レスしたい内容が分散しているので、散文的なレスになることをご容赦ください。
[59203] YSKさん
あのあたりはハスの栽培地域ですね。つっこませていただくのはたいへん恐縮ですが、レンコンが栽培されているのは畑ではなくて「水田」です。「畑」とは通常水を引き込まない耕地のことを指すようですよ(参考:拙稿[57348])。
[59206] かすみさん
ただ表現としては、蓮田と書いても一般にはピンと来ない気がするので普段は畑表記にしています。じゅんさいも本来は「じゅんさい田」ですよね。
新聞記事や自治体サイトでも使われていますしそこまで厳密に捉えておりません。ということでご了承下さい・・・。^^;
[59208] YSKさん
コメントありがとうございます。しかしながら、万人が見ることができる場所では、事情を知らない人も見ることができますので、レンコンが田んぼで作るものであることをご存知なのであれば、やはりそういう表現をしたほうが良いのではないかと感じます。「蓮田」が馴染みがないとお感じであれば、「レンコンの田んぼ」などと表現してもよいと思います。
金沢市の北部もレンコンの産地ですが、基本的には「レンコン田」でした。
ただ、「レンコン畑」(ただし言い方は「れんこんばた」)という人もいました(私もたまに使う)し、別にどっちだからどう、と言われることはありませんでした。
確かにことばの意味としては「水を張るのが田」「水を張らないのが畑(または畠)」なのですが、「水稲の植えられているのが田」「それ以外のものが植えられているのが畑」ととらえている人もいるようですし、「何を植えようと水田として使いうるところであれば田」ととらえる人もいる(そのためか「麦田」「豆田」という表現もされる)ので、どれが正当なのか、そもそもどれかが正当だと決めるのが良いことなのか、私にはよく分かりません。
あと、専門分野的には田も畑もひっくるめて指す「圃場」(公文書では「ほ場」)と言う言葉もあったりして、私はその場合に応じて田・畑・圃場を使い分けてます。
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[59209] 油天神山さん
ところで皆さん、レンコンのことを「ハス」と言いますか? 私は「ハス」は植物の名称であって食べ物の名前じゃないだろう、と思っていたのですが、大阪市のど真ん中で生まれ育った妻が「ハスの天ぷら」と言うのを聞いてちょっと驚いたのです。これは地域的なものか、それとももっと個人的な、ぶっちゃけて言えば「誤用」か、どっちだろう。
[59210] inakanomozartさん
たしかに「ハス」というのは、本来植物名かもしれませんが、私の個人的イメージでは「レンコン」というと、田んぼから採ったばかりの泥のついたような状態を連想してしまいます。
調理されたものは「ハス」で、この場合「蓮」という漢字は思い浮かべません。
また、花は「ハスの花」です。(レンゲはレンゲソウの意味で使ってしまう。)
[59211] じゃごたろさん
植物全体としては「蓮」、「蓮」の根っこだから「蓮根」。蓮田が、「レンコン」を目的として栽培しているのでしょうが、「レンコン」が栽培されているのではなく「蓮」が栽培されている。
[59213] 千本桜さん
調理されたレンコンを食べているとき、ハスを食べているという認識はありませんが、これは地域性なのでしょうか。
まず、可食部を「ハス」と言うか「レンコン」と言うか、これは地域差があるようです。
石川では「レンコン」として売っていますが、新潟時代の近所のスーパーではすべて「ハス」となっていました。
全国的な分布はがどうなのか、は分かりませんが…
あと、植物全体をどう呼ぶか、これも地域差がある可能性があります。
石川では「ハス」単体で使われることはそう多く無いようです。食用として使われるものは植物全体も「レンコン」、主に切花として使われるものは「花バス」と言われます。
あと、「ハス」が使われるのは部分的な名称としてかなぁ…「蓮の実」「蓮の葉」「蓮の花」。
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[59213] 千本桜さん
水稲を陸稲に替えたら地目も「田」から「畑」に変更しなければならないのか、などなど分らないことが色々あります。
不動産登記上の話は
[59220]リトルさんより書き込みがありましたが、私は農林水産省の統計上の扱いの話をば。
とは言っても統計の種類によって変わってくる可能性があるのですが、「
耕地及び作付面積統計」というそのものズバリの項目を扱った統計の注意書きから抜粋すると、田は
「たん水設備(けい畔など)とこれに所要の用水を供給しうる設備(用水源・用水路)を有する耕地をいう。」
、畑は
「田以外の耕地をいう。」
となっています。
でもこれだと畑作物の植わった転作田はどうなるの?と言うのが分からない。
ところが田はさらに普通田と特殊田に分かれており、普通田は
「水稲の栽培が可能な状態である田をいう。」
、特殊田は
「普通田以外の田をいう。(水稲以外のたん水を必要とする作物(れんこん等)の栽培を基本とする田をいう。)」
とありました。
これからすると、「栽培のどこかのステージで湛水する必要の作物が植わっている圃場」が田、と言うことになっている…と取れます。
ちなみに畑も普通畑・樹園地・牧草地に分かれており、それぞれ
「畑のうち、樹園地及び牧草地を除いたもので、通常、草本生作物、苗木などを栽培するものをいう。」
「畑のうち、果樹、茶などの木本性作物を1a以上集団的(規則的、連続的)に栽培するものをいう。なお、ホップ円、バナナ園、パインアップル園及びタケノコの栽培を行う竹林を含む。」
「畑のうち、牧草の栽培を専用とする畑をいう。」
となっています。
と言うことで、竹林はタケノコを商業的に採取しているところならば畑(樹園地)です。
ハスの生えている沼は、自生しているものを採取しているという扱いで田畑のうちには入らないのではないでしょうか??
(あと、レンコンの地下茎はある程度水を抜かないと掘れるものではないので、沼に生えてるもので収穫しているとなるとせいぜい花くらいじゃないでしょうか??ところでハスじゃ無くってスイレンだった、って事は…千本桜さんなら無いと思いますが…)
なお、この統計は1年のうちの決められた時期に決められた地点の圃場の状況を調査して集計しているようなので、年度によって田畑転換があった場合はそれに応じて数字が移動しています。
一方、不動産登記の方は地主が申請する必要があるはずですよね?
手数料もかかるはずですし、畑として使っていても「田に戻しうる」場合は地目を田のまま使い続けている場合も多いんじゃないでしょうか。
不動産売買情報の土地売買のところを見ていると、地目が「田」になっているのに写真ではどう見ても家庭菜園だったり、下手すると埋め立てて駐車場になってたり…というのも見かけますし…
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以下おまけ。
[59214] 油天神山さん
「ぶっちゃける」は多分「ぶちまける」か「打ち明ける」から出たと思われ、決して新しい言葉ではなさそうですが、最近の若者言葉として「ぶっちゃけ」が多用(濫用と言ってもいいかも知れません)されているようです。
うちの娘も時に「ぶっちゃけありえな~い!」などと言うので、「何を抜かしとるんじゃ」と思うのですが、どうかすると[59209]のように自分で使っていたりするので、汗顔の至りです。
元々は
[59221]きまぐれさんのおっしゃるとおり乱暴な言葉だったのでしょうが、時代が下ってややくだけた会話で使われる様になった、てな感じですかね。
それでもそんなにあちこちで多用されるような言葉ではなかったはずなのですが、数年前とあるテレビドラマの主人公が「ぶっちゃけ○○」というのを連発したことから急に広まったようです。
でも、油天神山さんのお子さんが「数年前のテレビドラマなんか見てない」様なお年だとすると、そのドラマのちょっと後に始まったテレビアニメの影響かもしれません。
ドラマは終わって数年たってますが、アニメはシリーズ化して今でも続いているので、波及効果はアニメの方が大きいかも。
私はどちらも見ていないので深い話はできませんが、ドラマは「木村拓哉 ぶっちゃけ」、アニメは「ぶっちゃけありえな~い」(「~」を必ず入れて検索するのがポイント)で検索すると具体的なところに行き当たることでしょう。
……って、「見てないはずの奴が何でそんなところまで知ってるんだ?」って突っ込んじゃ、ダメ、ダメ♪