お久しぶりです。音無です。
本業が多忙を極めておりましたが、やっと休暇をいただき約1か月ぶりの落書き帳です。
お休みに佐野まで墓参してまいりました。帰りにおぐらやさんで食事を。お店の前を通ったら真っ暗だったので「お盆休みか(泣)」と一瞬がっかりしましたが、何とびっくりR293沿いで巨大化してました。さらに帰り道に”道の駅どまんなかたぬま”で味噌まんじゅうを購入。ここも初めていきました。3年くらいぶりの訪問でしたがすっかり景色が変わってますね。
そして落書き帳にざっと目を通しております。
[30680]もーらさん
「西関東とはどの範囲か」となると「北関東」より複雑で非常に捉えにくいものがあります。
方言とか生活に関してはお住まいの方の方が詳しいでしょうから、ちょっと違う切り口で考えてみます。すでに「北関東・南関東」に関しては落書き帳アーカイブスに収載されていますが、私は関東地方を南北にわけて分類する際には、利根川を境に群馬茨城栃木の「北関東3県」と東京神奈川千葉埼玉の「南関東1都3県」となるのではと思います。さてこの分類の基準(?)となる利根川ですが、すでに
[1639]においてissie先生が「利根川東遷」について詳しくご説明されてますとおり、江戸時代以前は関東平野を南流して東京湾に注いでいたため関東は東西に分断されていました。戦国期には関東地方は関東管領の上杉氏による支配圏が及ぶ西関東と鎌倉公方の足利氏による支配圏が及ぶ東関東に分裂状態となっていました。つまり千葉茨城栃木は東関東といえるのではないでしょうか?ただし両毛地域においては利根川支流の水田が上杉氏の支配領域にあたるので、東西関東の境界線は葛生・岩舟と栃木市・大平あたりになるのではなかろうかとおもいます。私も学者さんではないので確たる証拠ではありませんが。
[30705]inakanomozartさん
個人的には、地上波のデジタル化を緊急に実施すべき合理的理由はないと思うのですが。
強いて言えばNHK等が開発した日本方式をデファクト・スタンダードにするためでしょうか?
アメリカや一部ヨーロッパのテレビが急速にそれぞれ独自方式でのデジタル化の方向にありますから、それに対抗する意味合いがあるのでしょう。あとは急速な普及で需要が逼迫している携帯電話等移動体通信のための800MHz帯を確保する目的もあるはずです。
さてノイズに強いデジタル化は、都市圏におけるゴースト(多重映り)など高層建築物等を主要因とする受信障害の改善に威力を発揮することが想定されます。逆に地方ではデジタル化により少なからず影響を受けることが想定されます。テレビ局の放送エリアは大都市圏など一部を除き県ごとの免許制となっていて、さらに放送局数にも違いがあることはご存知のここと思います。放送の免許は県ごととなっていても電波は県境で遮断されるわけではないので、地域によっては他県の放送が視聴可能です。また地方ケーブルテレビ会社では自県にない系列のテレビ局の番組を「再送信」することを収益の柱にしている会社が多い状態です。さてデジタル化にあたって総務省などでは上述の県域放送の免許方針を徹底するようで、なるべく他県に電波をもらさないように、またケーブルテレビ会社には「再送信」を規制する方針のようです。今まで視聴できたものが、「今までが違法状態だった」といわれ突然視聴不可能になったら、混乱が起きるのではないでしょうか?たかがテレビなんでしょうけれど…。われわれが日々移動できるあるいは影響を受ける範囲は日々広がっていますから、都道府県という概念についてもう少し変更とか組み換えあるいは廃止を含めて考えてみてもいいのかもしれません。
[30687]タイガーさん
いまさらながら、熊谷はなぜ夏の気温が高いかについてです。拙著
[25960]でも触れましたが、内陸部で気温が上がると山の方で上昇気流が起きて海から風が吹き込んできます。夏の関東地方は昼間は基本的に南風となります。この風によって東京都心部や関東平野南部に発生した熱が北へと移動してゆきます。
気象庁のアメダス・関東の気温において各観測点の気温の経時変化を見ることができます。数字が色分けになっているので熱の移動がよく分かると思います。ご参照ください。
…とここまで書いたら
[30750]でKMKZさんが回答されてましたね。消そうかと思ったのですが、そのままにしておきます。
[30751]なおさん
そこで吹いた都市的(!?)南風と秩父山地を越えた小笠原気団からの南風によっておきたフェーン現象がおきるようですが、それがさらに山を超えて、その空気の混ざった風が日本海側に到達してフェーン現象が起きてさらに気温が高くなるということはあるのでしょうか?
フェーン現象は湿った上昇気流の水蒸気が飽和して雲が発生(最終的には山に雨を降らせる)したときに発生します。空気の平均温度減率は0.6℃/100mです。湿った空気の温度減率(湿潤断熱減率)は、空気中の水分が凝結する際に熱を放出させるため平均よりも小さく(約0.5℃/100m)なります。一方乾いた空気の温度減率(乾燥断熱減率)は平均よりも大きく(約1℃/100m)なります。この差が温度上昇につながるわけで、湿度のない空気が山を越えた時は温度が上がるわけではないんですね。
日本海側に与える影響まではわかりませんが、上記のアメダス気温の経時変化を見る限り熊谷など関東北部の気温上昇には少々影響しそうな感じです。
余談ですが気象庁観測所の気温は芝生の上1メートルに設置した百葉箱の中という快適な条件で観測しているんですね。実際の街中の気温上昇はもっと厳しいはずです。
[30955]KMKZさん
なぜか関東では前後ではなく上下に分割しますが、古代の毛野に次いで分割されたのが総で、分割された時期が早いのが理由か、あるいは同じ関東の上野・下野に合わせたのが関東だけ上下を使う理由のような気がします。
前後分割では読みが音読みで「ゼン・チュウ・ゴ」となっているのに対して、上下分割では読み方が訓読みで「かみ・しも」とやまとことばになっているのは意味があるのでしょうか?分割の時期に違いがあるとすれば、越と吉備の分割と、毛野や総のそれとは分割の意味そのものに違いがあるのでしょうか?
[31005]清い26号さん
堤防がもろいから起こったからだと思います。新潟の豪雨の場合、越後平野は洪水の可能性があることは分かるはずです。この場合、堤防の工事をすれば、このようなひどい被害は起こらなかったと思います。
今回の洪水の場合、水の堤防からの超流に先立ち堤防から少し離れた地面からの水の噴出が発生しています。これは、河床からかつて河道だったところに堆積した砂礫層を伝わって伏流が発生したためです。したがって今回のような洪水は堤防を高くしても防ぐことができません。むしろ堤防を高くするほど増水時の水面~河床間の水圧により砂礫層を透過する水量が増大して被害が大きくなる可能性さえあります。
しかし今回は自然に乱流する性質である川の流路を人為的に閉じ込めてしまう行為に対する危険性を見た気がします。もちろんこれまでに行われてきた河川・堤防の工事がどれだけ社会を発達させ人命を守ってきたかを否定することはできません。しかし、意識的に水田などに超流させて遊水機能をもたせる中世治水の知恵に感心した次第です。
[31331]佐賀県さん
長崎県vs.鹿児島県
なかなか面白いですね。でも鹿児島には長崎県の佐世保に該当する町が見当たらないです。軍港のある町というとほかには横須賀と呉くらいしか思いつかないので、軍港については考えないほうがよさそうですね。失礼。
[30580]讃岐の民さん
灘コレの追加情報ありがとうございました。もう新しい灘は出ないのではと思っていただけに意外です。密かに喜んでおります。
さて、件の「赤江灘」に関して少々調べましたところ、日向灘の古名とのこと。
古名のコレクション収載に関しては既に、大阪湾の古名である「和泉灘」をその他の灘に採用しておりますので、採用とさせていただきます。
対応が遅くなり申し訳ありませんが、お許しくださいませ。掲示板なので自分の意見だけ書きっぱなしにはならないようにしたいものなのですが…反省しております。
とりあえず7月分だけ読みました。…なんか夏休みの宿題溜め込んでどうにもならなくなったときみたいな気分です。
※修正:引用の仕方を忘れてしまったようです。
[31893] なおさん、失礼しました。