字だそうです)なのに、ちゃんと住居表示に用いられています。
いわゆるガイドラインから逸脱した字であることは間違いないですね。
(新しく誕生する市町村名ではなかったので許容となったのか、そのあたりは定かでは・・・)

(過去ログと一部重複しますが)【参考】閖上の「閖」の文字
似た字「閑」と間違えられることがあるようです。
例)国会会議録検索システムで「閑上」と検索(ミスタイプがいくつか見つかります)

【おまけ】
子の名に使える漢字の場合、以下のように複雑な経過をたどった字もありました。
「間」と「閒」

[101468]伊豆之国 さん
【問B】の答は既に[101470]駿河の民 さんにありますが、先日の十番勝負でも類似問題を見たような気が・・・
石川県にもこの地形図にあるものと同じ「白」の付く鉄道事業者がありましたね。
[101466] 2021年 3月 13日(土)20:37:16ekinenpyou さん
Re:あれから10年、クイズここはどこでしょう。など
[101464]伊豆之国 さんがほぼ答を書いてしまったので・・・
[101463] 千本桜さん
D県E市のF浦
[101462] グリグリさんでも言及されていますが、レトロ資料?としてこちら(1コマ)を紹介しておきます。

A県B市のC地区
A県G町のH小学校
当該地域は(東日本大震災より)過去にも当然ながら津波が到達していたはずです。
例えばこの図で(仙台以南については)不明瞭ですが、こちらではその仔細が把握できます。

[101464]伊豆之国 さん
この2つの旧村、今も町内にあるJRの駅名に残っています。
駅は双方移転しましたね、こちら(2コマ)の駅舎写真はかなり希少でしょうか?

[101465]未開人 さん
フォローありがとうございます、そのあたりを使っても色々リスト化できますね。
(例・アナグラム読みの自治体【市】)

拙稿[101460]などで出した謎々の正解を別途投稿しておいた方がいいでしょうか?
(恐らく答えがわかっている方も多いので省いても良さそうですが・・・)

【おまけ】
平成の大合併により消滅した自治体のウェブサイトは消えてしまうものも多いですが
([101463] 千本桜さんクイズのE市と同日に誕生した)こちらの市はウェブサイト・例規集とも健在でした。
(ネットアーカイブでは断片的にしか参照できない場合も多いので、いつまで残るかわかりませんがありがたいです)
[101460] 2021年 3月 10日(水)19:24:44ekinenpyou さん
Re:市名組み合わせなど
[101458] N さん
当方のヒント説明がわかりにくかったような気もしますので、お気になさらぬよう・・・(お詫び追加ヒントもかねて)
以下のように、→右側の()内文字を抜きにしたものとして考えていただければと思います。(正解済みの箇所に関するヒントも含む)

・2→1文字へ集約(よみがな全体で同じ文字が2文字があるので1文字にまとめる)
喜多方市 キタカ(タ)→キタカ・南相馬市 ミナ(ミ)ソウマ→ミナソウマ
太田市 オ(オ)タ→オタ・印西市 インザ(イ)→インザ・富里市 トミサ(ト)→トミサ・大網白里市 オ(オ)アミシラサト→オアミシラサト
七尾市 ナ(ナ)オ→ナオ・野々市市 ノ(ノ)イチ→ノイチ
飯田市 イ(イ)ダ→イダ・大町市 オ(オ)マチ→オマチ・飯山市 イ(イ)ヤマ→イヤマ
大垣市 オ(オ)ガキ→オガキ・瑞浪市 ミズナ(ミ)→ミズナ・各務原市 カ(カ)ミガハラ→カミガハラ
相生市 アイオ(イ)→アイオ・宝塚市 タカラヅ(カ)→タカラヅ
丹波篠山市 タンバサ(サ)ヤマ→タンバサヤマ・南あわじ市 ミナ(ミ)アワジ→ミナアワジ
いちき串木野市 イチキクシ(キ)ノ→イチキクシノ・南さつま市 ミナ(ミ)サツマ→ミナサツマ・志布志市 シブ(シ)→シブ

・4→2文字へ集約(よみがな全体で同じ文字が2組&4文字あるので2文字にまとめる)
大阪狭山市 オ(オ)サカ(サ)ヤマ→オサカヤマ

以下、余談
過去ログにあったと思いますが、よみがなの順番を変えると別の市になるものがあります。(構成要素が完全に同一文字)
例えば つがる市(ツガル)と敦賀市(ツルガ)・仙台市(センダイ)と大仙市(ダイセン)のようなもの

拙稿[101455]の問いと同様に、同じ文字を一つにまとめることで条件を満たすようになるものは
例えば (福井県)大野市 オ(オ)ノ→(兵庫県)小野市 オノ が該当します。(構成要素が同一文字種)

※残りは合計8組でうち6組は2市、3市と4市になるものが1組ずつありますが、どこの市でしょうか?
という問題に対する回答もエクセルなどの(表計算ソフト)を使えば簡単に出せますね。
(わかりますか?サヌカイト さん他、表計算ソフトの知識がある方々)

そもそも「同じ文字を集約した場合は元の市名と完全に一致しないので市名を作るとは言えない」とのご意見もあると思いますが、
(市名を素材に使った)頭の体操の一種ということでご容赦ください、回答に関しては後日まとめて投稿します。

[101459] サヌカイト さん
(南大東村・北大東村を除いた)13,917市区町村・末尾「宿、駅、浦、新田も除く」という条件で分析という点承知しました。
市区町村名の文字頻度分析(市区町村雑学)によると
2020年10月1日現在の自治体構成 (最新)
使用文字:775種類/延べ文字数:3949文字
2000年10月1日現在の自治体構成
使用文字:916種類/延べ文字数:7067文字
だそうですが(いずれも都内の特別区部を含む)、これよりははるかに多くなることは明らかですね。
作成については学業?に支障が出ない程度にごゆっくりどうぞ、確か次の十番勝負は5月ですか・・・
(結果については、全国分一括・道府県別いずれも集計してありますのでどちらでもOKです)

※例えば多摩3郡(西多摩郡、南多摩郡、北多摩郡)は神奈川県なので現在のものと都道府県別で比べる場合は要注意
[101457] 2021年 3月 9日(火)20:23:49【1】ekinenpyou さん
市町村制施行時の「市区町村名の文字頻度分析」など
[101424][101452]サヌカイト さん
市町村制施行時(県によって年代は異なるが小笠原などもあくまでも施行時)の「市区町村名の文字頻度分析」を今、一生懸命エクセルで作っています。
以下(念のため)再確認しておきます。

対象の市区町村ですが、トータル45(市区)741(町)13,131(村)=13,917で良いでしょうか?
沖縄県は南大東村・北大東村を除いて考える
(必要であれば道府県別内訳を示しますが、市区町村変遷情報でも確認できますね)

文字としては、類型名としての区や駅は、合計に入れていません。

全国の市区町村数の推移に記載の通りとして(合計に入れないで)良いでしょうか?
宿(日野宿)と駅(府中駅、箱根駅、与瀬駅、吉野駅)については町であり、浦(粟島浦)と新田(蓮潟新田など多数)については村になります。

薩とか蓮とか祁とか見た目に分からないものや表示できないものは多くは一緒になっています。
このあたりをどの程度同一視したかはわかりかねますが結果は同じようなものになると思います、
したがって予想についてはできてからのお楽しみ(内緒)ということで・・・

[101456]N さん
お忙しい中、おつきあいいただきありがとうございます。
兵庫+埼玉=兵庫
お見事、正解です。

ところで、
(石川県)? (石川県)? (新潟県)?
これ、市名2は秋田県ではないですか?
これは(集約しない)片方が秋田県でも成立するのでしょうか、もしかすると漏れかもしれないです・・・
(あるいは元データの読み方表記が誤っている?)

【追記】説明がわかりにくかったかもしれませんので、リスト下から二番目だけ正解を示しておきます。
(富山県)砺波市(トナミ)+(長崎県)西海市(サイカイ→サイカ)=(鳥取県)境港市(サカイミナト)
[101455] 2021年 3月 8日(月)19:46:10ekinenpyou さん
2つの市名を組み合わせて1つの市名を作る、再考
表題の件、既に[101442]グリグリ さんなどで答が示されていますが、以下のように若干ルールを変えて再考してみました。
(対象全国792市、読み方は都道府県コード及び市区町村コードと同じですが、半角カナは全角に変換)

その1・(市名に)同じ文字が複数回登場する場合は、1文字へ集約する。
例)岩見沢市(イワミザワ→イワミザ)

その2・組み合わせの際、互いに同じ文字が使われている場合は対象外とする。
例)札幌市(サッポロ)と旭川市(アサヒカワ)は「サ」が共通しているので組み合わせNG

※ここでいう同じ文字とは全角カナ表記で(いわゆる文字コード上)同一のものとし、
例えば函館市(ハコダテ)と小樽市(オタル)は「ダ」「タ」を別文字として組み合わせOKとします。
(したがって「フ」「ブ」「プ」や「ッ」「ツ」「ヅ」も別文字、792市で使われている合計は70種類です)

なお前述のルールで組み合わせた合成名には同じ文字が複数回登場することは無くなるので
自動的にその1のルールが適用されたものとします。(結果として当該文字のみで構成された市名ならOKとなる)

以上を踏まえ、※[101442]グリグリ さんで掲載済のものを除外した該当リスト(10+1市)を以下に示しておきますが
(例によって)「?」の部分は伏せ謎々としました、(今回もヒントを大盤振る舞いするなど)かなり
初心者向けにレベルダウンしたので、プログラミングなどでの解析を行わない方でも答えられると思います。
(回答は万全を期して調べたつもりですが漏れがあるかもしれません、その場合は追加で正解とします)

(都道府県)市名1(都道府県)市名2(都道府県)市名3(=1+2)備考(ヒントなど)
(福島県)?(三重県)津市(大阪府)?福島県の市名1(2→1文字へ集約)
(群馬県)?(徳島県)美馬市(茨城県)?群馬県の市名1(2→1文字へ集約)
(石川県)?(岐阜県)関市(岩手県)?石川県の市名1(2→1文字へ集約)
(長野県)?(熊本県)宇土市(大阪府)?長野県の市名1(2→1文字へ集約)
(石川県)加賀市(広島県)?(岐阜県)?岐阜県の市名3(2→1文字へ集約)
(茨城県)笠間市(大阪府)?(大阪府)?大阪府の市名3(4→2文字へ集約)
(福岡県)?(長崎県)壱岐市(鹿児島県)?鹿児島県の市名3(2→1文字へ集約)
(千葉県)?(神奈川県)?(高知県)?千葉県の市名1(2→1文字へ集約)
(石川県)?(石川県)?(新潟県)?石川県の市名1(2→1文字へ集約)
(富山県)?(長崎県)?(鳥取県)?長崎県の市名2(2→1文字へ集約)
非常に簡単(従ってノーヒント)

※その2のルールを適用して組み合わせ対象外(NG)としたものは以下です(残りは正解となります)
水戸市+土佐市(富里市)・伊佐市+甲斐市(西海市)・富山市+郡山市(大和郡山市)・日立市+太田市(常陸太田市)
小松市+志摩市(小松島市)・大和市+郡山市(大和郡山市)・ 大阪市+狭山市(大阪狭山市)

[101452]サヌカイト さん
早速の回答ありがとうございます、(当方手持ちリストと比較してみたいので)楽しみにしております。
都合次第ですがMI さんなども見てくれるかも・・・(市区町村変遷情報の正当性チェックもかねるので)
究極の目標は「日本全体で、どの文字が多く地名に使われているか」
中略
できる限り、もとからあった地名で集計したかったための強行手段です。
この場合は恐らく明治合併前の名称(文字頻度)を分析ということでよろしいかと思われますが・・・
[101451] 2021年 3月 6日(土)20:17:23ekinenpyou さん
自治体のローマ字表記など・後編
拙稿[101429]の続きです、まず[8736]深海魚[雑魚] さんの問四「母音を全種類網羅する市町村名は?」の回答として
過去ログでは[8755]般若堂そんぴん さんより
注:「えい」は「EI」,「おう」は「OU」とします.
01 四条畷市(大阪)*長音を含めないと母音は四種類.
02 滝上町(北海道)
という正解が示されました、しかしながら郵便番号データ(ローマ字)では
01「SHIJONAWATE」02「TAKINOE」となりいずれも条件を満たせません、従って(当方謎々の)回答はゼロ個となります。

四條畷市はURL表記も「shijonawate」で対象外としても差し支えなさそうですが、
滝上町のURL表記は「takinoue」(地名集日本も同じ)でやや違和感があります。

なぜ「TAKINOE」と変換されるのか?[89925]hmt さんでの引用再掲
表音のローマ字表記が「ou」「oo」「uu」となるときに、対応する元の漢字が一文字の場合にはそれぞれ「o」「o」「u」に短縮するが、二文字に分かれる場合には短縮しない。
とありますが、郵便番号データ(ローマ字)の説明ローマ字変換仕様では
上記引用における「元の漢字が二文字に分かれる場合短縮しない」旨のルール明記が無いためと推測されます。

※例えば瀬戸内(せとうち)(SETOCHI)市になっている、なお[89925]hmt さんで青梅市について書かれていますが、
滝上町は地名集日本で「滝・上」を「たき・のうえ」ではなく「たきの・うえ」と考えているようです。(多分)

以下お礼など、[101437]伊豆之国 さん、いずれも簡単すぎる問題でしたが拙稿[101436]追加問題の回答ありがとうございました
(JRの方だけ挙げてくださったのですね)残りはモレラ岐阜永犬丸でした。

※リンク先の駅名標でわかりますがモレラ岐阜(商業施設)のローマ字表記とは異なります。

[101419]伊豆之国 さん出題分について
越後国の路線、これは大変な難問ですね。どうも以前に出てきた「甲斐善光寺」([101390] Nさん、他)と似たような「期間限定」のもの?
その通りです。新潟市案内(左端)にある臨時停車場が停車場一覧(T15)に掲載されています。(今でもかりわむらの特産品

[101424]サヌカイト さん
市町村制施行時(県によって年代は異なるが小笠原などもあくまでも施行時)の「市区町村名の文字頻度分析」を今、一生懸命エクセルで作っています。
中略
おそらく3月中旬くらいには完成する
これは市区町村名の文字頻度分析(市区町村雑学)市制町村制施行時の情報(15468件)で調べた結果ということですか?
(例えば市区町村の区とは東京市内の区を対象とせず、札幌区・那覇区のようなものとなる)
[101449] 2021年 3月 5日(金)20:22:42ekinenpyou さん
Re2:奥羽街道の金ヶ瀬宿は複数郡に跨っていた?
[101428]千本桜 さん
素朴な疑問に対し、丁寧に回答していただきありがとうございます。(明増寺は移転していたのですね)
柴田郡誌(M36)などの「金ヶ瀬宿が複数郡に跨っていた」という記述が誤りという点了解しました。

村や宿(町場)を三つに分類してみます。町場を持たない村、村名と同名の町場を持つ村、村名と異名の町場を持つ村の三つです。町場を持たない村は「堤村」「新寺村」のように村名だけの表記で済みます。村名と同名の町場を持つ村については、町場名を採択して「大河原宿」「船迫宿」と表記し、村名の「大河原村」「船迫村」を省略しているようです。問題は村名と異名の町場を持つ村です。「平村」と「金ヶ瀬宿」、「前田村」と「中田宿」のように村名と宿名を併記しているものもあれば、入間野村の槻木宿を「入間野宿」、小堤村の亘理宿を「小堤宿」と表記したりしています。これは、単純に村名と町場名の混用とみるべきか、それとも、厳密な規定に基づいているのか私には解りません。
正保国絵図については仰る通りですね、(柴田郡内のみですが)天保国絵図との違いを以下に示します。
(明治町村制施行時のエリアごと行を分けました、字体表記ゆれと思われるものは同一視)

[大河原] 大河原(宿)、×大谷、小山田、福田
[金ヶ瀬] 平&金ヶ瀬宿、堤、新寺
[沼辺] 沼辺、沼田、関場
[船岡] 船岡、上名生、中名生、下名生
[槻木] 入間野(宿)&×槻木村、入間田、船迫(宿)、四日市場、上川名、富沢、葉坂、成田、海老穴、小成田
[村田] 村田郷(宿)、小泉、足立、薄木
[富岡] 支倉&碁石宿(村)、菅生村宿(菅生村)
[川崎] 前川&川崎宿、今宿村(今宿)&×野上宿&笹谷宿、小野(宿)、川内、本砂金

末尾「村」は原則省略、()内は正保国絵図での異なる表記・×は同絵図に記載なし、
「&」に続くものは村として計上されない(左端の村に属する)と思われるものです。

なお、(天保国絵図と)比較的近い年代の別資料御領分絵図(伊達氏封内図)は
柴田郡(合計35村)という点は恐らく同じですが、(当然ながら)国絵図とは表記が異なります。

※35村内訳は天保郷帳(5コマ)参照
(国絵図の菅生村宿は菅生村で良いと思われますが、郷帳と一致していないので不適切とまでは言い切れません)
【参考】天保陸奥国津軽領絵図の表現内容と郷帳

次に少し話が変わりますが、(享保の新町成立以降)金ヶ瀬宿の所属地名変遷を以下のように推測しました。
年代地名
~明治初期柴田郡平村(刈田郡には跨らず)
明治初期~同郡同村字町※
M22町村制施行同郡金ヶ瀬村大字平字町
以下略

※現在の小字(公称)地名「字町」はM6地租改正の頃に成立?
(小字「字町」の成立過程については調べきれませんでした、江戸時代から既に存在?)

【参考】金ヶ瀬宿古図 (尾形彰さん制作)の0分48秒あたりに見える付箋に
「明治6年(1873)柴田郡金ヶ瀬村大字平字町戸割図」とあり、この時点で既に成立していた模様
(ただし金ヶ瀬村は当時まだ無いので、正確には柴田郡平村?)

藩政村領域の成立基盤と統一性の変化(仙台藩領小野村の事例)6コマより
都市的職業に就く者も居住する「町」集落が形成されていた。
旧小野村の場合、釜房ダムの完成で地形がだいぶ変わったところもありますがこのあたり?
現在の小字地名「字町」は藩政時代集落名として使われたもの(いわゆる通称地名)に由来?

[101430]千本桜 さん
絵や文字のタッチが違うところをみると、武奥増補行程記は誰かが模写したのでしょうか?
そうかもしれません、五海道其外分間見取延絵図のような資料もあるので
拙稿[101417]では断言せず「寛延4年(1751)の道中図「増補行程記」とあるものと同じ?」としました。
【参考】五街道分間延絵図と宿村大概帳の制作
[101436] 2021年 3月 2日(火)18:49:45ekinenpyou さん
Re:クイズなど
[101419]伊豆之国 さん
他のメンバーの方、それ以外でROMしている方も、どうぞ落書き帳上で答を書き込んでください。
即答できるクイズですが【問一】だけヒントを追加サービス

こちらのリストにも該当があった。もっとひねくれると?新潟にある旧国名JR線も同様(これは即答できればかなり鉄マニア?)

[101423]勿来丸 さん
住所表記の整理が進んでいる地域では、「小字」が使われている場所は少なく、実用的な地名ではないとどうしても考えてしまいます。私の住むところも、宅地開発によって元の地名が地図上から消えた場所でした。
いわゆる市街になっている場所でも土地の用途など、条件次第で古い地名が残ることがありますね。
【参考】名古屋の町名一覧より
町名があっても道路・河川・鉄道用地等で残るだけで一般の建造物や住所として使われていない場合もあり、その場合は備考欄に表示しています。

過去ログでは[96453]伊豆之国 さん・[97171]ニジェガロージェッツ さんなども参考になります。

また、同ページより
町名の字については省略しています。詳しい内容については所管の区役所・支所またはこのページの作成担当へお問い合わせください。
住所の表示などに通常用いられない小字の大半は地図サイトで確認困難ですが、稀にリスト化して公表している自治体があります。
【参考】字名一覧(阿蘇市ホームページ)

以下余談、跡地がタワマンとなる予定ですが今でも(消えずに)残っているツイッターのアカウントをこちらに一つ
[101428][101430]千本桜 さん関連は、別途投稿しますので少しお待ちください

【おまけ】[25060] いっちゃん さん
鉄ネタですけど駅名も地名の亜種だと捉えれば、
「甲斐上野(JR東海 身延線)」って立派なaiueo地名ですよね。
他にもあるのかな?
【注】母音が「aiueo」の順番になる現存駅は恐らく甲斐上野「KAIUENO」だけです。(この条件では非常に厳しいので)
同様に母音を全種類網羅する読み仮名5文字の駅リスト(甲斐上野を除く)を参考として以下に示しておきますが
「?」の部分(5駅)は伏せて謎々にしておきます。(後日フォロー予定、わかる方は回答してもOK)

都道府県駅名(よみがな)「ローマ字」・所属
北海道
長野
岐阜
三重伊賀上野(いがうえの)「IGAUENO」・JR西(関西本)&伊賀鉄道
大阪
福岡

【注】ローマ字表記はヘボン式変換君による一括変換とします。
変換ルールが異なることも当然ありますが、その点は考慮していませんのであくまでも参考ということでご了承ください。

高輪ゲートウェイのローマ字表記は「Takanawa Gateway」ですが一括変換では「TAKANAWA GETOEI」
[101429] 2021年 2月 27日(土)19:42:52ekinenpyou さん
自治体のローマ字表記など・前編?
表題の件で小ネタを投稿しておきます、自治体のローマ字表記データが全国分一括して掲載されたものとしては
過去ログで地名集日本が取り上げられていますが、[89922]グリグリさんで
箕面市(Minoo Shi)、山武市(Sanmu Shi)は市の表記とは異なっていました。

とあまりお気に召さない?ようなので、今回は郵便番号データダウンロード 住所の郵便番号(ローマ字)日本郵便も参照してみます。

※当該データで山武市は「SAMMU SHI」で自治体URL表記(sammu)と一致していますが、
箕面市は「MINO SHI」となっております、[27870]YSK[両毛人] さんにもありますが、
「OH」という変換・表記が一般的な表記法とは異なり、設置主体によっても(「みのお」ローマ字変換が)区々なため、
この点は許容範囲ということにしておきます。

なお、[86597]安打ーソン さんより
また、"b"、"m"、"p"の前の「ン」も"m"にするか"n"にするか自治体によって異なるようです。

上記のように、例えば地名集日本ではなぜ山武市が「Sanmu Shi」となったのか?
(理由を)ご存知の方もいらっしゃると思いますがおさらいしておくと

ヘボン式ローマ字 - Wikipediaより
国土地理院は原則として訓令式ローマ字を使用してきたが、2004年11月11日の国土地理院長達34号でヘボン式に改められた。道路標識と同様の修正ヘボン式であり、撥音は常にnと書くが、母音やyの前ではハイフンで区切る。また、長母音は短母音と区別されない
および
日本郵便は国際郵便のローマ字方式について特に規定していないが、郵便番号データファイルでは旧ヘボン式を用いており、撥音はb/m/pの前でmと記し、長母音は短母音と区別しない
日本の地方公共団体ではその名称のローマ字表記にヘボン式を用いていることが大半であるが、長母音など記号類は省略される場合が多い。撥音の扱いについては地方公共団体によって旧ヘボン式を採用するか修正ヘボン式を採用するか方針が分かれており、二本松市(Nihonmatsu)、紋別市(Monbetsu)などで修正ヘボン式が、丹波市(Tamba)、仙北市(Semboku)などでは旧ヘボン式が用いられている。

以上の点から郵便番号データとは異なり地名集日本では(山武市が採用した旧ヘボン式準拠の表記ではなく)
「Sanmu Shi」という表記になったと推測されます。
※したがって、丹波市のほか、京丹波町も「tamba」ではなく「tanba」になっている(恐らく丹波篠山市も同じ)

【以下、恒例の謎々を1問】過去ログでは(平成大合併の最中)2003年に以下のような問題が出されておりました。
[8736]深海魚[雑魚] さん
自治体名をローマ字で表記した場合について、以下の設問に答えよ。ただし、ここで言う 「母音」 とは
「A」 「I」 「U」 「E」 「O」 を指し
中略
問四) 例えば 「山口百恵」 の様に、母音を全種類網羅する市町村名を挙げよ。

(当然過去ログに答えもありますが)前述の郵便番号データ(ローマ字)のローマ字表記を用いた場合には、
上記条件に合致する(母音を全種類網羅する)自治体は何個になるかお答えください。
対象自治体は(郵便番号データ2020年6月現在掲載の)1,741市区町村
町村の郡名(ISHIKARI GUNなど)・市区町村末尾のローマ字(SHI,KU,CHO,SONなど)は含めません・・・
回答フォローは翌週あたりに行えるはず???
[101417] 2021年 2月 23日(火)19:14:26ekinenpyou さん
奥羽街道の金ヶ瀬宿は複数郡に跨っていた?
[101332]千本桜 さんでご紹介いただいた金ヶ瀬宿の「家向き俗説」を(個人的に裏付け調査もしながら)ようやく読破しました。
この俗説は各所で引用されており、(観光などで)現地を訪れた方も(その説で)納得してしまっているようですね。

以下、千本桜 さんのサイトより内容を一部引用しますが、この俗説が生じた経緯として柴田郡誌(M36)(金ヶ瀬村)にある
金ヶ瀬の市街は藩政の頃、おおよそ中央を境に二分して柴田、刈田の両郡に分属し、
東方は柴田郡平村と称し、西方は刈田郡金ヶ瀬驛と称していた。
という記述の他、日本地名大辞典(S13)(金ヶ瀬村)には
「藩政の頃までは西部刈田郡・東部柴田郡に分属し、東は伊達公直属の百姓・西は片倉氏の足軽の居住地だった」

という記述も見られました、これらを(都合よく解釈して)混同してしまった場合
「町の中央で家向きが転換し、西は片倉氏の足軽・東は伊達公直属の百姓居住地」という説に発展しうるのではないかと思われます。

なお、柴田郡誌(M36)には「(明治)維新の際(刈田郡)金ヶ瀬駅を平村に合併し柴田郡に編入」という記述もありますが

大河原町の住所と大字の考察 改訂版(千本桜 さんサイト内の「江戸時代の村とその領域」)・金ヶ瀬宿古図 (尾形彰さん制作)
なども参考にすると柴田郡誌(M36)において「町の中央が郡境になっている」とした点(大正の柴田郡誌で位置を訂正)に加え、
郡境が存在したという記述自体も不適切(誤り?)だったのかもしれません。
(戦後の資料では宿内における郡境有無についてはっきり明記されなくなった?)
刈田郡の飛び地?が柴田郡の宿内に存在し、それが「金ヶ瀬駅」だったという可能性もゼロではありませんが・・・

【参考】(江戸時代の資料類における金ヶ瀬宿の表記、複数郡に跨っていたことをはっきりと示す資料は見つかりませんでした)
柴田郡→日本分国図(仙台領)(正保国絵図摸写図?平村とは別々)・天保国絵図陸奥国仙台(こちらは平村之内)
刈田郡→武奥増補行程記(千本桜 さんサイト内で、寛延4年(1751)の道中図「増補行程記」とあるものと同じ?)

【おまけ】
金ケ瀬8,000歩コースというPDFを見てみると、現在の小学校近郊にある古い建物として光澤山 明増寺(浄土真宗本願寺派)という
お寺があり嘉禄2(1226)年創建とのことで、位置が変わっていなければ(寛永の)金ヶ瀬宿移転前から存在していたことになります。
(寺院関係者の方は)この俗説についてどのような見解を持っているのでしょうか・・・
[101402] 2021年 2月 13日(土)19:54:44ekinenpyou さん
「蘇」と「蘓」【続編】
予定投稿は後日とし、[101400]伊豆之国 さん・[101396]hmt さんの投稿などを踏まえ表題の件についてもう少し調査しました。

江戸時代の辞書(三重大学附属図書館)の(11コマ・漢字辞書)より
漢字辞書は、顧野王撰『玉篇』(543 成)が輸入され盛行したのち、空海編『篆隷万象名義(てんれいばんしょうめいぎ)』(830)が編まれ、以後漢和辞典が作られるようになった。その後『大広益会玉篇』(1013)が輸入され、江戸時代はそれを元にした漢和辞典(展示本11)が用いられた。
より簡易な漢字字書(展示本13)も存在する。清代の『康煕字典』など最新の辞書もいち早く移入され、校訂がつき明治期まで利用された(展示本12)。
ということで、(康煕字典以外の)下記辞書類について確認
大広益会玉篇画像の右上)・※1 新増字林玉篇画像の右下

いずれも「蘇」で特に気になる点はありません

※1 前述PDF(12コマ)より引用
辞書、刊、横本、1 冊、鎌田環斎編、自序寛政9(1797)、無刊記、個人蔵。
寛政頃に編まれた漢字辞書。現代の辞書と同様に漢字の部首、画数で検索できる。漢字の読みも記す。『康煕字典』(展示番号12 参照)の三万三千百七十九字より多い四万三千六十余字を収録し、簡潔ながらより網羅的。寛政10 年版以降幕末まで多数出版された。

次に「阿蘇郡」「安蘇郡」の表記を江戸時代の※2下記資料類で確認

国郡全図で「阿蘇」は目次地図ともに「阿蘇」ですが、「安蘇」は目次は「安蘇」地図は「安蘓」
と、「安蘇郡」では双方混在が見られます。

更に天保郷帳の下野(125コマ)・肥後(140コマ)および天保国絵図の下野肥後
伊能大図彩色図(肥後 熊本 筑後)・地図の「阿蘇山」も「阿蘓山」

いずれも「蘓」で幕末期の(特に幕府主導作成の)資料類に「蘓」の字が(辞書類字体の「蘇」に代わり?)使われているようです、
ということで[101400]伊豆之国 さんご要望の
この「阿蘇」や、栃木県の「(旧)安蘇郡」、千葉市の「蘇我」などでも、果たして過去に「蘓」という字体が使われていた例があるか、知りたいところでもあります。
「蘓」と書かれた例は見つかりました。

※2 資料類の「魚」の部分は異体字表記も見られましたが、同一視しています。

漢字の字体について専門ではありませんが、こういった経緯をたどった字は珍しいのでしょうか???その成立過程については
[101400]伊豆之国 さん
「蘓」という字体はおそらく中国にはなく、「国字」とは少し違いますが、「日本で作られた異体字」である可能性がありそうです。
あたりが正しいのかもしれませんが、ジャッジが困難で確証はありませんね。
(古代の中文に「蘓」という字体が含まれているか探すというのが方法の一つですが・・・)

【おまけ】旧国名のついた貨物駅・信号場を鉄道停車場一覧などからリストアップしておきます(まだあるかもしれませんが)
貨物駅→筑前中山武蔵多摩川美濃大久保紀伊河瀬
信号場→伊予若宮肥前三川および、越後大沢・越後下島・越後山辺【参考】(上越線)
(少ないので、以下参考)末尾の「州」を国名と見なす場合→武州原谷上州岩鼻

相模国分越後関原など、過去に旅客を取り扱ったものは除きました。
相模貨物は「旧国名」+「貨物」駅と考えることもできますが、現在は類似の駅名が各地にあるため枠外としておきました。
[101397] 2021年 2月 10日(水)19:45:49【1】ekinenpyou さん
蘇原と蘓原(補足編)
予告投稿その1です。表題の件、いくつか(蘓原の表記が)確認できた資料などを分類し列挙しておきます。
【A】字体がいわゆる「文字コード」で表記されたもの
蘇原町 - Wikipedia
本来ならば蘇原町の「蘇」の文字は「蘓」と表記されるのが正しいが、常用漢字から外れたため、「蘇」の文字を使用するに至った。

各務原市 例規集より各務原市の町区域の画定及び名称の変更(昭和38年4月30日岐阜県告示第246号)
合併後、旧蘓原町の町名には蘇原を冠する旨の表あり([101383]MI さんにもある通り、原文通りかどうかは不確実)

岐阜県市町村合併等経過一覧表より各務原市 (1コマ)では蘓原村→町、現在は加茂郡白川町(3コマ)となった蘇原村と異なる。

【B】画像ベース(原文は当時の印刷)のもの([101384]拙稿紹介の土地宝典以外)
美濃国稲葉郡志(T4)
村名由来となった古名、曾原郷・蘇原荘とは明らかに別字体、なぜ「蘓」の字を採用するに至ったかについては記載なし

蘇原村北柿沢地内ニ停車場設置ノ件(岐阜県稲葉郡蘇原村長横山多賀治外五十四名呈出)
[101383]MI さんで蘇原停車場設置の鉄道省告示が示されていますが、その設置請願に関する文書のようです。
(「蘓」の字が多用されています。)

臨時国勢調査結果報告(昭和22年)昭和40年国勢調査(付表3市区町村の廃置分合・5コマ)
[101383]MI さんにもある通り、戦後稀に官報で「蘓」の字を使った表記が見られるようになったことと関係?

訂正康煕字典の字体は「蘇」で戦前も「蘓」という字体はほとんど知られておらず、かなり使用機会が低かったものと思われます。
異体字に言及した大漢和辞典などにも記載が無く辛うじて詳解漢和大字典に「また「蘓」に作る?」という記述がある程度でした。

戦前地元では「蘓」の字を使っていたことはよく知られていたが、多くの出版物では「蘇」の字に置き換えられていた。
戦後?何らかの理由で「蘓」の字表記が国側にも伝わり官報や国勢調査報告などにごく一部使われるようになった、
合併消滅時にどちらの字体が正しかったかについては人により見解が異なるということになるのでしょう・・・
以上、(あまり資料価値のない)中途半端な内容になってしまいましたがログには残しておこうと思います。

本文誤記訂正&追記お礼
[101396]hmt さん、コメントありがとうございます。
「蘇」が正字として使われることが多く、変遷情報の記載も「蘇原」に統一された。
おおむね認識通りと思われます、「蘓」という字は実は当方も最近まで知りませんでした。
[101316] 勿来丸さん[101319] hmt さんの投稿について調査していたところ偶然気が付いたということです)


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