[96902]で書き込んだ通り、今回の十番勝負、まさに「史上最強」の超難問ぞろいに悪戦苦闘。最初の「全問共通ヒント」が出る前までは全く手も足も出ず、そこから後も相変わらずスローペース。でも、終わってみれば何と3大会連続の一桁順位とは自分でも驚くような成果…。と言うことで、今回もまず答えられた順に。
問五~小樽、函館、苫小牧~
今まで見たこともないような出足の悪さに、4日目にして早くも「全問に共通」という形で最初のヒントが出たのですが、それでもすぐにはどれもひらめかず、ようやく翌日の採点時刻が迫ってきたところでまずわかってきたのがこの問五でした。お題をみると、どうやら「海に面する2つの町に隣接」と言う共通項が見えてきたのですが、その共通項であたってみると、想定解をかなりオーバーしていたので、「海岸線が連続している」ことに絞ってみたら、大体想定解に近そうだ。ご当地の下田でも取れたが、ここは「災害復旧祈念」と銘打った大会と言うことで、先日の北海道大地震の震源地・厚真町のお隣、大リーグで絶好調・田中マー君の母校のお膝元を。
この問では、半島にある市などに見られる、「海に面する2町に接するが、同じ海岸線でつながっていない」市(例:輪島市)を「該当しない市」に入れたほうがよかったと思いますが。
問一~Banana Boat~
次にわかったのがこの問一。なんとなく人口が少なそうな市が並んでいるので、ふと「市町村合わせた人口ランキング」を見て共通項がわかったもの。ここでも下田市を取れたが、この時点で「あまり執着もないにわか領地」とはいえ2つ盗られているので、「一つぐらいは盗っておいたら」と言うことで、前回に引き続いて、昨年の初夏に「菜の花祭り」と「寺町歩き」で訪れた信州最小人口の市、飯山市(
[92849])で2万石のにわか領主になることを選んだ。
問二~煙を水に横たえて 渡る浜名の橋の上~
問一と同様にランキング関係を疑い、「市町村ごちゃ混ぜ」での「読み別に並べるとその市のすぐ上下に「町」がある、ということでは、と見えたが、想定解数が多すぎてとても数え切れず、「ざっとそんなくらい」としかわからず。「データベース検索」で見て、下田市を2回続けて見送ったこともあり、静岡県で2つだけ残っていた未解答市の、春の連休で投宿した湖西市(
[96201])に。OKとなったのだが、でも、ここで思わぬ「からくり」が仕掛けてあったとは気づかなかった…。その後、水俣市がNGとなった理由がわからず(
[96627] シノレパシクソさん)、「もしかしたら『政令指定都市の区も含む』」と思ったりしたのですが(水俣市と美波町の間に南区が入る)、第四ヒントの解が出てきたところで、やっと「○○町」の「まち・ちょう」も含めた読みでの順だ、水俣市の次には「南相木村」が来るからNGだったのだ、と理解できたのでした。この問では、出題者のオーナーさんも「懺悔」されていますが(
[96633],
[96865])、やはりこの問では該当市と非該当市を「小出し」で出す形式では共通項を明確に示すことは不可能で、「従来形式」の出題にして、綾瀬市などを該当市として提示し、かつ岩沼市や水俣市を「非該当市」にとして明示するようにすべきではなかったのでしょうか。
蛇足ですが「政令指定都市の区も含める(市区町村の読みは含めない)」と言う共通項にした場合、湖西市はOKですが、この問で想定解に入っている湖南市の次には「此花区」が来るので、もし「直前に盗られた湖南市を取り返そう」として答えるとNGになるという、また別の「綾」が発生すると言うのも面白いところだと後で思ったのでした。
問七~伊豆は長岡、古奈、吉奈~
第二ヒントが「村は要らない」と解け、またお題の市から「町同士で新設合併か、町から単独市制でその後の合併も(新設=リニューアルも含めて)いずれも相手は町ばかり」と理解。Nさんの志摩市がOKになったのも大きなヒントになった。前回攻め込まれたこともあり、ここはご当地の、頼朝ゆかりの「蛭ヶ小島」は落とせない。
問九~ワインレッドの心~
お題と既出解をじっと見ているうちに、「読み系」ではないか、と見えてきた。「その市の読みの中に複数の○○町の読みが隠れている」。お題の大仙市は、大山町と伊仙町、川崎市は、宮城と福岡の2つの川崎町…。「市名と全く文字も同じでも、同じ読みの町が2つあってもよい」。「市区町村雑学」から「他の市区町村の読みを含む市区町村」のページを開き、「
他の町の読みを含む市」で検索してみるとどうやら合っていそうだ。その表の一番上にあったのが、昔は無名で寂れて「廃業寸前」だったのが一転して「旭日」の勢いで大躍進、全国から見物客が殺到するようになったあの動物園がある、その旭川市だった。地震により発電所がダウンした影響を受け、震源地から遠く直接の被害も少なかったのに、思わぬ大停電に見舞われたと言うことから、ここでも「被災地支援」に一票。
問六~奴奈川(ぬながは)の底なる玉求めて~
第二ヒントから「結びつくこと」と解けて、「姉妹都市・友好都市」関係ではないか、と読み取り、お題の市、NGの市、既出正答の市についていくつか市のHPから当たってみてこの関係だと確信はできたが、市のHPから見つからなかったものや、「交流している市町村」など曖昧な表現のものもあって、絞りきれず。「姉妹が2町」「友好が2町」などいろいろあり、最終的に選んだのが、2年前に大火に見舞われた糸魚川市。市のHPから「
交流している都市」のページを開くと
友好都市 北海道新ひだか町・岩手県葛巻町(以下略)
とあり、「友好が2町」の市もOKだったので、間違いないと。ここも「災害復興祈念」ということで。
この問六で、答え選びで引っかかったのが、牧之原市。市のHPから「姉妹・友好都市」のページを開くと
姉妹都市 長野県下伊那郡松川町 平成18年10月1日 姉妹都市締結
友好都市 青森県三戸郡三戸町 平成21年4月13日 友好都市締結
とあり(友好都市は他に人吉市もある)、姉妹都市と友好都市の関係を結んでいる市がそれぞれ1つずつ。果たしてこれはどういう判定になるか、と少々躊躇。結局、駿河の民さんが
[96860]で答えてOKになったので、「杞憂」だったとわかったのだが、もし牧之原市で行っても「市盗り」にはつながらないので(静岡県の総領主防衛には貢献しますが)、「災害復興祈念」と銘打った大会、と言うことで、過去に一度答えていた市ではあったのですが、やはり「糸魚川市でよかった」とあとで思いましたが。
問四~千代の松ヶ枝分け出でし~
こちらも第二ヒントから。「境を見よう」と読め、問五とは逆に「県境を接する側で、県内の2町に挟まれている」とわかる。宮城県の地図を見ると、南側は川崎町、北側はどの町か微妙だったが、いずれにせよこちらも県境側で接しているのは「町」だと読み取れる(地図を拡大して、隣接していたのは色麻町とわかる)。100万都市の仙台市が該当していたとはちょっと意外性があった。これで「青葉城」の石高を10万石に増やし、2年前に政宗公の銅像の前で誓い(
[91505])、昨年末から今春にかけての石巻市や大和町への出張(
[94789],
[96157])で仙台駅や仙台市街地を通るたびに意識してきた「初代青葉城主盗り」にいよいよ「王手」。
ところで、仙台市に行ってみると、中心市街のほうは一見何事もなかったかのように見えても、海辺のほうに出るとやはり津波の被害の痕跡はあちこちで見えたものでした。この問四で仙台市を選んだのも、「市盗り」のほかにやはり今回の大会で銘打っている「災害復興支援」にふさわしい市、と言うことも意識したからなのでした。
問三~高千穂の峯の朝雲光りたち~
想定解が25と少ない上、共通項が複雑で真の共通項を見つけるのに苦闘した難問。「県内の町名に使われている共通文字」系であると見えても、「その先」がどうなのか。お題にあった大網白里市の意味について、まず『文字の読みも同じ」というのをあたって、「白」を大網白里市と同じく「しら」と読む「白子町」の存在が気になったものの、他のお題や既出解を見ると必ずしもそうでなく、これはまず「ない」と見て、次に「九十九里町」が大網白里市と同じく「里」の字が4番目にあることから、「使われている文字の位置(何番目か)」では、と考えたものの、どうも合っているのか不安だ。今度は「共通文字がそれぞれ町名の最初と最後にある」と見て当たると、どうもこれが一番近そうだ。でも結局絞りきれず、残りも少なくなってきたことから、こちらもだいぶ前に答えていた市であったものの、47県中最後に足を踏み入れた宮崎県で最初に通過した都城市、県内に「都農町」と「木城町」があって、共に2文字なので「これならまず合っているだろう」と…。
問八~富士の白雪ゃノーエ、解けて流れて三島に注ぐ~
「町に負けてる」から、隣接町より人口が少ないと読めても、お題の市にはどう見てもそうでないものがあり、第三ヒントが「足し算が必要」と解けて、「隣接する複数の町の人口を全て足し合わせるとその市の人口より多くなる」ことだとわかる。人口11万人弱の三島市の周りには3万人を超える町が3つあり、箱根も加えると間違いなく該当しそうだ、と人口一覧表から計算したところ、箱根の助けを借りなくても県内の隣接3町だけで三島市よりも人口が多くなることがわかった。
問十~Central Freeway~
皆さん方と同様、どうにも糸口がつかめなくてもがき苦しんだ、難問ぞろいの今回の中でも随一の難問。第三ヒントまで来て「降りなくてよい」と解けて、そこから「隣接するA町から、その市を通って別の隣接町・B町まで、乗り換えせず直通する列車がある」と…。「お家芸だったのに…」と慨嘆。いくつか候補を絞ってきて、近県から身延線で、常永駅(昭和町)~小井川駅・東花輪駅(中央市)~甲斐上野駅(市川三郷町)と「鈍行」で乗り換えずに行ける、「中央高速が通るがインターはない」中央市を取った。
この問十については、メンバーの方々からもいろいろと疑問が出ているようですが、対象が新幹線である青森市が入っているのはどうにも変であり、また「災害等で不通の区間」絡みのものがあるなど、共通項を決める条件があまりにも複雑で、結果として支離滅裂なものになってしまっているような気がします。この問の共通については、「各駅停車の列車(種別は「普通列車」扱いでも、「快速」など通過駅があるものは除外して「完全各駅停車」のみとする)に限る、「別々の会社にまたがって運行する列車は含めない」(ただしJR各社については全て同一会社扱いとする)というように条件を限定し、また運行期日・ダイヤについても、「開始日当日に運行」ではなく、「開始日時点の鉄道会社のダイヤで毎日運行となっている列車がある(平日ダイヤと休日ダイヤで直通する列車の時間帯は違っても、どちらにも少なくとも1往復以上はその市を挟んで両隣の別々の町の間を乗り換えずに直通する列車が存在する場合も含む)ことに限る」ものとして、臨時列車や、平日のみ運行、休日のみ運行といった「毎日運行ではない列車」は除外する、といったものにしたほうがわかりやすかったのでは、と思います。
…ところで「重箱の隅」ですが、
[96879] オーナー グリグリさん
28 中央市 昭和町(常永駅/JR身延線) 市川山郷町(甲斐上野駅/JR身延線)
「市川三郷町」ですね…。
♭今回の選曲は…
問五:北島サブローの名曲の(多分)2番の最後のフレーズ。1番は「つがる、八戸、大湊田名部(??)」、3番は「留萌、滝川、稚内」だったような…。余談ですが、2ヶ月余り前に函館~津軽方面を訪れたとき、そのサブローさんの母校の前で、ツアーの小団体のオバサン?連が集まっていて、「ここがサブローさんの母校…」とガイドさんが説明していたシーンに遭遇しました(これは20年前に行ったときも同じでした)。
問一:「菜の花」は時季外れなので、何か他に名物があるか市の観光サイトからいろいろ調べたところ、私も全然知らなかった、この市のイメージには全くふさわしくない
こんな銘菓があったことを知りました…。この曲を聴いてピンと来る世代は、私よりも一回りは上でしょうか?
問二:鉄道唱歌・東海道線の28番より。歌詞はそのあと「袂涼しく吹く風に 夏も残らずなりにけり」、次の29番でも「右は入海静かにて 空には富士の雪白し 左は遠州灘近く 山なす波ぞ砕け散る」と、当時まだ弁天島も新居町も駅がなく、舞阪駅の次が鷲津駅だった頃の、浜名湖と遠州灘の間を走る汽車からの車窓風景を思いっきり歌い上げています。
問七:こちらは昭和初期に作られた「新・鉄道唱歌」より。25番の歌詞、当時の三島駅(現在の御殿場線下土狩駅)のところで、接続していた駿豆線の関連として読み込まれています。「古奈(こな)」と言うのは現・伊豆の国市の伊豆長岡温泉街の東側、小高い山を挟んだ
狩野川寄りの地域の温泉街を指すのですが、近年では「伊豆長岡温泉郷」の一部として扱われることが多いようです(
[75016]) 。「
吉奈(よしな)」は、伊豆市の旧天城湯ヶ島町の、湯ヶ島温泉の手前から西に入った場所にある閑静な温泉場で、徳川家ゆかりの名旅館「
東府屋」(
[61002] inakanomozartさん)が有名でしたが、近年経営破綻したらしく、さるリゾートグループに買い取られて再出発したようです。
問九:旭川出身のバンド(リーダー?はソロでもヒットナンバーを飛ばしていますね)の、メジャーデビューしたての頃の名曲。ちなみに、このバンド名の「鉄」での意味をお分かりの方は、もう結構なお年の方でしょうね…(
現存例-富山地鉄市内線…「北陸の駅」より)。
問六:「ぬな川」というのは、糸魚川市内を流れる姫川の古い呼び名。古くは「萬葉集」にも詠み込まれ(
HP)、また「奴奈川姫」は絶世の美女として知られていたらしく、出雲から大国主命が求愛にやってきた、と言う話が「古事記」や「出雲国風土記」にも書かれています。越後に「出雲崎」と言う地名があるのも、「越後と出雲の浅からぬ関係」があるのでは、と言うことを、以前書き込んだことがありました(
[75091])。
問四:ご存知「荒城の月」より。作詞者・土井晩翠は仙台の出身。「仙台」は、古くは「千代」と書かれていたそうです。ちなみに2番は「秋陣営の~」。
問三:カープのエースとして活躍した北別府学投手の母校、
都城農業高校の校歌の歌いだし。「高千穂」は、市街から見える霧島連山の高千穂峰のほうです(
[92700],
[92702] hmtさん)。
問八:この地に伝わる民謡より。
問十:中央高速道は、この中央市を通っています(
[71790])。
…今回の十番勝負では、「市盗り」をあまり意識せず、領地は差し引き2ヶ所減となりましたが、「市盗り合戦の二大野望」、「初代青葉城主盗り」と「静岡県全市正答」にいずれも「王手」を掛けたことになり、来るべき次回はいよいよ「野望達成」に向けた大勝負、と言うことになりそうです…。
♯十番勝負はこれくらいにして…
まだ誰も書き込んでいないようなので、「お天気」関連のニュースから。
台風一過、真夏に戻ったような猛暑。昨日、日本海側を中心に季節外れの猛暑となり、新潟県三条市では10月では過去最高気温となる36.0度となるなど、各地で10月の過去最高気温を更新しました(
読売新聞より)。
台風25号の影響で6日、日本海側を中心に最高気温が平年を10度前後上回る記録的な暑さとなった。新潟県三条市では36・0度に達し、10月の国内最高気温を5年ぶりに更新した
気象庁によると、石川県の上空1500メートルに暖気が滞留し、広い範囲で8月並みに気温が上昇。新潟県上越市で35・7度、高松市34・0度、富山市33・6度、岡山市33・4度、山形県鶴岡市31・7度など、九州から東北の17県107地点で10月の最高気温の記録を塗り替えた。また、全国の観測地点の2割超で30度以上の真夏日を記録した
東京都心は平年を6度以上、上回る29・3度だった。7日も関東を中心に季節外れの暑さが続く見通し
今日は、新潟・北陸や西日本の暑さはだいぶ和らぎましたが、関東地方では昨日にもまして猛暑となり
今日(7日)は元台風25号がもたらした暖かい空気と山越えのフェーン現象の影響で、関東は広く気温が30度以上となり、10月とは思えない暑さとなりました。関東のアメダスのうち7割以上で真夏日となりました。真夏日地点が7割を超えるのはアメダスの整備が進んだ1978年以降で今年10月1日と今日の2回です
午後3時までの最高気温は横浜で32度4分と10月としては1位の記録となりました。東京都心は32度3分と10月としては高い方から歴代2位タイの記録でした。関東で最も上がったのは茨城県土浦市で33度7分とこちらも10月1位の記録となりました
(
こちら)
この暑さも、明日には東京都心の予想最高気温で25℃まで下がるなど、収まる予想にはなっているようです。
♯今日の「西郷どん」の最後の部分で、3年ほど前に話題になった、東京・赤坂の「三分坂」(
[88891],
[88892]
hmt さん)の現在の映像が出てきました。