こんばんは、音無です。
今週末は休日出勤をしておりました。いいお天気だったので夕方にちょっとサイクリング。目白通りを練馬方面へ石神井公園あたりを散策。夏場はついつい涼を求めて水のあるところへ向かってしまいます。石神井川はずいぶんきれいになりましたね。かれこれ20年ほど前ですが、板橋に親類がいたので石神井川の近くを頻繁に通ったのものでした。当時は護岸が鋼矢板で覆われた狭い水路で、川に向かって坂を下りただけで下水特有のなんともいえないニオイが漂ってきて気分が悪くなる、もちろん川は紫がかった乳白色の水が泡立ちながら流れていて生命の気配を微塵も感じさせない空間でありました。いまは護岸こそコンクリート張りながら(それでも石を模倣したブロックで化粧されている)、透明度の増した水が小石の敷き詰められた川底をさらさらと流れておりました。所々流れの作用で砂洲が形成されていて植物が繁茂し、水面ではアジサシのような鳥が水浴び(あるいはお食事中かな?)をしていました。取り返しがつかない破壊がされてしまったように見えても、環境を整備すると自然は逞しくまた帰ってくるのだと感慨深い思いでした。
さて、Ver4に進化したGoogle Earth。見れば見るほど奥が深いですねー。これは危険だ、危険すぎる。職場のPCには入れないでおこう(笑)。先週末(7月28日)深夜に放映された「タモリ倶楽部」において、”初潜入! Googleを巡る”と題し、タモリさん一行がGoogle日本本社を訪問、ここでGoogle Earthが紹介されておりました。ここで使用されているのはGoogle Earth Proのようで。あーGoogle Earth ProとかPlusとか、欲しくなっちゃうな。
というわけで、地名の位置が間違っているお話。
[52733] hmtさん、
[52591] くはさん
明治の市町村制よりも前、ないしは20世紀前半の「古い資料」を多用しているものの、一部については戦後生まれの都市名に改める姿勢も示しています。
しかし、それが中途半端な形になってしまった象徴が“さきたま古墳近くの「Saitama」”でした。
そういうことでしたか。詳細な解析には頭が下がります。
ということで
[52603]において私が、
いや、そんな高尚なものではなく、単に粗っぽいだけでしょ(笑)
と書いたのは明らかに私の事実誤認で、実際には地名の上書きミスでありました。Google Earth関係者の皆様にはお詫び申し上げます。さらなる充実を期待しております~。
さて、本題。
[52805][52729] 般若堂そんぴんさん,
[52731]矢作川太郎さん
[52796]じゃごたろさん
…このお題は熱くなりがちですね。どうか冷静に。
地名の「誤用」について私の意見(というか感想ですね)。地名の間違いというと、たとえば
(1).位置の不一致
(2).範囲の不一致
(3).読みの不一致
といったところでしょうか?とりあえず上記3種類しか思いつかないのですが。ほかにもありましたらどなたか。
さて、このうち(1)は上述のようにGoogle Earthで見られたような、表記されている位置と実際の位置とのあいだに不一致が生じている場合。さいたま市で待ち合わせるはずがGoogle earthの指すさきたま古墳群あたりに行ってしまったら喧嘩になってしまうかも。
しかし、この分類も決して絶対的なものではないのはご存知の通り。「さいたま市の範囲はかつての埼玉郡とは違う」といい始めればそれは(2)の範囲の不一致ということになります。このあたりは
落書き帳アーカイブス・広域地名の違和感についてにおいて語られております(結論はでません。当然ですけれど)。とはいってもどの範囲までを正当とするのかは、勿論その場所によって違いますし時代によって人間の移動可能な範囲は違いましたから、ここから一定の法則性は成立し得ない、つまり統一的な結論を導き出すことができない、と。結局程度の問題であり一概には決められず、その”程度”は”常識”というものに照らし合わせて妥協する問題に帰結してしまうのでしょうけれど。結局結論は出ないのですが、裏返せばある程度の柔軟性を持ち合わせているといえましょう。 で、もうひとつ(3)のような場合。代表的なものは”漢字表記の揺らぎ”や”清濁の揺らぎ”でしょうか?前者は日本語は音節が少なく同音異義語が多いこと、また漢字の字体による互換性が生じること、後者は日本語では発音においても表記においても濁音清音を厳密には区別していないことから生じるものでしょう。これらが地名の変化をもたらしています。
東京近辺でも読みが揺らぐ地名がいくつかあると思います。例えば、竹ノ塚=たけのつか/たけのづか(
[25752])、尾久=おぐ/おく(
落書き帳アーカイブズ・どうして尾久駅はつくられたのか? )、江古田=えごた/えこだ(
[20529])、都内ではないけれど長津田=ながつた/ながつだ(
[21694])なんかも過去に落書き帳でも話題になっていますね。ときにははっきりさせておかないと違う場所になってしまう場合も。「品川区荏原町(えばら)と中野区江原町(えはら)」、「中野区本町(ほんちょう)と渋谷区本町(ほんまち)
[38515] 」、「大島=江東区おおじま/東京都・伊豆おおしま」は間違えないか。
漢字も揺らぎますね。これもいろいろな例がありますけれど、私の記憶にある話。学生時代のころ、電車通学がイヤで二輪や四輪を愛用しておりました。通学ルートを気分によって変えてみたくなり、行きこそ時間的にそんな余裕はありませんが帰り道を中心にストレス解消もかねて結構な大回りなどして深夜のツーリング等しておりました。まだガソリンがリッター80円くらいだったかな。主に20号線を使っていたのですが時にルートを変えて町田あたりの多摩丘陵を突っ切ったりもしました。そんなときに目に付いた地名が「野津田」。のつだ?あるいはやつだ?と思ったのですが、どうやら青い看板では”Nozuta”と。上述の長津田(私も「ながつだ」だと思っていました)と同じパターンです。もともとこの地名は蔦の生えている「野蔦」・「長蔦」という地名だったようです。それが「蔦→津田」と書き換えられ、やがて漢字につられて「ながつだ」および「
のつだ」と読まれるようになっていったご様子。野津田はまだ「のづた」と読むほうが多いようですが、リンク先の町田市役所のハイキングガイドでは"notuda"となっています。
というわけで、地名って言葉と同じでどんどん揺らいでいくものです。そう言ってしまうと元も子もないですが、コレばかりは物理法則などとは異なり大多数が是とすればやがてはそれが事実として固定されていくということです。言い換えてしまえば要するにはだれかが”めくじら”をたてなければ一般的には問題ないということ。たとえば急性虫垂炎を「盲腸」と称しても一般的には問題ないわけです。これを盲腸というのは絶対間違ってる、「盲腸線」(鉄分たっぷりな方には好まれる表現ですよね)を「虫垂線」と呼べ!と拳を振り上げても仕方がないことです。だからといって医師が虫垂炎appendicitisのときに”大腸と小腸との接合部の盲端部分(=盲腸)”をごそっと切除されちゃあたまらない。ここではしっかり盲腸≠虫垂としておかなければならないわけです。
結論として言いたかったことは、地名には正しいも間違っているもない、ということです。それが魅力なのではないかと思います。
[52798]huzisanさん
平野と盆地に関するhuzisanさんの書き込み
[52706]に関しては、すでにEMMさんが意見表明されています通り、「表記の揺れ」と言うことで扱われています。この件に関してはこれ以上に納得のいく説明はないのではないでしょうか。
それから、
[52726][52794]に関しては、私が申し上げるのも僭越ですが、主張において論理性が皆無で、相手と議論をするかたちを為していないのではないでしょうか?論理性なくして議論はできません。議論をしたいのなら論理的に。掲示板には相手が居るわけですから、そのようにするのが最低限の礼儀です。
説明していないのに、説明したように取られるのは間違っています。
というのは自分の説明不足を相手の所為にする発言です。議論において真意が伝わらないのは、すべて自分の説明不足によるものです。これは掲示板だけではなく実社会でも当然のことです。留意しましょう。
※この記述はhuzisanさんの書き込みを制限するものではありません。掲示板という場において、その相手に対して敬意を払って礼儀を重んじて頂きたいのです。相撲でも柔道でも剣道でも相手を尊重する、礼に始まり礼に終わるものです。
少なくとも、あなたの書き込みに対して何名かの方が対応をしています。相手に失礼にならないように誠意ある対応をよろしくお願いします。
☆なんか寝付けないから書き込んでいたら長くなってしまいました。