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[97819] 2019年 5月 22日(水)22:53:56伊豆之国 さん
十番勝負
問七:下田市
[97799] 2019年 5月 21日(火)20:26:46伊豆之国 さん
十番勝負
問一:昭島市

お題のあの市の意味が… 
[97781] 2019年 5月 20日(月)23:25:32伊豆之国 さん
十番勝負
問九:伊豆市

リスクがありますが、伊東がOKなら…
[97776] 2019年 5月 20日(月)21:59:51伊豆之国 さん
十番勝負
問十:登米市
[97738] 2019年 5月 19日(日)21:45:35伊豆之国 さん
十番勝負
問五:牧之原市

ダメもとで…
[97715] 2019年 5月 18日(土)13:27:09伊豆之国 さん
平戸ツツジ、ジブリの森
[97701] 白桃さん
市内にJR(第3セクターを含む)と私鉄、両方の路線と駅があり、両者の機能が連動
と言う意味についての私とのやり取りですが、
[97714] 白桃さん
JRと私鉄の結節点として、はっきり機能している駅がある市
この説明で納得しました。ご教示いただいてありがとうございました。

ところで、
[97701] 白桃さん
0.25減点
大田原、みよし、登米、小美玉、赤磐、嘉麻、尾花沢、海津(駅が市のはしっこ)
この「はしっこ」に関しての白桃さんとNさんとのやり取りについてですが、「はしっこ」と言う意味が「地図上での市域のはしっこ」ではなくて、その市の中心市街から見て外れにある、あるいは海津市([97710])の如く、駅があっても交通上、地域の中心となる都市へのほうではなくて「明後日の方角」を向いている、と言う場合も含む、と言うことならなんとなくわかったような…。あるいは、言い換えれば「市域に駅はあるが、市の中心市街から遠く、そこへのバスもなかったり本数が少なく接続も悪く、市の中心駅・代表駅(と言うより「その市の玄関」になる駅)としての機能を果たしていない」、と言ったことなのでしょうか?
そこで、[97701]の減点リストですが、「平戸市」もこの仲間に入るように思います。平戸市は、合併により、松浦鉄道が通り「たびら平戸口」などの駅がある「本土」の田平町も市域に入ったのですが、市街の中心はあくまで本来の中心である平戸島にあり、合併以前から橋でつながっていたこともあって、「平戸口」駅は今では「平戸市街への入り口」と言う機能も果たしていないのではないでしょうか。
一方、市の玄関となっている駅が「市域のはしっこ」どころか隣の市との境界線上にあって、辛うじて駅の住所がその市内である三鷹市(他に私鉄にある2駅もほとんど境界線ぎりぎり)のような場合は、「地図上での位置ではなくて、市の玄関として機能している」と言うことで、「減点対象には入らない」と言うことでしょうか?
[97713] 2019年 5月 17日(金)22:01:04伊豆之国 さん
土佐と薩摩に多い「浜田さん」& その手は桑名の焼き蛤
[97711] オーナー グリグリさん
浜田さんを探しています
「自称・落書き帳の苗字ネタ四天王」の一角を占める「落書き帳の知恵伊豆」こと「伊豆之国」から早速反応させていただきます。
実在苗字辞典によると、「浜田」さんは全国に約16万人、旧字体の「濱田」さんは約2万3千人となっています。いずれも特に多い都道府県が書かれていない(全国の2割以上を占めている都道府県がない)ので、そこでweb版の「写録宝夢巣」を開いて「浜田」さんの電話帳での分布状況を調べると、全国ランキングは127位、最も多いのは高知県で2,241件、僅差で大阪府、鹿児島県が続きます。一方、県別ランキングではやはり高知県が最上位で県内5位、続いて鹿児島県の9位で、トップ10に入るのはこの両県だけです。それ以外では、全般的に西日本に多い傾向で、県内ランクで2桁に入るのは全て中部以西。関東以北では200位以内に入るのも青森と神奈川の2県だけと、圧倒的に「西日本型」の苗字であることがわかります。一方、浜田市がある島根県には少なく、県内200位以内にも入らないのですが、同じ山陰の隣県・鳥取県では県内38位に入っていて、県ランクでは高知・鹿児島に続く3番目に高いランクに入っているというのは皮肉な現象です。
高知県と鹿児島県について、さらに県内を詳しく見て行くと、高知県では比較的全県に散らばっており、南国市と中土佐町で最多苗字となっているほか、宿毛市で3位、県庁所在地の高知市でも6位に入っています。鹿児島県では、いちき串木野市で市内最多、指宿市で2位、鹿児島市でも9位に入っており、こちらも奄美を除く県内全域に広く分布しています。

[97710] 白桃さん
【JRと私鉄の】「両者の機能が連動している」の意味は、乗り換えが便利かどうか、ということではありません。抽象的で恐縮ですが、JRと私鉄がお互いに影響しあうこともなくバラバラに存在するのではなく、ある種の一体感をもって有機的に結びついているかどうか・・・と言う意味です
なんとなくわかったような、わからないような感じですが、要するに「影響しあう」と言うのは、「お互いにライバル同士」と言う関係にある、と言うことで(例えば、完全並行路線で共用する駅もいくつもあるのに、JRが近鉄に完敗している、Nさんのお膝元・三重県のような)、「一体感」とは、「お互いに別の方向の路線で、乗換駅として、というより「交通の結節点」としてはっきり機能している」と言うことなのでしょうか?

[97705] Nさん
三重県の浦安にある大きな遊園地とその周辺施設
[97710] 白桃さん
ナガシマスパーランド
私が「元号またぎ」の伊勢~尾張路の道中で初日=平成最後の日に最初に立ち寄ったのが、そのナガシマスパーランドの立ち寄り湯。[97673]で出したクイズで
B市にある温泉施設の大浴場は、男女入れ替え制になっており、それぞれある県の景勝地をイメージした名が付いていました。この日は、男性用になっていたほうは青森県にある渓流の名がついていましたが、女性用になっていたほうには「萬葉集」にもゆかりが深い県にある景勝地の名がついていました。その県とはどれでしょうか
そのクイズの正解を[97706]
富山県(景勝地は黒部峡谷)
と書き込んでのですが、その「スパーランド」の温泉施設「湯あみの島」のHPを見ると、「奥入瀬渓流の湯」と「黒部峡谷の湯」があり、私が入浴した日は、「奥入瀬」が男性用で、「黒部」が女性用になっていたのでした。
[97706] 2019年 5月 16日(木)21:06:26【1】伊豆之国 さん
鉄道の乗り換え連動とは? & クイズの答え(概略)
[97701] 白桃さん
鉄道種類・駅に対する加点・減点
ですが
市内にJR(第3セクターを含む)と私鉄、両方の路線と駅があり、両者の機能が連動している・・・0.01加点
「機能が連動」の定義と境界線が今市よくわからないので質問です。
鉄道同士の乗換駅と言っても、タイプがいろいろありますので、JRと私鉄を乗り換えるとき、どれが「連動している」のか、「連動してしていない」のか、どうお考えでしょうか?

イ.連絡改札もなくお互いにスルー
ロ.連絡改札によりJRと私鉄の構内がつながっている
ハ.いったん改札を出るが、すぐ目の前に相手の駅の改札がある(ただし屋外には出ない)
ニ.雨に濡れずに乗り換えられるが、かなり長い通路を歩かされる(ex.地元の「町田駅」) 
ホ.いったん屋外に出て歩かされる(相手の駅はすぐ目の前にある)
へ.一応「乗換駅」として扱われているが、お互いに見えない位置にあり屋外にも出る

私としては、「ホ」と「ヘ」は「連動していない」と見ていますが…。あと、JRと私鉄の駅名の異同もどう扱われているのかも…

さて、[97673]の道中記クイズですが、Nさん([97681]) 以外に反応がなく、十番勝負も迫っているので、この辺でお開きにします。
答えは、【A市】~【L市】までの市名と、「番外編」の2問についてのみとします。
各市や、訪問先、グルメなどについての詳しい内容については、皆さん方で考えていただくことにしましょう。

【A市】…名古屋市 【B市】…桑名市 【C市】…四日市市 【D市】…鈴鹿市 【E市】…津市 【F市】…伊勢市
【G市】…松阪市 【H市】…大阪市 【I市】…羽島市 【J市】…あま市 【K市】…津島市 【L市】…一宮市

【Q2】…イ.富山県(景勝地は黒部峡谷)
【Q3】…高松市(一宮駅・琴電琴平線)、観音寺市(名鉄尾西線・観音寺(かんのんじ)駅)

でした。

♯さっきまで見ていた「1チャンネル」のTV番組、先の連休で訪れた三重県と同様、私が4分の1だけ血を引いている「埼玉県」の話でした…。かく言う私も、Jリーグができて間もない頃、「浦和レッズ」が弱くてよく負けていて「お荷物球団」扱いされていたので、よく「『朝日』が昇らぬ『今日は(協和)埼玉銀行』」どと陰口をたたいていた(←今の「DeNA」が「横浜大洋ホエールズ」だった頃、よく読売に大負けしていたので「横浜大洋銀行」などと揶揄されていたのの「パクリ」)という、今思うと恥ずかしいことを思い出してしまいました…。
[97693] 2019年 5月 11日(土)21:26:27伊豆之国 さん
葛飾の真間の井を見れば~「ママ」になれなかった悲運の美女~
明日は母の日。と言うことで、今回は白桃さんのお膝元・浦安市のお隣、市川市から「パロディ風」ニュース。

京成線に「市川真間」と言う駅があります。その市川真間駅の駅名標示などが、明日12日まで期間限定で「市川ママ」に書き換えられている、という「嘘のような本当の話」が出ていました(こちら)。
今回お話しするのは、その「ママ」…ではなくて、「まま」という地名についての講釈です。
市川市の「真間」は、「萬葉集」にも登場する古くからの地名で、その「萬葉集」にも詠み込まれている、その昔かの地に住んでいたという伝説上の絶世の美女「手児名」にまつわる悲恋物語(HP[93578])が伝わっていることでも知られています。民俗学者・柳田国男の「地名の研究」によると、「まま」と言う地名について、まずその市川市の「真間」を取り上げ、そのあとに次のようなことが書かれています(要約引用、地名は現在の自治体名に改めた)。
あの辺の地形には千年の間に大なる変化があったと思われるから、むしろ地名の意義から昔を推測するほうが早い。ママという地名は東部日本に充満している。汽車の駅名にも間々田【東北本線・栃木県小山市】、大間々【わたらせ渓谷鉄道・群馬県みどり市】がある
とあり、これに続いて群馬県の「大間々」について
「十六夜日記残月抄」に、「間々」は「儘」で、土が心のままに崩れるところをいい、上野の大間々なども同様である。渡良瀬川の高い崖で、「躍滝」【「高津戸峡」([84083])の[魚發]瀧(はねたき…現地ルポ~「稀少地名漢字リスト」より)か】という辺りなどはそういう場所か
と言う説を引用し
「心のまま」とはこじつけであろうが、土の崩れる崖を「まま」と言うことには傍証があり、相模の愛甲辺りの方言で、「ママックズレ」というのを現地で聞いた
と言うことが書かれています。
更に、「ママ」に当てた「方言文字」的な当て字についていくつか書かれており、静岡県伊豆の国市の「墹之上」(ままのうえ) について、「土手と低地の間の土地」をさす方言、と言ったような意味のこと、上総・信濃でも同じような言い方があり、「崩れると言う意味はないが、高地の斜面を指す、と言う点では共通している」ということ、神奈川県南足柄市の「壗下」(まました)と言う地名も紹介されており、地名辞書に「崖のはずれをママという」こと、「壗」と言う字は「残月抄」と同様の考えから「儘」の字をにんべんを土へんに変えた字である、ということが書かれ、伊豆の「墹之上」も、「間」(ま)の字に土へんをつけた字である、と書かれています。
このあと、各地の「ママ」地名がいくつか出ており、その大半は小字クラスですが、現在も大字として存在している、愛知県小牧市の「間々」もありました。
終わりのほうには、現在は「真間」と同じ市川市に属する、江戸川を下って浦安市との境近くにある「欠真間」と言う地名についても触れ、「地形と合わないのは、民居と共に滑っていったのであろう」と推測していました。

「地名の研究」には出ていない「ママ」地名として、山形県長井市の「ままの上」があります。長井市役所の所在地でもあるこの地名は、現在は「まま」はかな表記になっていますが、古くは「土へんに山」(圸)という字が使われていました。この「圸」と言う字は、「稀少地名漢字リスト」によると、他に山形県の西置賜郡内の2ヶ所の小字地名として使われているだけで、おそらく山形県でも置賜地方だけで使われた「方言文字」と思われます。前出の、南足柄市の「壗下」の「壗」は、他に同じ南足柄市内の2ヶ所と小田原市の1ヶ所の小字に使われているだけ、伊豆の国市の「墹之上」の「墹」も、伊豆半島から駿東地区にかけての数ヶ所の小字で見られるだけで、やはりいずれもそれぞれの限られた区域内だけで通用していた方言文字と思われます。こうした、それぞれの地元以外ではまず見たこともないような珍しい漢字がPCで打ち出せたのは、「大字クラスの地名に使われている」ことと関係しているのでしょうか。

…この記事では、ここまで出てきた「ママ」地名について、いずれも"Google Map"による航空写真をリンクしています。現在の地形・周辺環境から、「ママ」とはどんな地形を指すのか、と考えていただければよいのですが。

「市川真間」の話に戻りますが、今を去ること千数百年の昔、その美貌から多くの男達からの求愛を受け「争奪戦」に巻き込まれた挙句、自ら命を絶った伝説の美女「手児名」。もし「意中の男性」を見つけ、めでたく恋愛のゴールにたどり着けたらば、子宝にも恵まれて「理想のママ」として多くの人々から慕われた存在になったのでは、と「妄想」もしたくなります…。

…ところで、[97673]で出した道中記クイズですが…
[97681] Nさん
さすが「超・ご当地」、お見事です…。
「領主」お勧め?の「花の名所」(実はこの駅から直接バスで行けないことが判明)
あれ?行けませんでしたか?
B市の駅前バスターミナルで時刻表を見たら、「○○の里」へは隣の駅(A市側)からバスに乗ってください」と案内がありました。おそらく、連休中の特別ダイヤで、2本の大河を続けて渡る橋の渋滞を見込んでの「臨時措置」だったのでしょう。
まだ答えが残っているので、ここでヒントを出しておきましょう。
【Q1】…文中の各市の現在の「領主」は次の通りです(敬称略)。
  A市…不在 H市…深夜特急  I市…桜トンネル J市…k_ito K市…デスクトップ鉄 L市…ぺとぺと
  B市~G市までの6市は全て同一人物が領主です(もう既に見え見え…)。
【Q2】…この県にある渓谷がある市には、B市と同様「特殊狭軌」の鉄道が通っています。
【Q3】…参道抜き(さんどうぬき)
[97673] 2019年 5月 3日(金)20:04:36【3】伊豆之国 さん
平成→令和「元号またぎ」道中記クイズ(リベンジ&ヴァージン)
「平成」最後の日・4月30日から元号またぎの2泊3日の道中記、今回もクイズ形式を交えて。

30日の朝、新横浜から新幹線でまず「大都会」【A市】へ、大手私鉄に乗り換え、大河を幾本か越えて【B市】の中心駅で下車。JRと共用している駅舎は改築工事中、駅とつながっている駅前の雑居ビルに入ったら、その荒廃ぶりに唖然…。バスターミナルまでは雨の中を歩くことに。この市が「ご当地」でもある「領主」さん、「この現状を何とかして~」と懇願したい気持ちが…。この駅、JRと大手私鉄とは乗り換え改札もなくスルーなのに、最近までその大手私鉄から分離された支線を運行しているローカル私鉄との間は、同じだったホームの真ん中に「塀」が作られて「関所」もできていて(これは4年前も同じでした)、何だか「意地悪」しているように見えました。
この空模様とあって、当初予定していた、「領主」お勧め?の「花の名所」(実はこの駅から直接バスで行けないことが判明)から、往年の野球の大ヒーローとは微妙に違う名の、海辺の日帰り温泉に行き先を変更。雨の中、露天風呂にも入ったりして、1時間余り温泉を満喫。湯上りの頃にはちょうど昼飯タイムになったので食堂へ。オーダーしたのは近所にある【C市】のご当地B級グルメ。一昨年、その【C市】に行ったときにも召し上がったものですが、微妙に味付けが違い、やはり店ごとに違いとこだわりがあるように思えました。
【B市】の駅に戻り、再び私鉄で【D市】の実質中心駅で降り、少年時代の懐かしい思い出があるテーマパークへバスで。今は橋上駅になったこの駅で降りたのは実に40数年ぶり。その頃はまだ駅舎が海側と山側とで別々にあり、海側がメインで、そのとき利用していた山側には大した商店街もなく、そのテーマパークや隣接する高名なレース場に行くための専用の出口、と言った感じだったのですが、今やその地位は全く逆転。いったん海側に下りたものの、もうやっていないような店も目立ち、人通りもなく閑散としていたのに対し、山側に戻ると、駅前には商店街が広がり、ホテルやスーパーも。バスで目的地へ向かったのですが、とにかく沿道風景も、そのテーマパークも、そしてその頃何度か泊まったホテルも全く姿を変えていて、もう何十年前のかすかな記憶の断片も全く見出せず、そしてテーマパーク・レース場・ホテルの位置関係も全くつかめず、雨天だったことも加わって方角の見当もつかず、それこそまさに「浦島太郎」…。
孫のような子供を連れた若い夫婦などに取り囲まれて、「場違いなところにきた」と照れくさい、恥ずかしいような気持ち…。全体の景色をつかみたくて観覧車に。観覧車なるものに乗るのは、これももう何十年ぶり。最後に「二輪車」のレースの臨場感を体験できるシアターに入って、これで切り上げ。バスで先ほどの駅に戻って、【E市】の中心駅へ。ここもJRと大手私鉄とはスルー。降りたのは海側で、少し歩いた場所にあるホテルに。いったん外に出て夕飯の後、ホテルに戻り、「平成から令和へ」のカウントダウンの番組を、チャンネルを何度か変えながら見入り、「代替わり」の瞬間をそのホテルの中で迎えることになったのでした。
翌朝、いったん雨がやんでいたので、まずJRと私鉄の線路の反対側にある公園へ。5年前の「悪夢」があったのと似たような感じの踏切を渡るので、そこはやっぱり緊張しました(笑)…。その、かの「諸国漫遊など嘘っぱち」という時代劇のヒーローの地元のと似たような名前の公園には、「D51」も保存されていましたが、「何だか見覚えがある番号」のような…。実は、高崎~水上方面で活躍している車両と1番違いだったのでした…。ホテルに戻って朝食の後、今度は城跡へ。「築城の名人」が築いた城ですが、現在残っている範囲はずっと狭く、残っている建物も少なく、ちょっと寂しい感じでした。
ところで、この【E市】、この県内で最初に誕生した市で、県庁所在地なのですが、「平成の大合併」で多くの市町村と合併し(「人類最強女子」と呼ばれたスポーツ選手もこの合併新市域の出身)、隣県と接する「山の奥」まで市域に入るという大拡張をしたものの、人口でも小規模な合併をしただけの【C市】を超えることができず、「ただ恐ろしく広くなっただけ」と言う印象を受けます…。それはともかく、これまで合併で新市域となった地区に40数年前に泊まっただけだったのが、今回の宿泊で「名実共に」この【E市】の経県値が「4(○)」となったのでした。
バスで【E市】の中心駅に戻り、またも大手私鉄で、今回の旅の第一目標である【F市】の神社へ。5年前に道中での怪我で難行苦行を強いられてようやくたどり着いたことから、改元というこの時期を捉えて「今度こそ健康な体で…」と「悪夢払い」を目指したのでした。
【F市】にある「昔の市名」を名乗る駅で降り、駅にバッグを預けて身軽になり、5年前と同じく、2つの神社にお参りするのですが、まず最初の神社を拝んだ後、遠いほうにある神社へ向かうバスが大混雑、「1時間以上待つ」と言う係員の話を聴いて、「何か別な方法は…」と、ふと思いついたのが、「より神社に近い次の駅まで行って歩く」という手段。「往年の名女優」の名が入っているその駅で降りたのですが、雨が激しくなり、臨時のバスも出ていたのでそちらに。それでも1本待ってバスに乗り、境内入り口のバス停へ。5年前と同様、「○○横丁」も覗きましたが、あまりの混雑で諦め、橋を渡って境内へ、大勢の参拝客で途中から渋滞しましたが、生憎の雨天とはいえ、今度は健康な足で歩くことができたので、焦ることもなく本殿の前までたどり着くことができました。
参拝を無事済ませて戻ると、即位奉祝の雅楽の演奏会場へ。あらかじめ調べていたこともあり、「ここまで来たからにはやっぱり見たい」とは思っていたのですが、結果的にちょうど開始に間に合う時間になったのでした。
帰りのバスに乗り込もうとしたのですが、こちらも大行列、先に降りた駅まで歩くことを覚悟し、結局途中からバスで。直通の臨時バスが多く、途中のバス停からでは路線バスもなかなか来ず、何とか乗れて駅に着き、荷物を預けた次の駅でいったん降りて、次の列車に乗り、やはり5年前の苦い思い出がある【G市】へ。大リーグでも活躍した野球選手とは文字も読みも微妙に違い、よく取り違えられる市名で、また、この市にある高校はかつて「甲子園」で全国制覇したこともあり、最近休業宣言をした歌姫の母校でもあります。
【F市】でドタバタしたこともあり、時計は4時を回っていましたが、まず、前回は石段の下から虚しく見上げるだけだった神社を目指すことに。駅前で見た地図と記憶をたどり、神社の下にたどり着いたのですが、「やっぱり、この市にゆかりの国学者の記念館を」と城跡方面に上ると、「入館締め切りまでまだ数分ある」と受付に聞いてみると「どうぞお入り」と…。「内部もリニューアルされている」と言うことで、じっくり見させていただきました。それから、前回お参りできなかった、その国学者を祭った神社と、そのお隣にあるこの地の鎮守様をお参りして、住宅街を歩いて大通りに出て駅に戻りますが、「やはりこの【G市】に来たからには、かの超有名ブランド肉を…」と、たまたま【E市】でもらっていた観光案内に出ていた、肉屋さんと併設されている料理店を目指します。やはりと言うか、だいぶオーダー待ちの行列ができていましたが、待つこと数十分、財布の中身と相談して、オーダーしたのは「カツ」。ようやくここでも「リベンジ」を果たすことになったのでした。
【G市】の駅から、2日目の宿を取った【A市】に戻るのですが、特急券が【G市】の駅から取れず、とりあえずこの大手私鉄が通る別の大都会【H市】方面からの線と交わる、合併で今は【G市】内となった駅まで鈍行で行き、そこでも接続が悪く、かなりな待ち時間。この駅をショートカットする【H市】からの特急に【E市】の駅から乗れるかも、と駅員に尋ねたところ、「まだ残っている」との返事が…。「特急のほうが早く着く」と言うことでその特急に。【A市】のホテルには「到着が9時過ぎになります」と電話を入れ、途中で特急に抜かれる急行に乗り、【E市】の中心駅で特急に乗り換え。終点の【A市】に。とにかくここのターミナル駅はJRと私鉄・地下鉄との乗り換えがわかりにくく、結局ホテルまではタクシーで。このホテルには【A市】では数少ない温泉もあり、「大都会の温泉」気分を味わうこともできました。
翌朝は、荷物を整理して宅○便で送り、必要なものだけを持って身軽になって旅を続けます。前の2日とは打って変わって好天に恵まれ、気温もぐっと高くなり上着も要らなくなって快適な気分。最初に、ホテルからそう遠くない、【A市】民に親しまれている観音様詣で。境内や周りの雰囲気がどこか「浅草」に似ているようで…。この観音様があるお寺の通称ともなっているここの地名と同名の、今は廃線となった大手私鉄の支線の終点だった駅が、隣県の新幹線の駅もある【I市】にあり、「どういう関係が有るのか」と思っていたところ、お寺の縁起を見るとその隣県の駅があったところが、そのお寺の「元々の所在地」だった、と言うことを知って、「そういう関係だったのか」とわかったのでした。
それから地下鉄と、別の大手私鉄を乗り継ぎ、【J市】にある、こちらも観音様をご本尊とするお寺に向かいます。飛鳥時代創建と伝えられる古刹で、境内は広いのですが、訪れる客も少ないので、じっくりお参りすることができました。それから【K市】へ。この市名は、東北のある県を代表する作家の本名の苗字と同じで、またこの市と同音異字の市が他県にあります。まず、ここの大祭が「世界無形文化遺産」にも登録されている、この市名を冠する神社にお参りするのですが、駅でもらったパンフレットに「藤の花祭り」とあったので、お参りの後、その会場へ。文化遺産のとは別の祭り屋台のからくりも披露され、藤棚の見事さにはただただ驚嘆。藤の花の品種はいくつもあり、超稀少価値がある「八重咲き」もあることも知って、これで大河の向こうにある、交通の便が悪くて4年前に行けなかった隣県の公園へは、きっぱりと諦めをつけることができたのでした。
【K市】から私鉄の別の線で【L市】へ。この市の市名の由来に関係している神社にお参り。この市の夏の大イベントは「日本三大○○」の一つにも数えられていますが、2つまでは確定しているものの、「3番目」がどこなのか、この市のほかに県内にもライバルがあるなど、定説はないようです。お参りの帰り、すぐ近くに「鉄道模型カフェ」を見つけ、しばし雑談を交えて…。いったん【A市】のターミナル駅に戻り、駅地下の店で、こちらは去年の今頃に味わうことができなかった、隣県の政令指定都市が産地としては有名な、高級な魚料理をご馳走。何とか帰りの新幹線も取れて、無事に道中を終えたのでした。

【Q1】文中の【A市】~【L市】の市名を答えてください。

[96355]と同様、「引っ掛け」もなく、各市を連想させるヒントも豊富にありますので、割とわかりやすい問題かと思いますが、皆さんのご回答をお待ちします。
これだけでは物足りない、と思う方には、「番外編」のクイズもいくつか出しておきます。

【Q2】B市にある温泉施設の大浴場は、男女入れ替え制になっており、それぞれある県の景勝地をイメージした名が付いていました。この日は、男性用になっていたほうは青森県にある渓流の名がついていましたが、女性用になっていたほうには「萬葉集」にもゆかりが深い県にある景勝地の名がついていました。その県とはどれでしょうか。五者択一です。
 イ.富山県 ロ.静岡県 ハ.奈良県 ニ.和歌山県 ホ.福岡県

【Q3】L市には、市名と完全一致(文字・読み共)の駅はなく、他の県の市にあります。そしてその県にある市と同字異音の駅名が、L市にあります。それぞれの市は何でしょうか?

【1】書きかけの箇所を書き足し
【2】脱字・字句修正
[97661] 2019年 4月 26日(金)22:02:32伊豆之国 さん
Re:令和小学校 & 四日市名物 & 黒姫山(お悔やみ)
[97659] Nさん
開いたら見慣れた小学校名が出てきてびっくりしましたが(笑)
そもそもあそことあそこが統合するとは知りませんでした
「超・地元」でしたか…。それこそ誠に恐縮しました…。

ところで、今晩のTV、見たい番組もあまりなかったので「TVK」でも見るか、とチャンネルを回したら、そのNさんの故郷の近所、四日市の旅をやっていて、名物ご当地B級グルメ「四日市トンテキ」([93764])が…。どこかで見たような店みたいだな、と思っていたら、どうも一昨年の夏、紀州~飛鳥への道中の帰りに寄ったあの店らしいような…。

話は変わって、悲しいニュース。
[97643]
新潟県糸魚川市旧青海町出身の「黒姫山」という元幕内力士がいました
その元関脇・黒姫山(本名・田中秀男氏)が昨日(25日)逝去された、というニュースが入ってきました。
元関脇・黒姫山の田中秀男氏が25日午後10時30分、肺炎のため亡くなったことがわかった。新潟県糸魚川市出身、70歳だった(中略)黒姫山は立浪部屋に所属。1964年3月場所に初土俵を踏み69年3月場所に新十両へ昇進し、同年7月場所には新入幕を果たした。ぶちかましの威力から「デゴイチ」の異名を取り、関脇8場所、小結を10場所務めた。幕内通算72場所、510勝570敗、殊勲賞4回、敢闘賞3回、技能賞1回受賞。82年初場所で引退。年寄錦島、山響、出来山、北陣を経て武隈を襲名(以下略)
(スポニチアネックスより)
ところで、北陸線がまだ単線・非電化だった頃、特に糸魚川~直江津間(現在は「えちごトキめき鉄道」に転換)は有数の地すべり地帯として知られ、山崩れで列車ごと土砂に飲み込まれて転落し多数の犠牲者を出したことも度々起こり、複線電化を行うにあたって、「頸城トンネル」を初めいくつもの長大トンネルを掘り、ルートも海岸沿いから山間に大きく移動し、直江津と谷浜の間にあった「郷津」駅は取り残されて廃駅になり、「筒石」駅も当初は廃止される予定だったのが、地元が猛反対したため頸城トンネルの中に設けられることになり(「越後の停車場」…[78748]より)、「白鳥停車騒動」が起きた能生駅([85829])も元の駅からかなり離れた山の中に移転しています。
…その頃の北陸線に「D51」は走っていたのか、私にはよくわからないのですが…(何しろ周りの鉄道は「電車」ばかりという場所、「陸蒸気」は「青梅」と今はなき交通博物館ぐらいでしかお目にかかることがなかったのでいまいち関心もなかったのです…)。
[97658] 2019年 4月 25日(木)23:36:59【1】伊豆之国 さん
「令和小学校」誕生へ
中野区民のNさんを出し抜いて…

今朝の新聞記事に、新元号を早速採り入れた「令和小学校」が東京都中野区に来年(令和2年=2020年)4月にも誕生する運びとなったことが書かれていました(毎日新聞より)。

中野区内の二つの区立小学校が統合し、来年4月に「令和小学校」が誕生する見通しとなった。10日にあった上高田小学校・新井小学校統合委員会で校名が決まった。教育委員会会議と区議会の議決を経て、正式に決定する
(以下略)

中野区教委からの発表はまだのようなので、いずれ正式決定したら区のHPで公開されることになるでしょう。
[97643] 2019年 4月 20日(土)22:46:43【1】伊豆之国 さん
黒姫山(新潟県西頸城郡青海町出身) & 設楽ヶ原合戦
[97641] Takashiさん
JR青梅線青梅駅とゆりかもめ青海駅を間違えた
実は私この放送があるまでゆりかもめの青海駅を「おうみえき」だと思っていました。なんでそう思っていたのかというと「青海」と書いて「おうみ」と読ませる駅がゆりかもめ開業よりかなり前からあった
漢字で書くとぱっと見かなり似ていることを考えると間違えることがあってもしかたがないかな
さらにいうとこういう名前の駅【青海川駅(信越線)】もありますので気をつけるように
私も実は「ゆりかもめ」の青海駅を最近まで「おうみ」だと思い込んでいました。○十年前の少年時代から北陸線の青海(おうみ)駅(北陸新幹線開業に伴い「えちごトキめき鉄道」に転換)と、その青海駅がある新潟県青海町(現在は糸魚川市の一部)、信越線の青海川(おうみがわ)駅(所在地は柏崎市)を既に知っており、更に字面の似た「青梅」からの連想・類推も加わっていたからなのでした。地名の歴史を調べてみると、「青梅」も、越後の「青海」も「青海川」も、いずれも遅くとも藩政時代から続く由緒ある地名であり、駅の開業も古い(青梅駅…明治27年、青海駅…大正元年、青海川駅…明治32年)のに対し、東京・江東区にある「青海」は、東京湾の埋立地にできた新しい街で、地名の誕生は昭和58年(1983)と言う歴史の浅い地名であり(wikiによる)、駅の開業も平成になって「ゆりかもめ」が開業したときなので、おそらく都民でもこの地名・駅名を知らない人が大半のように思えて、これでは字面も似て、広く知られている「青梅」と勘違いするのも無理ないことなのでしょうか。

その、新潟県糸魚川市旧青海町出身の「黒姫山」という元幕内力士がいました。昭和40年代から50年代にかけて活躍し、最高位は関脇(銀河大角力協会より…[96398] 紅葉橋律乃介さん、[96397] ekinenpyouさん)、突き押しを得意としていたと記憶していますが、色白の顔立ちで、「白いのに『黒』姫山とはいかに?」と「突っ込み」をしたことがありましたが、「黒姫山」というと長野県信濃町にあるこちらをまず思い浮かべるので、この信州の黒姫山とどんな関係が有るのか、と思っていたところ、青海町にも「黒姫山」と言う山があり、この山から四股名を取ったとわかったのでした。
「黒姫山」と言う山は、信越地方にはもう一つ、「青海川」駅がある柏崎市にもあります。地元では、信越地方の三つの「黒姫山」を区別するため、長野県信濃町の黒姫山を「信州黒姫山」、前出の糸魚川市青海町の黒姫山を「青海黒姫山」、そしてこの柏崎市の黒姫山を「刈羽黒姫山」と呼んで区別しているようです(柏崎市HPより)。
この三つの「黒姫山」に共通する由来について、谷有二氏著「富士山はなぜフジサンか」と言う本(昭和58年初版・山と渓谷社…[86856]他)を見ると、「いずれも奴奈川姫([96916])を祭っている」と言う共通項があり、「奴奈川姫」は「製鉄」と「機織」のシンボルとされ、「大国様」が「奴奈川姫」に求愛にはるばる越後まで来たのも、「製鉄と機織の技術が欲しかった」とされ、新潟県南魚沼市と群馬県みなかみ町の境にある「巻機山」も、機織の神を祭っており、「黒姫山」と同じ仲間である、と言うことが書かれていました。
余談ですが、「黒姫」の「黒」は肌の色ではなくて髪の毛の色を指し、「黒髪の美しいお姫様」の意味ですので、誤解しないように。

[97640] 倉田昆布さん
愛知県新城市の姉妹都市は、アメリカのニューキャッスル市とスイスのヌシャテル市です
言うまでもないですが、それぞれ「新しい城」という意味ですね
この新城市には、昨年の春の連休で訪れていますが([96201])、「しんしろ」と言うのは、案外読みづらいのではないのでしょうか。「新」も「城」も読み方がいくつもあって迷ってしまいますし、「しんしろ」と読むのは「重箱読み」になるので違和感を覚えてしまう人が多いかもしれませんが。南武線に「武蔵新城(しんじょう)」駅があるので、つい「しんじょう」と言ってしまいそうになってしまいます。
[97614] 2019年 4月 6日(土)21:56:56伊豆之国 さん
1日のうちに冬日から夏日へ
昨日のことですが、埼玉県で気象の「珍記録」が…

南から暖かい空気が流れ込んだ影響で、5日の日本列島は関東を中心に気温が上昇し、鳩山町では25・2度を記録した。県内で25度以上の夏日は今年初めて。桜の季節に汗ばむ陽気となった
(埼玉新聞より)

のでしたが、実はこの日の朝の最低気温は零下0.3℃(気象庁データより)。なんとその日のうちに「冬日」から一気に「夏日」に激変(TVで見て知りました)。1日間の気温の差は実に25.5℃。寒かったと思ったら急に暑くなって、急激に上昇する気温に服装の着替えが追い付けず、大変だったでしょうな…。もっとも、砂漠地帯のような場所ではこんなことはしょっちゅう起こることなのでしょうが。
それはともかく、この季節は朝晩と日中の気温の差が大きくなることが多いので、体調の維持にはひときわ注意が必要な時期です…。
[97591] 2019年 3月 24日(日)20:20:22伊豆之国 さん
逗子・葉山(KQ駅名改称騒動異聞)
[97517] デスクトップ鉄さん
京急の新4駅名のうち逗子・葉山はひどいと思いませんか。三浦半島の人口減に悩む京急としては、逗子だけでは足りず、葉山のブランド力に頼りたいのかもしれない。しかし市外の自治体名との連称とするのは、逗子市に対して失礼で、高輪ゲートウェイ以上に問題です
その京急線「新逗子」を「逗子・葉山」に変える、と言う話について、地元の反発・困惑など「騒動」の一部始終が、今日の昼のTV番組で放映されていました。
前半では
神奈川・逗子市に住む15歳の女子中学生から番組にメール
京急電鉄が「新逗子駅」を「逗子葉山駅」に変更するということで問題になっているという
駅名は公募され、その対象は沿線に住む小中学生だけだった
地元では賛否両論あり、物議をかもしている
京急電鉄はブランド力のある逗子と葉山を合わせることで、定住人口や交流人口の増による地域活性を図るとしている
一番の問題は駅のある場所だという
新逗子駅から名付けられた新逗子通り商店街会の会長は、突然の駅名変更に困惑していた
駅名が変わっても商店会名は変えない方針
葉山町には皇室の御用邸がある
といったことと、両市町の住民の意見が紹介され、
後半では
逗子は横須賀市から独立した経緯がある
1941年、太平洋戦争
横須賀市を大軍都にする計画
配給品などの不公平感などから住民の間で独立の機運が高まっていった。
1950年、逗子市(現在)独立
来年7月、独立70周年の記念行事を計画中
葉山町は県内で唯一、一回も合併したことがない
と、両市町の現在に至るまでの経緯が出ていました。
現・逗子市(当時は「町」)が戦時中にいったん「戦時合併」で横須賀市に合併され、戦後5年経って横須賀市からの分立が認められた(市制はその4年後)ことについては、「hmtマガジン」の「戦時合併とその解体」でも、いくつか記事があり([80415],[80416],[80427] さん)、「マガジン」自体の記事ではありませんが、リンクされていたそのhmtさんの[37958]の記事を見ると
戦時中に強制合併させられた横須賀市から苦難の独立
という逗子市が使った表現が紹介され、一方、葉山町が「戦時合併」でも「大・横須賀市」に飲み込まれず、海を除いた三方を横須賀市に取り囲まれながらも単独町制(明治22年の市町村制度施行時は「村」で、大正14年元日に町制施行)を続けたことについて、御用邸の存在など、その理由の推測も書かれていました。
[97573] 2019年 3月 14日(木)22:10:48伊豆之国 さん
本当の「シロガネーゼ」は、神楽坂のそばにいた? 【白色の日特集】
今日は「白色の日」。その起源は、「日本の菓子屋さんが作った」([82976] hmtさん)と言う話が、今朝の新聞記事に出ていました。

…ということで、「東京23区内にある『白』い地名」を調べてみました。

港区白金、白金台
新宿区白銀町
文京区白山
文京区目白台
江東区白河
中野区白鷺
豊島区目白
葛飾区白鳥

港区の「白金(台)」は、「しろかね」と濁らないのが正しい読み方です。「しろかね・しろがね」と言うのは、「やまと言葉」で"Silver"の意味であり、「白金(台)」にある通りの名を"Platinum Street"と呼び、その地区の住人をさして「シロガネーゼ」と言うのは、本当は読みでもその意味でも「二重に誤った表現」だ、と言うのを果たしてどれだけの人が知っているのでしょうか?([88822])。
一方、新宿区の「白銀町」は、「しろがねちょう」と濁って読みます(郵便番号検索より)。区内東部の牛込地区、山の手有数の歓楽街として栄えた「神楽坂」に隣接した地域にありながら、"Street View"で見ると、白銀公園を囲むような高台にある小ぢんまりとした町域に、低層・中層のマンションが立ち並んでいる閑静な住宅地と言った感じの町並みが広がっています。

都内から離れて、「白金」地名を見ると、名古屋市昭和区の「白金」は、「しらかね」([75374])。14年前に廃線となった名鉄美濃町線にあった「白金」駅(所在地は関市)の読み方は、東京・港区の地名と同じ「しろかね」でした(wikiより)。…同じ「白金」でも、それぞれ微妙に読み方が違い、結構紛らわしい、混乱しやすいですねぇ。どちらも小学1年生で習う漢字ですが…

…白石市と白山市、白川町と白川村、それぞれ前者と後者では「ある一点」で決定的な違いがあります。それは何でしょうか?(過去ログを探すと答えがわかります)
[97566] 2019年 3月 8日(金)22:49:42伊豆之国 さん
新宮市<新宮町 & 「超・ご当地」で物騒な事件が…
[97565] 千本桜さん
新宮の凋落ぶりは数字を見ていて辛いものがあります
そういえば、「新宮市と福岡県新宮町の人口逆転」が話題になったことがありましたね…([85192],[87885] 白桃さん)
1933年市制施行という老舗市の凋落はやはり寂しいものがあります


ところで、こんな話題をこの落書き帳にわざわざ載せる、というのもどうかとは思うのですが…あえて書き込みます。
静岡県の地域ニュースを漁っていたら、今までずっとのどかで平和な漁村だと信じきっていた「超・ご当地」オヤジの田舎・西伊豆町田子地区(中心地域のStreet View[89119])で、とんでもない物騒な事件が起こっていたとは…(静岡新聞より)
西伊豆町の民家敷地内で拳銃13丁や実弾約400発が見つかった事件で、三島署と県警薬物銃器対策課などの捜査本部は7日までに、銃刀法違反(加重所持)の疑いで松崎町南郷、会社員の男(60)を逮捕した
容疑者は、拳銃や実弾を所持したなどとして同法違反などの罪で起訴された指定暴力団極東会系組員の無職の被告(58)=西伊豆町田子=の実兄(以下略)
[97560] 2019年 3月 2日(土)22:36:03伊豆之国 さん
Re:「伊豆」と「駿河」の境界線はどこにあるか
[97493] 駿河の民さん
沼津市・三島市は熱海下田から富士御殿場に、(本当は沼津市の狩野川放水路以南で分けたいのですが、流石に無理ですよね)
[97558] オーナー グリグリさん
とりあえずご提案通り修正しました。異論がある方はご意見をお願いします。沼津市の旧戸田村がどうしても引っかかりますよね。割り切るしかないのですが
[97141]でも書き込んでいたことですが、「伊豆」と「駿河」の境界線が入り組んで曖昧になっている、と言うのは、「自治体の境界線」と言う「縛り」の上で「観光ブロックの境界線」を引く、と言うことになると、やはり大いに悩ましい問題ではないかと感じるのです。その原因をたどって行くと、「昭和の大合併」で「駿河」の沼津市が「伊豆」に属する内浦・西浦の両村と合併して伊豆半島の北西部まで市域を広げたことから始まり、さらに「平成の大合併」でその南の戸田村とも合併して西伊豆の一角に深く食い込んできたことで一層わかりにくくなった、と言うことに尽きるのでしょうか。実際、既に沼津市への編入から60年以上を経過している旧内浦・西浦両村域でも、「伊豆三津シーパラダイス」を初め、今も「伊豆」を冠する観光施設などがいくつか存在しており、私がまだ一度も足を踏み入れていない旧戸田村([62483])ともなると、今も「伊豆」「西伊豆」を名乗る旅館などが多数あり、TVや雑誌などを見ても、この地域の海産物などの特産物やグルメなども必ず「伊豆名物」「伊豆土産」などと紹介されており、これらの地域も、行政上は「駿河」の沼津市の一部ではあるが(自動車も沼津ナンバー)、地元でも訪れる観光客の間でもあくまで「伊豆(国)」の一部であると認識されていると見てよいのでしょう。
一方、三島市は、伊豆国一宮である三嶋大社を擁し、元から「伊豆国」であることは間違いないのですが、伊豆半島の付け根から微妙に北に外れているその位置と、「駿河」東部の中心都市として栄えた沼津の影響も強いことと合わせて、「伊豆」の印象が薄い、と見られていて、他県はもちろん県内でも西よりの地方の人から見ると「駿河」だと思っている人が多いような気がします。その三島と熱海の間にある函南町も、地図上の位置から「伊豆」に入るのか微妙な場所なのですが、町の中心部が市街地でも行政上でも町名と同じ函南駅周辺ではなくて、三島の中心市街から見て南側にある町域の南西部の「伊豆仁田」駅を中心とする地域にあること、北東部の十国峠も観光ルートは熱海から入ってくる形になっていることから見て、少なくとも三島よりは「伊豆」の色彩が強そうに思われますが、いかがでしょうか。結局、沼津を「駿河」に属する富士山南麓を中心とする「沼津・御殿場」地域に組み込むとすると、三島もどちらかと言うとこっちかな、とも思うのですが、やはり三島より南側に位置する、旧戸田村を初め、伊豆国に属していた旧3村がどうしても引っかかってきそうに思え、「伊豆色」が薄いように見える三島市にしても、自動車は「伊豆」ナンバーなので、いずれにせよこれは先述したように相当悩ましい問題に思えてくるのですが、いかがなものでしょうか。自治体境界にとらわれずに、市販の観光ガイドブックなどのように地域分けすると言うのであれば、[97493] で駿河の民さんがおっしゃるように、沼津市を南北に分け、南側の伊豆国に属する地域を「伊豆」ブロックに含める、と言う形でうまく収まることになるのでしょうが。
♯自治体境界にとらわれずに純粋に「観光ブロック」の区分けとして見ると、熱海市のこの辺りも微妙です…。

牧之原市は静岡・焼津から磐田・掛川に
牧之原市は大井川の西側、遠江国に属するので、やはりこのほうが自然だと思えますが、そうなると、大井川鉄道の沿線で川を挟んで駿河と遠江にまたがっている島田市・川根本町を除くと、やはり大井川の西側にある、河口に面する吉田町が、遠江国で唯一「駿河」の「静岡・焼津」ブロックに取り残されることになってきます。「越すに越されぬ大井川」の時代はもちろん、「軽便」の駿遠線(HP)が粗末な橋をのろのろ運転で渡っていた頃も、まだこの大井川が大きな交通上の障壁となっていたので、吉田町も「遠江」側のブロックに入れたほうがすっきりしたのでしょうが、今では牧之原市の相良・榛原方面から東名高速経由で静岡市内へ直通するバスが頻繁運転され([81107] inakanomozartさん)、県都・静岡市との関係も強まってきていると見られるので、この辺はやはり微妙な位置関係ということになるのでしょうか。
[97538] 2019年 2月 16日(土)21:46:48伊豆之国 さん
「一円電車」に残っていた「幻の踏切」
「鉄ネタ」を漁っているうちに見つけた、「鉄オタ」向けの新情報。

兵庫県養父市大屋町にあった「明延鉱山」の鉱石と関係者を運んでいた、「一円電車」([33007] 今川焼さん、[85776])の愛称で親しまれていたトロッコ列車。1987(昭和62)年の閉山と共に運行を停止し、廃線となってから既に32年が過ぎた今も残っていた踏切警報機が、このほど塗装直しなどの修復が行われた、という話題がありました(神戸新聞より)。修復された警報機
修復前の状況(Street Viewより、2013年9月の映像)を見ると、下半分はすっかり塗装がはがれ、新聞記事にもあるとおり警報ランプのガラスも割れていますが、形ははっきり残っており、人里離れた山の中に突然現れた「謎の踏切」と言った感じで、知らない人が見ると「何でこんなところに踏切が」と思うでしょう。 
この警報機の位置を見ると、写真の右手はすぐトンネル(現在は鉄の扉で塞がれ立ち入り禁止)になっており、トンネルから列車が出てくるのを知らせるために設置されたものと思われます(似た感じの位置にあるものというと、井の頭線の「神泉」駅前あたりでしょうか)。
この踏切があった反対側を見ると、「明延鉱山の中心地跡」という説明板が建っていて、地図や鉱山の写真が出ており、細い川を渡った先に開けた平らな場所があるので、トンネルの中から出てきた、鉱石を運んだ貨車を捌く「貨物駅」の跡のように思われますが、どうなのでしょうか。
この警報機のてっぺんには「鐘」が載っており、現在関西で唯一の現役の嵐電「西院」駅前([96160] hmtさん)のと同じタイプで、復元されたからにはその「音」を聴きたいものですが、すでに役目を終えて30年が過ぎ、かなり錆びついており電線も既に切れているかもしれないので、今ではもう無理な相談なのでしょうか。
「一円電車」で使われていた機関車などは、今も鉱山があった地域に保存されており(こちら)、今回引用した神戸新聞の記事の中にも、地元のNPO法人の手により
これまでにも明延鉱山の社宅「旧北星社宅」を修繕したり、樹木の伐採をしたりして、町の景観保全に取り組んできた
とあり、鉱山の歴史と果たしてきた役割を後世に伝えていこう、と言う姿勢がうかがえます。

鉄道路線がとっくに廃止あるいは事実上の廃線状態になったのに、踏切警報機だけが「放置」されたような形で残っているような例は、過去にも取り上げたことがあり([79469]…ここで取り上げていた例のうち、名鉄新鵜沼の連絡線は現在は線路ともども撤去されている)、この「一円電車」の場合もこのケースに類するものだったのでしょうが、「昔あった鉄路の『モニュメント』」のような形で警報機が保存されているところもあり、東京近辺では銀座の旧築地市場への貨物線跡に見られます。

♯今晩のTV番組で、竜飛岬から青森市を経由して大間崎まで「陸奥湾一周・バス旅」をやっていたので見ていましたが、「下北半島」で思い出したのが、25年ほど前に下北半島に行ったとき、尻屋崎の手前で不思議な貨物線の踏切があったのを見たことがあり(こちら)、こちらも鉱石輸送路線のようで、トンネルの中から突然出てくるような位置関係も「一円電車」と似たような感じでした。しばらく進むと線路が途切れており、見た感じでは既に運行をやめていたような感じで、ベルトコンベアーのようなのが見えたのでこちらに切り替えたようにも思えました。後で調べたら、日鉄鉱業の尻屋鉱山だったということを知り、その鉱山は現在でも操業を続けているようです。
[97536] 2019年 2月 15日(金)00:15:24伊豆之国 さん
恋と愛の駅
[97524]で出した鉄道路線名クイズ、この辺でお開きにしたいと思います。

【問】JR北海道・石北本線、JR東日本・仙山線、三陸鉄道・南リアス線、福井鉄道・福武線、智頭急行・智頭線
    (想定解・20路線、該当しない路線:えちぜん鉄道三国芦原線)
 …これらの路線は、ある「二つのうちのどちらか」の共通項に合致します。それとは何でしょうか?
▲第一ヒント…石北本線が最多です。
▲第二ヒント…廃止路線では、ちほく高原鉄道・ふるさと銀河線、のと鉄道・能登線も該当していました。
▲第三ヒント…会いに来い(あいにこい)

もうお分かりかと思いますが、共通項は「恋」か「愛」が付く駅がある路線。バレンタインデーにちなんだクイズだったのでした。
該当する路線は次の20路線。「恋」が付く駅がある路線は4路線(計4駅)、「愛」が付く駅がある路線は16路線(計20駅)あります。

【「恋」のつく路線と駅】…4路線・4駅
社名・路線名駅名(所在地)採点備考
JR北海道・室蘭本線母恋(北海道室蘭市)
三陸鉄道・南リアス線恋し浜(岩手県大船渡市)2009.7.20に「小石浜」より改称
西武鉄道・国分寺線恋ヶ窪(東京都国分寺市)
智頭急行・智頭線恋山形(鳥取県智頭町)

【「愛」のつく路線と駅】…16路線・20駅
社名・路線名駅名(所在地)採点備考
JR北海道・石北本線愛別、中愛別、愛山(北海道愛別町)、愛し野(同・北見市)
JR東日本・東北本線愛宕(宮城県松島町)
JR東日本・仙山線愛子(宮城県仙台市)仙台市愛子地区のDID名称論議([97530] 千本桜さん、他)
JR東海・東海道本線愛野(静岡県袋井市)、愛知御津(愛知県豊川市)銅([97528] さざ波さん)
弘南鉄道・大鰐線聖愛中高前(青森県弘前市)2008.9.1に「城南」より改称
仙台市地下鉄・南北線愛宕橋(宮城県仙台市)
東武鉄道・野田線愛宕(千葉県野田市)
小田急電鉄・小田原線愛甲石田(神奈川県厚木市)金([97525] 駿河の民さん)
富山地方鉄道・本線愛本(富山県黒部市)「愛本刎橋」([85829],[85841] hmtさん)
福井鉄道・福武線仁愛女子高校(福井県福井市)2010.3.25に「裁判所前」より改称(北陸の駅より)。路面区間の停留所
豊橋鉄道・渥美線愛知大学前(愛知県豊橋市)2005.1.29に「大学前」より改称。愛知大豊橋キャンパスがある
愛知高速交通・東部丘陵線(リニモ)愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)2006.4.1に「万博会場」より改称。開業は2005.3.6の開通と同時
愛知環状鉄道愛環梅坪(愛知県豊田市)2005.3.1開業
近江鉄道・本線愛知川(滋賀県愛荘町)
伊予鉄道・横河原線愛大医学部南口(愛媛県東温市)銀([97526] デスクトップ鉄さん)
島原鉄道愛野(長崎県雲仙市)

「該当しない路線」としたえちぜん鉄道三国芦原線には、「仁愛グランド前」と言う駅があるのですが、この駅は仁愛子短大・女子高の運動会などのイベント時にのみ列車が停車する臨時駅で、1年に数回しか使われず、営業時の利用者も仁愛学園の関係者にほぼ限られており、普段は列車が停車しないため、当のえちぜん鉄道のHPにも記載されておらず(「北陸の駅」のえちぜん鉄道のページにも記載がない)、こうした特殊な状況から、「普段列車が全く停まらない臨時駅」と言うことで、「対象外」として扱うことにしました。
石北線の「愛別」「中愛別」「愛山」の3駅は、愛別町内に連続していますが、「別」の字が縁起悪い?…。既に廃止された路線として挙げたふるさと銀河線には「愛冠(あいかっぷ)」、のと鉄道能登線には「恋路」と言う駅があり、特に「恋路」駅は、駅名の由来となった恋路海岸と共に「恋愛の聖地」として有名でした。
「恋し浜」駅がある三陸鉄道南リアス線は、震災で長期運休中だったJR山田線の釜石~宮古間が復旧と共に三陸鉄道に移管([86828] スカンデルベクの鷲さん、他)されるのに伴い、営業運転を再開する3月23日より、山田線の復旧区間と現・北リアス線とを合わせた一本の路線「リアス線」になります。
[97532] 2019年 2月 12日(火)22:00:09伊豆之国 さん
Re:愛子さん & クイズの採点(第一回)
仙台市青葉区の旧宮城町域のDID名称ですが、
[97530] 千本桜さん
藩政時代の上愛子村と下愛子村をあわせて通称「愛子」です。落合は下愛子村の一部ですから、愛子駅から陸前落合駅一帯に広がるDIDを愛子と命名しても落合の住民は納得するでしょう(中略)やはり「愛子」でいきましょう
[97531] 白桃さん
仙台市青葉区人口集中地区IIを「愛子」と名付けることにします
仙山線は、初めて作並温泉に泊まった40年余り前([60404])には、仙台駅を出ると、15km余り先の愛子駅までの間に「北仙台」と「陸前落合」の2駅しかなく、その頃には「鈍行」は電気機関車が旧式の客車を引っ張る「客車列車」がほとんどというのどかな路線だったのが、JRになってから仙台の市街地に次々と新駅ができて、仙台よりの区間は仙台市の通勤通学列車として全く様相を変えてしまいましたが、陸前落合と愛子は今も隣同士の駅であり、駅間距離も2.5kmで「元は同じ地域だった」と言うのも納得しました。と言うことで、ここはお二方のご意見に同意します。

[97530] 千本桜さん
現在では、その一帯【大和町役場などの官公署や量販店が立ち並ぶ区域】が吉岡の機能中心エリアで、昔からの中心街は寂れています。あのホテルは吉岡に必要でしょう。トヨタ関連の工場があって、人の出入りも多く、宮城県では景気の良いホットゾーンですから
佐沼は積極的に土地区画整理事業を行い、新市街地(中江地区など)を造成して来ました。商業施設や市役所などは新市街地に立地し、今ではそこが中心街ですが、人口密度が低いせいか、DID区域には組み込まれていません。DIDに組み込まれているのは、都市機能が逃げ出してしまった旧市街地です
吉岡と佐沼の現状に関する考察、ありがとうございました。吉岡のシティホテルは、あとで地図をみたら自衛隊があったのでその関係かもしれないのでは、と思っていたのですが、そういうことだったのですね。

ところで、[97524]で出した「鉄道路線名クイズ」ですが、

[97525] 駿河の民さん
小田急電鉄・小田原線
金メダルです。おめでとうございます。
[97526] デスクトップ鉄さん
伊予鉄道・横河原線
銀メダルです。
[97528] さざ波さん
JR東海・東海道本線
銅メダルです。

引き続き皆様のご参加をお待ちしております。
[97524] 2019年 2月 11日(月)14:52:21伊豆之国 さん
落合愛子さん(初代青葉城主より) & Re:White Rabbit
「戦国市盗り合戦」の「初代・青葉城主」に就任いたしました、武蔵国多摩郡小山田城主伊豆守こと「伊豆之国」でございます。

[97522] スカンデルベクの鷲さん
宮城町(仙台市)の命名方針が同県内の佐沼、矢本、吉岡と比べると異質に感じることでした
[97523] 白桃さん
ここは、絶対どなたかにつつかれると思っていました。当該DIDは、2010年に「宮城落合」と「愛子」が合体したものですが、とりあえず「宮城町」にしておいただけなので、ピッタリくる名があればそれに変更したいです
「落合」と「愛子」が合体したのであれば、単純に「落合愛子」という女性のフルネームのような名称をまず考えるのでしょうが、ここは「準・ご当地」と言うことで、"Supertown"の住人に命名していただきましょう。

再び、[97522] スカンデルベクの鷲さん
富谷町が市制施行しましたが、市役所のある中心部(?)にはDIDは無いんですね。DIDを見る限り、黒川郡内の最大都市は吉岡ということになり、面白いですね
私が大和町へ社用で出張し、そこまでのルートで富谷市を通過したことは前に書きましたが([96157])、その大和町の中心集落・吉岡がそんなに大きな町だったとは知りませんでした。そのときの出張先は確かにその吉岡地区だったのですが、場所が吉岡地区の入り口と言った位置にあり、町役場や警察・消防などの官公署や、量販店などが立ち並ぶ地域(実はこの一帯は中心市街から外れた地区にある)を通過したときの印象は、失礼ながら「単なる農村地帯の町」ぐらいといった感じで、少し先には全国チェーンのホテルもあったのですが、「果たしてそんな場所で泊まりに来る人がどれだけいるのかねぇ」と、車の中で仲間と話し合っていたりもしたのでした。
一方、富谷市のほうは、高速道で通過し、市街地から離れた山の中のような場所を通ったこともあり、ところどころに新興住宅地がいくつか見える、東京近郊でもよく見かけるような光景で、本当に5万人もの人口があるのか、と思ったりしたのでした。DIDの地図を見ると、その区域はいずれも仙台市と隣接している地域にあり、仙台よりの地域からベッドタウンとして発展してきたことがうかがえるように見えました。
それと、佐沼(迫町→登米市)がそんなにすごい町だったのか、と言うのも意外でした。この「佐沼」と言う地名は、既に廃線から半世紀が過ぎた「仙北鉄道」([95375])の駅名にあったということを少年時代から知っており、また登米市の旧・登米町には17年ほど前に訪れたことがあり、仙北鉄道の起点があった東北線・瀬峰駅から、バスの時間が合わなくてタクシーを飛ばしたのですが、仙北鉄道のルートが複雑に曲がりくねっていて、「スイッチバック」もあったりするなど結構な迂回ルートになっていたこともあり、また実際にそのタクシーがどんなルートで登米町に入ったのか、その当時の記憶もすっかり飛んでおり、「佐沼」と言う町を通ったのかも今では知りようがないのでした。航空写真を見ると、その市街地の想像以上の広がりが読み取れ、登米市の市役所が、「明治の名邑」にも名を連ねている郡名を背負う登米町を差し置いてこの佐沼地区(旧迫町)に置かれたのも納得、と言うことになったのでした。もし仙北鉄道が今でも残っていたら、登米市の「代表駅」(中心駅)は、登米駅でも新田駅(旧迫町域)でもなく、佐沼駅と言うことになったのでしょう。

さて、ここからは「まもなくやってくる、あの日」にちなんだクイズ。
デスクトップ鉄さんのお株を奪うわけではありませんが、ここで「鉄道路線一番勝負」。

【問】JR北海道・石北本線、JR東日本・仙山線、三陸鉄道・南リアス線、福井鉄道・福武線、智頭急行・智頭線
    (想定解・20路線、該当しない路線:えちぜん鉄道三国芦原線)
 …これらの路線は、ある「二つのうちのどちらか」の共通項に合致します。それとは何でしょうか?

 ▲第一ヒント…石北本線が最多です。
 ▲第二ヒント…廃止路線では、ちほく高原鉄道・ふるさと銀河線、のと鉄道・能登線も該当していました。
 ▲第三ヒント…会いに来い(あいにこい)

締め切りは2月14日いっぱいとします。

ところで、今日は建国記念の日。と言うことで、以前にもこの日が来ると幾度か取り上げてきた「神話」にまつわる話題。といっても、実は昨年末に出しておきながら、年末の繁忙と、新年早々からの十番勝負により、その後「放置状態」になっていた話題でした([97166])。
TV番組で、「海外版・凶暴生物を駆除せよ」と言った番組で、インドネシアの「人食い鰐(ワニ)」と、豪州の「人食い鮫(サメ)」をそれぞれ捕まえろ、と言うのが出ていました。これを見て思い出したのが、「因幡の白兎」の神話に出てくる「ワニ」は「鰐」か「鮫」か、どちらなのかという論争([89968],[74529])。これは、やはり鳥取県民のとりぴーさんに答えていただきましょうか
[97518] 2019年 2月 9日(土)14:24:24伊豆之国 さん
宇都宮は王者陥落、水戸は復帰ならず
「『食』にまつわる首位争い」の話題を2件。

昨年の「餃子」の1世帯あたりの購入額で、浜松市が宇都宮市に代わって2年ぶりに日本一を奪還しました。
ギョーザの2018年の世帯当たり購入額で、浜松市が2年ぶりに日本一を奪還したことが8日、総務省家計調査で分かった。浜松市は16年まで3年連続で購入額が日本一だったが、17年は常に首位争いを繰り広げる宇都宮市がトップだった
浜松市役所では18年1~11月のデータを事前に集計。8日午前8時半に総務省から18年12月の支出金額が発表されると、職員が電卓を使って年間購入額を計算した。1位奪還を確信すると、歓喜の拍手が沸いた
18年の家計調査によると、全国の県庁所在地と政令指定都市の1世帯当たりの購入額は、浜松市が3501円、宇都宮市が3241円(以下略)
(中日新聞より)

一方、「納豆」の1世帯当りの購入額では、昨年首位から陥落した「王国」水戸市の首位復帰はなりませんでした。
2018年の1世帯当たりの納豆購入額で、水戸市は全国2位となり、2年ぶりの1位奪還はならなかった。8日に発表された総務省家計調査でわかった 同調査で、水戸市は1世帯当たり6352円と、3位だった17年から839円増やしたが、17年2位の盛岡市が6631円で全国1位になった。17年1位の福島市は6284円で3位(以下略)
(読売新聞より)
水戸市は、納豆の消費増に積極的に取り組んできて、それなりの成果もあったようですが…。またも1年で首位が入れ替わりとなり、こちらも首位争いはしばらく大激戦が続きそうです。
余談ですが、前にも何度か書き込んだことがありますが、水戸黄門(徳川光圀公)は「諸国を漫遊」したと言うのは後世の全くの作り話で、実際にはせいぜいほぼ関東一円しか回っていません([62739])。

[97517] デスクトップ鉄さん
京急の駅名改称ですが、個人的には「大森海岸」(埋め立てが進んで海岸から遠くなり、住所も大森(大田区)のつく町名ではなく品川区の南大井)の駅名が「しながわ水族館(前)」とでも変わるのかも、と思っていました(これでも、品川駅前のホテルにあるアクアパークとの混同はまだ避けられそうにないと思いますが)。
[97501] 2019年 1月 26日(土)23:00:23伊豆之国 さん
第91回「選抜」出場校決定
昨日、第91回選抜高校野球の出場全32校が決定しました。
以前、いつもこの関連ネタを披露していたk-aceさんが、このところ長らく姿を見せず、どうやら「引退」された模様ではないかと見られるので、今回も昨年の「選抜」と「夏」に引き続いて、全出場校(北から南への順、21世紀枠は最後)の所在地と、「戦国市盗り合戦」の「領主」、それと「私の市・区の経県値」を記すことにしますが、今回は「テーマ別経県値」のリリースにちなみ、「出場校所在地の観光スポット」を調べてみることにしました。

出場校所在地経県領主主な観光地備考
札幌大谷、札幌第一札幌市4不在大通り公園、時計台、藻岩山など(注1,2)
八戸学院光星八戸市4桜トンネル蕪島(ウミネコ)、種差海岸、櫛引八幡宮
盛岡大附属盛岡市3デスクトップ鉄盛岡城跡、石割桜、啄木記念館
春日部共栄春日部市3k-ace藤の牛島、大凧揚げ(旧庄和町)
習志野習志野市3まりんぶる~谷津干潟、谷津バラ園
国士舘世田谷区5対象外豪徳寺、松陰神社、駒沢公園(注3)
桐蔭学園、横浜横浜市4不在山下公園、中華街、ランドマークタワーなど(注4,5)
山梨学院甲府市3geo武田神社、昇仙峡、山梨県立美術館
星稜金沢市4EMM兼六園、金沢城公園、ひがし茶屋街など
啓新福井市4EMM足羽山公園、一乗谷朝倉氏史跡、越前海岸
東邦名古屋市4不在名古屋城、熱田神宮、東山動植物園など所在地は名東区
津田学園桑名市3長島温泉、七里の渡し跡、多度大社
龍谷大平安京都市4深夜特急清水寺、金閣寺、伏見稲荷など(注6)
福知山成美福知山市1今川焼福知山城、大江山、元伊勢
履正社豊中市1深夜特急高校野球発祥の地、大阪空港(注7)、服部緑地
明石商業明石市2深夜特急明石公園・明石城、魚の棚、子午線の町
智辯和歌山、市立和歌山和歌山市4深夜特急和歌の浦、和歌山城、紀三井寺
米子東米子市4鳴子こけし皆生温泉、妻木晩田遺跡(注8)
広陵広島市4桜トンネル原爆ドーム・平和公園、広島城、縮景園所在地は安佐南区
市立呉呉市4ピーくん戦艦大和ミュージアム、音戸の瀬戸・音戸大橋
高松商業高松市4くは栗林公園、高松城、屋島
松山聖陵松山市4がっくん松山城、道後温泉、子規記念博物館
筑陽学園太宰府市3かぱぷう太宰府天満宮、観世音寺、九州国立博物館
明豊別府市3星野彼方別府温泉郷、ラクテンチ、城島高原
大分大分市4桜トンネル高崎山、うみたまご、府内城跡
日章学園宮崎市4星野彼方宮崎神宮、青島、シーガイア
石岡第一石岡市2YSK茨城県フラワーパーク、常陸風土記の丘
富岡西阿南市1桜トンネル蒲生田岬、牛岐城跡、四国21番札所・太龍寺(阿南市観光ブックより)
熊本西熊本市4不在熊本城、水前寺公園、江津湖所在地は西区

(注1) 札幌大谷の所在地・東区の主な観光地:モエレ沼公園
(注2) 札幌第一の所在地・豊平区の主な観光地:羊ヶ丘、札幌ドーム
(注3) 駒沢公園は目黒区にもまたがっている
(注4) 桐蔭学園の所在地・青葉区の主な観光地:こどもの国(町田市にもまたがっている)、寺家ふるさと村
(注5) 横浜高校の所在地・金沢区の主な観光地:金沢文庫(称名寺)、八景島シーパラダイス
(注6) 龍谷大平安の所在地・下京区の主な観光地:西本願寺、東本願寺、渉成園
(注7) 大阪空港は伊丹市・池田市にもまたがっている
(注8) 妻木晩田遺跡は大山町にもまたがっている

今回の表作成に当って迷ったのは、政令指定都市にある「学校所在地の観光地(名所)」を「市」単位にするか「区」単位にするか、どちらにしようかと言うことでした。札幌市と横浜市で同一市内から2校が出場し、いずれも学校の所在する「区」が違っており、特に横浜市の2校は、共にいわゆる「ミナト・ヨコハマ」の中心部から離れた周辺部にあり、「横浜」のイメージが薄い地域から出ているので、「横浜市の(代表する)観光名所」を列記して果たしてよいのか、と躊躇したからでした。結局、「市盗り合戦」や「経県値」との兼ね合いもあり、前回までと同様「市」単位とすることにしましたが、市内の複数校が出ている市については、欄外注記で所在する区にある観光地を表示することとし、また京都市も、市内から出場するのは龍谷大平安だけですが、市内の観光名所が書ききれないほど多数あるため、所在地の下京区にある主な観光地を表示することにしました。
なお、市(区)域内の観光地については、文字数・データ上の制約も考慮して、原則として3箇所以内としています。メジャーな観光地でない市などでは、その市のHPやその他のネット情報から調べていますが、今回の出場校の地元には、メンバーの居住地・出身地などゆかりの市がかなりあるので、「ここが入っていない」など、メンバーからのリクエストやクレームが来ることも想定して、明日中までは訂正に応じることにしています。

【1】書き込み途中で誤動作したため、いったん削除の上、改めて書き込み(またか…。長文の書き込み中にはよくこんなことが起こるんです)
[97494] 2019年 1月 18日(金)22:00:30【1】伊豆之国 さん
第50回記念大会・十番勝負を振り返って~春高楼の花の宴~
いつもの通り、今回の十番勝負の感想文です。
前回の感想文で書き込んだとおり、今回はいずれも「王手」をかけていた十番勝負の「二大野望」、「初代青葉城主盗り」と「静岡県の全市正答」達成に向けての大勝負、と気合を入れて(笑)臨むことになりました。
では、結果を正答した順に。

問二~Central Freeway~
一見して「人口が増えていそうな」と読めて、データベースから当たって見ると、1位、2位…50位、そして次点の「吉祥寺がない吉祥寺」までぴったり。ここを取れば「王手」になるということで、「中央市を通る高速道」が味の素スタジアムを追い越す調布で「年明け深大寺蕎麦」をいただき。

問九~沼津の海に聞こえたる 里は牛伏 我入道~
またも天竜川の向こうから弾丸が飛んできて冷や汗をかいたが、冷静にお題の市を眺めていると、「市名の後ろのほうに他の市が隠れている」「読みではなくて文字の一致」、それをちょうど数えると50になった。この時点で「全問が想定解50では」と「50記念」に引っ掛けた「仕掛け」に薄々気づき、「弾丸」は「空砲」だと確信できた。静岡県で該当する2市から択一となったが、ここで積み増してもいずれ取り返されるのは必至になりそうな(実際そうなりました)焼津の鰹節よりも、「その先」を見据えて「半分、伊豆」の沼津の干物を取って「伊豆6.5市?制覇への新たなる野望」への挑戦権の足がかりを狙ったほうがよい、と見てここは「ヌマヅ(飲まず)食わず」で行くことに。

問十~多摩川に晒す手作りさらさらに~
お題の蕨市は、「日本一狭くて日本一人口密度が高い市」。そこでこちらは「密度」の問題だ、とにらんだらその通り。海岸で若い二人が恋をした茅ヶ崎はちょうど50番目、「四條畷市にない四条畷駅」がある、大阪桐蔭のお膝元が次点とこれまたぴったり。深大寺蕎麦をもう一杯いただいて、領主に。

問八~小樽は寒かろ、東京も~
問八とは「常陸太田」が「常陸大宮」に入れ替わっただけという違いだけだが、「全然違う共通項ではないか」と疑ってみて…。「大」か「小」が付く市が並んでいて、そこまで出てきた答えもそうした市ばかりなので「もしや」と思って、「大」と「小」の付く市の数を数えてみると、合わせてちょうど50だとわかったときは「そういうのも有りか…」と。とりあえずその線で当たって見て、「にわか領主」になれそうなところから、21年前に見てきた、「逢いたい気持ちがままならぬ」ままずるずると行ってしまった、北の運河の町に。

問一~伊豆の太陽、下田温泉~
データベースをいろいろと当たって、過去にも何度か出てきた「新年問題の定番」の「元日市制」だとわかった。前回下田市を2度続けて見送ったこともあり、ここはやはり元日市制の下田市で石高上積み。

問六~春高楼の花の宴~
NGとして出ていた調布と鳴門から「Jリーグ」関係を疑ってみて当たるとそれらしい、「本拠スタジアム」ではなくて「球団本部の所在地」が対象になっているようだと。八戸が今季からJ3入りしたこと、「琉球」の本部もメインスタジアムもどちらも那覇ではなくて「コザ」だったということ、「阿波踊り」の本部が「郡部」にあること、ヴェルディの本部が「よみうりランド」にあることなど、調べてみて初めて知ったことがいくつもあったのは自分でも驚きだった。ベガルタの本部が仙台市内に有ることを確認して、3年前の「みちのく一人旅」で政宗公の銅像の前で誓い、一昨年末から昨年春にかけての宮城県内への出張で仙台駅に降りるたびに意識してきた、前回王手をかけていた「初代青葉城主盗り」の念願をこれで達成。

問四~右は入海静かにて 空には富士の雪白し~
お題にもNGの市にも「南」ばかり並んでいて、「以前にも似たような『引っ掛け』問題があったな~」と…。偶然に共通項がひらめいたのは、白桃さん([97488])と同じく
「南」が9画で、もう一字も9画
だと言うのに気づいたこと。つい最近リリースされた「市の総画数」を見ていると、18画の市の数が、ひらがな交じりを除くとちょうど50市。ここでも、「静岡県の総領主防衛」から、静岡県で該当する、浜名湖を挟む2市の択一となり、どちらも「市盗り」にはつながらないので、昨年の春の連休で投宿した([96201])湖西市のほうに。

…元日のうちに答えられたのは、ここまで7問。「十番勝負改革」が始まった頃
「第一回採点が出るまでは一切解答しない」という「戦術」を採る
([93578])と「弱気」になっていたのが嘘だったかのような、実に久しぶりの快調でしたが、皆さん方の出足も早かったこともあって引きずられた格好でも有り、やはり難問揃いだった前回に比べて全体的に難度が下がったこと、「50市問題揃え」という「仕掛け」に早い時点で気づいていたことが大きかったのでしょうか。

問三~東村山 庭先ゃ多摩湖~
ともかく初日に7問正答と、出足は好調だったものの、それから後は難問を前にしばらく動きがとれず、ようやく共通項がつかめたのがこの問三。お題と、ここまで出てきた市を見ていると、黒石市→平川市、茅ヶ崎市→平塚市、善通寺市→琴平町…と、「平」の付く市町村と隣り合わせになっている、平成最後の年にちなんだ問題だ、と気づく。7市と隣接している小平市の隣接市から選ぶことになり、ここを取れば「王手」をかけられる、多摩湖は庭先じゃなくて他人の庭([73982])の東村山市に。

問五~行きはよいよい、帰りは怖い~
序盤は誤答の連鎖で、いったいどこに共通項があるのかさっぱり見えなかったのが、終わってみれば「何~んだ
」という白けた?問題だったというもの。市制の期日なども当たってみたもののどれも外れ、途中で一度、白「岡」と神「埼」のそれぞれ2字目に注目して「県名の最初の字が市名の最後の字に使われている」なんていうのを考えたこともあったのですが、これだと「山」「岡」「島」…などざっと数えただけでも「50」の大台を大きく超えてしまうことがわかり、全く動けず。松の内も明けるのが近づいた頃から突如回答ラッシュが始まり、ここで「もしや?」ということか、と。ここで「波に乗る」のも考えたのですが、「別解の嵐に呑まれる」危険を冒すのを避けて模様眺めすることに。採点が出てその「もしや?」だったことがわかり、「肩透かし」に溜息…。「市盗り」を狙える市は既に売り切れたので、ここは祖母の故郷、埼玉県最古参市の蔵造りの町・川越で名物の薩摩芋をいただき、石高を10万石の大台に乗せることに。

問七~帰り道は遠かった~
共通項を見つけるのに右往左往し、ヒントにも惑わされて迷走した問題。お題もNGの市も、「県庁所在地」「他県と隣接する市」ばかりが並び、「中核市・施行時特例市」は想定解数が合わず、隣接関係を当たって見たのですが方向が絞りきれず。第二ヒントが出て「一線越えで」と読めて、これを「一本の国道か何かで他県とつながる」という意味にとって、「地名コレクション」の「県境の交通路」を含め、ひたすら「国道の隣接関係」のデータを漁る、と言う羽目に。でも出てきた答えを見ると違いそうなものもあり、国道で直接隣県とつながっていない高岡市が出てきたりして、「やはり違うのでは…」とここは見送り。結局、第三ヒントが出て「一つじゃないの」と解けて、一度途中で放り出していた「隣接関係」を見ると、お題もここまで出た答えもいずれも「県外で2町と隣接」、そして指折り数えるとちょうど50だったと…。ここも「市盗り」につながる市はなさそうだったので、3年前の「みちのく一人旅」で歩き、名物「温麺」をいただいた、伊達家重臣・片倉氏の城下町・白石([91505])を取ることに。結局、「いったんは見ていた方向だのに…」と、「共通項読み違え」だったのを悔やみ、思わず
嗚呼、帰り道は遠かった…
と、このときの道中で白石市を歩いたその日の晩に投宿した、隣町・蔵王町にある「遠刈田温泉」に引っ掛けた、笑えない駄洒落が出てしまいました…。

今回の十番勝負では、終盤に少し苦しみましたが、メダルは逃したものの、最終着順は9位につけ、これで4大会連続一桁順位と、まずまずの成果だったと思います。また、「二大野望」のうちの一つ、「初代青葉城主盗り」を「王手」をかけた直後の今大会でいきなり達成。総領民数も一気に300万人の大台に乗せることになりました。領国石高も、一時は「百万石」の大台に達したのですが、中盤以降3領地を手放すことになって、最終的には95万石でしたが、それでもこちらも差し引き10万石の加増になりました。領地数は差し引き増減なしと言うことになりましたが、後半戦での領地喪失が起きる、それを指をくわえて見送るしかない、というのは、ある意味「早抜け」した者の「宿命」なのかもしれません…。それに今回は、いくつかの問で「目先の市盗り」よりも、むしろ「その先」を見据えた戦術を採ったことも関係しているような気がします。一方、もう一つの野望「静岡県全市正答」のほうは、またも残った1市(こちらに出ている市です)を答える機会がなく、元号が改まってから(次回開催が5月以降であれば)と言うことになりそうです…。
今回答えた市は、最後の問七の白石市以外は全て過去に正答したことがあった市ばかり。唯一今回が初めてだった白石市も、実は「ペアシティ」で一度答えたことがあり([90247])、「全く初めて」と言う市は実質的に無し。「市盗り合戦」がリリースされる前までは、伊豆地方と地元の町田市以外は「できる限りたくさんの市を答える」と言う「分散型」だったのが、市盗り合戦がすっかり戦術を変えてしまいました…。

♭今回の選曲は…
問二:この歌詞に出てくる「調布基地を追い越し~」。味の素スタジアムは、その調布基地があった跡地に建っています。
問九:鉄道唱歌・東海道線の17番より。「牛臥(伏)山」は、旧沼津御用邸に続く海水浴場の北西側にある小高い山(と言うより丘)で、古くから沼津を代表する景勝地として知られていたところでした。「我入道」はその牛臥山の北西側一帯で、ここも海水浴場としても知られた景勝地で、今は観光用の渡し舟も運航されています。
問十:「調布」の地名の由来となったとも言われる、朝廷に「調」として献上した「手作り」の布を多摩川の水で洗う光景を詠み込んだ、「萬葉集」の「東歌」より。この歌の歌碑は、調布市のほか、そのお隣の狛江市にも建てられています(HP)。
問八:私を含め、ある年代以上の人にとっては「小樽」を歌った歌と言うと、まず「あの歌」でしょうか。その2番の歌い出し…。
問一:昔、こんなCMをよく耳にしました([94618])。
問六:この名歌の作詞者・土井晩翠は仙台の人。この城がモデルとなったとも言われています。
問四:これも鉄道唱歌・東海道線の29番より。やはりこの湖西市を問二で答えていた前回の感想文でも、このくだりに触れています([96916])。
問三:この市の名が全国に広く知られるようになったのも、偏にこの人、この歌のお陰でしょうね…。
問五:例によって、この市が発祥と言われる童歌より。
問七:本文でも触れたとおり、3年前に歩いたこの市のお隣の町にある温泉に引っ掛けた駄洒落でした…。

【1】誤字訂正、一部字句追加他
[97407] 2019年 1月 8日(火)22:08:44伊豆之国 さん
十番勝負
問七:白石市

違うほうを見ていて、振り出しに戻ってしまいました。
嗚呼、帰り道は遠かった…
[97399] 2019年 1月 8日(火)21:11:01伊豆之国 さん
十番勝負
問五:川越市

そんなことでしたか…
[97337] 2019年 1月 5日(土)09:41:36伊豆之国 さん
十番勝負
問三:東村山市
[97245] 2019年 1月 1日(火)14:17:21伊豆之国 さん
十番勝負
問四:湖西市
[97242] 2019年 1月 1日(火)12:04:19伊豆之国 さん
十番勝負
問一:下田市
問六:仙台市

いまいちはっきりしないのですが、見切り発車にします…
[97227] 2019年 1月 1日(火)01:57:24伊豆之国 さん
十番勝負
問八:小樽市
[97225] 2019年 1月 1日(火)01:31:38伊豆之国 さん
十番勝負
問十:調布市
[97218] 2019年 1月 1日(火)01:12:53伊豆之国 さん
十番勝負
あけましておめでとうございます。←前の記事([97216])で書き忘れてしまったので改めてご挨拶します。

問九:沼津市
[97216] 2019年 1月 1日(火)01:05:57伊豆之国 さん
十番勝負
問二:調布市
[97172] 2018年 12月 30日(日)22:22:03【2】伊豆之国 さん
各種経県値 & 猪苗代町
このところすっかり恒例になっている?、来年の干支にまつわる話題から。
平成最後の年になることが決まっている、2019年=平成31年は、亥年。そこで、今回は来年の干支にちなんで「猪」のつく地名から。
「猪」がつく現存自治体は、福島県猪苗代町と兵庫県猪名川町の2つ。明治の町村制施行以降に存在し、昭和の間までに消滅した自治体には、岩手県猪川村(1952大船渡市)、福井県猪野瀬村(1931勝山町(→勝山市))、愛知県猪子石村→猪高村(1955名古屋市)、三重県猪田村(1950上野市(→伊賀市))、福岡県猪位金村(1955田川市と山田市(→嘉麻市))に分割)がありました。
そのほかで「猪」のつく地名ですが、たとえば静岡県を見ると、浜名湖の奥の北部、三ヶ日方面へ入江状になっている部分の「猪鼻湖」、富士山の西側、富士宮市北部の「朝霧高原」を含む地域一帯にある「猪之頭」、伊東市の伊東駅の南側にある「猪戸」と言ったところがまず思い浮かびますが。富士宮市の「猪之頭」には、「井之頭」の表記もあり、学校名にはこの「井」のほうが使われているので、おそらく語源は東京・三鷹市の「井の頭」と同じで、「猪」は「当て字」ではないでしょうか。伊東市の「猪戸」は「ししど」と難読です。おそらく「宍戸」と語源は同じでしょうが、伊豆地方は猪肉料理が名物でもあることもあり、「猪狩りをした場所」から来ているのでしょうか。
干支と同じ「亥」のつく地名は「猪」よりずっと少ないようで、東京近辺では、千葉市の亥鼻辺りでしょうか。

「猪」のつく現役の駅には、次の4駅があります。
駅名路線所在地
猪苗代磐越西線福島県猪苗代町
猪谷高山本線富山県富山市
猪名寺福知山線兵庫県尼崎市
猪田道伊賀鉄道三重県伊賀市

こちらから検索すると、このほかに「猪苗代湖畔」(磐越西線)と言う駅も出てくるのですが、11年前からこの駅には列車が全く停まらず休眠状態になっており、おそらくこのまま廃駅になる可能性が高いと思われます。この「~湖畔」駅は、湖岸の「湖水浴場」の利用客のために夏休み期間中のみ営業する臨時駅として設けられた駅でしたが、結局利用する人が少なかったため、使われなくなったのではないでしょうか(wikiより)。

さて、ここからは今年の経県値について。新規リリースの「観光経県値」の話題で盛り上がりましたね…。
その前に、まずは「従来型?」経県値から。今年の経県値は、36点となりました。
「本題」の今年の観光経県値を計算すると、13点でした。この「観光した」と言う定義ですが、曖昧な箇所もあるので[97126]で示した判断より若干緩やかにしてあり、例えば7月末の函館~津軽方面の道中([96376]) では、最後に「歩いた」秋田市では、「観光地」には立ち寄らなかったのですが、一応駅から市街地には出ており、土産物としてその土地の名物を買う目的で歩いたので、広い意味での「観光」と言うことにしました。一方、3月までの間に石巻市や大和町に社用で日帰り出張したときにも、仙台駅の駅ビル内で帰りの新幹線に乗るまでの間に土産物探しをしているのですが、いずれも駅前の駐車場から駅ビルに直行しているので、こちらのほうは「観光」目的ではない、としました。

市の経県値(認市度)の変化は次のようになりました。

×→○つがる
●→○湖西
▲→●北斗、蕨、戸田、藤枝
▲→△能代
×→▲富谷

10月1日に新規市制の那珂川市は、九州新幹線で通過していたので▲となりました。
この結果、今年末時点での認市度(全国792市+東京特別区(全体で1市として計上))と、昨年からの増減は下記のようになりました。青森県から未踏市がなくなっています。
 ◎:2(±0)、○:123(+2)、●:266(+3)、△:55(+1)、▲:260(-3)、×:87(-2)
[97166] 2018年 12月 27日(木)21:10:26伊豆之国 さん
Re:国際観光上重要な地 & White Rabbit
[97165] じゃごたろさん
「(旧)二級国道」の選定に当たって指定された「国際観光上重要な地」、一覧に挙げられた市町村を見ると、誰でもすぐわかるところもありますが、「なぜ?」と思ったところもいくつかあったので、私なりにその理由を考えてみました。
カッコ内は現在の自治体名です。

市町村名対象と思われる観光地(近隣も含む)
十和田村(十和田市)十和田湖
日光町(日光市)東照宮、華厳の滝など多数
下田町(下田市)黒船来航、日米「下田条約」締結の地
富士吉田市富士山
軽井沢町欧米人によって開かれた高原の別荘地
大町(大町市)スキー?(立山黒部アルペンルートはまだできていない)
長野原町草津温泉
神明村(志摩市)英虞湾(真珠)
島原市雲仙
小林市霧島
垂水町(垂水市)桜島
弟子屈町摩周湖、屈斜路湖

…確かにこうして見ると、日光や富士山のように、古くから知られた超有名国際観光地もある一方、はたして海外でどれくらいの人が知っていたのか、と言うようなところもあって、選定理由が知りたいところです。「ご当地」の下田が入っているのは、日米関係上重要な場所だからでしょうか?

ところで、今晩見ていたTV番組で、「海外版・凶暴生物を駆除せよ」と言った番組で、インドネシアの「人食い鰐(ワニ)」と、豪州の「人食い鮫(サメ)」をそれぞれ捕まえろ、と言うのが出ていました。これを見て思い出したのが、「因幡の白兎」の神話に出てくる「ワニ」は「鰐」か「鮫」か、どちらなのかという論争([89968],[74529])。これは、やはり鳥取県民のとりぴーさんに答えていただきましょうか…。
[97141] 2018年 12月 18日(火)22:07:55伊豆之国 さん
「伊豆」と「駿河」の境界線はどこにあるか
「観光経県値」のエリア名称を巡る論議、[97126] の最後で
各県別の観光ブロックの分け方と、名称についての話題には、また暇があったら反応するかと思っています
と書き込んでいたのですが、今回はまず、オヤジの田舎「伊豆」に関して、「伊豆」と呼ばれる(観光)エリアはどこなのか、と言うことから見てみようと思います。「伊豆」の範囲が問題になる原因は、いわゆる「伊豆」と呼ばれる地域の範囲が、「旧伊豆国から(東京都に属する)伊豆諸島を除いた部分」とは全く同じではないからです。
「伊豆」に含まれる現在の自治体名では、熱海・伊東・下田・伊豆・伊豆の国各市と、賀茂郡の全5町(東伊豆・河津・南伊豆・松崎・西伊豆)が入ることについてはまず異論はないでしょう。問題になるのは、伊豆国には属しているものの、北の端っこに位置し「駿河」とのつながりのほうが強く、「伊豆」の色彩が薄そうな感じに見える三島市・函南町と、中心部は「駿河」に属するものの、市域の南部(旧内浦村・西浦村・戸田村)が伊豆国だった沼津市の扱いです。
私の手元にある、古いガイドブックを開いてみました。まず、以前に[75016]でチラッと触れた、昭和30年代の観光ガイドフック(というより写真集)「国立公園 伊豆めぐり」という本。その本には発行年月が書かれていなかったので、記事や地図の内容などから、このときには漠然と「昭和30年代」と書いたのですが、改めてこの本を見ていると

・新幹線がまだできていない
・伊豆急が開業して間もない、という表現がある(昭和36年12月10日開業)
・三島広小路と沼津駅前を結んでいた「伊豆箱根鉄道軌道線」([94655])が地図に出ていない(昭和38年2月4日廃止)

と言ったことなどから、おそらく昭和38年後半から39年前半頃の発行ではないかと思われます。
多くの「伊豆地方」のガイドブックでもそうであるように、この「…伊豆めぐり」でも、まず最初に書かれているのは「熱海」。今では全く面影もなくなった海岸沿いのホテル群を初め、お宮の松、梅園、そして「いかにも見世物」といった「熱海城」などと共に、函南町に属する十国峠のケーブルカーも写真に出ています。一方、巻末のほうには、今ではほとんど使われなくなった「口伊豆」の温泉地を羅列した記事の中に、函南町の南部、伊豆の国市との境界近くにある「畑毛温泉」(一部は伊豆の国市(旧韮山町)にまたがっており、韮山側は「奈古谷温泉」と呼ばれることが多い)の名が載っており、具体的な紹介・説明などはないのですが、「十国峠」と合わせて、函南町は「伊豆」の範囲に入る、と言うことになり、また、沼津市に属している地域にある三津(みと)水族館(現・伊豆三津シーパラダイス)や大瀬崎なども紹介されている一方、三島市は巻頭にある地図には出ているものの、本文にも写真にも紹介がなく、これを見る限りでは「三島市は伊豆でない」と読み取れるようになっていました。

次に紹介するのは、昭和59年発行の、交通公社の「エースガイド 伊豆・箱根・富士」。この本の中では、「伊豆」の範囲として、三島市・函南町を含め、現在の伊豆国6市6町に当たる地域と、駿河と伊豆にまたがっている現・沼津市域の全域について記載されており、沼津市の「駿河」の区域に入っている「千本松原」や「沼津御用邸記念公園」なども紹介されていました。蛇足ですが、この沼津市(旧戸田村を含む)は、現・伊豆市の旧土肥町、現・西伊豆町、松崎町と共に「西伊豆」のエリアとして書かれており、「沼津が西伊豆?」と言うのには、「西伊豆町」にルーツを持つ者としては、やはり大いに違和感を抱かざるを得ないのですが…。
三島市ももちろん「伊豆」として書かれ、三嶋大社などが紹介されていますが、その三島市は、現・伊豆の国市や現・伊豆市のうち旧土肥町を除いた範囲などと共に「中伊豆」のエリアに入れられています。この「中伊豆」エリアでは、前記した函南町の「畑毛温泉」も「ミニガイド」として紹介されていますが、その函南町の北東側にある十国峠は「東伊豆」エリアにある「熱海」の中で紹介されており、ここでも函南町は「伊豆」の中では2つのエリアに「股裂き」されていました。

[97095] で駿河の民さんがリンクされている「静岡県の観光エリア」では、地図と紹介記事・写真を見る限り、沼津・三島両市と函南町は、いずれも「伊豆」のエリアに入っているように見えます。「観光経県値」のエリア分けでは三島市が「富士・御殿場」エリアに入っており、「静岡県の観光エリア」のHPとは異なっていますので、修正が必要でしょう。
「伊豆」と「駿河」のエリア分けをするのには、沼津市をこの辺りで南北に分割するのが最も適切なのでしょうが、「市町村を分割しない」ということに縛られる、となると、やはり一筋縄ではいかないのでしょうか。

>駿河の民さんへ
「テーマ別経県値」と「経県値アプリ」の「特急マガジン」への新規登録、おめでとうございます。
「ご当地」の方として、「駿河と伊豆」にまつわる話題についても特集を組まれてはいかがでしょうか?

[97126]でリンクした「観光経県値マップ」、エリア名称の変更対応と、あと誤りの箇所(秋田県でエリア選択ミス)が見つかったで、修正したものを添付しておきます。
観光経県値の数値は、191点で変わりはありません。
[97126] 2018年 12月 15日(土)22:23:27【2】伊豆之国 さん
Re:伊豆地方のDID名称、観光経県値、etc.
[97112]他 千本桜さん
「伊豆地方のDID名称論争」で話がかみ合わない理由、ここまで来て思ったのは、どうも「名づけの視点」が違うのではないか、ということになるのでは、と感じてしまうのですが。
私がDID名称を考えるのにあたっては、もちろんまず自治体名や古くから使われている地名などを採用するのが優先ですが、それと共に「なるべく(その地域になじみがない人にも)わかりやすい名称にする」と言うことを考え、また「複数の自治体にまたがる場合などは、あまり長い名称を避けるため、連名は2つまでに、地域を統合する名称があればこれを使う」と言ったことも考慮に入れた上で、(もちろん全国を調べまくると言うような暇はないので)まずいくつか当たったところから「あくまで自分で考えた名称をつける」というものでした。
「函南」の件で迷ったのは、まさに[97109]で千本桜さんがおっしゃる通りで、以前から「函南駅」のイメージがどうしても先行し、駅から遠く別の線の駅が最寄になっている、町域の外れにある地域が実際の中心地になっていることがなかなか飲み込めなかったのがその原因でした。
その函南町ですが、[97115] で ekinenpyouさんから情報が出てきましたので、じっくり拝見させていただきました。
函南町立函南小学校の学校沿革より(所在地は仁田148)
明治6年6月20日
「第二大学区第一番中学区第八小学校函南学校」として大土肥妙高寺に開校
明治の大合併よりも前に中郷・函南という名称が使われていた
具体例を紹介しておきます
「函南」と言う名称が、この学校名が初出だと言うことになると、明治22年の合併・町村制施行による「函南村(→町)」の名称は、その学校名に由来する地名、と考えることができそうです。
>ぺとぺとさん
「学校由来地名」、ご検討をお願いいたします。

そこでやはり気になったのが、なぜ函南村にできた駿豆線の駅が「伊豆仁田」になったのか、と言うこと。[97091] で書いていた
函南村は誕生から既に30年余りを過ぎていたとはいえ、「函嶺【=箱根】(中略)の南」ということから名づけられた人為的な名称であり、その頃はまだ地名として成熟してはおらず
と言うくだりは誤りだったとわかったので訂正しますが、だとすると、すでに定着している「函南」を採らず、あえて「仁田」を名乗ったのかというのが「謎」めいてきます。[97091] に書いたように
【郷土の英雄である】仁田四郎の高い知名度と、その末裔の尽力によってできた駅ということで、「仁田」のつく駅名が採用された
と言うことで、駅付近の地名であると同時に、「郷土の英雄と、開業に尽力したその末裔とを顕彰した、一種の『人名由来駅名』でもある」と言う一面も持つのではないか、とあれこれ考えたのですが、本当はどうだったのでしょうか。
「伊豆仁田」駅の開業から12年後、東海道線の熱海廻りの新ルートが全通することになり、当初は函南村内に駅が作られる予定がなかったのが、当時の村民の新駅誘致運動が奏功し、新線開通と同時に「函南」駅の開業にこぎつけた、と言う話は[97091]で書き込んでいたのですが、函南村民の誘致運動によってできた、村内とはいえ中心集落からは遠い場所にある新駅が、村名を取って「函南」駅になった結果、「村の中心から離れた場所にある駅が村の名を名乗る」「村の(実質)中心駅は別の名の駅」と言うことになって、よその人から見ればわかりにくいと言う結果になってしまった、と言うことでしょうか。
ここで函南町内にある2つの鉄道駅、函南駅と伊豆仁田駅の利用客数について調べてみると、「伊豆箱根」の最新データがないようなので、少し古い数値になりますが、wikiによると、両者を比較できる最新年である2004年についてみると、函南駅が2,115人(1日当り平均乗客数)、伊豆仁田駅は1,699人(同)と、函南駅のほうが優勢です。これは、大幹線上にある駅とローカル私鉄の駅(いずれも「鈍行」しか停車しない)との差、また東京方面に出るのには函南駅のほうがより有利、と言ったことも考えられますが、函南駅付近には月ぎめの駐車場が多数存在する(wikiによる)と言うので、伊豆仁田駅のほうがより近い人でも、マイカーで函南駅に出て東海道線を使う人がかなりいるのではないかと言うこと(大場駅と函南駅を結ぶバスもありますが、1時間に1本あるかないか(伊豆箱根バス時刻表より)で、函南駅(日中1時間に3本程度)・伊豆仁田駅(1時間に4本程度)に発着する電車の本数に比べてかなり少ない)、それと北隣にある大場駅は住所は三島市ですが函南町との境界近くにあり、境界線に近い間宮・仁田地区のそれぞれ北部など、大場駅を利用する人もかなりの数に上るとみられること(大場駅の2004年の乗客数は2,978人)、さらに伊豆仁田駅の近くに県立田方農業高校があり、その通学生の利用が駅の利用者数の中でかなりのウェートを占めると思われることなどを総合して考えると、市街地から遠く立地条件としてはやや不便とは言うものの、利用者数で勝る函南駅のほうが、「函南町の代表駅」としては伊豆仁田駅よりふさわしいのかもしれませんが、いかがなものでしょうか。

余談ですが、現存の市について、「(DIDのある)中心地域にある駅が市名と異なる駅名で、後から市街地から離れた場所に作られた市名と同名の駅がある」、という例としては、まず千曲市(DIDがあるのは、旧更埴市の屋代駅周辺と、千曲川の西側にある稲荷山地区、それと千曲川を挟んで旧戸倉・上山田両町にまたがる戸倉上山田温泉の3箇所。千曲駅の周辺にはDIDがなく、市役所の最寄り駅でもない)あたりが思い浮かんだのですが、他にもこういう例はあるのでしょうか。
なお、「中郷」のほうは、これも村の誕生前に学校名に使われたと言うことですが、[97115] で添付されている「大日本地名辞書」の記事を見る限りでは、おそらく江戸時代から既にこの地域一帯を示す広域名称として使われていたと思われるので、「学校由来地名」には当たらないでしょう。

川奈駅付近のDIDは、[97091]に書いた通り、やはり「川奈」でよいと思います。隣接地区の「玖須美元和田」との間には、過去の複雑な経緯があってややこしいようですが、わざわざ3地名連続で長く言いにくい名称にするよりも、ゴルフ場などの知名度で圧倒し人口分布でも優位である「川奈」で代表させたほうが「簡潔でわかりやすい」と思ったからです。
静岡県内では、富士市から富士宮市にかけての地域とか、その西の富士川と薩[土垂]峠の間、旧東海道沿いに旧富士川・蒲原・由比の各町にかけて連続する地域とか、他にも名称で揉めそうな地域がいくつかありそうですが、他のメンバーの方々の守備範囲に入るようですので、これ以上タッチしないことにします。

さて、ここからは「観光経県値」について。まだまだ「試行錯誤」の段階が続いているようですが、現段階で公開されている表に基づいて計算したてところ、191点と言うことになりました。この数字は果たして「かなり高い」と言うことになるのでしょうか?
「観光経県値」作成に当たって、「観光した」との定義は、次のように決めることにしています。

・その市区町村の経県値(認市区町村度)が「●」(3・歩いた)以上である
・市区町村経県値が「●」の場合でも、ビジネスやショッピングのみが目的の場合、乗換えなどのために短い区間を歩いただけの場合は「観光した」ことに該当しない(ビジネスでの出張でも、帰りにできた余裕時間を使って観光地に立ち寄ったりした場合は『観光した』とした)
・市区町村経県値が「○」(4・泊まった)であっても、ただ宿泊のみが目的であった場合(ビジネスホテルなど)は「観光した」としない(宿泊が主目的でも、温泉旅館やリゾートホテルの場合は『観光した』ことに該当するとした)

「観光したことがない」地域は、全国47×5=235地域のうち、44地域となりました。そのうち、「該当する範囲の全市町村に一度も足を踏み入れていない(通過もしていない)」地域は、離島地域など、ざっと数えて12箇所ほど。その他は「ビジネスのみ」、「通過のみ」か「乗換えや、SA・PAでの休憩のみ」と言ったところ。その大半はやはり西日本ですが、関東近辺では、茨城県「古河・下妻」(五霞町の「中の島公園」への社用([65870])と、あと30数年前の常総線~水戸線~旧筑波鉄道の乗り換えのみ)と山梨県「都留・大月」(大月駅での中央線~富士急の乗換えと、上野原市の「談合坂SA」での休憩のみ)の2箇所が「観光未経県」で残っていました。
「観光した」エリアが全くない県はなく、1つのみなのは、徳島県と鹿児島県。鹿児島県は、観光した鹿児島市(桜島を含む)と指宿市([81852])が同一エリアになっていたためであり、結局「観光経県値」が最も低いのは徳島県(阿波踊り見物のみ)と言うことになりました。
県内全エリアが「観光した」ことになった県は、26都道県がありましたが、「広大なエリア内の1市町村だけとか、端っこだけ」と言うところも結構あり、たとえば北海道の場合、地域が広大で短期間ではとても広い範囲を回るのが困難なこともあり、「旭川・富良野」ブロックでは、上川町の層雲峡のみ(旭川市にも宿泊していますが、観光目的の旅行とはいえ、駅前のビジネスホテルに泊まっただけで町歩きはせず)、「釧路・帯広」も、「濃霧で湖面が全く見えなかった」摩周湖([65698])・屈斜路湖など(弟子屈町)と、現在は釧路市の一部となっている阿寒湖を見ただけで、その帰りに釧路空港から羽田へ直行。「網走・稚内」も、観光したのは宗谷岬(稚内市)とサロベツ原野(豊富町)、それと知床半島(斜里町)という、それぞれ「端っこ」に当たる部分でした。
 

♯各県別の観光ブロックの分け方と、名称についての話題には、また暇があったら反応するかと思っています…。

【1】誤字訂正他
【2】函南駅などの利用客数比較について追記
[97107] 2018年 12月 12日(水)22:12:26【2】伊豆之国 さん
Re:函南町(南西部)のDID
[97105] 千本桜さん
函南町南西部のDID名称の件、お説を拝見いたしましたが、それでもまだしっくり来ないものがあるのは、「函南」のイメージが「函南駅」以外に、どうも函南町の「地理的立ち位置」が関係していそうに見えたからでした。函南町は、確かに「伊豆国」の「田方郡」に属しているのですが、現在の函南町は、三島市以上に「伊豆」という印象が薄く、「駿河」であるような感覚が強そうに見え(町域の南西端にある、狩野川南岸の日守地区は、明治22年の町村制施行までは「駿河国駿東郡」でした(こちら)。つまり、現在の函南町自体が「伊豆」と「駿河」にまたがっているわけです)、またその函南町域の北部には、「富士箱根ランド」があるなど、「箱根」の領域に入ってくるように思え([97091]…私は、まだ子供の頃に「十国峠」に始めて行った時、ここが「箱根町」にあると思っていました)、果たして「伊豆」なのか「駿河」なのか、あるいは「箱根」なのか、それぞれの要素が複雑に入り組んで、何だか頭の中でごちゃごちゃしてつかみどころがないように思えたからなのでした。そんなわけで、「駿河」のイメージが先行してくる函南町の町域が南西部に三島市と旧韮山町・旧伊豆長岡町との間に半島のように張り出していて、その部分に「『伊豆』仁田駅」がある、と言うのがいまいちぴんとこなかったのでした。
私がこの地域のDID名称(仮称)を「仁田」としたのは、あくまでこの地域の中心近くに「伊豆仁田駅がある」ことと、この地域の住民が鉄道を利用する場合、その「伊豆仁田駅を普段利用している人が多い」範囲にある、と見て「駅名を拝借した」ことだけに過ぎなかったものです。現在の函南町は、行政上も人口分布でもその「半島状」の区域に集中しており、この地域が「函南町の実質的な中心地区」となっているのは確かなのでしょうが、この函南町内で唯一でもあるこの人口集中地域を、「町内で唯一だから」と言うことで、果たして町名を取って「函南」と言い切っていいのかどうか、と言うと、町内での位置関係も含め、「やはりいまいちしっくりしない、引っかかるものがある」と言うのが正直なところ、と言うことだったのでした。(【1】【2】一部字句追加・修正)

ついでに、その函南町域のDIDと連続している三島市南部のDIDを「大場」としたのも、やはり駅名から取った仮称でした。その大場駅、地図を見るとすぐ南側は函南町に入っており、現在の函南町役場も、実はわずかの差で町外である「大場」駅のほうが近い位置にあります。伊豆仁田駅がなかった頃([97091])は、おそらくその大場駅が、(駅がある旧中郷村と共に)当時の函南村の事実上の玄関としても機能していたのではないでしょうか。大場駅を含む旧中郷村の地域と、当時の函南村に属していた仁田・間宮などの地域がその当時から連続した集落を形成していたのかどうかは知りませんが、中郷村が「昭和の大合併」で函南と合併せず三島市との合併を取ったのは、やはり三島とのつながりを取った、と言うことなのでしょうか。
[97091] 2018年 12月 8日(土)21:21:13伊豆之国 さん
Re:伊豆地方のDID、etc.
私の[97049]の記事からちょっとした話題になっている「伊豆(・駿河東部)のDID名称」、暇があったら後ほど反応しようかと
([97072])ですが、[97049]で、自分で考えていた名称の「根拠と理由」について話しておきます。

まず、伊豆の国市北部、旧伊豆長岡町と旧韮山町にまたがるDIDについて。
伊豆長岡と韮山がつながるDIDの名称については、韮山も反射炉や高校野球優勝校所在地等で有名なのですが、DIDの歴史が古い「伊豆長岡」を採っています
([97053] 白桃さん)
伊豆の国市IのDID名は「長岡・韮山」とします
DIDに占める韮山の比重を考えると、捨てたり伊豆長岡に包含するより、韮山を連称した方が適切だと考えます
伊豆長岡駅を含む狩野川右岸は旧韮山町の領域ですから、DID名に韮山の名は入れたいものです。しかし、旧伊豆長岡町の領域も「韮山」の名で表すのは如何なものかと思うのですが…
その辺の感覚的な捉え方は、伊豆地方に馴染みの薄い私より、地元の駿河の民さんの感覚を尊重したいと思います。なので、「イメージ的には長岡も『韮山』なんですよね…」のところを、もう少し詳しく教えて頂けないでしょうか
([97056].[97074] 千本桜さん)
韮山から伊豆長岡へのDIDについては「韮山」がいいと思います。
イメージ的には長岡も「韮山」なんですよね
自分の中では「伊豆の国市≒韮山+大仁」なんですよね
長岡の名前を残すにしても、地元でのイメージが強いのは「韮山」だから、「韮山」を先に出すべきじゃないかなあ
([97062],[97075] 駿河の民さん)

「伊豆の国市」の経県値「○」が旧韮山町にあった「伊豆富士見ランド」([90017])だった、と言うわけではありませんが…
歴史的に見て古くから登場し、かつ重要なのは韮山で、源頼朝が流された「蛭ヶ小島」や、北條氏の館跡、ゆかりの寺院などがあり、また室町時代の「堀越御所」([90008] hmtさん)、鎌倉時代からこの地を治めた代官・江川氏の屋敷、幕末に建造された反射炉が残っており、明治の廃藩置県では「韮山県」が置かれていました。
一方、伊豆長岡のほうも温泉地としての歴史は古く、狩野川寄りの古奈地区の温泉は遅くとも鎌倉時代には知られていたと言われ、鎌倉末期に成立した「吾妻鏡」に「伊豆國小名温泉」や「伊豆國北條小那温泉」の名が記され、当時から将軍家や公卿に用いられた湯治場であった(こちら)ようですが、「伊豆長岡」の名が知られるようになったのは明治になってからで、開業当時は付近の地名をとって「南條」と呼ばれていた駿豆線の駅も、大正8年(1919)に現在の「伊豆長岡」駅に改称されています。伊豆長岡の温泉街がある川西村も、昭和9年(1934)年11月3日の町制施行時に「伊豆長岡町」と改称しています。この町名改称から1ヶ月近く後の12月1日に、現在の熱海廻りの東海道線、熱海~沼津間が開業し、駿豆線との接続駅も、それまでの三島駅(現・御殿場線「下土狩」駅)から新・三島駅へルート変更されており、「川西村」から「伊豆長岡町」への町制・改称のタイミングも、既に駿豆線に「伊豆長岡」という駅ができていたこともあって、この熱海廻り新線の開通による一層の観光客の入込を見込んだものと考えてよさそうな気がします。しかし、伊豆長岡駅は当時の川西村→伊豆長岡町にはなくて韮山村(→町)にあり、「伊豆長岡」への駅名改称も、やはり明治31年(1898)の開業により増加してきた温泉地を訪れる観光客の呼び込みを見込んだものと言えるでしょう。
東京駅から乗り入れている特急「踊り子」も、伊豆長岡駅に停車(伊豆の国市内では他に大仁駅にも停車)しますが、韮山駅には停まらず(これは前身の急行「伊豆」などの時代から同様)、現在「伊豆長岡」と「韮山」駅の利用客数を見ると、伊豆長岡駅のほうが韮山駅より5割ほど多く、駅周辺の繁栄度でも伊豆長岡駅のほうが大きく勝っています。市街としての繁栄度では旧伊豆長岡町のほうが優位ですが、韮山の古い歴史と、伊豆長岡駅が旧韮山町にあることを考えて、やはり「(伊豆)長岡」と「韮山」は連名とすべきでしょう。その場合、やはり繁栄度で勝る伊豆長岡のほうを前にしたほうがよいでしょうか。

次に、三島市南部と函南町南部にまたがる地域ですが、
[97056] 千本桜さん
函南町のDIDは「函南仁田」とせずに「函南」としたいと思います。このDIDは概ね6つの近世村(塚本、間宮、大土肥、仁田、平井、柏谷)に跨がっています。これらの村は明治の合併で函南村を名乗り、すでに129年が経っています。なので「函南」はこれら旧村の総称として定着していますが
これは大いに違和感ありです。「函南」と言うと、やはり東海道線の「函南」駅の周辺、と言うイメージです。「伊豆仁田」駅が函南町にある、函南町がここまで伸びている、と言うのがいまいちぴんとこないのです。ここで「伊豆仁田」駅の歴史を調べてみたら、この伊豆仁田駅は明治31年5月に三島町(現・三島田町)~南條(現・伊豆長岡)間で開業(「先代」三島駅=現・下土狩駅までつながったのは翌月)した当初にはまだなく、駅ができたのは開業から24年経った大正11年になってからと言うこと(つまり駿豆線は当時の函南村には駅がなくて素通りだった)、この駅の開業に当たっては、地元の有力者・仁田大八郎氏の尽力によったと言うことがこちらに出ていました。大八郎は、この仁田の地に構えた鎌倉武将・仁田四郎の末裔とされ、四郎は戦前の教科書にも出ていたと言うほどの有名人だったらしく、また函南村は誕生から既に30年余りを過ぎていたとはいえ、「函嶺(かんれい…『箱根』を中国風にしゃれた呼び方。箱根駅伝のコースにもなっていた箱根湯本近くの『函嶺洞門』(現在は崩壊の危険が出たため閉鎖され、新道に切り替え)や、強羅にある女子校『函嶺白百合学園』の名に残されている)の南」ということから名づけられた人為的な名称であり、その頃はまだ地名として成熟してはおらず、この駅名が「函南」駅にはならず、仁田四郎の高い知名度と、その末裔の尽力によってできた駅ということで、「仁田」のつく駅名が採用されたのはある意味では必然の流れだったのでしょうか。旧国名の「伊豆」が頭についたのは、既に東北線に同音の「新田」駅(宮城県)があったからでしょう。
「伊豆仁田」駅の開業から12年後、丹那トンネルの完成により、熱海~沼津間の東海道線新ルートが開業し、この新線上に新・三島駅と共に「函南」駅が開業します。この函南駅は、元々トンネル工事のための作業基地として、開通後は信号所として設けられる予定そうですが、「駅を作ってほしい」という地元住民の請願により、旅客駅として開業の運びとなったそうです(原口隆行氏著「鉄道唱歌の旅・東海道線今昔」([71790])より)。駿豆線の駅名が「函南」にならなかったこともあって、東海道線にできた新駅が、所在する村名をとって「函南」駅になり、本線上にできたこの函南駅が函南村(→町)の玄関として機能することになったのでしょうが、函南駅の周辺はDIDになっておらず、駅の周辺も閑散とした状況であること、また同じ函南町内にある函南駅と伊豆仁田の両駅を結ぶバス路線も今はなく(大場駅との間にはある…こちら)、伊豆仁田駅周辺を中心とする函南町内のDID名称を「函南」とするのは実態にそぐわず、無理があるのではないかと思います。
蛇足ですが、函南町の町域は更に北に広がっており、十国峠や、もっと北の箱根峠の南側まで伸びています。でも、この辺りまで来るともはや「伊豆」ではなく、「箱根」の領域に入るのではないでしょうか。
三島市の大場駅付近に展開するDID名は「大場」とせずに「中郷」とします(中略)「大場」には総称能力はないと考えます
この三島市南部のDIDを「大場(だいば)」としたのは、「大場駅がある」からという単純な理由に過ぎなかったからなのですが、この大場駅は特急「踊り子」も停車する駅として、また駿豆線の車庫の所在駅として運用上の重要駅にもなっています。「中郷」なる呼び名は私には初耳、とっくに消えた昔の村名を持ち出すのはどうか、と思うのですが。
伊東市IIのDID名はグラグラ迷った末に「川奈・玖須美元和田」にするつもりですが、それでも迷う(以下略)
こちらも「川奈」で十分、そのほうが簡潔でわかりやすいでしょう。「川奈」は伊豆急の駅名にもありますが、それ以上にゴルフ場の知名度は絶大で、ゴルフをたしなむ人たちにとってはある種の「憧れ」の土地でしょう。わざわざそれ自体が連名地名であり、よその人には全くなじみがない「玖須美元和田」をくっつけて、一時期の銀行名のような、言いにくい長い名前にすることもないと思うのですが。

…遅くなりましたが、
[97052] inakanomozartさん
焼津市と藤枝市がつながっているDIDの名称、悩ましいですね
この両市を表す地域名としては、古くから使われている「志太」があります
地元では、両市の一部事務組合である「志太広域事務組合」のように
両市を包括する名称としてよく使われています
ご当地の住民ならではのご名答、ありがとうございました。
この辺りが「志太郡」だったと言うことはもちろん知っていましたが…
[97072] 2018年 12月 5日(水)23:47:28【1】伊豆之国 さん
戦国を開いた「北條早雲」の真実 & 南セントレア市
今晩の「ヒストリア」は、戦国時代の扉を開いたと言う「北條早雲」の話でした。出自からして謎の多い早雲、実は生涯一度もそのように名乗った事実はなく、本当の苗字は「伊勢」氏だったとか(→[1703] Issieさん)、亡くなったときの年齢もこれまでの通説よりも2回りも若かった、とか、いろいろと新たな事実が近年わかってきたとか…。鎌倉幕府の執権・北條氏の発祥地「伊豆の国市」を初め、伊豆地方との深い「因縁」も興味深く拝見させていただきました。
最後の場面には、私の故郷・世田谷の年末年始の名物イベント「ボロ市」も出てきました。この「ボロ市」も、小田原北條氏と深いつながりがあったのですね…。今月15日からのそのボロ市、今年も行くことになるでしょう…。

【追記】私の[97049]の記事からちょっとした話題になっている「伊豆(・駿河東部)のDID名称」、暇があったら後ほど反応しようかと思っています…。

[97060] オーナーグリグリさん
[97069] デスクトップ鉄さん
高輪ゲートウェイ
センスのなさに唖然としますね。何のための公募とか、130位36票の疑問とか、既に批判がネットで渦巻いています
「仮称・品川新駅」と呼ばれていたここ、以前は「田町電車区」だったところですね。今でも留置線が何本か残っており、東海道線の電車や、「サンライズ出雲・瀬戸」の車両が休んでいるのを見ることがあります。この田町電車区、国鉄時代の電略は「南チタ」([74478])。「タマチ」を逆読みして略した判じ物のような呼び名、同じような「キラキラネーム」が住民の猛反発を食らって名称どころか合併そのものまでご破算になった「南セントレア市」を思い出して何だか笑い話、と言うよりお粗末な印象を禁じ得ませんね…。路線維持・乗客確保に必死の「地方」のローカル私鉄とか第三セクターならともなく、長くて呼びづらいこんな駅名がいいなんて誰も思わないのでは、と言う意見には同感です。まぁ、ひそかに危惧していた「品川」の付く駅名にならなかった(品川駅自体が住所が品川区でなく、その品川駅よりも更に北にある)だけはましなくらいで、結局は、後ろを省いて「高輪」だけで呼ばれるのではないのでしょうか。今の若い衆にとっては、「たまプラーザ」みたいなのは「ダサい」駅名だとかで、かえって「やまと言葉」のような「雅」な名前がかえって新鮮でカッコいいとか…。
[97049] 2018年 12月 2日(日)15:29:35伊豆之国 さん
DID名称案(伊豆地域など)
[97019] 他 白桃さん
[97020] スカンデルベクの鷲さん
[97022] 他 千本桜さん
[97027] 他 YT さん
[97032] ekinenpyou さん
「DID」の「名称」と「連続」にかかわる論議、盛り上がっていますが、今まで大して関心を持たなかったこの領域について、この話題についていこうと思います…。

同一自治体内の複数のDIDを区別するのに、無味乾燥な数字をやめてそれぞれを独立した名称で表す([97041] 白桃さん、[97042] 千本桜さん)という提案には、私も大賛成です。そこで、白桃さんの作業に横から口を挟むつもりはありませんが、「ご当地」・静岡県「伊豆」地域について、とりあえず「こんな名称でいかがでしょうか?」と当たってみました。

DID名該当地域備考
熱海熱海市中心市街
宇佐美伊東市宇佐美駅周辺
伊東伊東市中心市街
川奈伊東市川奈駅周辺
下田下田市中心市街
駿豆沼津・三島・裾野各市の中心市街と長泉・清水両町にまたがる区域(注1)
大場仁田三島市南部の大場駅西側一帯と函南町南部の伊豆仁田駅周辺にまたがる区域
長岡韮山旧伊豆長岡町の温泉街と、旧韮山町の伊豆長岡駅前地区から韮山駅周辺にかけての一帯(注2)
大仁旧大仁町の田京駅から大仁駅にかけての一帯

…ざっとこんなところでしょうか?
沼津・三島を中心とする広い地域(注1)については、「沼津・三島」としてもよかったのですが、白桃さんの「都市圏」に関する記事([83001],[83009])で
「沼津圏」としても良かったのですが、三島など伊豆地方も包含するので「駿豆」としました。駿豆線という名称もありますように、「すんず」でも良いのですが、もっと適切な名前はないのでしょうか
と言うことから、「広域名称」として「駿豆」と言う表現を使うことにしました。
(注2)の伊豆長岡地区は、小高い山を挟んで西側の狭義の伊豆長岡温泉と、東側の古奈温泉([96916],[75016])に分かれているのですが、DID地図を拡大すると山の南側でつながっているようで、また狩野川を挟んだ旧韮山町とも、その狩野川の河川敷も含めてつながっているので、同一のDIDを形成しているようです。
それと、修善寺や網代にDIDがないのに、「鈍行」しか停まらないのに宇佐美と川奈にDIDがあるのは意外でした。

「伊豆」からは離れますが、焼津市と藤枝市がつながっているDIDの名称、悩ましいですね…。人口では藤枝市がわずかにリードしていますが、市の誕生日は焼津のほうが3年余り早い。藤枝は「東海道五十三次」の宿場ですが、焼津は宿場ではない。一方、「明治の名邑」には焼津は入っていますが、藤枝は入っていない。まさに両市の状況は全く互角、と言っていいでしょう。どっちを前にするか、それこそ、高速道のIC名称などと同様、「政治的判断」が必要かもしれません…。

さらに西に行って、伊賀は名張市、市域のDIDは中心地区と、住宅地として開発された5地域と、計6箇所に分散しています。そのうちの1つ、桔梗が丘西・さつき台・緑が丘にまたがる地域、「桔梗が丘」の「本体」は別のDIDを形成しているので、ここの地域のDID名称は「さつき緑」にしましょう(笑)…。
[97026] 2018年 11月 24日(土)15:12:05伊豆之国 さん
「蔵王山」の読み方は?
以前にも話題になった「蔵王山」の読み方論争ですが…(関係記事集)

今朝の新聞記事に出ていました。
山形、宮城両県にまたがる活火山「蔵王山」の呼称をめぐり、国が既存の「ざおうざん」に加えて「ざおうさん」も正式な読み・表記として認めることになった。「さん」の読みが一般的という山形側の要望がきっかけで、同じ系列のテレビ局でも県境をはさみ山形側が「さん」、宮城側が「ざん」とアナウンサーが地元に配慮する状況になっている
国土地理院や山形市などによると、1930年ごろ、当時の測量担当だった陸軍参謀本部が地元からの求めに応じ、国として「ざおうざん」と呼称を決めたが、県境をはさんで宮城側が「ざん」と呼ぶ一方で、山形側が「さん」とするケースが目立つなど、ずれも生じていた
ただ、両県外を含めた観光地の呼称などとして、一般に「蔵王山」の呼称より、周辺の山々を含めた「蔵王連峰」や単に「蔵王」とテレビでも呼ばれることが多く、表立って問題になることはなかった。
しかし、2015年、蔵王山の火山活動が一時的に活発化した際、気象庁などの発表に従う形で、テレビなどで「ざん」の報道が相次いだ。山形市役所や山形側のテレビ局には、県民から「違和感がある」との問い合わせが増え、地元観光協会などの要望を受けた市議会は昨年6月、呼称を「さん」に改めるべきだとして、国に対する意見書まで可決した
地域の声に背中を押された山形市の佐藤孝弘市長は昨年8月、宮城県側の説得に乗り出したが、「うちの小中学校の校歌は『ざおうざん』」(宮城県蔵王町)「歴史的経緯から、すぐに返答できない」(川崎町)と慎重姿勢を崩さない自治体もあった。地名変更は周辺全自治体の同意が必要なため、最終的に「併記案」が国に提出され、今年3月から国土地理院が併記を始め、山形地方気象台も電話相談などでは「さん」に改めることにした。蔵王四季のホテルの布施正一専務(44)は「登山やスキーで『ざおうさん』と呼び、慣れ親しんできた。地元にとっては前進です」と話す
併記決定を受け、山形県内のテレビ局は、火山活動に限り「さん」に切り替えるなど、両県とも原則「ざおう」で統一しているTBS系を除き「さん」に移行、または移行を決めている。NHK山形放送局は「一般に『さん』と呼ばれることが多く、県民からも度々問い合わせを受けていた」と説明する
一方、宮城県内の4局は「ざん」のまま。広報担当者は「あくまで併記なので、変える理由はない」「県民に親しまれている」などと話す。ある局の関係者は「山形側は盛り上がっていたが、宮城側での議論は薄かった。全国ニュースの際にどうするか悩ましい」とぼやいている
(毎日新聞より)

長々と引用しましたが、そういうことで、お互いに「さんざん」議論を繰り返した挙句、結局は両県の言い分をそれぞれも認めた形で、「両論併記」と言う、何だかすっきりしないような「玉虫色決着」と言うことになりそうです。
まぁ、両県民の代表の方にそれぞれご意見を伺うことにしましょうか?
この記事のあとには、両県の各放送局での「蔵王山」の読み方一覧が出ていました。
◇山形、宮城のテレビ各局における「蔵王山」の読み方◇
テレビ局        呼称
■NHK
山形放送局       ざおうさん※1
仙台放送局       ざおうざん
■日本テレビ系
山形放送        ざおうさん※1
宮城テレビ放送     ざおうざん
■テレビ朝日系
山形テレビ       ざおうさん※2
東日本放送       ざおうざん
■TBS系
テレビユー山形     ざおう
東北放送        ざおう
■フジテレビ系
さくらんぼテレビジョン ざおうさん※2
仙台放送        ざおうざん
※1…国土地理院の併記を機に3月に変更
※2…気象庁の併記を機に11月に変更


「地名の清濁論議」は、過去にも何度か話題になっていますが(ex.「市名漢字の清濁」([85671],[85698] デスクトップ鉄さん・[85674] オーナー グリグリさん)、「富士川・安倍川」([92955],[92957] inakanomozartさん)等々)、地元でも清濁の違いにこだわりを持ち、間違って読まれると不快に思う人が多いところも多い一方、逆に「どっちでも…」と無頓着な地域もあるような気がします。町名の読みの清濁ががいつの間にか変わり、地元でも混乱している地域もあるようです(足立区保木間)。地名と駅名で清濁が異なる例もいくつかあり、「旭川」(あさひがわ→あさひかわ)や「豊後竹田」(ぶんごたけだ→ぶんごたけた)のように地名の読み方に合わせて駅名が改称された例も多い一方、「尾久」や「江古田」など、地名と清濁が違ったままになっている例(しかもこの2つは駅が所在する区も違う!)も結構あります。「米原」のように、結局定着した駅名の読み方に合わせて、従来と清濁を変えてしまった例もあります。
このところ落書き帳をにぎわせている、「宝塚」などのような字体の微細な違いについても、読みの清濁と同様、地元でも「こだわり」を持っているところと、「どちらでもよい」というところに分かれているようです。ただ、「こだわり」を持っていても、正規の名称に使われる漢字がPCで打ち出せない(打ち出しにくい)ことから、「(PCですぐ打ち出せる)常用漢字や正字などで書かれた文書についても認める」というのは当然でしょうが。
[96999] 2018年 11月 15日(木)01:02:39伊豆之国 さん
久しぶりの出場・3題 & 若い市長・2題
今回は、久しぶりに全国大会出場を果たした高校の話題から。

関西学院、全国高校蹴球選手権に50年ぶりの出場
第97回全国高校サッカー選手権大会兵庫県予選を兼ねた県高校サッカー選手権の決勝が11日、神戸市兵庫区のノエビアスタジアム神戸であり、関西学院(西宮市)が県西宮(同)を2―1で破り、50年ぶりの優勝を果たした。12月30日に首都圏で開幕する全国選手権に出場する
(朝日新聞より)

韮山高校、全国高校駅伝(男子)に67年ぶりの出場
県高校駅伝で男子が67年ぶりに優勝、都大路へ
11月4日、平成30年度 静岡県高等学校駅伝競走大会男子69回・女子30回 全国高等学校駅伝競走大会 静岡県予選会がエコパスタジアムを発着点に開催されました。このうち、男子は7区間42.195㎞で行われましたが、陸上部チーム男子は2時間11分1秒でゴールテープを切り、第2回大会(1951年)以来、なんと67年ぶり3回目の優勝を飾りました
(韮山高校公式HPより)

早実、79大会ぶりに全国高校ラグビー出場
第98回全国高校ラグビーフットボール大会東京都予選(都高体連など主催、毎日新聞社後援)は11日、港区の秩父宮ラグビー場で第1、第2地区の決勝があった。第1地区は早稲田実が43-19で国学院久我山に快勝し、79大会ぶり6回目の優勝を飾った。早稲田実は12月27日に東大阪市花園ラグビー場で開幕する全国大会に出場する。79大会ぶりの花園出場は歴代最長のブランク
(毎日新聞より)

続いて、「若い市長」の更新情報。まだ誰も書き込んでいないようなので。いずれも再任です。
西川将人・旭川市長が4選(旭川市HPより)
山田憲昭・白山市長が無投票再選(毎日新聞より)
白山市長に再選された山田氏の経歴(37歳で旧吉野谷村長に当選)については、初当選したときのEMMさんの[86690]の記事に詳しく書かれています。
オーナー グリグリさん、更新をお願いいたします。
[96979] 2018年 11月 4日(日)22:59:53伊豆之国 さん
金沢市の旧町名復活(「調味料・香辛料」地名コレクション新規登録お願い)
[92907] EMMさん
6月20日付け北國新聞朝刊に「【金沢市の】金石全域で旧町名復活」と言う記事が1面トップに掲載されました
具体的には、金石校下町会連合会が現在は金石本町、金石東、金石西、金石北となっている地域にあった28の旧町名を数年内に復活させる取組を始める、と言うもの
住民の理解を得られたところから順次復活させていくようですが、旧町名は現在でも町会名として使われており、28町全部が復活する可能性はかなり高そうです
「旧町名を探す会」のブログ([96453]他)を見て、リンクされていた「金澤編」を開いてみたら、その[92907]のEMMさんの記事に出ていた「金石地区の旧町名復活の第一弾」として、「金石通町」など3つの旧町名が今月1日に復活した、というニュースがあり、昨日・3日に「旧」の字を埋めて作り直した(旧)町名標柱の除幕式が行われたときの写真も出ていました(こちら)。
この記事によると、この儀式を写した3枚の写真の中に、「金石通町・金石下本町・金石味噌屋町復活記念旧町名標柱除幕式」と言うのがあり(こちら)、「金石味噌屋町」は、新たに「調味料地名」の仲間入りしたと言うことになりました。
今回の記事で紹介されていた「金石通町」は、それまでの金石西3・4丁目の一部、と言うことが書かれており、金沢市のHPから「町の名称・区域の変更」を見ると、復活した各町の位置図も出ているのですが、より詳しい情報については、EMMさん、フォローをお願いいたします。
[96975] 2018年 11月 3日(土)22:46:18伊豆之国 さん
観光資源の評価など(観光地のテーマ別経県値関連)
[96959] でオーナー グリグリさんが提唱された「観光地の経県値」、いくつか反応が出ているようですが、私もここで少しレスを。

[96971] ekinenpyouさん
交通公社の新日本ガイド/観光資源評価台帳
この「新日本ガイド」について、この記事にリンクされていたサイトを見ると
『交通公社の新日本ガイド』がそれ。とうの昔に絶版になっているが、網羅的かつ記述も骨太な良書で、一般向けの旅行ガイドブックとしては珍しく、古書価もそれなりに付いている
全国を21のエリアに分け、観光資源を5段階評価で格付けした画期的なガイド
「新日本ガイド」私もそのうちの何冊かを持っており、いずれも昭和50年代に出版されていたものです。[96971]のリンク先の記事にも書かれている「観光資源のランク付け」、私が持っているこれらの本にも凡例が出ているのですが、「特A」「A」「B」「C」の評価の「目安」は、リンク先のサイトに出ているものとは若干の違いがあり、当時の基準として
特A:国際的に優れた観光物件
A:全国的なレベルで優れた観光物件
B:(関東・近畿など)地方レベルの観光物件
C: 都道府県内の観光物件として貴重
となっており、また
温泉・各種レジャー施設・文化施設など、評価の基準に個人差が激しく因子分析に無理がある物件は評価していない
と言う一文も書かれていました。
私が持っている「新日本ガイド」、共通する特徴として、「その当時存在していた全ての市町村を網羅している」というのがあり、特筆するような観光地がない市町村でも、その面積・人口、市役所・町村役場の電話番号・交通アクセス(「○○線△△駅下車後バス」など)も載せられており、統計データという面でも貴重な資料であることが見えてくることが興味深いところです。
私が持っている中から「山陽・四国」(昭和58年刊)を見ると、掲載範囲は兵庫県播磨国(明石市及び神戸市に含まれる部分を除く)と淡路島、岡山県のうち美作国を除くほぼ全域、広島県のうち北部山間部(三次市・庄原市など)を除いた大部分、山口県のうち長門国の山陰側(萩市など)を除いた地域、それに四国4県の全域となっており、評価のランク付けを見ると、「特A」ランクには姫路城、厳島神社、秋吉台・秋芳洞、金刀比羅宮などがあり、後楽園、吉備津神社、倉敷河畔(美観地区)、錦帯橋、栗林公園、善通寺などは「A」にランクされており、一方、原爆ドームや倉敷の大原美術館などは、前記の「文化施設など」に該当するものとして、「評価の対象外」として扱われていました(でも「温泉は対象外」のはずなのに、道後温泉本館は「B」ランクの記号が付けられているのは「建物」としての扱いと言うことなのでしょうか?)。

「テーマ別経県値」ですが、[96963] に例示されていなかったもので、「城郭」と言うのもいかがでしょうか。「100名城」などの選定や、国宝・重要文化財・国指定史跡などの登録と言った、選定の指標となるような公的な根拠がそろっており、また「戦国市盗り合戦」にも関連があるものとしても面白いと思うのですが。
[96928] 2018年 10月 11日(木)21:00:18伊豆之国 さん
「百貨店がない政令指定都市」がまた…
地元の近所から、寂しい話題が…。
名古屋の老舗「丸栄」の閉店など、各地で百貨店の閉鎖が相次ぐ中、相模原市唯一の百貨店「伊勢丹相模原店」(南区相模大野)が「来年9月に閉店する」というニュースが出ていました。(東京新聞より)

相模原市内唯一の百貨店、伊勢丹相模原店(南区)が来年九月で閉店する。慢性的な赤字を受け、親会社の三越伊勢丹ホールディングスが採算性の低い店舗を見直す一環で決めた。小田急相模大野駅周辺のにぎわいに欠かせない存在だっただけに、利用者や商店街関係者からは惜しむ声が上がっている
一九九〇年九月に開店。近接する相模女子大グリーンホール(市文化会館)や図書館と共に商業、文化の核として地域の発展を支えてきた。加山俊夫市長は「市が本格的なまちづくりを始めた最初の地域で、長年にぎわいづくりに貢献してもらった」と話す
九三年には生活雑貨などを扱う店が入る建物を増設し、九六年度の売上高は三百七十七億円に上った。その後は地域内での競合激化などにより売り上げは低迷。赤字が恒常化し、昨年度の売上高は百九十五億円にまで落ち込んだ

伊勢丹相模原店には、たまに行ったことはありますが、駅から離れた場所でアーケードの商店街を200mほど歩かなければならないという立地条件の不利もあり、休日でも閑散としているような印象はありました。相模大野の駅ビルにも大型ショッピングセンターがあり、また電車で1駅の町田駅には駅直結の小田急デパートがあって(現在大規模リニューアル工事中)、強力なライバルにやはり負けてしまうのでしょうか。
相模原市から百貨店が消えると、八王子市を抜いて「百貨店が全くない都市で人口最大」となり、既に「なんちゃってデパート」しかなくなっている川崎市(記事集)と合わせて、横浜以外の神奈川県内の政令指定都市が実質的に「百貨店がない政令指定都市」と言うことになりそうです…。
伊勢丹は、府中店も閉鎖するとしており、「勝ち組」と思われていた伊勢丹でも不採算店舗の整理が進む、と言うことになると、「百貨店離れ」は今後ますます進んでゆくことになりそうです…。
[96925] 2018年 10月 10日(水)21:12:29【1】伊豆之国 さん
ペアタウン七番勝負?
[96918] で提起した今回の「問十」の共通項に関する「境界線の曖昧さ」等々の件ですが、

[96919] k_itoさん
[96920] スカンデルベクの鷲さん
[96921] オーナー グリグリさん
[96923] ekinenpyouさん
いろいろとご意見(お叱りも含めて)をいただき、まことに恐縮です…。

ここで断っておきますが、[96918] で書き込んでのはあくまで「私見」に過ぎないものであり、実際問題としては、もう少し条件を緩くして、「片道運行でも、平日のみとか休日のみ運行でもよい」「当該区間が事故・災害により一時的に運休していても、平常時であれば当然運行されていればよい」(「臨時列車で、(十番勝負の)開催期間中には1本も運行されない」とか「災害による運休が長期間にわたって継続したままの状態で、市販の時刻表や鉄道会社のダイヤでもバス代行などと明記されている」といったような場合は当然除外ですが)と言うように、該当要件をより「単純化」したほうがわかりやすい、とは私も当然思います(このようにしておけば、網走市も泉佐野市も当然OKになります)。ただ、新幹線は「各駅に止まる」ことには違いないのですが、やはりどうにも異質の存在に思え、かつ青森市の場合、一方の停車駅がある今別町との間で他の町村を通過もしているので、ここでは除外するのがよさそうだとは思います。

この問十の共通項に気づいたとき、ふと「ペアシティ」向きだな、「ペアシティ」に類似問題があったな([96912] 鳴子こけしさん)と…。その通り、第三回ペアシティ七番勝負問一。これは「新幹線の列車の始発駅と終着駅の組み合わせ」と言うものでしたが、この形式を今回のこの問に応用できそうな気がしたのでした。「ペア」になるのが市ではなくて町なので、「ペアタウン(?)」とでもいうべきなのでしょうが、仮にこの形式で問題を作るとすると、片道しか運行されていないケースもあるため、出題・回答方式は、逆も成立する「A町・B町」ではなく、逆にすると成立しないことがある「A町/B町」になり、お題にある市や、疑問が出た例などをいくつか挙げると(町名は同名のものが複数あるもの以外は県名を省略)

・逆も成立する例
  一戸町/三戸町
  横瀬町/皆野町
  宝達志水町/中能登町  
  東浦町/武豊町

・逆は成立しない例
  小清水町/大空町(逆方向の列車は小清水町内の最初の駅・原生花園駅は通過)
  湯梨浜町/岩美町(逆方向は運行されていない)

あくまで「ペアシティ」として、逆のケース(2つの市の間で、駅がある町を一つだけ通る)組み合わせを考えてみると、例えば東海道本線では

  
  熱海市/三島市(間に函南町…函南駅)
  蒲郡市/岡崎市(間に幸田町…幸田駅など3駅)

あたりでしょうか。
私鉄では、「加須市/栃木市」という「3県またぎ」(東武日光線:柳生駅(埼玉県加須市)→板倉東洋大前駅(群馬県板倉町)→藤岡駅(栃木県栃木市))になっているケースも見られます。

♯今回の問十に戻りますが、「3県またぎ」というと、8年余り前までは古河市が…。埼玉県旧栗橋町(栗橋駅)→茨城県古河市(古河駅)→栃木県野木町(野木駅)。でも地図をみると、この辺りで旧大利根町(現・加須市)をわずかにかすっている。これはお題の青森市と同類か?
[96918] 2018年 10月 8日(月)21:49:14伊豆之国 さん
第49回十番勝負「問十」への疑問と提案(私ならこうする)
今回の十番勝負「問十」に関して、参加者からいくつか疑問とか指摘事項が出ていますが、私も今回の感想文([96916])でも少し触れたように、この「問十」にはやはり不完全・不自然と思われる箇所がいくつかあり、やはり共通項をよりわかりやすくするための見直し・改善が必要であったように思います。(関連記事一覧)
[96916]でざっと書き込みましたが、この問の共通項に関しては、次のようにしたらどうか、という「私案」と言うことを承知の上で、私なりに共通項の「条件」を次のようにしたらどうか、とまとめてみました。

1) 当該市に隣接する一方の町にある、その市との境界に最も近い駅(「A町の駅」とする)から、その市内にある駅(複数連続でもよい)を経由して、もう一方の隣接町にある、同じくその市との境界に最も近い駅(「B町の駅」とする)までの間を、乗り換えずに直通する列車が上り・下りの両方向にある。
2) 対象とする路線はJRだけでなく、私鉄等も含む。同一社内であれば、両駅間を直通する列車があればA町の駅とB町の駅はそれそれ別の線にある駅でもよい。
3) A町の駅からB町の駅まで行くのに、複数の鉄道会社にまたがって直通する列車は除外する。ただし、JR各社については、全て同一会社として扱うこととする。
4) A町の駅からB町の駅までの間は「完全各駅停車」のみとする(特急、新幹線はもちろん、普通列車扱いでも「快速」など通過駅があるもの(ただし当該区間が各駅停車である場合は除く)や、「○○ライナー」など特別料金を徴収する列車も除外する。ただし、JR以外(私鉄等)の特急・急行などで、当該区間が各駅停車となっており、かつ特別料金を徴収せず乗車券のみで乗れる場合も含む。
5) (十番勝負開始日の時点の各鉄道会社のダイヤで)毎日運行している列車がある(臨時列車や平日のみ運行、休日のみ運行の列車など、「毎日運転でない列車」しかない場合は除外する。また、平日ダイヤと休日等のダイヤとで運行する時間帯が異なっていても、それぞれのダイヤでいずれもA町の駅からB町の駅まで直通する列車が1往復以上あればよい)。
6) 事故、災害等で(十番勝負開始日または期間中に)直通する列車が運休になっていても、開始日時点のダイヤで直通列車が1往復以上存在しており、かつ短期間で復旧が見込まれることが確定している場合は「該当する」ものとして扱う。
7) 災害等による長期運休区間があり、ダイヤ上でも直通列車がなく、代行バス等への乗換えが必要になっている場合は非該当として扱う。

以上の条件を設定した上で、今回の「問十」でお題の市・正答となった市・該当しない市のそれぞれいくつかについて、自分なりに判定を行った表を示しておきます。

市名市内の駅A町市境側の駅B町市境側の駅判定タイプ根拠・備考
青森青森(奥羽本線)・新青森(東北新幹線)他七戸七戸十和田(東北新幹線)今別奥津軽いまべつ(同)×4新幹線は対象外とする。また、「奥津軽いまべつ」駅との間で外ヶ浜町・蓬田村も通過している
盛岡盛岡(東北本線)他矢巾矢幅(東北本線)岩手岩手川口(IGR)×3盛岡市のほかに滝沢市も通過している([96866])、2社またがり
二戸二戸(IGR)他一戸一戸(同)三戸目時(同・青い森)2県境またぎ。目時駅はIGRと青い森の境界駅(共同使用)
熱海熱海(東海道本線)湯河原湯河原(同)函南函南3県境またぎ。JR東日本と東海の境界駅である熱海駅発着の列車が大半だが、朝夕に東京方面から沼津発着の列車が平日・土休日いずれも数往復存在する
都城都城(日豊本線)他三股三股(同)高原高原(吉都線)2宮崎駅から都城駅を経由して吉都線・肥薩線経由で隼人駅まで行く普通列車が上下各1本ずつある
網走網走(石北本線)他小清水原生花園(釧網本線)大空女満別(石北本線)×1,4列車自体は両方向とも毎日運行だが、1本だけある下り方向(北見→知床斜里)の列車は原生花園駅に停車しない(深夜運行)。また、原生花園駅は臨時駅で冬季は閉鎖
釜石釜石(釜石線)他住田上有住(同)大槌大槌(山田線)×7山田線の沿岸部(釜石~宮古)は震災のため長期運休中。三陸鉄道に移管の上運行再開予定のため([86828]他)、再開後も花巻方面からの直通列車が運行されても3)に当てはまるため非該当となる。なお、宮古市は、釜石~宮古間が三陸鉄道に移管後、釜石方面から久慈方面へ直通列車が運行されれば、山田町(豊間根駅(現・山田線))~岩泉町(岩泉小本駅(北リアス線))というルートで該当市に入る可能性がある
泉佐野日根野(阪和線)他熊取熊取(同)田尻関西空港(関西空港線)6台風の被害で鉄橋が壊れ、十番勝負開始日時点では運休となっていたが、通常ダイヤでは運行されているので該当市として扱った。関西空港駅とりんくうタウン駅(泉佐野市)は南海電鉄とも共用だが、南海側は次の「町」所在駅である忠岡駅までの間に貝塚・岸和田市も通るので該当しない
新宮新宮(紀勢本線)他紀宝鵜殿(同)那智勝浦宇久井(同)×4普通列車は全て新宮駅で折り返し(名古屋~紀伊勝浦間の特急「南紀」は紀宝町内の駅に停車しない)
秩父御花畑(秩父鉄道)他横瀬横瀬(西武秩父線)皆野皆野(秩父鉄道)×32社またがり。なお、土休日は池袋始発の快速急行として運行しているが、特別料金は徴収せず、西武秩父線と秩父鉄道内は各駅停車

なお、「市内の駅」は(青森市を除き)新幹線は対象とせず、「在来線」または私鉄等の駅のみを対象と、また「直通する列車」に関係する駅のみを記載しています。
このほか、本線(幹線)と支線を直通する列車がある場合、片道だけだったり、土休日運休だったりと言う例があるようで、全部は調べきっていませんが、熊本市(鹿児島本線~豊肥本線)などはこのようなケースになっているようでした。
[96916] 2018年 10月 7日(日)22:02:01伊豆之国 さん
第49回十番勝負を振り返って~Central Freeway~
[96902]で書き込んだ通り、今回の十番勝負、まさに「史上最強」の超難問ぞろいに悪戦苦闘。最初の「全問共通ヒント」が出る前までは全く手も足も出ず、そこから後も相変わらずスローペース。でも、終わってみれば何と3大会連続の一桁順位とは自分でも驚くような成果…。と言うことで、今回もまず答えられた順に。

問五~小樽、函館、苫小牧~
今まで見たこともないような出足の悪さに、4日目にして早くも「全問に共通」という形で最初のヒントが出たのですが、それでもすぐにはどれもひらめかず、ようやく翌日の採点時刻が迫ってきたところでまずわかってきたのがこの問五でした。お題をみると、どうやら「海に面する2つの町に隣接」と言う共通項が見えてきたのですが、その共通項であたってみると、想定解をかなりオーバーしていたので、「海岸線が連続している」ことに絞ってみたら、大体想定解に近そうだ。ご当地の下田でも取れたが、ここは「災害復旧祈念」と銘打った大会と言うことで、先日の北海道大地震の震源地・厚真町のお隣、大リーグで絶好調・田中マー君の母校のお膝元を。
この問では、半島にある市などに見られる、「海に面する2町に接するが、同じ海岸線でつながっていない」市(例:輪島市)を「該当しない市」に入れたほうがよかったと思いますが。

問一~Banana Boat~
次にわかったのがこの問一。なんとなく人口が少なそうな市が並んでいるので、ふと「市町村合わせた人口ランキング」を見て共通項がわかったもの。ここでも下田市を取れたが、この時点で「あまり執着もないにわか領地」とはいえ2つ盗られているので、「一つぐらいは盗っておいたら」と言うことで、前回に引き続いて、昨年の初夏に「菜の花祭り」と「寺町歩き」で訪れた信州最小人口の市、飯山市([92849])で2万石のにわか領主になることを選んだ。

問二~煙を水に横たえて 渡る浜名の橋の上~
問一と同様にランキング関係を疑い、「市町村ごちゃ混ぜ」での「読み別に並べるとその市のすぐ上下に「町」がある、ということでは、と見えたが、想定解数が多すぎてとても数え切れず、「ざっとそんなくらい」としかわからず。「データベース検索」で見て、下田市を2回続けて見送ったこともあり、静岡県で2つだけ残っていた未解答市の、春の連休で投宿した湖西市([96201])に。OKとなったのだが、でも、ここで思わぬ「からくり」が仕掛けてあったとは気づかなかった…。その後、水俣市がNGとなった理由がわからず([96627] シノレパシクソさん)、「もしかしたら『政令指定都市の区も含む』」と思ったりしたのですが(水俣市と美波町の間に南区が入る)、第四ヒントの解が出てきたところで、やっと「○○町」の「まち・ちょう」も含めた読みでの順だ、水俣市の次には「南相木村」が来るからNGだったのだ、と理解できたのでした。この問では、出題者のオーナーさんも「懺悔」されていますが([96633], [96865])、やはりこの問では該当市と非該当市を「小出し」で出す形式では共通項を明確に示すことは不可能で、「従来形式」の出題にして、綾瀬市などを該当市として提示し、かつ岩沼市や水俣市を「非該当市」にとして明示するようにすべきではなかったのでしょうか。
蛇足ですが「政令指定都市の区も含める(市区町村の読みは含めない)」と言う共通項にした場合、湖西市はOKですが、この問で想定解に入っている湖南市の次には「此花区」が来るので、もし「直前に盗られた湖南市を取り返そう」として答えるとNGになるという、また別の「綾」が発生すると言うのも面白いところだと後で思ったのでした。

問七~伊豆は長岡、古奈、吉奈~
第二ヒントが「村は要らない」と解け、またお題の市から「町同士で新設合併か、町から単独市制でその後の合併も(新設=リニューアルも含めて)いずれも相手は町ばかり」と理解。Nさんの志摩市がOKになったのも大きなヒントになった。前回攻め込まれたこともあり、ここはご当地の、頼朝ゆかりの「蛭ヶ小島」は落とせない。

問九~ワインレッドの心~
お題と既出解をじっと見ているうちに、「読み系」ではないか、と見えてきた。「その市の読みの中に複数の○○町の読みが隠れている」。お題の大仙市は、大山町と伊仙町、川崎市は、宮城と福岡の2つの川崎町…。「市名と全く文字も同じでも、同じ読みの町が2つあってもよい」。「市区町村雑学」から「他の市区町村の読みを含む市区町村」のページを開き、「他の町の読みを含む市」で検索してみるとどうやら合っていそうだ。その表の一番上にあったのが、昔は無名で寂れて「廃業寸前」だったのが一転して「旭日」の勢いで大躍進、全国から見物客が殺到するようになったあの動物園がある、その旭川市だった。地震により発電所がダウンした影響を受け、震源地から遠く直接の被害も少なかったのに、思わぬ大停電に見舞われたと言うことから、ここでも「被災地支援」に一票。

問六~奴奈川(ぬながは)の底なる玉求めて~
第二ヒントから「結びつくこと」と解けて、「姉妹都市・友好都市」関係ではないか、と読み取り、お題の市、NGの市、既出正答の市についていくつか市のHPから当たってみてこの関係だと確信はできたが、市のHPから見つからなかったものや、「交流している市町村」など曖昧な表現のものもあって、絞りきれず。「姉妹が2町」「友好が2町」などいろいろあり、最終的に選んだのが、2年前に大火に見舞われた糸魚川市。市のHPから「交流している都市」のページを開くと
友好都市 北海道新ひだか町・岩手県葛巻町(以下略)
とあり、「友好が2町」の市もOKだったので、間違いないと。ここも「災害復興祈念」ということで。
この問六で、答え選びで引っかかったのが、牧之原市。市のHPから「姉妹・友好都市」のページを開くと
姉妹都市 長野県下伊那郡松川町 平成18年10月1日 姉妹都市締結
友好都市 青森県三戸郡三戸町 平成21年4月13日 友好都市締結
とあり(友好都市は他に人吉市もある)、姉妹都市と友好都市の関係を結んでいる市がそれぞれ1つずつ。果たしてこれはどういう判定になるか、と少々躊躇。結局、駿河の民さんが[96860]で答えてOKになったので、「杞憂」だったとわかったのだが、もし牧之原市で行っても「市盗り」にはつながらないので(静岡県の総領主防衛には貢献しますが)、「災害復興祈念」と銘打った大会、と言うことで、過去に一度答えていた市ではあったのですが、やはり「糸魚川市でよかった」とあとで思いましたが。

問四~千代の松ヶ枝分け出でし~
こちらも第二ヒントから。「境を見よう」と読め、問五とは逆に「県境を接する側で、県内の2町に挟まれている」とわかる。宮城県の地図を見ると、南側は川崎町、北側はどの町か微妙だったが、いずれにせよこちらも県境側で接しているのは「町」だと読み取れる(地図を拡大して、隣接していたのは色麻町とわかる)。100万都市の仙台市が該当していたとはちょっと意外性があった。これで「青葉城」の石高を10万石に増やし、2年前に政宗公の銅像の前で誓い([91505])、昨年末から今春にかけての石巻市や大和町への出張([94789],[96157])で仙台駅や仙台市街地を通るたびに意識してきた「初代青葉城主盗り」にいよいよ「王手」。
ところで、仙台市に行ってみると、中心市街のほうは一見何事もなかったかのように見えても、海辺のほうに出るとやはり津波の被害の痕跡はあちこちで見えたものでした。この問四で仙台市を選んだのも、「市盗り」のほかにやはり今回の大会で銘打っている「災害復興支援」にふさわしい市、と言うことも意識したからなのでした。

問三~高千穂の峯の朝雲光りたち~
想定解が25と少ない上、共通項が複雑で真の共通項を見つけるのに苦闘した難問。「県内の町名に使われている共通文字」系であると見えても、「その先」がどうなのか。お題にあった大網白里市の意味について、まず『文字の読みも同じ」というのをあたって、「白」を大網白里市と同じく「しら」と読む「白子町」の存在が気になったものの、他のお題や既出解を見ると必ずしもそうでなく、これはまず「ない」と見て、次に「九十九里町」が大網白里市と同じく「里」の字が4番目にあることから、「使われている文字の位置(何番目か)」では、と考えたものの、どうも合っているのか不安だ。今度は「共通文字がそれぞれ町名の最初と最後にある」と見て当たると、どうもこれが一番近そうだ。でも結局絞りきれず、残りも少なくなってきたことから、こちらもだいぶ前に答えていた市であったものの、47県中最後に足を踏み入れた宮崎県で最初に通過した都城市、県内に「都農町」と「木城町」があって、共に2文字なので「これならまず合っているだろう」と…。

問八~富士の白雪ゃノーエ、解けて流れて三島に注ぐ~
「町に負けてる」から、隣接町より人口が少ないと読めても、お題の市にはどう見てもそうでないものがあり、第三ヒントが「足し算が必要」と解けて、「隣接する複数の町の人口を全て足し合わせるとその市の人口より多くなる」ことだとわかる。人口11万人弱の三島市の周りには3万人を超える町が3つあり、箱根も加えると間違いなく該当しそうだ、と人口一覧表から計算したところ、箱根の助けを借りなくても県内の隣接3町だけで三島市よりも人口が多くなることがわかった。

問十~Central Freeway~
皆さん方と同様、どうにも糸口がつかめなくてもがき苦しんだ、難問ぞろいの今回の中でも随一の難問。第三ヒントまで来て「降りなくてよい」と解けて、そこから「隣接するA町から、その市を通って別の隣接町・B町まで、乗り換えせず直通する列車がある」と…。「お家芸だったのに…」と慨嘆。いくつか候補を絞ってきて、近県から身延線で、常永駅(昭和町)~小井川駅・東花輪駅(中央市)~甲斐上野駅(市川三郷町)と「鈍行」で乗り換えずに行ける、「中央高速が通るがインターはない」中央市を取った。
この問十については、メンバーの方々からもいろいろと疑問が出ているようですが、対象が新幹線である青森市が入っているのはどうにも変であり、また「災害等で不通の区間」絡みのものがあるなど、共通項を決める条件があまりにも複雑で、結果として支離滅裂なものになってしまっているような気がします。この問の共通については、「各駅停車の列車(種別は「普通列車」扱いでも、「快速」など通過駅があるものは除外して「完全各駅停車」のみとする)に限る、「別々の会社にまたがって運行する列車は含めない」(ただしJR各社については全て同一会社扱いとする)というように条件を限定し、また運行期日・ダイヤについても、「開始日当日に運行」ではなく、「開始日時点の鉄道会社のダイヤで毎日運行となっている列車がある(平日ダイヤと休日ダイヤで直通する列車の時間帯は違っても、どちらにも少なくとも1往復以上はその市を挟んで両隣の別々の町の間を乗り換えずに直通する列車が存在する場合も含む)ことに限る」ものとして、臨時列車や、平日のみ運行、休日のみ運行といった「毎日運行ではない列車」は除外する、といったものにしたほうがわかりやすかったのでは、と思います。
…ところで「重箱の隅」ですが、[96879] オーナー グリグリさん
28 中央市 昭和町(常永駅/JR身延線) 市川山郷町(甲斐上野駅/JR身延線)
「市川三郷町」ですね…。

♭今回の選曲は…
問五:北島サブローの名曲の(多分)2番の最後のフレーズ。1番は「つがる、八戸、大湊田名部(??)」、3番は「留萌、滝川、稚内」だったような…。余談ですが、2ヶ月余り前に函館~津軽方面を訪れたとき、そのサブローさんの母校の前で、ツアーの小団体のオバサン?連が集まっていて、「ここがサブローさんの母校…」とガイドさんが説明していたシーンに遭遇しました(これは20年前に行ったときも同じでした)。
問一:「菜の花」は時季外れなので、何か他に名物があるか市の観光サイトからいろいろ調べたところ、私も全然知らなかった、この市のイメージには全くふさわしくないこんな銘菓があったことを知りました…。この曲を聴いてピンと来る世代は、私よりも一回りは上でしょうか?
問二:鉄道唱歌・東海道線の28番より。歌詞はそのあと「袂涼しく吹く風に 夏も残らずなりにけり」、次の29番でも「右は入海静かにて 空には富士の雪白し 左は遠州灘近く 山なす波ぞ砕け散る」と、当時まだ弁天島も新居町も駅がなく、舞阪駅の次が鷲津駅だった頃の、浜名湖と遠州灘の間を走る汽車からの車窓風景を思いっきり歌い上げています。
問七:こちらは昭和初期に作られた「新・鉄道唱歌」より。25番の歌詞、当時の三島駅(現在の御殿場線下土狩駅)のところで、接続していた駿豆線の関連として読み込まれています。「古奈(こな)」と言うのは現・伊豆の国市の伊豆長岡温泉街の東側、小高い山を挟んだ狩野川寄りの地域の温泉街を指すのですが、近年では「伊豆長岡温泉郷」の一部として扱われることが多いようです([75016]) 。「吉奈(よしな)」は、伊豆市の旧天城湯ヶ島町の、湯ヶ島温泉の手前から西に入った場所にある閑静な温泉場で、徳川家ゆかりの名旅館「東府屋」([61002] inakanomozartさん)が有名でしたが、近年経営破綻したらしく、さるリゾートグループに買い取られて再出発したようです。
問九:旭川出身のバンド(リーダー?はソロでもヒットナンバーを飛ばしていますね)の、メジャーデビューしたての頃の名曲。ちなみに、このバンド名の「鉄」での意味をお分かりの方は、もう結構なお年の方でしょうね…(現存例-富山地鉄市内線…「北陸の駅」より)。
問六:「ぬな川」というのは、糸魚川市内を流れる姫川の古い呼び名。古くは「萬葉集」にも詠み込まれ(HP)、また「奴奈川姫」は絶世の美女として知られていたらしく、出雲から大国主命が求愛にやってきた、と言う話が「古事記」や「出雲国風土記」にも書かれています。越後に「出雲崎」と言う地名があるのも、「越後と出雲の浅からぬ関係」があるのでは、と言うことを、以前書き込んだことがありました([75091])。
問四:ご存知「荒城の月」より。作詞者・土井晩翠は仙台の出身。「仙台」は、古くは「千代」と書かれていたそうです。ちなみに2番は「秋陣営の~」。
問三:カープのエースとして活躍した北別府学投手の母校、都城農業高校の校歌の歌いだし。「高千穂」は、市街から見える霧島連山の高千穂峰のほうです([92700],[92702] hmtさん)。
問八:この地に伝わる民謡より。
問十:中央高速道は、この中央市を通っています([71790])。

…今回の十番勝負では、「市盗り」をあまり意識せず、領地は差し引き2ヶ所減となりましたが、「市盗り合戦の二大野望」、「初代青葉城主盗り」と「静岡県全市正答」にいずれも「王手」を掛けたことになり、来るべき次回はいよいよ「野望達成」に向けた大勝負、と言うことになりそうです…。


♯十番勝負はこれくらいにして…
まだ誰も書き込んでいないようなので、「お天気」関連のニュースから。
台風一過、真夏に戻ったような猛暑。昨日、日本海側を中心に季節外れの猛暑となり、新潟県三条市では10月では過去最高気温となる36.0度となるなど、各地で10月の過去最高気温を更新しました(読売新聞より)。
台風25号の影響で6日、日本海側を中心に最高気温が平年を10度前後上回る記録的な暑さとなった。新潟県三条市では36・0度に達し、10月の国内最高気温を5年ぶりに更新した
気象庁によると、石川県の上空1500メートルに暖気が滞留し、広い範囲で8月並みに気温が上昇。新潟県上越市で35・7度、高松市34・0度、富山市33・6度、岡山市33・4度、山形県鶴岡市31・7度など、九州から東北の17県107地点で10月の最高気温の記録を塗り替えた。また、全国の観測地点の2割超で30度以上の真夏日を記録した
東京都心は平年を6度以上、上回る29・3度だった。7日も関東を中心に季節外れの暑さが続く見通し
今日は、新潟・北陸や西日本の暑さはだいぶ和らぎましたが、関東地方では昨日にもまして猛暑となり
今日(7日)は元台風25号がもたらした暖かい空気と山越えのフェーン現象の影響で、関東は広く気温が30度以上となり、10月とは思えない暑さとなりました。関東のアメダスのうち7割以上で真夏日となりました。真夏日地点が7割を超えるのはアメダスの整備が進んだ1978年以降で今年10月1日と今日の2回です
午後3時までの最高気温は横浜で32度4分と10月としては1位の記録となりました。東京都心は32度3分と10月としては高い方から歴代2位タイの記録でした。関東で最も上がったのは茨城県土浦市で33度7分とこちらも10月1位の記録となりました
(こちら)
この暑さも、明日には東京都心の予想最高気温で25℃まで下がるなど、収まる予想にはなっているようです。

♯今日の「西郷どん」の最後の部分で、3年ほど前に話題になった、東京・赤坂の「三分坂」([88891],[88892]
hmt さん)の現在の映像が出てきました。
[96902] 2018年 10月 2日(火)22:12:57伊豆之国 さん
感想文を書く前に(十番勝負異聞・那珂川市誕生関連)
今回の十番勝負、一言で言うとまさにその回数通り「始終苦」。予想以上の超難問に大苦戦、スタートから3日たっても答えの出方は今まで見たこともない超スローペース、全く糸口さえつかめず。4日目に早くも「全問に共通するテーマ」が出てやっと動き出したものの、翌日の次の採点の直前にやっと最初の解答、という状況。ところが終わってみるとなんと総合5着、並み居る強豪・ベテラン勢も苦しんだ「誤答の嵐」に巻き込まれることもなく、メダルこそ無縁だったものの全問お手つきなし、これで3大会連続1桁順位、とまさに自分でも驚く「怪挙」。そんなことで、感想文もかなりの長文になりそうなので、時間に余裕が出る3連休にまで待つことにします…。

さて、昨日、福岡県「那珂川市」が誕生しました。本来ならば、「祝・那珂川市誕生」と行きたいところですが、ご承知の通り、先週末から日本全土を縦断した超大型台風の猛威で、被害も各地に発生、そういうことでとても「お祝い気分」と言うわけには行かないので、ここはひとまず「那珂川市」の誕生による「十番勝負」の想定解の変化について、那珂川市自身が該当する市になったものと、那珂川市の誕生によって他の市が該当することになったり、逆に該当しなくなったケースについて、全部はとてもつかめないと思いますが、とりあえず気づいたものについて、最新のものから順にいくつか当たってみることにしてみます。なお、人口関係の問題については、最新データに基づいている今回の問八のみ対象とします。

【那珂川市が該当する市になったもの】
・第48回・問四「鉄道駅がない市」に該当する([96157])
・第44回・問十「その市の読みの真ん中に別の市の読みがある市」に該当する(な「かが」わ→「加賀」市)
・第42回・問九「その県で最新の合併または単独市制を行った市」に該当する(八女市から交代)
・第40回・問十「同音異字の市町村がある」に該当する(北海道中川町、長野県中川村)
        ※類題・問28回問十(同音異字の市区町村)では名古屋市中川区も
・第39回・問二「"う"又は"み"の入る市町村と隣接」に該当する(佐賀県みやき町と隣接)
・第38回・問六「その県で市制施行が最も新しい市」に該当する(糸島市から交代)
・第35回・問一「都道府県の読みが入る市」に該当する(な「かがわ」→「香川」県)
・第29回・問二「"筑・波"のつく市町村に隣接する市」に該当する(筑紫野市と隣接)
・第28回・問九「同音同字の市区町村がある市」に該当する(栃木県那珂川町)

【那珂川市誕生により該当することになった市】
・問39回・問一「市に囲まれている市」に春日市が該当する

【那珂川市誕生により該当しなくなった市】
・第49回・問八「隣接する複数の町の人口合計が自分の市の人口よりも多い市」に筑紫野市と鳥栖市が該当しなくなる

また、「ペアシティ七番勝負」では、第2回「市名と同音異字の駅名があるペア」で、「那珂川市/南陽市」(中川駅・奥羽本線)と「那珂川市/横浜市」(中川駅・横浜市地下鉄ブルーライン)が加わります。なお、この想定解を列記した[85544]の表のうち、「富里市/夕張市」のペアは、石勝線(夕張支線)「十三里」駅の廃止([88508],[90113] k-aceさん、他)により既に消滅しています。

…他にもまだあると思いますが、あまり古い問題のはちょっと、と思うので、ここまでにしておきます。       
[96729] 2018年 9月 24日(月)20:13:35伊豆之国 さん
十番勝負
問十:中央市

お題のあの市の意味がよくわかりませんが…
[96719] 2018年 9月 24日(月)13:01:24伊豆之国 さん
十番勝負
問八:三島市
[96718] 2018年 9月 24日(月)12:49:41伊豆之国 さん
十番勝負
問三:都城市

境界線がまだよくわかりませんが…
[96673] 2018年 9月 23日(日)20:22:45伊豆之国 さん
十番勝負
問四:仙台市

非常に微妙なところですが…
[96670] 2018年 9月 23日(日)19:12:25伊豆之国 さん
十番勝負
問六:糸魚川市
[96619] 2018年 9月 21日(金)23:59:22伊豆之国 さん
十番勝負
問七:伊豆の国市
問九:旭川市
[96584] 2018年 9月 21日(金)18:43:02伊豆之国 さん
十番勝負
問二:湖西市
[96567] 2018年 9月 20日(木)22:00:53伊豆之国 さん
十番勝負
問一:飯山市
[96564] 2018年 9月 20日(木)20:00:38伊豆之国 さん
十番勝負
問五:苫小牧市
[96453] 2018年 9月 2日(日)21:21:48伊豆之国 さん
「神戸市武庫郡西灘村」は実在する?
「台東区」ネタに便乗する形ですが、台東区とは関係ない場所の話から。

以前、台東区「象潟」([93054])とか足立区の「サイカチ」地名([95551])でも引用した、「旧町名を探す会」のブログを見ていたら、出ていたツィートに、「神戸市に残る『幻の旧村名』」ネタが出てきました(こちら)。
JR東灘信号場の北東部分の一角、実はここだけは神戸市ではなく「武庫郡 西灘村」が残っているのです。1929年に神戸市に編入されたものの、国鉄敷地内であった為、編入されず残っているモノです
「○○村」が鉄道用地に残っている例は多々ありますが、今回このツイートでお伝えした事は「○○郡」まで残っているという事実です
神戸市内には「御崎村」「東尻池村」が「神戸市の大字として」現存しています
「神戸市ではない」といった表現を使用しましたが、実際は「神戸市武庫郡」の扱いの様で、「灘区内にありながら灘区ではない」事になります。
すなわち「神戸市武庫郡西灘村」です


「神戸市の地名ネタ」というと、やはりご当地のニジェガロージェッツさんにご登場をお願いすることになるのでしょう。「御崎村」「東尻池村」については、そのニジェガロージェッツさんの過去ログにも何度か出ていましたが([45136],[75415],[75442])、「西灘村」について過去ログを検索してみたところ、全部で10数件出てきましたが、「幻の現存『村』地名」と見られる記事は見当たらなかったようでした。
[75442]でご紹介されている「神戸市固定資産(土地)地番参考図」のファイルを開き、灘区の町名一覧を見ると、「武庫郡」こそ頭についていませんてしたが、「西灘村河原字中ノ内」「西灘村河原字風呂前」と言うのが出ていて、リンクされている地図番号を開いてみたところ、いずれも前期のツィートにある通り、地図を拡大すると、下側の枠の近く、JR摩耶駅の東側のJR用地の北側の部分にそれらの地名がはっきり記載されています。Mapionの地図で見ると、この辺りになりますが、「西灘村~」の地名は見えず、「灘南通1・2丁目」と出てきます。他のWeb地図でも同様で、やはり「御崎村」「東尻池村」のような、一般の地図上には現れない「幻の『村』地名」と思われます。

[75442]
東灘区では深江字繁昌通4丁目とか深江字札場通4丁目,深江字栄通4丁目,5丁目など,消滅したと思われた地名が阪神電鉄本線敷地に保存されていたり,嬉しくなります
東灘区のファイルも開いてみましたが、やはり上記の各旧(幻?)町名は「地番参考図」ではっきり確認することができ、国鉄(→JR)だけでなく私鉄の用地でも同様な措置が行われていたのでしょうか。
[96417] 2018年 8月 21日(火)22:28:30伊豆之国 さん
仙臺市、台灣省
[96397] ekinenpyouさんの記事
台東区の読み方
に端を発して、「台」の読み方論議で盛り上がっているようですが、その記事の中にも出てきた「台湾」とも関連するのですが、「台」の旧字体という扱いになっている「臺」と言う字との関係が気になったので…

「台」と言う字は、常用(当用)漢字では「臺」の略字(新字)と言う扱いになっています。「台」の字がつく地名は、「仙台市」を初め各地にあり、近年では新興住宅地などに「○○台」と言う地名が増えていますが、戦前からの(更に江戸時代やそれ以前から文献に見えている)地名も数多く見られます。その「台」の字ですが、戦前に発行されている各種地名辞典でも、「仙臺市」を初め、そのほとんどは「臺」の表記になっており、東京都心部にある「駿河台」「白金台」などの戦前から見られる地名も、例外なく「臺」になっていました(例-市町村読方名彙(大正14年))。戦後間もない昭和24年発行の「全国市町村便攬」でも、ここでも「仙臺市」などまだいずれも旧字体になっており、その時点では当用漢字が施行されているので、既に「仙台市」が公式表記になっているはずですが、まだ「過渡期」になっている様子がうかがえるように思えます。

「台」と「臺」は、本来はそれぞれ別の字で、どちらも中国に古くからある漢字です。手元の漢和辞典によると、「台」は、音は「イ」「タイ」、字義は「喜ぶ」、「我」など。「臺」は、今日の「台地」「高台」などの意味に使われる漢字、となっていました。それらに続いて、「台」が古くから「臺」の略字として用いられた、とあり、おそらく中国でもかなり古い時代から「台」が「臺」の意味に用いられるようになったと思われます。
「台」が音符として使われている「形声文字」はいくつかあり、「治」「始」など、「タイ」から大きく変化しているものもあるので、おそらく古い時期にはお互いに近い発音だったのでしょうか。

"Chinese Taipei"台湾では(香港でも同様ですが)、中国本土で使われる略字(簡体字)を使用せず、「繁體字」と呼ばれる旧字体が使われており、「臺灣」と表記するのが公式と見られますが、「台灣」と言う表記も広く使われているるようで、おそらく普段は「臺」を「台」と書くのが一般的なのでしょう。蛇足ですが、台湾では鉄道駅のプラットホームを「月台」と言うようですが、この場合の「台」はその用法からして「臺」の意味で使われているのでしょう。(こちらを参照)

「臺」には、上が「其」の上部のような形になっている異体字(俗字)もあるようです。埼玉県久喜市菖蒲町には「」と言う地名があり、以前から「台」の表記が一般に用いられており、久喜市との合併により「台」が現在の公式表記となっているようですが、旧菖蒲町時代には公式にはこの「臺」の俗字が用いられていたようで、この表記は社寺の境内にある石碑などに残っているようです(「菖蒲町台訪問記」…「稀少地名漢字リスト」より)。
♯この「菖蒲町台」には「クイズの神様」も鎮座しているのですね…。

クイズと言うと…
[96415] Takashiさん
ご名答です。
永平寺は曹洞宗の大本山、駒澤大学はその曹洞宗系の大学です。立正大学は日蓮宗、龍谷大学は浄土真宗(西本願寺)、佛教大学は浄土宗です(こちら)。

[96411] ekinenpyouさん
北はり磨関の「はり」は何故「こちら」の字を使っているのでしょう???
「北[石番]磨」の文字については、6年余り前にも話題になったことがありましたね。
[96403] 2018年 8月 19日(日)15:21:34伊豆之国 さん
Re2:夏休み旅行記クイズ
[96394] シノレパシクソさん
旅行記クイズですが、自分が同じようなのを出したばかり([96355])と言うこともあったので、答えを書き込むのは遠慮しましたが、直感で大体答えはわかりました。ただ、美術館の名前だけは知りませんでした…。

[96400] 千本桜さん
[96401] シノレパシクソさん
私もここで少し雑感を。

E:その家系を継いだ御方の旧別邸が鎌倉の長谷にあります。今はとある施設になっていて有料で観覧できます

「鎌倉文学館」ですね。そこには2~3年に1度くらい見に行くことがあり、2階の窓からは海が見え、庭園は薔薇の花が綺麗なのですが、いつも春の連休に行くことが多いので、まだ花が咲く前なので、満開になったらさぞ壮観、と「妄想」しています…。

G:その川の畔に、ゆう子さんと温子さんがいました

この川と同じ名の、私鉄の路線があり、元井の頭線の電車が走っています。

I:この県と同名の町が福島県にあります

この県と同名の市が沖縄にありました。このI県と同名の苗字は、全国で30位以内の苗字の中で唯一、沖縄でも「ごく普通に見られる苗字」になっていて、現在も旧I市が含まれている市に最も多く見られますが、逆にI県にはあまり多くないのです([76151])。

J市の中心駅を通過するのには驚きでした

この市と同名の、三重県の高校が今度の「甲子園」に出ていました。惜しくも初戦で敗れましたが、つい最近まで県大会でも初戦敗退が続いていたことから、「ミラクル」と騒がれましたね。同名の高校が神奈川県にもありますが、J市にはありません。また、この市と同名の駅は、東京都と新潟県、それに読み方違いですが香川県にもありますが、やはりこの市にはありません。

ローカル線のOに乗り換え

この私鉄の別の路線には、相撲用語と同じ名の駅(同名の清酒のCMに出たこともありました)があり、その近所の現JR線にはかつて「幻の駅」(県内の市名+県外の市名)があったことが、最近落書き帳で話題になりましたね。

M:あわや「金津」と答えそうになりました。
でもこの駅は旧M町ではなく「金津」にあるんですよね。

私がその昔(20数年前)ここの温泉に泊まったときにこの駅で降りたことがあり、駅前に「蓮如の里・金津町」と大書した観光広告塔が立っていたことを覚えていますが、現在はなくなっているようです。(北陸の駅より)

O:大きなお寺まで鉄道が走っていた頃
ここで私からもクイズです。この「大きなお寺」と最も関係の深い大学はどれでしょうか? 今回は4者択一です。
【問】イ:駒澤大学 ロ:立正大学 ハ:龍谷大学 ニ:佛教大学

いっそのこと上流の市まで行きたいですが、ここから直通の電車がない

こちらも「大きなお寺」までと同様、昔はこの市まで路線が続いていたのですが、昭和49年に廃止になっています。
[96396] 2018年 8月 17日(金)22:12:04伊豆之国 さん
あ~長崎は今日も… & 伊豆の国市
[96382] で出した「長崎」「蝶」ネタのクイズですが…

「長崎」「蝶」というと、長崎が舞台の、かの有名なオペラ「テフテフ夫人」。そのオペラには、日本の有名な自動車?が登場します。それは何でしょうか?
「クイ図」形式で、5者択一問題です。
【問】A:群馬県太田市 B:静岡県浜松市 C:愛知県豊田市 D:三重県鈴鹿市 E:広島県府中町


[96387] 白桃さん
私はB【静岡県浜松市】を選びます
これだけでは芸がないということもありますが、「静岡県浜松市」は二輪の主力工場です(だった)ので、
静岡県湖西市とします。
その通りです。
主要な登場人物
蝶々夫人(ソプラノ):没落士族の娘
スズキ(メゾ・ソプラノ):蝶々夫人の召使い
(以下略)
(長崎マガジンより)
5月の連休で投宿した([96201])と言うのに、いまだに「JRコセイ線」と読み方がどっちなのか混乱したままになっている、あの時名物グルメをどっちも味わえなかった浜松市とは浜名湖を挟んで向かい合っている「コサイ市」まで答えていただいたとはまさに脱帽です…。
[96385] 駿河の民さん
静岡県裾野市でいかがでしょうか
残念ながら誤答です。というより、[96387] で白桃さんがおっしゃるように、その問題の(答えの選び方の)趣旨がよく理解できていないようですね。まぁ、[96385]にあるように、「クイ図」形式に慣れていないということから見て、仕方ないのでしょう。

伊豆箱根鉄道を短縮した「いずっぱこ」です。伊豆箱根バスは「バス」です
「いずっぱこ」なる言い方、実はつい最近になって知ったものです。「駿豆線」関係の動画をシリーズで出している方がいて、そこで初めて知ったのです。伊豆仁田駅の旧式踏切(現在は更新により消滅…[91964])
オヤジの田舎・西伊豆では、こんな言い方は全く聞いたことがありません。「バス」と言えば、伊豆半島一帯に路線網を持つ「東海バス」(現在は地域ごとに分社化されているようですか)でした。まだ伊豆急ができていなかった(昭和36年開通)頃までは、西伊豆から東海道線沿線に出るには、西伊豆町の南隣・松崎町から堂ヶ島(西伊豆町)・土肥(現・伊豆市)を経由して修善寺に出ると言うのがバスでのメインルートだったのでしょうが、昔は道路事情が悪かったこともあり、天気さえよければ、当時存在していた、堂ヶ島から土肥を経由して沼津への船で行ったほうが早い、と言うことで、船便を使う人も多かったのでしょう。関連記事
私が物心ついた頃には伊豆急は既に開通していたので、専ら伊豆急下田からバスかタクシー、と言うコースが一般的になっていて、たまに修善寺からバスで行ったとき、前述のようにまだ道路事情が悪かったこともあり、まだ旧道だった船原峠(今は「土肥峠」と言うようです)の山越えのあたりに急カーブが続き、バスに酔ってしまった苦い思い出がありました。

「長崎」の話題に戻りますが、その長崎市の地名の由来には諸説があるようで、その中の一つに「伊豆国長崎」(静岡県伊豆の国市長崎)から発祥した長崎氏の一族が肥前国に移ったのがその由来、と言う説があるようです。
[96382] 2018年 8月 12日(日)10:46:47伊豆之国 さん
テフテフ夫人 & 三嶋大社
[96379] 白桃さん
ナガサキアゲハの長崎以外に蝶の名前に入り込む市名には(調べた限りでは)、岐阜、沖縄、曽於、みやま、大和、燕、明石、大仙、みどり、富士、富士見、奄美、あま、旭、大村、姫路、三浦があります
姫路(ヒメジャノメ)のようにインチキっぽいのもありますが
他にまだないか見ていたら、能美土岐、あと「インチキっぽい」もので久慈(クジャクチョウ)がありました。

「長崎」「蝶」というと、長崎が舞台の、かの有名なオペラ「テフテフ夫人」。そのオペラには、日本の有名な自動車?が登場します。それは何でしょうか?
「クイ図」形式で、5者択一問題です。

【問】A:群馬県太田市 B:静岡県浜松市 C:愛知県豊田市 D:三重県鈴鹿市 E:広島県府中町

[96380] 駿河の民さん
静岡県の沼津・三島地域を中心にした地域を表す言葉として「東静(とうせい)地区」が使われることがあります。
とありますが、地元では全く使われていません。東静病院は今は「医療センター」ですし、沼津・三島地域は「東部」と呼ばれます。また、三島は伊豆国であるという意識はほとんどなく、人の動きも活発ですし、(間に住んでいる僕はどちらにも同じくらい行きます。)東部地区で異論はないと思われます
「東静」と言う言い方は、私も全く初耳です。三島が「伊豆」だと言う認識も、「伊豆国一宮である三嶋大社が鎮座している」ことによるくらいで、西伊豆がルーツの私にも、地域的つながりから、むしろ「駿河」のように思ってしまうことがしばしばあります(天気予報の世界でも三島は「伊豆」ではなくて「静岡県東部」として扱われています([94655]他))。
自動車のナンバーは、三島市は「伊豆」、沼津市全域と長泉・清水両町は「沼津」になっているようです。沼津市と合併した旧戸田村は、今も「(西)伊豆」だと認識されていることが多いようで、観光案内にもほとんど「伊豆」とうたわれているようですが、自動車のナンバーは市町村(と特別区)の枠組みによって決まるので、旧戸田村(「昭和の大合併」で沼津市内になったこの辺りも…この地域の地図を見ると「伊豆」を名乗る施設などがいくらでも見つかります)も「沼津」ナンバーになっているのでしょう。 
沼津・三島を中心とした地域を指して「駿豆」と言うのは、伊豆箱根鉄道駿豆線を初め、しばしば使われる言い方でが、こちらも実は私にとってはあまり身近なものではなく、駿豆線も専ら「修善寺に行く電車」とか「修善寺線」などと言ったりしていました。
[96376] 2018年 8月 10日(金)22:27:15伊豆之国 さん
海峡の長~いトンネル、抜けたり戻ったり…(道中記クイズの答え) & 対馬市、佐渡市
[96355] で出した夏休み道中記クイズですが…

[96356] 白桃さん
[96357] 千本桜さん
[96358] ekinenpyouさん
[96359] シノレパシクソさん
いずれもお察しの通りですね。
文中、A~Rの市町村名は…

A市:函館市 B市:北斗市 C市:青森市 D村:田舎館村 E市:弘前市  F町:板柳町 G町:鶴田町
H市:五所川原市 I市:つがる市 (旧)J町:木造町 (旧)K村:稲垣村 (旧)L町:金木町 M町:鰺ヶ沢町
N町:深浦町 O町:八峰町 (旧)P町:八森町 Q市:能代市  R市:秋田市

でした。

[96357] 千本桜さん
旧J町にある駅で下車
その駅舎はコンクリート造りでないといいのだが
残念ながら?駅舎は「もくぞう」ではなくて鉄筋コンクリート造でした(木造駅)。

[96359] シノレパシクソさん
H市の旧L町に記念館がある有名な作家ですが、本当の名字は某県の市名になっており、同音の市名も存在します
青森県を代表する作家([78400] オーナー グリグリさん)太宰治、本名は「津島修治」。この「津島」と言う苗字は、津軽にもそこそこにありますが、同音で「対馬」と書く苗字のほうが圧倒的に多く、青森県内に1700件余りあり(Web版「写録宝夢巣」による)、県内ランキングで20位台に入り、特に弘前市に多く、500件以上あり市内11位、青森市でも400余りあって市内30位内に入りますが、「南部」ではほとんど見られません。この「対馬」さんが長崎県対馬には存在せず([40956] トライランダーさん)、遠く離れた津軽に多いと言う「不思議」さについて、私も以前[72181]
長崎の対馬とは無関係で、元は「津島」だった(そういえば太宰治の本名も「津島修治」でしたね)のを字を変えたそうで、尾張の津島がルーツだとも言われていますが、はっきりしたことはわからないかもしれません
と書き込んだことがありました。

[96355]では書き込んでいなかったのですが、函館市の中心部を市電で行き来してみると、賑わっていたのが教会や洋館群がある函館山麓の「元町」地区から赤煉瓦倉庫が立ち並ぶベイエリアにかけての「市内随一の観光スポット」となっている地域と、飲食店も数多く見られる五稜郭周辺の2箇所に分かれ、函館駅周辺を含む両地区の間の地域が寂れかけた状態になっていて(駅前のデパートが閉店セールをやっていた)、周辺町村と合併したのに最盛期から5万人以上も人口が減ったことと合わせて「町の活気」がいまいち見られなかったのを実感したこと、津軽に行くとあちこちで紫陽花が花盛りになっていて、東京近辺では早い時期からの猛暑で既に6月中にはほとんどしおれていたことと比べて見れば、東京近辺との「気候の差」を実感したことが印象的だったのでした…。

クイズについては、このあたりで「お開き」にして…
[96373] そらみつさん
国名郡
4.明治の郡の再編時以降に登場した郡
新潟県「(佐渡国)佐渡郡」(現在は全域で「佐渡市」)もありますね。
明治29年(1896)の郡再編で、「雑太郡・ 加茂郡・ 羽茂郡の区域をもって佐渡郡を設置」とあります(市区変遷情報)。

ところで、夏の全国高校野球の熱戦が続いていますが、今日の第3試合で、奈良大附属高校が羽黒高校を破り、春夏通じて「甲子園」初勝利を挙げました(こちら)。実は、この奈良大附属高校の勝利が、奈良市内の高校の「甲子園」初勝利となったようなのです([90703])。
奈良市は、全国の県庁所在地の中で唯一、「市内の学校が『甲子園』でまだ一度も勝ったことがない」という「不名誉記録」を持っているようです。奈良県の高校球界が長年、天理と智辯の「2強」による「寡占状態」が続いており、あとは郡山などが絡むくらいで、強豪校も少ない奈良市内の高校がこれらの常連を押しのけて「甲子園」への切符を勝ち取ること自体が非常に困難、ということになっているようです
と言う状況が続いていたと言うことで、これで奈良市はようやく[90703]の表で「C」ランクから「B」ランクに昇格し、最高成績校がある自治体(優勝校がある天理市と五條市)との「ギャップ」を「2」から「1」に縮めた、ということになったようです。

[96369],[96375] hmtさん
[96370] じゃごたろさん
[96374] 今川焼さん
天に昇るような急勾配の坂
島根県松江市江島の八束町と鳥取県境港市渡町とを結ぶ「江島大橋」
リンクされている側面図から見ると、島根県側にある最急勾配は6.1%(=61‰)なので、かつての横川~軽井沢間の66.7‰よりも緩く、「天にも昇るような急坂」に見えるのは、一言で言えば「目の錯覚」と言ったもののようなのでしょうね。
参考までに、「東京(山手線の内側)で一番急な坂」について記事と写真をリンクします。のぞき坂(胸突坂、急坂とも)(豊島区高田)
[96355] 2018年 8月 4日(土)21:40:09伊豆之国 さん
さて、ここはどこでしょう?(道中記クイズ)
[96349]の最後で約束した道中記です。

連日の猛暑からの逃避(結果的には「台風の直撃からの逃避」と言うことになりましたが)を目指し、先月28日から2泊3日で出かけてきました。まず新幹線に乗り、自分が「(戦国市盗り合戦の)領主」に居座っているA市を目指します。長いトンネルを抜け、たどり着いた駅はA市にはなくて隣のB市にあり、在来線に乗り継いでA市のターミナル駅へ。駅舎は建て替えられていて、駅前にもホテルやオフィスビルが建ち並んでいましたが、駅前広場はがらんとした印象で、その昔に行った当時の面影は消え失せ、一瞬の戸惑いも…。駅に荷物を預けて身軽になり、電車で市内有数の観光スポットへ。坂道を上り、20年前にも見てきた、中腹にある洋風建築をまず見ることに。共通観覧券を買い、この前には行けなかった3つの記念館回り。2つ目のを見てから、山腹の2つの教会を見て、坂を下りてベイエリアへ。この日は最高気温も30度に届かず、「柔らかな風が吹くこの場所で~」と、「オジサン」には似つかわしくない?(でももう二昔も前の曲…)メロディーが出てきそうな…。この地にゆかりの廻船業者の記念館に入り、江戸末期の北方情勢など興味深く拝見。赤煉瓦の倉庫群は有名になりましたが、内部はただの土産物屋のような店ばかりで、「お台場」(実は行ったことがないのですが)みたいな雰囲気に、一気に見る気持ちが失せてしまいました。このA市でよく見かけた「幸運○○師」と言う名のハンバーグ屋さんに立ち寄り、持ち帰りに1個。残る2つの記念館に入って、ターミナル駅に戻り、預けた荷物を取り出してから、またまた電車でこの日のホテルに。客室に荷物を置いて、再び外に出て、名物の塩拉麺定食を夕食にいただいてから、最初に見た山腹に戻り、20年前には綺麗に見えた、このA市で一番の絶景を見に…と言いたいところですが、山には霧がかかる生憎の空模様。モニターで下界がほとんど見えないことを知り、しばらく立ち往生。隣国から来たと見られる小集団の団体客も、何だか気持ちが晴れない様子が…。それでも「ここまで来たからには」と決行。ロープウェイで山に登ると、途中まで絶景が見え、やがて霧の中に消えていった光景は、ある意味、幻想的で貴重な体験だったのかもしれません。「心眼」で「この向うにあの景色が…」と思いつつ、「そういえば、20年前には『霧の○○湖』もそうだったし、最近では河口湖に5年間に2度行ったのにどっちも富士山は見えず…」と…。
翌朝もすっきりしない空模様でしたが、涼しく過ごしやすい天気で、ホテルからも程近い、自分が「領主」と言うことになっている、A市を代表する城郭を目指すのですが、その前に手前にある展望タワーへ。城自体は20年ぶりですが、タワーのほうは40何年か前に行った記憶があるもののいまいちはっきりしたものがなく、今回上まで行って、その城郭の全体の形状をはっきり見ることができたのでした。土産物コーナーを見ると、「戊辰戦争150年記念」の幟が立ち、この城の攻防で、奮闘むなしく最後は官軍に降伏して命を絶った、旧幕軍の主力として活躍した武将は特に人気で、こうした歴史背景が「明治150年」でなく「戊辰150年」を偲ぶ、という状況が見えてくるのでした。それから城跡へ。20年前とは様子が変わり、前にあった古い記念館は姿を消し、幕末に建てられ明治になって間もなく取り壊された「陣屋」の建物が復元され、展示物の中には、このような形状の城郭のルーツとなった西洋の城郭についての説明もありました。
A市のターミナル駅からB市の新幹線駅へ戻り、そして再び長いトンネルを抜けて、C市の駅で在来線に乗り換え。C市の新幹線駅も市街地から離れ、在来線のホームは小ぢんまりしたものでしたが、ホームに下りるなり、「ムッ」として暑さが…。この駅でリゾート列車に乗り換え。D村にある駅で支線に入るのですが、この県で最古参のE市を無視できないことからか、そのE駅でいったん逆向きに変わり、行きには素通りしたD村の駅で再び元の進行方向に戻ってその支線に入り、車窓からは刻々と見え方が変わる、「ふるさと富士」にも名を連ねるこの地方随一の名山の姿に見とれながら、この駅から乗り込んできた「語り部」による「方言民話」のお話会も披露され、車内は和やかな雰囲気に。土俵上の仕草が人気を博し、お茶漬けのCMでもお馴染みだった元力士と、女子陸上の長距離・マラソンで活躍した選手の故郷・F町の駅で対向列車とすれ違い、G町の駅で「語り部」たちも降り、ローカル私鉄が分岐するH市を過ぎ、次のI市の、元横綱の故郷・旧J町にある駅で下車。改札を出て、駅舎の正面に貼り付けられた巨大なモニュメントは、この旧J町を代表する縄文遺跡の出土品をかたどったもの。駅前にタクシーが待っていたのですぐ乗り込み、まずその遺跡の出土品などが展示されている資料館へ。駅の巨大モニュメントの元になっている、この遺跡を代表する出土品の本物は東京の博物館にあり、ここで展示されているのは実物大のレプリカ。それからその遺跡へ。田んぼと背後の小高い丘との間にある小公園があるだけですが、ここでもその出土品を模した石像が建てられていました。午後4時を回り、予定より少し早く2日目の宿に到着。旧K村の中心(といっても大した商店街もない農村集落の真っ只中のような場所でしたが)近くにある一軒宿の温泉旅館で、これと言った特徴はあまりないものの、源泉掛け流しという名物の温泉が自慢で、ロビーには有名女優などの色紙や写真も展示されていました。夜になってちょっと外に出ると、満天の星空が。南東の空には「立待」(旧暦6月17日)の月と、大接近中の赤い火星がひときわ明るく輝き、北のほうに振り返ると、北極星を挟んで北斗星とカシオペアが中天に向かい合って…。
明けて3日目は、再びタクシーを飛ばし、H市の旧L町の中心にある、この県をも代表する文人の生家である記念館へ。27年ぶりの再訪でしたが、前回見たときには旅館として営業中で、1階の一部しか公開されていなかったのですが、そのご旅館が廃業して旧L町の所有となり、内部は復元されて今回はその全容を見ることができ、地域の名家だった一族の屋敷としての建物の巨大・豪勢さと、和洋折衷の意匠の見事さと不思議と違和感のない調和には、まさに圧倒されるものがありました。
この文人の生家の近くには、一時期過ごしていたという別館もあり、こちらも中を見てきてからL駅へ。駅舎がいつの間にか建て替えられ、前に行ったときのイメージが消えてちょっと戸惑いましたが…。この私鉄は冬季の名物列車で知られますが、今の時期は「風鈴列車」が一押しだそうで、1両だけのディーゼルの、乗った車両はその「風鈴列車」。でも、途中の駅や、起点のH市の駅には、ぼろぼろになって廃車寸前?のような車両が放置され、過疎地の地方私鉄が置かれた経営環境の厳しさが見えたのでした。
H駅から再びJRで。「鈍行」の車両は使い古された旧式のディーゼル車で、ここでもローカル線の厳しい状況が…。やがて田園地帯から海辺に入って、「明治の名邑」にも入り、その頃はこの県内で五指に入る都会だったと言われ、また現役時代には小兵力士として、引退後は本業の相撲解説と、旅番組などにもしばしば出演して「マルチタレント」として「二足のわらじ」で活躍中の元力士の故郷でもある、M町の駅で対向列車と待ち合わせ。ここからがこの線の一番の見所。途中の「元・臨時駅」から大勢の団体が乗り込んできたのには驚きましたが…。絶景のポイントが近づくと、リゾート列車でもないのにスピードを落として窓側の客が一斉にシャッターチャンスをうかがう光景も。この列車の終着、N町の駅で下車。次の列車まで2時間近く間があり、まず駅近くの食堂で空腹を満たしたあと、出発前にパンフレットを見て知った、このN町にある古刹で33年ぶりにご開帳と言う観音像を拝みに行くことに。このお寺の名は、鎌倉の有名寺院と同名ですが、宗派が違い、直接の関係はないようです。その観音像があるお寺は、駅から徒歩で20分ほどの場所にあり、バスもタクシーもないのでひたすら歩くことに。しかもこの日はここでも猛烈な暑さ。E市では35度を越えたとかで、駅に重いバッグを預けられたからまだよかったものの、暑さの中で体力も消耗。ようやく山門前にたどり着いて境内へ。堂内では拝観を待つちょっとした行列もできていたのですが、すぐにお目当ての観音様を拝むことができました。拝観料とセットになっていたお札とお守りをもらって、N駅に戻ることに。まだ時間に余裕はありましたが、この暑さの中で疲労感は極度に達し、冷房の利いた車内に入ったときはさすがにほっと安心したものでした。
再びディーゼル車に乗り、いくつかのリゾート駅?で大勢の客が乗ったり、また降りたり、と、「古びた車両の鈍行」なのに思わぬ盛況ぶり。やがて県境を越え、その県を代表する民謡にも歌われている名物で名高いO町の旧P町で海の絶景とは離れ、内陸部を進むことに。反対側には世界遺産にもなっている山並みが見えるのですが、どれがその山なのかはよくわからず、「なぜ世界遺産なのか」がいまいちわからない…というのが正直なところ。そんな感じで睡魔にも襲われつつ、あるスポーツで名高いQ市に入り、中心駅を過ぎて終点で、E市で別れた本線と再び合流。右手に干拓地に広がる稲穂の波を眺めつつ、R市の駅へ。ここで新幹線に乗り換えて家路につくのですが、夕方6時近くになってもまだ暑さは厳しく、近くにある城跡を訪れるのも諦めて駅前のデパートで土産物探し。新幹線に乗り、途中までは新幹線らしからぬ不思議な体験も…。我が家に着いたときは日付が変わっていました。

…さて、今回の道中記クイズ、千本桜さんの[96299]のような「引っ掛け」もなく、また文中にはその市町村を連想させるヒントも豊富にありますので、 [96299]に比べれば易しい問題かと思いますが、皆様のご回答をお待ちします。
これだけではまだ物足りないかもしれないので、「番外編」のクイズもいくつか出しておきましょう。

【Q1】A市にある城郭と格好がそっくりで、規模が少し小ぶりの城跡が、最近新聞紙上などで話題になりました。その城跡がある、今回の「甲子園」にも市内の学校が出ている、その市はどこでしょうか?
【Q2】G町では、その町名にちなんで?ある特徴を持った人たちが集まる「パロディー風」のイベントが恒例で開かれています。その「ある特徴」を表しているような、「元・日本一暑い町」にある駅名と、そうした人たちの「願望」を表しているような、近年末端部が廃線となった(残りの部分も近いうちに廃止になりそうな)ローカル線の終点だった駅名(所在していた町と同名)は何でしょうか?
【Q3】I市の旧J町には、所沢市・岐阜市・桑名市などにも見られる、東京と同じ「有楽町」と書く地名がありますが、東京や前記の各市とは読み方が違っています。そのI市旧J町での読み方は何でしょうか?
【Q4】N町にある高校は、高校野球の地方予選で今も不滅のある「不名誉な大記録」を持っています。それとはどんな記録でしょうか?

[96354] ekinenpyouさん
武生市のあった「越前」を冠した駅(改称前・廃駅など過去にあったもの含む)で
国名を除くと市名になっている(いた)ものを4つ(福井県内の市は除く)お答えください
越前大宮(JR西日本・越美北線)→旧・埼玉県大宮市
[96349] 2018年 8月 1日(水)23:30:58【1】伊豆之国 さん
甲子園出場校決定(西日本編)
夏の全国高校野球の出場校一覧表、前回の東日本編([96346])に続き、今回は西日本編です。

県・地域出場校所在地最寄り駅(路線名)経県領主備考
富山高岡商業高岡市片原町(万葉線)4EMM路面電車の停留所
石川星稜金沢市東金沢(IRいしかわ鉄道)4EMM
福井敦賀気比敦賀市粟野(小浜線)4EMM
滋賀近江彦根市彦根(東海道本線)4ぺとぺと
京都龍谷大平安京都市下京区丹波口(山陰本線)4深夜特急
南大阪近大附属東大阪市弥刀(近鉄大阪線)1BEAN
北大阪大阪桐蔭大東市野崎(学研都市線)0深夜特急
東兵庫報徳学園西宮市甲東園(阪急今津線)3深夜特急
西兵庫明石商業明石市魚住(山陽本線)2深夜特急
奈良奈良大附属奈良市平城(近鉄京都線)4深夜特急
和歌山智辯和歌山和歌山市黒江(紀勢本線)4深夜特急
鳥取鳥取城北鳥取市鳥取(山陰本線)3桜トンネル
島根益田東益田市益田(山陰本線)3桜トンネル
岡山創志学園岡山市北区備前三門(吉備線)3白桃
広島広陵広島市安佐南区伴(アストラムライン)4桜トンネル
山口下関国際下関市新下関(山陽本線・山陽新幹線)1かぱぷう
徳島鳴門鳴門市撫養(鳴門線)1白桃
香川丸亀城西丸亀市讃岐塩屋(予讃線)3白桃
愛媛済美松山市松山市(伊予鉄高浜線)4がっくん
高知高知商業高知市高知商業前(土讃線)4がっくん
南福岡沖学園福岡市博多区竹下(鹿児島本線)4かぱぷう
北福岡折尾愛真北九州市八幡西区折尾(鹿児島本線)3かぱぷう
佐賀佐賀商業佐賀市佐賀(長崎本線)2かぱぷう
長崎創成館諫早市西諫早(長崎本線)3穴子家
熊本東海大熊本星翔熊本市東区東海学園前(豊肥本線)4不在
大分藤蔭日田市日田(久大本線)4かぱぷう
宮崎日南学園日南市日南(日南線)3白桃
鹿児島鹿児島実業鹿児島市広木(鹿児島本線)4ペーロケ
沖縄興南那覇市古島(ゆいレール)4白桃

…前回([96346])で少し説明不足、やや不適切なところがありましたが、「最寄り駅」とは、ここでは「その学校の中心点(Mapion上での「文」マーク)と、駅の中心?を示すロゴマークとの直線距離が最も短い駅を掲げたものであり、実際の道路の状況や、地形の起伏、ルート上にある行く手を遮る障害物となるもの、ターミナル駅などへのバスの便の有無、そして普段生徒が登下校で使っている学校の校門の位置などは考慮していない、あくまで計算上の値に過ぎません。また、地図の縮尺や、測定ポイントのわずかのずれで、「次点」との差が逆転したところも有りました。[96347] でk_itoさんが挙げた愛工大名電の場合、「砂田橋」と「池下」との差は測定を繰り返したところ、せいぜい数mで、測定ポイントのわずかのずれで逆転しました。地図をみると、2箇所ほど角を曲がることになる「砂田橋」よりも、「池下」のほうが道なりに行けそうで、学校が「池下」を徒歩での最寄り駅としていることは頷けます。このほか、非常に微妙な争いになったのは、[96346]で挙げた木更津総合のほか、近大附属高もそうで、直線距離で測った限り、最短の「弥刀」と次点の「八戸ノ里」(近鉄奈良線)との数値は、やはり測り方によっては逆転しました。木更津総合の場合、距離的に短い久留里線の2駅は列車本数が少なく、また木更津駅からのバスもあるようなので、実質的には木更津駅が「最寄り駅」と言えるのではないでしょうか。丸亀城西も、「元・幹線の秘境駅」だった讃岐塩屋駅より、直線距離ではわずかに長いものの、市の中心駅である丸亀駅が実際の最寄り駅ではないでしょうか。

ところで、今回の大会で、決勝戦が同一市内の高校同士の対戦となったのは、秋田(秋田市…金足農業vs明桜)、山形(鶴岡市…羽黒vs鶴岡東)、茨城(土浦市…土浦日大vs常総学院)、石川(金沢市…星稜vs金沢学院)、岐阜(大垣市…大垣日大vs大垣商業)、西愛知(名古屋市…愛工大名電vs東邦)、和歌山(和歌山市…智辯和歌山vs市立和歌山)、岡山(岡山市…創志学園vs岡山学芸館)、愛媛(松山市…済美vs新田)、南福岡(福岡市…沖学園vs九産大九州)、熊本(熊本市…東海大熊本星翔vs熊本工業)の各地区でした。西愛知は、4強の他の2校も享栄・至学館と、いずれも名古屋市内の高校で、4強を名古屋市で独占していました。
対戦カードは、明日発表されます。

♯連日の猛暑から逃れることを目的として(結果的には「台風の襲来避け」と言うことになり、しかも後半はかえって暑さに苦しめられることになりましたが)、先の週末から「涼しい地域」に2泊3日で旅をしてきました。道中記は近々書き込むことにしますが、千本桜さんが[96299]で書き込んだような、クイズを交えた形にしようかと思っています…。
[96346] 2018年 7月 31日(火)22:12:17伊豆之国 さん
甲子園出場校決定(東日本編)
昨日(30日)、第100回記念全国高校野球の全出場校、56校が決定しました。
毎回、この関係のネタを披露してくれていたk-aceさんが、このところ久しく姿を見せていないようなので、今春の「選抜」([95344])に続いて、同様な一覧表の形でまとめてみることにしました。
今度は「選抜」のときとは少し表示項目を変えて、「出場校の最寄り駅」を入れてみました。今大会は「記念大会」と言うことで、いつもより出場校が増え、埼玉・千葉・神奈川・愛知・大阪・兵庫の各府県に加え、新たに福岡県も2校出場となって、全部で56校出場となったため、今回は東日本(北海道・東北・関東・甲信越・東海、計27校)と西日本(北陸・近畿・中国・四国・九州・沖縄、計29校)の2回に分けて表を作成することにしました。
なお、「出場校の最寄り駅」は、Mapionの「キョリ測」により出場校(地図上の「文」マーク)と駅の中心マークとの直線距離で表した値が最短である駅を示しており、道路や地形の影響、バスなどの他の公共交通機関の有無などは考慮しておらず、実際の「最寄り駅」となっている駅とは異なる場合があります。また、今回は該当するところがありませんでしたが、所在する自治体内に鉄道駅がなく、近隣の自治体にある駅からも著しく遠い場合(ex.広島新庄高校)については、「最寄り駅なし」とすることとし、離島にある場合は、最寄の港または空港を「最寄り駅」とみなすことがあります。
「(戦国市盗り合戦の)領主」は、敬称略とさせていただきます。「(私の)経県値」はその市全体のものです。
今日は、東日本編です。

県・地域出場校所在地最寄り駅(路線名)経県領主備考
北北海道旭川大高旭川市永山(宗谷本線)4おがちゃん
南北海道北照小樽市小樽(函館本線)3k_ito
青森八戸学院光星八戸市白銀(八戸線)4桜トンネル
岩手花巻東花巻市花巻(東北本線)4星野彼方
宮城仙台育英仙台市宮城野区宮城野原(仙石線)4不在多賀城市にもキャンパス有(最寄り駅:中野栄(仙石線))
秋田金足農業秋田市追分(奥羽本線)3EMM
山形羽黒鶴岡市藤島(羽越本線)4般若堂そんぴん
福島聖光学院伊達市伊達(東北本線)1スカンデルベクの鷲桑折町にもキャンパス有(最寄り駅:伊達)
茨城土浦日大土浦市土浦(常磐線)3むじながいり
栃木作新学院宇都宮市東武宇都宮(東武宇都宮線)3桜トンネル
群馬前橋育英前橋市前橋(両毛線)3烏川碧碧
北埼玉花咲徳栄加須市花崎(東武伊勢崎線)1白桃
南埼玉浦和学院さいたま市緑区浦和美園(埼玉高速鉄道)3不在
東千葉木更津総合木更津市上総清川(久留里線)3まりんぶる~
西千葉中央学院我孫子市東我孫子(成田線)3まりんぶる~
東東京二松学舎大附属千代田区九段下(東京メトロ東西線・都営新宿線)3対象外
西東京日大三高町田市唐木田(小田急多摩線)5伊豆之国
南神奈川横浜横浜市金沢区能見台(京急本線)4不在
北神奈川慶應横浜市港北区日吉(東急東横線・横浜市地下鉄グリーンライン)4不在
新潟中越長岡市北長岡(信越本線)4EMM
長野佐久長聖佐久市岩村田(小海線)1せいこう
山梨山梨学院甲府市酒折(中央本線)3geo
静岡常葉大菊川菊川市菊川(東海道本線)2おがちゃん
東愛知愛産大三河岡崎市藤川(名鉄本線)4むじながいり
西愛知愛工大名電名古屋市千種区砂田橋(名古屋市地下鉄名城線)4不在
岐阜大垣日大大垣市大垣(東海道本線)3
三重白山津市家城(名松線)4

東千葉代表校・木更津総合高校の「最寄り駅争い」は非常に微妙で、最短距離の上総清川駅と、次点の祇園駅(久留里線)との差は、「キョリ測」によるとわずか10数mでした。
西日本編は次回に書き込みます。
[96332] 2018年 7月 24日(火)20:47:04伊豆之国 さん
静岡県の学校の冷房率が低い理由
関東地方ではどうやら猛暑の峠は越えるようですが、東海以西はまだまだ厳しい暑さが続きそうで…

[96309] オーナー グリグリさん
小中学校の冷房設備設置率
【冷房設置率が低い県で】注目されるのは、10%以下に、愛媛県(5.9%)、奈良県(7.5%)、静岡県(7.9%)、長崎県(8.6%)が来ていることです。気象データランキングも参照しながら見ていただきたいのですが、年平均気温の高い、長崎県、静岡県(以下略)
その中で、静岡県の小中学校の冷房設置率が、近県の神奈川(79%)・山梨(65.6%)や、比較的低い愛知(35.7%)と比べても著しく低いということについて、冷房設置が進まない「ある(特殊?)事情」がある、と言うことが、こちらの記事に出ていました(朝日新聞より、要約引用)。

静岡市で11日連続30度超えなど県内で猛暑が続いているが、小中学校の冷房設置率は全国最低レベルだ。東海地震に備え、学校の施設改善費のほとんどを校舎の耐震化にあててきたため、とみられる。子どもや保護者からは「早くなんとかして」との声が相次いでいる
文部科学省の調査によると、静岡県は小中学校の冷房の設置率が全国最低レベルの12・5%(2017年4月1日現在)。静岡よりも低いのは北海道、青森、岩手、秋田、宮城、長野の「寒冷地」のみ。学校行事や部活動で使う体育館にいたっては0・1%だ
県教育委員会は18、19年度に、まず特別支援学校の冷房設置率を49%から100%に引き上げる計画だ。障害児は体温調節が難しい。その後、県立高校に着手する計画。すでにPTAが費用を出して教室に設置した例もあり、高校の設置率は46・9%だが、それでも全国平均の49・6%より低い。「施設修繕費で対応するが、老朽化やブロック塀の撤去など喫緊の課題もある」と財務課。
小中学校は市町で対応が分かれる。吉田町は昨年、町内の3小学校1中学校の全普通教室に冷房を設置した。夏休み期間の短縮に伴う措置。予算は約2億3千万円だった
一方、政令指定都市では難航中。浜松市は96小学校、48中学校のうち、冷房があるのは浜松基地の防音対策校にあたる9小学校、5中学校のみ。昨年、鈴木康友市長が、20年8月をめどに全校の普通教室に設置を目指す考えを表明したが、設置費用は概算で50億円。市教委教育施設課は「できれば、短期間に一斉に設置したい。民間資金の利用も考えている」
静岡市は87小学校、39中学校のうち、エアコン設置は9小学校3中学校のみ。それも普通教室ではなく、特別支援学級や多目的室など、限られた部屋だけだ。市教委教育施設課は「耐震化で、まず子どもの命を守ろうとした。空調などの環境整備はこれからだ」


…ということで、どうやら「東海地震対策」で学校の耐震化を優先した結果、冷房設備の設置にはなかなかお金を回せず後回しになった、と言うことらしいですが…。静岡県の学校に通われている、さざ波さん、特急とりあたまさんのところは、いかがな状況でしょうか?
[96331] 2018年 7月 23日(月)22:16:44伊豆之国 さん
「暑いぞ」やめたら最高記録更新(奪還)
「最高気温」の話題で「場外乱闘」、「レッドカード」も出たようですが…。まだ誰も書き込んでいないようなので。
連日の「暑熱地獄」、私ども関東の人々もうんざり、もはや我慢の限界ですが…。

高気圧に覆われた日本列島は23日、埼玉県熊谷市など4地点で40度以上の最高気温を記録するなど関東を中心に猛烈な暑さに見舞われた。熊谷市では、国内の観測史上最高を更新する41・1度、東京都青梅市では都内初の40度超えとなる40・8度を記録。都心でも39・0度まで気温が上昇し、24日で開幕まで2年となる東京五輪・パラリンピックでも、暑さ対策が重要な課題となっている。
気象庁は、少なくとも8月上旬までは高温が続くとしており、23日夕に臨時の記者会見を開いた同庁の竹川元章予報官は「命に危険が生じる暑さが続き、『災害』という認識だ。水分と塩分を補給し、健康管理に十分注意してほしい」と訴えた
(読売新聞より)
5年前まで「日本一暑い町」だった熊谷市では、「暑い」と言うことが強調されすぎてマイナスイメージになっている([92854])として、名物だった「暑いぞ!熊谷」の立て看板をやめ、「猛暑はお得」と、暑さを「逆手」に取った新たな作戦を始めたばかりでしたが([96071])、皮肉にも「暑いぞ」をやめた途端に最高気温記録を更新、「日本一暑い町」に返り咲くとは…。

…2年後に迫った東京五輪、「こんなに暑い中でやると言うのでは、選手も観客もとても耐え切れないのでは」と海外からも「猛暑五輪」への危惧が高まってきています。今からでも遅くないから、開催時期をずらして、前回(1964年=昭和39年)のように、秋の爽やかな気候の中でできないものか、と思ってしまいます。4年後にカタールで行われる蹴球W杯は、猛暑のこの時期を避けて冬季の12月開催に変更されることになったようです。W杯でそれができるのであれば、決して実現不可能ではないと思いますが、やっぱり無理なのでしょうか?。
[96317] 2018年 7月 21日(土)20:15:29伊豆之国 さん
南埼玉は北埼玉、西千葉は東千葉
連日の記録的猛暑にも、中国・四国地方を初めとする西日本一帯を襲った未曾有の大災害にも負けず…。そんな厳しい自然環境の中、高校球児たちは「聖地」を目指して各地で熱戦。先の蹴球W杯と同様、強豪が相次ぎ早々と敗退するという「下剋上」も目立った各地の地方大会ですが、本日、北北海道では決勝戦が行われ、旭川大高校がクラーク記念国際高校を破り、9年ぶり8度目の出場を決め、今大会の甲子園一番乗りを果たしました(記事)。

ところで、今回の大会、第100回記念大会ということで、東京・北海道以外でも人口・学校数が多い府県で分割が行われており、これまでの記念大会でも分割されてきた埼玉・千葉・神奈川・愛知・大阪・兵庫の各府県のほか、今回初めて福岡県も南北に分割されることになったのですが、新聞記事の予選の結果を見て、どうにも腑に落ちなかったのが埼玉県の分割状況。南北に分割されており、記事に出ていた予選の試合結果から見て、さいたま市全域と川口・所沢などが「南」、熊谷・上尾・春日部などが「北」と言うことらしいのですが、「北」地区の結果を見ると、東京都と接する草加・八潮・三郷の各市が入っていたのを見て一瞬仰天…。学校数・人口を均等にするようにした結果からでしょうが、今回の記念大会では、横浜や大阪も南北に分割されているので、埼玉の場合も、さいたま市のうちの旧大宮市の4区を「北」にして、東京都と接する草加など3市を「南」にしたほうが合理的だったと思うのですが…。余談ですが、旧「南埼玉郡」に属していた地域は、さいたま市と合併した旧岩槻市以外は全て「北埼玉」に入っているようです。ちなみに、「北埼玉」のベスト8は、全てさいたま市より北にある高校ばかりでした。また、千葉市は全域が「東千葉」になっているようなので、「西千葉駅は東千葉」と言うことに…。

♯今日の「ブラタモリ」は、かぱぷうさんの故郷、北九州市門司。私は20数年前、門司港駅とその周りを少しぶらぶらしただけでしたが、その門司港駅にあった「連絡船との接続設備の痕跡」や、関門トンネルの工事と構造、「関門海峡」と呼ばれるようになった経緯など、いろいろと知ることができて勉強になりました…。
[96292] 2018年 7月 12日(木)22:58:01伊豆之国 さん
Re:~寺町
[96284] 白桃さん

[96287]で、「(旧)修善寺町」の由来となったお寺は「修禅寺」だと言うことと、「(旧)浄法寺町」には「浄法寺」と言うお寺がない、ということを書き込んだのですが、せっかくだからそれ以外で、その表に出ていた由来のお寺の(名前と)宗派が「?」となっている「旧・○○寺町」について、いろいろ調べてみました。
由来となった同名のお寺が現存し、宗派もわかったのが次の2町でした。

紫雲寺 ? 1955年 2005年 8,916 (1955年) 新発田市
「にっぽん地名紀行」([96287])を見ると、その紫雲寺町の由来が出ており
浄土真宗大谷派の紫雲寺(町内米子在)の本堂が建立されたのは、干拓事業が完成した元文5年(1740)ごろと言われるが、草創年代は定かではない
とありましたが、その紫雲寺はというと、新発田市HPからしばた・ひと往来 ~新発田ゆかりの人物~【No.2】竹前権兵衛・小八郎兄弟と小川五兵衛というページを開くと(抜粋)
ここで、加治川、紫雲寺潟を中心に主な治水の試みを時代に沿って追ってみましょう。
元和元年(1615)、堀村上城主が、水害に苦しむ紫雲寺潟沿岸の農民を救済するため、高畑~堀口村の排水路を浚渫。しかし、このことで境川から紫雲寺潟への流量が増し、また、せっかく浚渫した高畠の堀も数年で土砂が堆積して浅くなり、かえって逆効果になりました
越後塩津潟(紫雲寺潟)開拓に名乗りを上げたのが、信州(現・長野県)高井郡米子村の竹前権兵衛・小八郎兄弟でした
現在、小八郎の墓がある紫雲寺は、元文五年(1740)、米子に権兵衛が建立し、寛保二年(1742)に紫雲寺と寺号を改めたもので、古代からの紫雲寺とは別のものだそうです
と言うくだりがあって、どうやら「古代にこの地に『紫雲寺』と言う寺院があった→その紫雲寺が廃絶し、『紫雲寺潟』という潟の名が残った→紫雲寺が再興」ということになりそうですが…。

大善寺 ? 1939年 1956年 5,528 (1947年) 久留米市
西鉄電車の駅名に「大善寺」があるので、その近くの地図を見るとその「大善寺」と言うお寺があり、Street Viewを見ると、「天台宗」の文字が見えました。

寺院が廃絶したと見られるところもありました。
大光寺 ? 1943年 1955年 6,283 (1950年) 平川市
wikiから「大光寺町」を見ると(あまり当てにならないものも多いのですが)
大光寺という地名が史料で確認できる最古のものは、元弘4年(1334年)に遡る。これは当地で起きた合戦(大光寺合戦)の状況を報せる書状である
この戦い自体は南北朝時代に起きたものであるが、大光寺という地名そのものはそれより古くからあったと伝えられている。平安時代の末期に、当地に大光寺という寺院があり、これが地名の興りになったとされている
とあり、おそらく南北朝時代頃には既に廃寺となっていた可能性がありそうです。現在の平川市にも「大光寺」という町名(大字)があり、平川市観光協会のHPに津軽三十三観音と言うのがあり、その中に「大光寺観音堂」が出ているのですが、地図を見ると神社の境内にある小さなお堂のようで、かつて存在した「大光寺」と関係が有るのか、地名に由来したものかはわかりませんでした。

神宮寺 ? 1902年 1955年 5,981 (1950年) 大仙市
こちらもwikiから調べると
天平年間に藤原不比等が勅命を受けて神宮寺を創建したとの伝説が残っている
とあり、過去に存在した「神宮寺」に由来する地名と思われます。「神宮寺」というのは、言わば「神社付属寺院」と言ったようなもので、神仏混合時代の産物であり、明治の神仏分離で廃されたところが多いようですが、現在でも福井県小浜市などいくつか現存しており、地名にも金沢市や浜松市(HP)などに見られます。

同名の寺院が見つからなかったところ。
妙寺 ? 1910年 1958年 7,051 (1955年) かつらぎ町
「妙寺」と言う名の寺院は町内になく、「妙寺」と言う大字があるのでその地域にある寺院を探したところ、唯一遍照寺と言うお寺が見つかり、こちらの看板を見ると、「妙法院」の文字が見えるので、「妙寺」の地名はこのお寺が由来なのでしょう。そして寺名の「遍照」から、弘法大師・空海の「遍照金剛」とのつながりが見えるのと、高野山との関係も深い土地柄からも見て、宗派は真言宗と見てよいでしょう。

後藤寺 ? 1907年 1943年 30,640 (1940年) 田川市
これだけはどうにも手がかりが見つけられませんでした。現在、田川市内には「後藤寺」という寺院も、また現在の町名・大字にもなく、「後藤寺町」成立以前の旧町村名にもないので、田川市のHPからも、市内を通っている平成筑豊鉄道のHPを見ても、「後藤寺」の名がどこから出てきたのか調べ切れず、「お手上げ」状態でした。
[96287] 2018年 7月 10日(火)21:01:08伊豆之国 さん
名前が似すぎて地元民も大困惑
今晩のTV番組を見ていたら、「名前が異常に似すぎていて地元民も困惑、隣町戦争が勃発」と言うのが出てきました。その舞台は、「落書き帳」でも「古典的話題?」になっている、富士見市とふじみ野市([85152] hmtさん、[85136] オーナー グリグリさん)。でも、番組で放映されていた、その「いきさつ」は、話題集に書かれていることのほぼ焼き直しなので…。
そのあと、やはり「名前が似すぎて取り違えられる」ものとして、「東村山市」とよく混同される「武蔵村山市」も出てきましたが、そういえば、「名前が異常に似すぎている隣同士の市」というと、「ご当地」にもありますね…。「伊豆市」と「伊豆の国市」。その、伊豆市にある名刹は…

[96284] 白桃さん
修善寺 曹洞宗 1924年 2004年 17,870 (1975年) 伊豆市
お寺のほうは「修禅寺」ですね。
源頼朝の弟・範頼が「異心あり」としてこの寺に幽閉されて殺害され、頼朝の子で2代将軍の頼家も、北條氏の謀略により、これまたこの寺で暗殺されたと言う、源氏滅亡につながった悲劇の舞台として知られ、その悲話は岡本綺堂の小説「修禅寺物語」に描かれていることで知られています。

あと、
浄法寺 ? 1940年 2006年 9,126 (1955年) 二戸市
この旧浄法寺町にも、「浄法寺」というお寺は元々なかったらしいです(「吉祥寺」と同じですね…)。「にっぽん地名紀行」(本間信治氏著・平成4年初版、新人物往来社刊)によると
鎌倉時代の武将・畠山重忠が、北條義時と武蔵国二俣川(横浜市旭区)で戦って死んだとき、鎌倉・浄法寺に出家していた三男の重慶が、難を避けて山伏となって奥州に下り、当地に住み着き、長子を浄法寺太郎と名づけた。のち、安比川流域一帯を支配する大豪族となってこのかた、この地を「浄法寺」と呼ぶようになったという
[96273] 2018年 7月 7日(土)22:20:05伊豆之国 さん
文字により分布が違う「かつまた」さん
[96260] ぺとぺとさん
一口に「かつまたさん」と言っても、勝又、勝俣、勝亦、勝間田などいくつかのバリエーションがあるのも興味深かったです(中略)箱根町も「かつまたさん」だらけだそうです
[96263] 特急とりあたまさん
かつまた姓が大量分布するのは御殿場市です。それ以外の場所ではさほど多くないのでしょうか(中略)箱根町も多いということは、乙女峠を超えて入ってきたのかな?
「かつまた」と読む苗字については、[96259]で書き込んだ「望月」さんが出てきた番組より少し前に、やはり同じNHKの「森岡さん」の苗字番組で放映されていました。「かつまた」さんには、勝又、勝俣、勝亦、勝間田など、いくつかのバリエーションがありますが([96260])、いずれも分布地域が類似・隣接しており、ルーツは同じと見られているようです。しかし、その分布は文字によってそれぞれ微妙に異なっているの面白いところです。「かつまた密集地域」である御殿場市を中心とする静岡県北東部と、その周辺地域のいくつかの市町について、文字の違いによる分布状況を調べてみました(Web版「写録宝夢巣」より)。

市町勝又順位勝亦順位勝俣順位勝間田順位
静岡県御殿場市992(1)196(12)45(57)466(5)
静岡県裾野市572(1)21414
静岡県小山町75(12)29(32)48(20)10(71)
静岡県富士市275(24)238(27)519
神奈川県箱根町13(36)6(98)283(1)0
山梨県富士吉田市100336(5)0
全国4599(794)847(2955)1516(1904)841(2973)

…ざっとこの表を見ただけでも、文字の違いによる分布の違いが結構大きいことが見えてくるようです。全国的に見ても最も数が多い「勝又」さんは、静岡県がやはり最多で全国の半数強が集中しているのですが、県内でも富士・沼津・三島の各市などにもある程度の数が集まっているほか、「かつまた密集地域」から遠く離れた地域にもまとまって見られる箇所があり、宮城県石巻市とその周辺(石巻市に130件余りあり市内ランク30位台)、新潟県南魚沼市(100件余りあり市内ランク30位台)が目立つほか、千葉県多古町、長野県阿南町にも50件以上集まっているといった例が見られます。
「勝間田」さんと「勝亦」さんは、共に分布がほぼ静岡県東部に限られ、静岡県に全国の6~7割が集まっているのですが、両者の分布地域には違いがあり、「勝間田」さんがほぼ御殿場市に限られるのに対し、「勝亦」さんは市ランクでは御殿場市が最上位なのですが、実数では富士市のほうが多く、「同じ一族が移動してきた」と言うことも考えられるかもしれません。
♯品川に「勝亦電機」という配電盤メーカーがあり、山手線や新幹線の車窓からも本社工場の建物と看板が見えます。創業者の苗字に由来し、「創業の歩み」からは静岡県との関係が書かれていないのですが、工場が沼津にもあることから見て、静岡県となんらかの関係が有りそうな気がします。

「勝俣」さんは、他の3種類とは異なり、静岡県よりも隣接する神奈川・山梨両県のほうが多く、神奈川県では箱根町に集中し町内最多の苗字となっており、中でも仙石原地区には特に密集し、「隣同士に『勝俣さん』が何軒も並んでいる」ということが、前記の番組でも映像に出ていました。山梨県では富士吉田市に集中し、市内5位に入っていますが、御殿場・小山方面からの通り道にある山中湖村や富士河口湖町には余り見られず、なぜ少し離れた富士吉田にこれだけ固まっているのか、その理由が不思議です…。

「かつまた」氏のルーツは、遠江国榛原郡勝間田(古くは「勝田」と書いて「かつまた」とも)とされ、現在も牧之原市に「勝俣」「勝田・勝間」の地名や、勝間田川、勝間田小学校、勝間田公園などがあります。勝田地区には「勝間田城跡」があり
「勝間田城」は、かつてこの地を領有していた豪族「勝間田氏」が築いた山城です
牧之原台地の枝尾根に築かれ、急峻な地形を巧みに利用し、外部からの敵の侵入を防ぐための堀切や土塁などの縄張りが特徴で、典型的な中世の山城でした。築城の時期は定かではありませんが、14世紀末頃と推測されています。文明8年(1476年)、今川氏との戦いで落城し、その後廃城となりました
現在でも、「勝間田城跡」には、城郭の原形が殆どのこされています
(牧之原市観光協会HPより)
しかし、勝間田氏は合戦に敗れてルーツの地を追われ、一族が富士山の東の麓に逃げた(さらにその一部は箱根や富士吉田方面へ)ので、御殿場周辺地域で「かつまた」氏が増えた、と言うことらしく、いろいろな表記があるのは「追撃を恐れて文字を変えた」とか、あるいは「本家と分家で区別」とか、諸説があるようですが…。

先の番組では、文字の違いにより、「その集落中同じ文字の『かつまた』さんだらけ」と言う地域もあるらしく、またそれぞれ「こういう理由があるからこの字を使っている」という「文字」に対しての「こだわり」も強い、ということ、御殿場周辺では、何種類もある「かつまた」さんの文字表記を区別するため、「勝又」「勝亦」「勝俣」「勝間田」をそれぞれ「ひっかけまた」(「又」の字形から?)「あかまた」(「亦」の字が「赤」に似ていることから)「にんべん」「かつかんでん」というように言い分けている(このくだりはうろ覚えですが…)と言うことも出てきていました。

「かつまた」氏には、文字表記以外にも、発祥地は同じでもルーツには源氏・平家・藤原氏といろいろあるらしく、家紋も何種類もあって(渡辺三義氏著「静岡県名字の話」(昭和54年初版))、このあたりにもよくわからないことが多いようです。ルーツの地である牧之原市の地名にも「勝俣」「勝間田」「勝田」といろいろ表記があるのも、この「かつまた氏」を巡る複雑な歴史と絡んでいるのかも入れません…。

「勝間田」と言う地名は、美作国(岡山県勝央町)にもあり、JR姫新線の勝間田駅や、勝間田高校もあります。郡名の「勝田」の名は古くは「かつまた(かつまだ)」と読んでいたらしいことも、遠江の「勝間田」と共通している面があります。しかし、岡山県には「勝間田」さんは1件しかなく、「勝又」さんも数えるほどしかないので、「勝間田」氏のルーツとは無関係と思われます。余談ですが、この「勝間田」駅の隣の駅が「林野」駅。戦時中、「林野」が「早う死のう」と聞こえるので、「勝つまで行こう」と、「林野」駅の近くに住んでいた出征兵士が、わざわざ「勝間田」駅まで歩いて汽車に乗った、という話をどこかで見たことがありました。
[96259] 2018年 7月 5日(木)21:47:39伊豆之国 さん
静岡県内でも「なじみの深さ」が分かれる「望月さん」
今晩のNHKの「苗字」番組で、最初に出てきたのが「望月」さん。番組ではその分布について詳しい話は出てきませんでしたが、その「望月」さんが全国で一番多い県が、静岡県。県ランクでも4位に入り、県ランクでも「望月さん率」でも最高位の、富士山を挟んで隣の山梨県(県内3位)に次ぐ高ランクになっています。しかし、その静岡県内でも「望月」さんの分布には大きな偏りがあり、静岡市を中心とする県中央部にその大半が集中する一方、西部の遠江地域ではあまり見られず、伊豆地方でもそれほど多くは見られません。
Web版の「写録宝夢巣」によると(由比町や富士川町などがまだあるので、[96188]でも書いたように、10年くらい前のデータと見られます)、主な都市やメンバー(既に引退?したり、長らく姿を見せていない方も含め)ゆかりの市区町などについて調べてみると、次のようになっています。表中、順位が「-」となっているものは市区町ランキングの100位以内に入っていないことを示します。

市区町件数順位備考
静岡市葵区2060(1)
静岡市駿河区878(3)
静岡市清水区2714(1)旧由比町は含まず
浜松市中区55
浜松市東区30
浜松市浜北区13
三島市89(31)
沼津市309(17)
伊東市44(64)
伊豆の国市36(59)
富士市1447(4)旧富士川町は含まず
富士宮市1039(3)旧芝川町は含まず
焼津市172(24)旧大井川町は含まず
藤枝市180(20)旧岡部町は含まず
島田市64(70)旧川根町は含まず
掛川市35
磐田市54
西伊豆町2
長泉町19(73)
吉田町23(53)

「望月さん」が最も多く集中する、県庁所在地の静岡市では、県内でダントツの最多苗字で実数でも人口比率でも全国で最高位の「鈴木」さんを抑えて市内最多の苗字となっており、特に清水区では2位の「鈴木」さんの2倍以上、葵区でも「鈴木」さんを大きく引き離して最多苗字となっています。静岡市の中心部に本拠を構えるinakanomozartさんも
小学校以来クラスや同じ職場にたいてい複数の「望月」姓の人がいました
そう言えば、小学校の時は同級生に「望月○○」さんという人が二人(つまり同姓同名)いたりしました
([65517])と、「望月さん」のあまりの多さに普段から慣れ、「当たり前のこと」と思っているのでしょう。
一方、大井川を越えて遠江国に入ると「望月」さんは急激に少なくなり、浜松市では全7区とも100位以内には入らず、浜松市民のさざ波さんにとっては、「望月さん」は「珍しい」とまでは行かなくとも、「あまり身近な苗字ではない」と受け取っているのではないでしょうか。
東部地区では、富士川下流の富士市・富士宮市でもかなりな数があり、「望月さん率」が最高の山梨県の中でも特に比率が高い南巨摩郡に接しており、山梨県の影響も大きいようです。沼津市を中心とする駿豆地域でもそれなりの数は見られるようですが、伊豆半島に入るとやはりだいぶ少なくなってきます。

ところで、「望月」さんの発祥地は、長野県佐久市の旧望月町とされており、番組でも映像が出てきましたが、その長野県では県ランクで90位台に入っているのですが、発祥地がある佐久市には少なく、県内で最も多いのが安曇野市で、380件近くが集まり県内の「望月さん」の3分の1以上が集中しています。
[96257] 2018年 7月 4日(水)22:27:08伊豆之国 さん
知られざる信州の(ミニ)五稜郭
毎度お騒がせしております。
「戦国市盗り合戦」で「箱館五稜郭城主」と言うことになっている、武蔵国多摩郡小山田城主伊豆守こと「伊豆之国」でございます。

一昨日の日経新聞の記事に、「続・日本百名城」([92779] じゃごたろさん)にも選ばれている、長野県佐久市にある「もう一つの五稜郭」龍岡城の話題が出ていました。→記事(要約)
幕末の戊辰戦争で名高い北海道函館市の名所とは異なる「もう一つの五稜郭」として長野県佐久市の「龍岡城五稜郭」が注目を集めている。函館のような展望タワーがなく、直接俯瞰できなかった状況を一変させたのは小型無人機ドローン。築造から約150年の時を経て、星形城郭の全景が身近な技術で見えるようになった
龍岡城五稜郭は周辺を治めていた田野口藩の藩主・松平乗謨(のりかた)が1867年(慶応3年)に築造。西洋技術を用いた星形城郭の「五稜郭」と称されるのは函館と共通する一方、面積は4分の1程度にとどまり、戦乱の舞台ともならなかったため知名度もいまひとつ劣る
観光の上で決定的に異なるのは、函館の「五稜郭タワー」のような展望施設がない点。城郭を見渡すなら近くの山中の展望台に登るしかないが、角度が真上からではなく、最も特徴のある星形の形状が一部はっきりしない
龍岡城五稜郭をクローズアップさせたのはドローンの登場だ
佐久市公園緑地課と時期や時間、安全対策を協議した上で必要な書類を提出すれば、付近の公園上空から撮影可能という
龍岡城は周囲の山から砲弾が届く距離にあり、城郭が実戦であまり役立たなかったとの見方も。担当者は「西洋の技術に憧れていた乗謨が自分の造りたい城郭を築いたのでは」と解説しており、築造経緯も関心を集めそうだ

「龍岡城」は小海線の駅名にもなっており、その歴史と形状のことは、今から○十年前の「鉄旅」雑誌で、小海線の特集ページを見て知ったのですが、車窓からも見えないこともあり、ただ「気になる存在」だけと言うままになっていました。

ところで、「本家」五稜郭がある函館には、「四稜郭」と言うのもあります。「箱館戦争」で五稜郭を防御する陣地として、五稜郭の北3kmほどの場所に急造されたという、五稜郭より小ぶりの、同様な西洋式城郭で(函館市公式観光情報より)、「星」の角が5つある五稜郭に対し、角が4つあることからこのような呼び名がついたのでしょう。

…蹴球日本代表、惜しくも8強に届きませんでしたが、数々の不評と雑音にもめげず、ここまで勝ち進んできたことに、一言「ご苦労さんでした」と…。この先は世界の強豪同士のぶつかり合い、見所は多いですので、まだまだ寝不足が続く方は多いのでしょう。

 ♭あ~ 夢から覚めた これからもあなたを愛してる~ (by「灰色楽隊」)
[96252] 2018年 7月 1日(日)20:00:33伊豆之国 さん
東かがわ市の知られざる名物
1人減った"TOKIO"のメンバーがレギュラー出演しているTV番組([95486])を見ていました。

番組の後半、"DASH ご当地PR課"は、白桃さんの故郷・東かがわ市から。
最初の映像で、この市の特産品として「手袋」([87914])とか「和三盆糖」が出ていましたが、地元でもあまり知られていない特産品として「ダンボール」が紹介され、「ダンボールで自転車を作り、旧白鳥町にある動物園内の、段差もある砂利道を通れるか」というシーンが出てきました。
あと、やはり市の特産品として「大内パセリ」も…。

…白桃さん、「ここは事実と違う」と思うところがあったら、NTV(4ch)にどうぞ遠慮なく。
[96249] 2018年 6月 29日(金)23:25:31【1】伊豆之国 さん
珍名踏切マニア
「蹴球」関係のGoogle検索からたどって行くうちに、偶然見つかった「鉄」ネタに「珍名踏切」のシリーズに行き着いたので…。「踏切の名称」については、私も以前に書き込んだことがありますが([86469])、今回は、その「珍名踏切シリーズ」中からいくつかをここに紹介することにします。その「珍名踏切」のマニアとは、実は地名・地理ネタではおなじみの、あの今尾恵介氏です…。

まず、特急とりあたまさんのお膝元、「御殿場線」(こちら)。中でも、裾野~沼津間には、「墓場・煙草屋・特種・天理教」といった、変わった名称の踏切が見られます。「特種踏切」とは、「特種東海製紙」([94656] 特急とりあたまさん、旧名は「特種製紙」)の工場の目の前にあることから、「天理教踏切」はその名の通り天理教の教会の目の前にあります。「煙草屋踏切」は、おそらく昔煙草屋さんがあったからなのかもしれませんが、現在は近くに煙草屋さんは見つからず(松本電鉄(アルピコ)には「煙草屋裏踏切」がありますがこれも同様らしい)、「墓場踏切」はさすがに縁起が悪いので今は別の名に変わったようです(そういえば西武多摩川線の「多磨墓地前」駅は「多磨」に改称されたし、富士急にあった「暮地(くれち)」駅(近くの地名に由来)が、字面が「墓地」に似ていて誤読もされる、と言う理由で今の「寿」に改称された、と言う例もありますし…)。

「特種踏切」は、その製紙工場の反対側の、熱海廻りの新ルートとなった東海道線にも存在しています。その近くには、「横断踏切」と言う「謎」の名称の踏切があります。現・伊豆箱根鉄道の駿豆線が、熱海廻りの新線にできた現在の三島駅への乗り入れルートに付け替えられる前の、それまでの「東海道線の三島駅」だった現・御殿場線「下土狩」駅([94655])への旧ルート跡に沿う道路を横断していることからだったのでした(こちら)。余談ですが、[86469]でも紹介していた、駿豆線の「レコード館踏切」も出てきました。
ぺとぺとさんが[86463] で触れている、辻堂~茅ヶ崎間にある「異人館踏切」の由来も、こちらの記事に出ており、由来となった「異人さん」は、どうやらぺとぺとさんが紹介されているお説の通り、近所の英国人の屋敷から来ていると言うのが正しいようです。

山陽線の加古川市内には、「勝負」の字がつく2つの踏切、「勝負下(した)踏切」「勝負中(なか)踏切」があります(こちら)。付近の小字「加古川市平岡町土山字勝負」から取られたようですが、現在ではこの小字「勝負」はあまり使われず、「…土山△△番地」までで郵便も届くようなので、そのうちに「加古川市土山○丁目」とでもなって、「勝負」の地名も住所から消えて行くのでしょうか。
【追記】オーナー グリグリさんへ
Mapionを見ると、「勝負」のつく2つの踏切があると思われる地域には、山陽線の線路をはさんで「勝負公園」と「勝負南公園」という2つの公園があります。
「反対語地名コレクション」の「勝負」のところにはまだ出ていないようなので、新規登録をお願いいたします。

鐘が鳴る旧式踏切」がいまだ健在と言う「嵐電」西院(さい)駅。阪急の「西院(さいいん)」駅と読み方が違うことについて、その歴史的背景なども含めてhmtさんが[96160]で詳しく述べられておられますが、 その「嵐電」の踏切名称は、関西の踏切([86469])を見ると、「西院(さいん)○号」と言うようになっていて、当の「嵐電」の駅とも、阪急とも違う「第三の読み方」になっています。この理由はいかなるものなのか、どうにも不思議です…。

♯今月は、書きも書いたり、どうやらダントツの書き込み文字数1位となりそうです。おそらく自分自身でも初めてでしょうか?
[96235] 2018年 6月 26日(火)21:40:07伊豆之国 さん
江戸の敵を長崎で討つ(鉄道路線名クイズの答え)
[96219]で出した、デスクトップ鉄さん([96208])のクイズで最初に連想した「間違った共通項」を逆手にとって、ほんの「戯れ」として作ったクイズでしたが、当のデスクトップ鉄さんを含め、お三方からお答えをいただいて、誠に恐縮です…。
デスクトップ鉄さんのクイズと同様、メダルが出揃いましたのでここでお開きとし、共通項と解答を発表いたします。
共通項は、「県名と同じ(文字完全一致)で、その県外にある駅がある路線」でした。
次の9路線が該当します。

社名・路線名駅名所在地備考
JR東日本・奥羽本線石川青森県弘前市◎金([96221] さざ波さん)
弘南鉄道・大鰐線石川青森県弘前市JR石川駅とは直線距離で約1.1km離れている
JR東日本・相模線香川神奈川県茅ヶ崎市
あいの風とやま鉄道福岡富山県高岡市
愛知環状鉄道・愛知環状線山口愛知県瀬戸市
JR西日本・大阪環状線福島大阪市福島区
阪神電鉄・本線福島大阪市福島区JR福島駅とは直線距離で約200m離れている
水島臨海鉄道・水島本線福井岡山県倉敷市◎銀([96230] デスクトップ鉄さん)
とさでん交通・後免線長崎高知県高知市◎銅([96232] 白桃さん)。路面電車の停留所

…白桃さん、江戸の敵を長崎、いや土佐で討つことができてよかったですね…。
♯今晩の「出張・お宝鑑定」は、白桃さんのお膝元「浦安」からでした。
名物は「焼き蛤」(これはNさんの故郷と同じですね…)と「焼きアサリ」だとか…。
市長も出演していました。
[96229] 2018年 6月 23日(土)22:28:50伊豆之国 さん
小山田城十万石城主より
今日の「アド街」は、「戦国市盗り合戦」で「十万石の領主」として君臨している、「神奈川県町田市」とよく間違えられる地元の市でしたが、市民歴30数年なのに全く知らなかったのが次の2点でした。

■白洲次郎・正子夫妻の旧居「武相荘」の読み方。これまで「ぶそうそう」だとばかり思い込んでいましたが、本当は「ぶあいそう」と読むこと。(今まで行ったことはありません…)
■中心市街にアニメ関係の店が多数進出し、別名「西の秋葉」などと呼ばれていること。全然関心のない方面なので知る由もありませんでした。これで、第46回十番勝負・問六の共通項に入っている理由がやっと理解できました…。
 ♭「西の秋葉」はこっちじゃないか、と意味不明な「突っ込み」(→[96203])…。

一方で、こんな不祥事も明るみに出てきました。
中心市街にある「町田ターミナルロード商店会」が、領収書を偽造して市の補助金300万円余りを不正受給していた事実が発覚した、ということがTVのニュースや新聞記事で報道されていました。
…現在再整備に向けて工事中の、超地元・南町田の「グランベリーモール」の再開が待ち遠しい~

ところで、[96219] のクイズですが、
[96221] さざ波さん
JR東日本・奥羽本線
ご名答です。
締め切りはもう少し待ちます。
[96219] 2018年 6月 20日(水)22:22:08伊豆之国 さん
Re:鉄道路線名一番勝負 & 伊東市
デスクトップ鉄さんの鉄道路線名クイズ、[96215]でも書いたように、お題を見たときには「違う方向」に目が行ってしまっていました…。と言うのは、相模線のアノ駅とと愛環のアノ駅がまず浮かんできたからでした。でも「水戸駅を通らない水戸線」にそんな駅あったかなぁ、となってたちまち行き詰まり。ようやく締め切り寸前になってひらめいたのは、さざ波さん([96214])から「ご当地」の伊東線が出てきたからでした。「伊東の手前の駅は…」と、やっと共通項が見えたのでした。
まぁ、その「違う方向」で問題を作る、となれば、こんなものでしょうか。

【問X】JR東日本・相模線、JR西日本・大阪環状線、愛知環状鉄道、あいの風とやま鉄道(該当する路線:9)
   (該当しない路線:JR北海道・千歳線、京浜急行電鉄・本線)

ところで、[96207] 山野さん
JR北海道ですが、札沼線含む4区間の廃止する方針を示した。
4線区とは(札沼線:医療大~新十津川)、留萌本線(全線)、根室線(富良野~新得)、
日高線(鵡川~様似)です。
尚、廃止時期は2020年度を目途としているそうです。
やっぱり、私が[95421]で書き込んでいた「廃線危険度のランク付け」で「D・Eランク」となっている各線がまず消える、と言うことになりそうですね…。となると、留萌市は早ければ2年後にも「第48回十番勝負・問四の想定解入り」と言うことになる雲行きですね…。

十番勝負と言うと、この留萌市、一昨年12月5日付けで留萌線の末端部・留萌~増毛間が廃線になって以来、第29回・問十の共通項「孤独な終着駅」に該当する市になっていたのですが…。バス代行になっている気仙沼線と大船渡線の不通区間を「鉄」とみなさない、と言う立場に立つと、気仙沼市と大船渡市もこの「孤独な終着駅」に既に「該当する市」に入っています([93032])。一方、沖縄都市モノレール「ゆいレール」が来年度中に予定通り延長開業すると([96157])、新たな終点となる「てだこ浦西」駅は浦添市域にできるため、浦添市と「該当しない市」となっていた那覇市(現在の路線は那覇市内で完結している)は共に「該当する市」に入ることになります。
今回廃止対象となった4路線が消えると、「ペアシティ七番勝負」と「クイ図五番勝負」にも影響が出てきます。「ペアシティ」の第4回・問二の共通項は「市名+市名=駅名」となる組み合わせでしたが([90451])、札沼線の「石狩金沢」(存続予定区間の終点「北海道医療大学」の次の駅)と留萌線の「石狩沼田」の両駅が共に廃線予定区間に入っているため、この2駅が消えると「石狩」絡みの2駅が共に消滅することになります。「クイ図」では、第1回・問四の共通項「かな回文駅」([82279])で、日高線の「絵笛」駅が廃線予定区間に入っており、既に廃駅となった千歳線「美々」駅(昨年3月4日廃止、[92108] k-aceさん)に続き、こちらも想定解がまた減ることになります。

[96213] 白桃さん
強豪・アルゼンチンを相手に大善戦した「氷島国」の人口ですが、2年前の欧州選手権?でイングランドを破る大金星を挙げたときにも話題になったことがあり、そのときのスポーツ新聞の記事に「川越市や所沢市とほぼ同じ人口」というのを見た記憶があります。
現在のこの国の人口、348,580人(2017年12月:アイスランド統計局)に、昨年10月時点の推計人口が最も近いのは、油天神山さんの出身地・高槻市(350,145人)。一昨日の地震で最も被害が大きかったのが、死者4人を出したその高槻市を中心とする大阪府北部地域でした。京阪神地域のメンバーの方々、どうかご無事で過ごされているよう、お祈りいたします…。

…伊東市と言うと、先日「前市長が収賄容疑で逮捕」と言うニュースが入ってきました。どうやら、数年前に暴力団絡みの事件で騒ぎになった、廃業したホテルの跡地売買を巡る贈収賄のようです…(静岡新聞より)。
[96215] 2018年 6月 19日(火)19:58:07伊豆之国 さん
鉄道路線名一番勝負
違う方向を見ていました。

JR西日本・山口線

山野さんの[96207]へのレスは、後ほど。
[96203] 2018年 6月 14日(木)22:50:19伊豆之国 さん
戦国市盗り合戦対策(一応?)・晩春の東海道中ぶらり旅(後編)
[96201] の続きです。

明けて4日、湖西市のホテルを出て、まず鷲津駅までの道筋にある古刹・本興寺にお参り。茅葺の本堂は修理中だったのが少し残念でしたが、見事な庭園や、谷文晁の襖絵など、見所も多い閑静なお寺でした。鷲津駅からは浜松を通り越して袋井で下車。目と足を傷めたことが続いたことから、駅からタクシーを飛ばし、今回の道中でどうしてもお参りしたかった、「目」だけでなく「足」の健康にもご利益があるという、遠州三山の一つにも数えられている名刹・油山寺([89119])へ。お参りするのは20年ぶりでしたが、ご本尊を祭る薬師堂までの道のりが遠く感じられたのは、やはり歳のせいなのでしょうか…。袋井駅に戻って、次は2駅目の掛川で降りて、「戦国市盗り合戦」で「(にわか)領主」と言うことになっている(結局、今回の十番勝負終了後もまだ「領主」に居座っていました…)掛川城へ。こちらも20年ぶりでしたが、天守閣は再建されてからまだ日が浅かった前回と比べ、既に堂々たる「風格・貫禄」が備わってきたように感じられました。それから藤枝で降り、藤枝市郷土博物館で開催されていた「こだま号と軽便の鉄道ジオラマ展」(こちら)を目指したのですが、「東海道線は菊川~金谷間で架線にトラブルが発生したため運転見合わせ」とのアナウンスが入り、しばらく粘ったものの、「復旧作業中」と言っただけで、いつになったら動くのかはっきりした情報がない状況が続き、ついに痺れを切らして、動いている新幹線に発車直前に飛び乗って静岡駅へ。「東海道線が運転再開」とのアナウンスを聞き、藤枝まで引き返すことにし、何とか藤枝駅に着いたのは午後4時を少し回った頃。駅前からまたまたタクシーを飛ばし、目的地の博物館にたどり着いたのは、閉館時刻の30分余り前。「元祖・こだま号」や軽便鉄道などの写真と模型、「駿遠線」([96180])の現役時代の映像などを見ることができましたが、時間がなくて駆け足でした…(こちら)。結局、昼飯抜きのままここまで続き、静岡駅から新幹線の指定席が何とか取れたこともあり、駅弁を買い、夕飯の時刻になってやっと遅い昼飯にありつくことができました…。新横浜から横浜線に乗り換えて、家路に。それにしても、またも東海道中の旅となるとなぜかトラブルが多いような…。
[96201] 2018年 6月 12日(火)21:43:04【2】伊豆之国 さん
戦国市盗り合戦対策(一応?)・晩春の東海道中ぶらり旅(前編)
十番勝負と関連記事の書き込みに追われたこともあり、忘れかけたような今頃になって道中記を書き込む時間ができました…。今回の書き込みが「落書き帳」参入12年目の初書き込みになります。

先月4日から1泊2日で、東海道中、三河・遠江・駿河方面へ。初日・4日の朝、新横浜駅から新幹線に乗り込むのですが、この列車は豊橋に停まる「ひかり」号。その豊橋から飯田線沿線に向かうのが初日の目的。でも飯田線との接続があまりよくないこともあり、まず豊橋駅前から「市電」に乗って、昨年「続・日本百名城」([92779] じゃごたろさん)に選ばれた「吉田城」へ。20年前の秋、渥美半島を訪れたとき([91824])にも見に行っているのですが、今回は城址公園内で何かイベントが開かれていて、「模擬店」のようなのが軒を並べていて、雰囲気を壊されているようでいささか興ざめでした。園内から出て、ハリストス正教会へ。こちらも20年前に見た記憶があり、外側から眺めるだけですが、東京・神田のニコライ堂や、函館のハリストス教会と同じ宗派で、建物の造りもどこか似ているような…。「この鐘の音が聞きたかったなぁ~」と「妄想」も…。
豊橋駅に戻り、飯田線で、「百名城」に入っている、織田信長が武田勝頼を破った「設楽ヶ原合戦」(今はこのように呼ぶそうな)で名高い長篠城へ。電車が長篠城駅に近づくと、「長篠合戦幟まつり」の幟が道沿いに立ち並び、無人の長篠城駅で降りてから城跡への道筋に迷うことはありませんでしたが、実際の祭りは翌日と言うことで、「振られた」ような感じで拍子抜け、脱力感も…。でも、祭りの準備を見ることができ、隣接の史跡保存館では、「設楽ヶ原合戦」関連の貴重な資料を見ることができ、今まで知られていなかった新しい事実も知ることができたのでした。
長篠城駅から再び飯田線で豊橋方面に戻るのですが、「設楽ヶ原合戦」の激戦地で、織田・武田両軍激闘の地として知られる「馬防柵」があったとされる激戦地は、城跡からかなり西側に離れた場所にあり、最寄り駅(三河東郷駅)からも遠いので、車窓から遠くを眺めてもよくわからず、最初に豊橋駅で降りたときに通路の展示で気になっていた、三河一宮・砥鹿(とが)神社の大祭を見に行くことに。神社の最寄り駅・三河一宮駅は普段は無人駅になっており、この日は乗り降りする大勢の見物客を捌くため臨時に駅員が配置されていたのですが、少人数では切符の発券も精算にも手間取っている様子で、精算を待つ大行列の最後のほうだったこともあって、客がまばらになり、途中から神社の方角を見失い、道を間違えたことに気づいて引き返して何とか神社にたどり着くことに。でもメインイベントの「流鏑馬」の開始時刻には余裕があったので、まず出店が並ぶ参道を抜けて本殿にお参り。この神社では「八方除け」の祈祷の看板を見て、同じように「八方除け」で知られている、私が毎年の恒例としてお参りしている相模国一宮・寒川神社(今年はまだなのですが…)を思い出し、少しびっくりしたのと同時に、なぜか同じ「一宮」としての親近感も抱いたのでした。
「流鏑馬」の開始は午後4時。「流鏑馬」の行事は、TVでもよく映像が出てきている鎌倉・鶴岡八幡宮や、私が2年前に見てきた小田原・曽我梅林で行われていたもの([89968])など、騎乗する「射手」は成人であることが多いのですが、この砥鹿神社の流鏑馬は、小学高学年から中学生までの「若武者」が弓を射る、というのが珍しいところです。境内に馬場がなく、未舗装の公道を使っているようで、そのため同じ馬と射手が5往復すると言うものなので、帰りの電車の時間の制約もあり、豊川名物の「いなり寿司」を頬張りながら、2往復まで見たところで引き返し。三河一宮駅から豊橋駅へ、さらに東海道線に乗り換えて、この日の宿を取った湖西市へ。鷲津駅で降り、駅から少し距離がありバスもないのでタクシーで、チェーン店のホテルに。でも、休む暇もなく、重いバッグを客室に置いて身軽になって、すぐにホテルを出て、さざ波さんのお膝元、「浜松まつり」の夜の屋台引き回し見物に。「浜松まつり」は14年前の「浜名湖花博」のときにも見に行ったことがあり、そのときは昼間の「大凧上げ」も見ているのですが、今回は夜のほうだけとなりました。町の目抜き通りを、輝く提灯の光と絢爛豪華な彫刻で飾られた祭り屋台が練り歩く姿は14年前と変わらぬ光景でしたが、町を歩いて見るとどうも少し違うように見えたのは、廃墟状態として残っていた、倒産・廃業したデパート(こちら)が、結局取り壊されて跡地が「更地」となっていて、中心市街のど真ん中にぽっかり「空洞」ができていたからだったのでしょうか。
1時間半ほど屋台行列を堪能して、浜松駅から鷲津駅へ、またもタクシーでホテルに戻ったときは、夜9時をとっくに回った頃。結局浜松の二大名物、「鰻」も「餃子」も味わえず、ホテルとつながっている居酒屋で「マグロ寿司」を夜食にいただいただけで終わってしまいました…。大浴場で旅の疲れを癒して、寝床に。

♯翌日の道中記は、次回に…。

【1】書き込み中の誤動作により、訂正機能で書き直し(またかよ~…)
[96188] 2018年 6月 5日(火)20:20:25伊豆之国 さん
西日本に多い井上さん
[96180]
「井上」と言う苗字の分布について、後ほど書き込んでみようと思っています
その「井上」さんの分布について調べてみました。
「井上」さんは、全国に約62万人ほどいると推定され、全国ランキング16位(Web版「写録宝夢巣」による)となっています。「井上」には、稀な読み方として「いうえ」「いがみ」もあるようですが、まずほとんど「いのうえ」と見てよいでしょう。その「井上」さん、電話帳の記載件数に基づく「写録…」のデータ(※)で見ると、最も多いのは、大阪府で8,300件余り。僅差で兵庫県が続き、以下福岡・神奈川・東京の順となっています。また、都道府県別にランキングを見ると、最も上位にあるのは兵庫県で、県内3位。京都府と福岡県で4位、大阪・奈良・岡山・愛媛・高知・佐賀の各府県でも一桁順位に入っており、西日本の各府県が上位を占めています。一方、東海・北陸以東には余り多くはなく、全国から人が集まる東京と神奈川で共に16位に入っているほかは、山形県の18位が目立つくらいですが、少ない県は、と言うと、苗字構成が本土と異なる沖縄を除けば、県ランク最下位は青森県の186位、そのほかで3桁台なのは、秋田・長野両県の108位で、これらの県でも「確かに余り多くはないが、かといって『珍しい』と言うほどでもない」と言う感じで、これは「西日本型」のメジャーな苗字に共通して見られる傾向と言えそうです。

次に、遠州太郎さんの感想文([96143])に出てきた
市内の井上さんの占める比率ランキング...?
ですが、こちらを見ると(「平成の大合併」前の旧市町村別。関係ない広告がいくつも出てきていちいち消すのが鬱陶しいのですが…)
井上姓高密度21市町村
県名 市町村名 密度(%)
福岡県 八女郡上陽町 21.5072
福岡県 朝倉郡宝珠山村 16.3347
佐賀県 東松浦郡肥前町 14.4082
長崎県 南高来郡南串山町 12.6826
(以下略)
となっており、「井上さん率」が10%以上なのはこの4町村だけ、市部ではやっと18位に八幡浜市(3.8057%)が出てくるだけですが、上記の4町村を含め、ほとんどの市町村は「平成の大合併」により消滅したり他の町村との合併で「井上さん率」を下げており、現在、「井上さん率」が10%以上なのは、上表にある旧宝珠山村が含まれている福岡県東峰村(11.9%)が唯一、5%以上までに広げても、他にはやはり上表にあり、合併をしなかった岡山県西粟倉村(5.8%)があるだけのようで(こちら)、こちらのほうでも「西日本型のメジャーな苗字」に共通した傾向が見られます。
現在(といっても既に10年位前のデータなのですが…)の「市」単位での「井上さん」のランキングを「写録…」から調べてみたところ、兵庫県小野市、福岡県八女市、佐賀県唐津市と言ったところで市内最多の苗字となっており、政令指定都市の「区」まで見ると、大阪市西淀川区で最多となっていました。

一方、先に「東日本ではそれほど多くはない」と言ったのですが、それでもやはり全国各地から人が集まってくる首都圏ではランキングが高く、東京都と神奈川県で共に16位に入っているのですが、「井上さん」の分布状況を更に詳しく見てみると、神奈川県相模原市(「写録…」のデータと地図から見て、津久井郡4町と全て合併し、政令指定都市となって3区に分かれる直前の時期のデータと見られます)と厚木市で共に市内4位に入るのを初め、海老名市で7位、藤沢市・横浜市緑区・川崎市麻生区でも10位。東京都多摩地区でも、八王子市で7位、町田市と福生市で10位に入るなど、神奈川県央地域から東京都多摩地域にかけて、ランキング上位に入る市町が目立ち、東京都区部や横浜市各区の平均ランクと比べてもかなり高くなっています。確かに、これらの地域にも西日本各地から多くの人が集まってきたのははっきり言えるでしょうが、それだけでは「井上さん率」が東京・横浜の中心部に比べて際立って多いと言うことについては、説明が付けにくいのではないでしょうか。おそらく、神奈川県央から多摩地区にかけての地域には、「古くから井上姓の有力者が多く、この地方一帯で広く勢力を振るっていたことから、『井上』を名乗る者が増え、一族が更に繁栄したのではないか」とも考えられそうなのですが、実際はどうなのでしょうか。

(※近年は携帯電話の普及・個人情報保護の問題などの理由により、特に都市部で電話帳の掲載件数が大きく減少しており、ランキング作成にも影響が出てきています。より正確な苗字ランキングを見るには、少し前のデータのほうがより信頼性が高いと思われます。)


…最後に、つまらないミスがあったので訂正です。期限が過ぎていますのでここに書き込みます。
[96180]
昨年「秋」に飯山を訪れたときに見てきた「菜の花まつり」
もちろん「春」の間違いですね(泣)…
[96180] 2018年 6月 3日(日)21:29:05伊豆之国 さん
第48回十番勝負を振り返って~怖いながらも通りゃんせ~
今回も十番勝負の感想文を書かせていただきます。
いろいろご指摘もありましたので、どこかで必ず答えた市の名前が「見える」ように少しスタイルを変えました。
では、例によって解答できた順に。

問四~雨音はショパンの調べ~(銅メダル)
まず、最初にわかったのがこれ。「鉄分がない」と。過去に類題が出ており、今度は前のときにNGとされたタイプの市(「ウルトラクイズ」で出していた……[85046])も含む、と。静岡県内に3市残っている未解答市で答えたかったが…。先を越されたが、慌てることなし。○十年前の小学生時代に宿泊経験があった(でも泊まったホテルは今はない…)御前崎に。県内通算2度目のメダル獲得。

問六~三島は近年開けたる 豆相線路の分かれ道~
お題の広島シリーズから、もしかして「ま」の読みで終わる市? データベース検索で調べるとぴったり83市。「本当に?」と不安もあったが。ここはご当地の一宮の領地防衛を。

問五~菜の花畑に入日薄れ~
お題に過去のオフ会開催地が並んでいたが、そこから「温泉」の匂いを嗅ぎ分けるのは容易だった。去年の今頃に訪れた、風情のある寺町が残る、信州の市では人口最小の飯山市([92849])。欲を言えば、もう少し早く気づくべきだったが…。後になって、さざ波さんから
問五:島田市
([96108])が出てきたのを見て、思わず「シマッタ!」と…。静岡県の市部には該当するのがない、「大井川」に2つあるのは知っていたが、「上」のほうのと同じく川根本町にあるものと思い込んでいたのでした。

問十~御威(みいつ)は千代に燃ゆる火の 焼津の原はここなれや~(銅メダル)
ここまできて、何かどうも「仕掛け」がありそうな気配も見え始めたような…。後半6問は「まみむめも」? 想定解が多いので、「施行日」か?と、まず当たって見ると、「も」は「木曜日」か? そうしたらちょうど想定解と同じ112市。「博打」でもあったが、「合っていれば…」とメダル狙い。ここも静岡県から、遠洋漁業で名高い市に。これで本大会2個目のメダル。同一大会で同一県内から複数メダル獲得は初めてでした。

問一~ああ、初恋の君を…ギター爪弾く旅の鳥~
ここから最初の採点が出てから。お題が1市だけなのに、解答ラッシュに戸惑いながら、ふと見渡すと「あ」が入る市ばかりが…。試しにこちらもでもデータベースを検索すると、ぴったり合う。でもお題が1市だけでは危険と見て、まず採点が出るまで「待ち」とすることに。方向があっていたことで、「ご当地」の熱海が出ていなかったのを見て、満を持して。「天守閣もどき」もある、「虚構の世界の水軍の根城?」で1万石上積み。
♯問六もそうですが、この手の「読み系」と問題というと、その考察をk-aceさんが「お家芸?」にしていて、例えば「町村ではどこが該当しているか」などと、よくリストを作ったりしていたのですが…。

問七~沼津食わずに汽車の旅~
「み」で始まる市が並んでいたので、「迷彩」かもと疑い、「隣接関係では」と調べてみると、いずれもお隣同士。出てきた答えをよく見ると、二通りに分かれている。どっちが本当の共通項か、想定解数も多いので、とりあえずここは採点が出るまで模様眺めにしたのは、ぺとぺとさん
問七は2派にわかれているようだし、メダルも関係なさそうなので洞ヶ峠で行きます
([95808])と同じ。結局、それまで薄々感じてきた「仕掛け」がここではっきり見えてきたことで、「み」で始まる市と隣接、だと。三島市に接する2市から択一、と言うことになり、どちらも「市盗り」には直接つながらないので、より身近なほうを。その沼津と三島、近所であってもお互いにお隣同士でない、と感じていたのは、間に2つの町を挟んでいるから、と言うのが頭に入っているからでした。改めて地図を見て、南のほうでつながっていることが確かめられたのでした。

問八~怖いながらも通りゃんせ~(銀メダル)
お題が飛騨高山だけ、想定解33市と出ただ段階ではやはり絞りきれないので採点待ち。追加されたのが京都市、と言うところで、「高山→春と秋の屋台祭り」「京都→祇園祭」…ここで、以前に「タイムリーな引っ掛け問題」が出たアレか…?、と。「見えてきた仕掛け」から「む」…「無形文化遺産」か。それならhmtさんの[92026]の書き込みに答えが全部出ている!。私の祖母の故郷の、埼玉県最古参の市「小江戸」川越がリストに入っている。その時点ではいまいち不安もあったのでひとまず見送ったが。翌朝起きてPCを開いたところで、「銀」が取れそうだ、とゴーサイン。朝一での解答は久々でしたが…。採点発表を見て、思惑通りに「銀」獲得。川越城の石高を3万石加増し、十万石の大台に王手をかけた。これで今大会3個目のメダル獲得。同一大会での3個のメダルは自己新記録。十番勝負「改革」で「メダルは高嶺の花」と書いたのだったが([93021])、あれからこれで4個を上積み…。

問三~結ぶ実の変わらぬ色の名も代々に 青梅の里の梅の一本(ひともと)~
最初に1市だけ出た「諸国漫遊などしていない」黄門様の水戸市と、その時点での想定解数・38市から、おそらく他の何名かの方も同じように考えていたように、まず思いついたのは、「明治22(1889)年の市町村制施行時に誕生した市」か、あるいはその中にある下関市が「赤間関市」から改称しているのでこれを外し、1年遅れで市町村制が適用された高松市が入るか。どちらかだとまず推測したが、採点が出てみると全く外れ。熱海市が加わって違う方向だとわかったが、まだこの時点では読みきれず。その次の採点で太宰府が出て、「梅」がキーワードだとわかる。熱海は確かに梅園も有名だけれど、温泉のイメージが強すぎて「梅」と結びつきにくかったのでした…。で、早速ここまで出てきた正答の市のHPを開いたが、「市の花or木」が「市の紹介」とか「市のシンボル」の記載が見つからなかったりして、調べられなかったのもいくつか。結局、「絶対安全」なところと言うことで、「鉄」の聖地もある、近年では「昭和レトロの町並み」で売り出し中(少し前まではこの市といえば「マラソン」でしたが…)の、ずばり「梅」の字が入る市に。
ところで、なぜ今頃「梅」なのか、という「疑問」がいくつか出てきましたが([96142] 白桃さん、[96151] オーナー グリグリさん)、考えてみれば、梅の実の収穫時期は5~6月頃であり、間もなくやってくる「梅雨」の語源も「梅の実が熟する頃に降る雨」から来ていると言うことから見て、必ずしも時季外れとは言い切れないと思いますが。

問九~あれに見えるは茶摘じゃないか~
いきなり「三方ヶ原」から長距離砲?が飛んできて
問九:伊豆の国市
([95789] さざ波さん)、この時点では想定解「30以下」から見て、まず「現役の『おんな城主』(女性市長)」か、と思ったのですが、その後にさいたま・長崎と続くと何の脈絡もなく、いったいどこに共通項があるのは皆目見当がつきませんでした。それからいくつか出てきた答えを見ても共通項がつかめぬままで、見えてきた「仕掛け」から「め」に関係する何かとわかっても、「面積」などいくつかあたっても全て外れ。やっと共通項が見えたのは、ふとしたことで既出解を見回すと、どれも「この大会の他の問でメダルを取っている」と言うのに気づいたからでした。問四でタッチの差で逃がした牧之原市を、まさかここで答えられようとは思いもよりませんでした。これで静岡県内で未解答で残ったのは2市だけとなりましたが、実はこの2市、先月の連休での道中でいずれも重要なポイントになった市だったのでした。(道中記は忘れないうちに書き込みます)
ところでこの牧之原市、藤枝から出ていた「軽便」駿遠線(HP)が廃線になって以来、既に半世紀を経過しているのですが、その駿遠線の沿線だった現・牧之原市の相良・榛原方面と静岡市内を結ぶ高速バスが大繁盛で、日中でも20分間隔、朝のラッシュ時には何と5分間隔でバスが走っている、ということを[81107]のinakanomozartさんの記事で知り、「あのおとぎ列車のような『軽便』が走っていた沿線が、いまや70万都市・静岡市への通勤路線としてそんなに繁盛しているのか」と驚いたものでした([81115])。
この問九の疑問点に関しては、深く言及するのを避けることにしたいのですが、最初の3市については「どこを答えても、あてずっぽうで共通項を推測しても「まぐれ当たり」になってしまうこと、また、[96135] でぺとぺとさんがおっしゃるように
条件と結果がごっちゃになりループしてしまっている
(例えば"excel"で表を作りデータ集計を行うときに、計算式の入力ミスなどにより起こる「循環参照」のような現象?)ということが起こる、となると、やはり「矛盾」を含んでいるように見えて、出題としては面白いとは思うのですが、果たして適切性は?、と言うことになるのでしょうか。

問二~大人の階段登る 君はまだシンデレラさ~
「仕掛け」から「い」に関係、と気づいたものの、ヒントの意味がよくわからないまま苦闘を強いられた今回随一の難問。最初のヒントは「上位にある」か「2以上ある」のどちらに見ても全く意味不明。第3ヒントが出てしばらくして閃いたもの。人口ランキングを見て、そこまで出てきた答えの市を見ると、人口ランキングのすぐ下位にいずれも「い」で始まる市が。「い」の意味がようやく理解できた。「井上さん」を探せ、つまり「い」で始まる市のすぐ上にランクしている市を答えよ、と言う問題だ!と。焼津市でもう一回行くとか、「吉祥寺のない吉祥寺」とかも考えたが、「上だ!」と言う「駄洒落」の意味もこめて、今例の問題で騒がしくなっている、タオル作りでも名高い、穴子家さんの故郷・今治市のすぐ人口上位にある、こちらは一昨年の春に訪れた([90510])真田氏の城下町・信州上田に。これで全問お手つきなしで完答となり、最終順位も6位と、2大会連続で1桁順位を達成。メダル3個獲得と合わせて、予想以上の成果を収めることができました。
この問二に、多くのベテラン勢も含めて苦闘を強いられた方が多かったのは、やはり複雑でわかりにくい共通項の設定によることに尽きるのでしょうか。
ところで、「『井上さん』の人口?」と言うのが感想文に出てきましたが([96143] 遠州太郎さん、[96158] なると金時さん)、「井上」と言う苗字の分布について、後ほど書き込んでみようと思っています。


♭今回の選曲は次の通り。
問四:この市と直接関係ない選曲なので、説明を要します。私が○十年前に御前崎を訪れたとき、菊川駅からバスに乗った記憶があり、途中に「雨垂」と書いて「うたれ」と読むバス停(旧浜岡町佐倉)があり、待合所には地名にちなんで「雨」をモチーフにした手書きの停留所標識もあって、「うたれ」という新鮮な響きと合わせて、旅情を誘ったものでした([70758])。その「雨垂」と言う字からショパンの名曲を思い出し、さらにそれから30年ちょっと前のヒットナンバー(外国曲のカバーバージョン)にたどり着くと言う、手の込んだ「こじつけ」でした。バス停は今もあるようですが、待合所は今はなく、古いタイプの丸い標識と時刻表が書かれたポールが両側に立っているだけの殺風景なものになっているようです(Street View)。
問六:鉄道唱歌東海道編の16番ですが、この歌詞にある「三島」駅は今の三島駅ではなく、東海道線の国府津~沼津間が御殿場廻りだった頃の「三島駅」だった、特急とりあたまさんのお膝元・長泉町にある現在の御殿場線・下土狩駅でした([94655])
問五:昨年秋に飯山を訪れたときに見てきた「菜の花まつり」を思い出して。でも、この歌の舞台は本当はお隣の市なのですが([92849])…。この飯山市にある「戸狩野沢温泉」駅は、北陸新幹線開業により、野沢温泉へのバスの発着が飯山駅に変更されたため、今では野沢温泉の玄関の地位を失っているようです([96145])。
問十:市名の由来となったと言われる、この地に伝わる日本武尊伝説を読み込んだ、鉄道唱歌・東海道編22番([89853])の、今回はその後半。
問一:例によって、私のカラオケ十八番(嘘)より([84609])。
問七:その昔、沼津駅で機関車付け替えのために長時間停車することが多かった時代を反映した?古い駄洒落([75051])。
問八:この地が発祥と言う、ご存知の童歌。
問三:地名の由来を詠み込んだ、「日野大納言」の和歌(「武蔵野むかしむかし」(朝日新聞社編・昭和60年初版)より)。この「日野大納言」について、「武蔵野…」にはいつの時代のどういう人物なのか記載がなく、ネットから「日野大納言 青梅」と検索すると、青梅市内の寺院のいくつかがヒットし、例えばこの寺院について開いてみると
京都の公卿「日野資枝」
と言う人物が出ているのと、公家に「日野家」があるので、さらに調べてみたところ、この「日野資枝」がこちらでヒットし、
江戸後期の公卿・歌人。京都生。烏丸光栄の末子、資時の嗣子。冷泉為村・烏丸光胤・有栖川宮職仁親王に学び、儒学の日野家と文学の烏丸家の両派を一つにして、宮廷歌壇の主要な位置を占める。文書にも長じた。塙保己一の師。享和元年(1801)歿、65才。
と出てきたので、あるいはこの人物かもしれないのですが、詳細が調べきれません…。
問九:ブランドにもなっているお茶の特産地と言うことで。
問二:この市出身の男性2人組の、30年あまり昔のヒットナンバー。今も市民の間で歌い継がれているようです([90537])。
[96157] 2018年 5月 29日(火)21:00:41【1】伊豆之国 さん
汽笛はもう聞こえない~第48回十番勝負・問四の想定解について~
今回の十番勝負では、もう一つ「鉄」関係の問題がありました。それは問四。共通項は、「その市内に旅客が乗り降りできる鉄道駅がない市」。この問の類題は、過去に第22回の問二で出題されたことがありますが、そのときの共通項は「市内に鉄道線路が一切通っていない」(旅客駅はないが、線路は市域を通過している場合は対象外)となっていて、今回の問四とは微妙に異なっていました。第22回・問二では、こちらも解説記事にまとめましたが、「駅も線路もない市」(計55市)については、現在も全て状況に変化もなく、またこのときの考察文([69946])と内容が重複するので、今回は割愛することとし、第22回・問二で「対象外」とされていた5市([69949])と、新たに該当することになった3市(うち1市は第22回・問二で対象外とされたタイプ)についてのみ表形式にまとめることにします。

第22回・問二では想定解に入らなかった市で、今回の第48回問四では想定解に入った8市は次の通りです。この表で、「タイプ」の欄の区分けは、[69946]と同様、駅(線路)がなくなった時期が市の誕生より前か後かで分けたもので、「A」は市の誕生後に駅がなくなったもの、「B」は市の誕生前に駅があったが、市の誕生時点では既に「駅なし」になっていた市を表し、今回「C」としたものは過去に鉄道駅が存在したことがないことを示します。「廃止期日」の欄のカッコ内は、「市の誕生前」であることを示します。

市名タイプ廃止(休止)路線廃止(休止)期日その他の線路の通過備考
十和田A十和田観光電鉄2012.4.1東北新幹線廃止関連記事
陸前高田A大船渡線(気仙沼~盛間)2011.3.12津波により路盤流失、以後バス代行。このまま復旧せず?([88294] k-aceさん、[93032])
富谷B仙台鉄道(北仙台~加美中新田間)(1956.3.14)1950.8.6以降災害で不通が続いたまま、廃止に至る。全線廃止は1960.5.1(HP)。2016.10.10市誕生
かすみがうらC常磐線
神栖B鹿島臨海鉄道鹿島臨港線が旅客営業廃止(1983.12.1)現在も貨物線として営業以降も臨時旅客列車が運行されたことがある
綾瀬C東海道新幹線
牧之原B静岡鉄道駿遠線(大井川~堀野新田間)(1968.8.21)東海道新幹線全線廃止は1970.7.30。駿遠線資料館より
宮若B旧国鉄宮田線(1989.12.23)山陽新幹線

ところで、気になる?今後の想定解の変動予想ですが、まず「鉄無し」から脱却し、この問の想定解から外れることが確定しているのが、浦添市。「ゆいレール」の浦添市域への延伸工事が着工され、既に路線敷設、駅の建設工事も進んでおり、来年中にも浦添市域に路線が伸び、駅ができることが確実になっており(工事進捗状況…ゆいレールHPより)、このまま予定通り進めば、1945(昭和20)年に軽便鉄道「沖縄県営鉄道」が戦災で破壊されそのまま廃線となって以来、74年ぶりに市域に鉄道駅が復活する運びとなります。
嬉野市には、九州新幹線「長崎ルート」の建設工事が始まっており、嬉野市内にも駅ができることになっているのですが、ルートや建設方法を巡って計画が目まぐるしく変わり、予定では4年後の2022年(??4年??)に「暫定開業」と言うことになっているようで、予定通り進めば、1931(昭和6)年に「肥前電鉄」([69946])が廃線となってから91年ぶりに現市域に鉄道駅が復活、ということになるのですが、計画の迷走から工事の遅れはますます大きくなっているようで、これからどうなるか、まだまだ曲折がありそうです([79519])。
富谷市は、「軽便」だった前記の「仙台鉄道」が災害で復旧しないまま60年余りを経過した今日、仙台市のベッドタウン化して人口が急増し、道路の混雑が激化していることから、現在泉中央まで開業している仙台市地下鉄南北線の富谷市、さらにその北の大和町(「富谷市を通過した」と[95515]で書き込んだ「宮城県某町」は実はこの大和町)への延伸を求める声が一部で挙がっているようですが、財政と採算の問題もあり、具体的な計画はまだ進んでいないようです(こちら)。

一方、この問の想定解に入ることが確定しているのが、10月1日に単独市制を施行する那珂川市。域内を九州新幹線が通過し、「博多南線」として運行している「博多南駅」の一部が市域に入っているのですが、博多南駅の住所は春日市なので、上記の表の「C」グループに該当することになります([71875] )。
「近い将来に想定解に入りそうな市の候補」と言うと、やはり「北海道の大赤字・閑散路線の存廃問題」の行方が大きく影響してきます。[87990]あたりから始まった山野さんの一連の書き込みを始め、いろいろと落書き帳をにぎわせていたこの路線存廃問題ですが、私が[95421]で書き込んだ「存廃検討路線のランク付け」の中で、現状では路線存続が厳しいのでは、と見られている「D」・「E」ランクに入っている路線を見ると、留萌線の終点となった留萌市が入っており、「維持に努める」と微妙?な表現になっている「C」ランクまで広げると、根室線の滝川~富良野間の沿線にある芦別・赤平の両市も入ってくることになります。
[96148] 2018年 5月 27日(日)22:50:52【2】伊豆之国 さん
いい湯だな(番外編)~消えた温泉駅、市にない温泉駅~
今回は、前回の記事([96145])の最後に書き込んだ
かつて市内に「温泉駅」があった市、町村にある「温泉駅」
について表にまとめてみることにします。

まず、「かつて『温泉駅』があった市からです。「今は無き温泉駅」については、9年前の第25回・問一の考察記事の後に、「『失われた温泉駅』を求めて」と題してhmtさんがまとめた記事([73275])がありますが、この表から、廃線や駅名改称によって「温泉駅」が無くなった時点で、その駅が「市」にあったものを拾い出してみました。

市名かつて存在した温泉駅(路線名)該当しなくなった期日理由備考
花巻花巻温泉(花巻電鉄鉄道線)、大沢温泉など5駅(同・軌道線)1972.2.16鉄道線廃止により市内の温泉駅が全て消滅。軌道線はそれより前の1969.9.1に廃止[91505],HP
大館雪沢温泉(小坂鉄道)1994.10.1旅客営業廃止2009.4.1に貨物営業も廃止し路線全廃
横浜綱島温泉(東急東横線)1944.10.20現駅名「綱島」に改称詳細は[73231]参照。現在は温泉旅館は全て廃業し近年新設の立ち寄り施設のみ
小松粟津温泉(北陸鉄道加南線(粟津線))1962.11.23路線廃止HP(この記事の時点では既に粟津線は廃線後)
飛騨奥飛騨温泉口(神岡鉄道)2006.12.1路線廃止2004.2.1飛騨市誕生から2年10ヶ月間のみの該当
米子皆生温泉(米子電車軌道)1938.12.3路線廃止(11.27より運行停止)皆生温泉一帯は1938.3.17の米子市との合併以前は「福生村」。市内だったのは実質8ヶ月余り
安来温泉前→鷺湯温泉前(一畑電鉄広瀬線)1960.6.20路線廃止
垂水海潟温泉(大隅線)1987.3.14路線廃止[73216]

…といったところでしょうか。
このほか、仙台、能美、白山、長野、松本、唐津、熊本、中津、宮崎の各市にも、現在の市域内にかつて温泉駅が存在していましたが、いずれも「温泉駅」があった当時は市外か、市の誕生前でした。

ついでに、現在「市」以外にある「温泉駅」を表に掲げておきます。次の10町3村に、計14駅あります。
自治体名温泉駅(路線名)備考
北海道音威子府村天塩川温泉(宗谷本線)
北海道弟子屈町川湯温泉(釧網本線)
北海道七飯町流山温泉(函館本線)
青森県大鰐町大鰐温泉(奥羽本線)共用する弘南鉄道の駅は「大鰐」
山形県最上町赤倉温泉・瀬見温泉(陸羽東線)
福島県下郷町湯野上温泉(会津鉄道)茅葺屋根の駅舎で有名。大内宿の最寄り駅
群馬県長野原町川原湯温泉(吾妻線)八ツ場ダム建設により移転
山梨県身延町下部温泉(身延線)
静岡県川根本町接阻峡温泉(大井川鉄道井川線)
三重県菰野町湯の山温泉(近鉄湯の山線)
岡山県西粟倉村あわくら温泉(智頭急行)
福岡県香春町柿下温泉口(平成筑豊鉄道田川線)
熊本県南阿蘇村阿蘇下田城ふれあい温泉(南阿蘇鉄道)震災により長期運休中

♯書き込み中に誤動作したため、記事訂正機能で追記
[96145] 2018年 5月 27日(日)14:35:20【1】伊豆之国 さん
いい湯だな(Remake Ver.)~第48回十番勝負・問五の想定解について~
今回の十番勝負「問五」の共通項は、「市内に『温泉』のつく駅がある市」でした。以前にも類題が出たことがあり(第14回・問九)、また第25回の「落書き帳10周年記念・特別バージョン」の問一では「JRの温泉駅限定」として出題され、そのときには私が「徹底研究」と称して([73216])「JRの(その当時存在した)温泉駅」についての考察を行い、それに対してhmtさんか早速レスがあり(有明つばめさんからも少し)、私鉄を含めて過去に存在した「温泉駅」までにも及んだやり取りは、解説記事としてまとめられました。今回は、JR以外も含めた「温泉駅」のある市が共通項、ということで、既に[96130] でデスクトップ鉄さんが概略を述べられておりますが、ここでは第25回・問一のときの考察の"Remake"と言う形で、「『温泉駅のある市』になった時期」にスポットを当てるのをメインテーマにして、次の表にまとめることにしました。
この表において、市の並びは、便宜上「お題」→「正答が出た」順とし、未解答で残った2市と、「おんせん」と読まない「温泉津(ゆのつ)」駅のある大田市は末尾に並べておくことにしました。

番号市名温泉駅(路線名)該当した日理由備考
1鹿角湯瀬温泉(花輪線)1995.12.1「湯瀬」より改称第5回オフ会
2会津若松芦ノ牧温泉・芦ノ牧温泉南(会津鉄道)1987.7.16「上三寄」「桑原」をそれぞれ現駅名に改称旧国鉄会津線の転換と同時。第8回オフ会
3笛吹石和温泉(中央本線)2004.10.12市誕生第11回オフ会
4神戸有馬温泉(神戸電鉄有馬線)1947.3.1合併で市域に
5松江松江しんじ湖温泉(一畑電車)、玉造温泉(山陰本線)1970.10.1「北松江」駅が「松江温泉」駅に改称。現駅名「松江しんじ湖温泉」への改称は2002.4.1。玉造温泉駅は2005.3.31に合併で市域入り第10回オフ会
6秦野鶴巻温泉(小田急小田原線)1958.4.1「鶴巻」より改称(注)
7大津おごと温泉(湖西線)2008.3.15「雄琴」より改称一度非該当市になった後に再該当(注)
8上山かみのやま温泉(奥羽本線(山形新幹線))1992.7.1「上ノ山」より改称
9山口湯田温泉(山口線)1961.3.20「湯田」より改称
10飯山戸狩野沢温泉(飯山線)1987.3.1「戸狩」より改称(注)
11恵那花白温泉(明知鉄道)2011.3.12「花白」より改称
12京丹後夕日ヶ浦木津温泉(京都丹後鉄道宮津線)2004.4.1市誕生当時は「木津温泉」駅。現駅名への改称は2015.4.1
13二戸金田一温泉(いわて銀河鉄道)1987.2.1「金田一」より改称当時は東北本線
14大館大滝温泉(花輪線)1955.3.31合併で市域に
15えびの京町温泉(吉都線)1990.11.1「京町」より改称
16榊原温泉口(近鉄大阪線)2006.1.1合併で市域に駅も温泉街も共に合併で津市内だが、駅の所在地は旧白山町、温泉街は旧久居市
17あわら芦原温泉(北陸本線)2004.3.1市誕生旧芦原町ではなく旧金津町
18函館湯の川温泉(函館市電)194?.改称?(注)
19豊岡城崎温泉(山陰本線)2005.4.1合併で市域に合併の1ヶ月前に「城崎」より現駅名に改称
20加賀加賀温泉(北陸本線)1970.10.1「作見」より改称
21上田別所温泉(上田電鉄別所線)1970.4.1合併で市域に
22日光鬼怒川温泉(東武鬼怒川線)、川治温泉・湯西川温泉・中三依温泉・上三依塩原温泉口(野岩鉄道会津鬼怒川線)2006.3.20いずれも合併で市域に「中三依温泉」「上三依塩原温泉口」は合併の2日前に現駅名に改称
23渋川小野上温泉(吾妻線)2006.2.20合併で市域に
24下関川棚温泉(山陰本線)2005.2.13合併で市域に
25新城湯谷温泉(飯田線)2005.10.1合併で市域に
26鶴岡あつみ温泉(羽越本線) 2005.10.1合併で市域に一度非該当市になった後に再該当(注)
27大崎鳴子温泉・川渡温泉・中山平温泉(陸羽東線)2006.3.31市誕生(所在地の鳴子町が古川市などと新設合併)
28武雄武雄温泉(佐世保線)1975.6.19「武雄」より改称
29黒部宇奈月温泉(富山地鉄本線)、黒部宇奈月温泉(北陸新幹線)2006.3.31合併で宇奈月温泉駅が市域に黒部宇奈月温泉駅の開業は2015.3.14
30福島飯坂温泉(福島交通飯坂線)1964.1.1合併で市域に
31七尾和倉温泉(七尾線)1980.7.1「和倉」より改称のと鉄道とも共用
32郡上みなみ子宝温泉(長良川鉄道)2004.3.1市誕生
33霧島霧島温泉(肥薩線)2005.11.7市誕生(所在地の牧園町が国分市などと新設合併)
34島田川根温泉笹間渡(大井川鉄道大井川本線)2008.4.1合併で市域に
35美濃湯の洞温泉口(長良川鉄道)1986.12.11「美濃立花」より改称旧国鉄越美南線の転換と同時
36八代日奈久温泉(肥薩おれんじ鉄道)2004.3.13「日奈久」より改称鹿児島本線八代~川内間の転換と同時
37人吉人吉温泉(くま川鉄道)2009.4.1「人吉」より改称共用するJR人吉駅は改称せず
38松山道後温泉(伊予鉄松山市内線)1961.4.1「道後」より改称
39青森浅虫温泉(青い森鉄道)1986.11.1「浅虫」より改称当時は東北本線
40富士吉田葭池温泉前(富士急)1951.3.20市誕生
41大田温泉津(山陰本線)2005.10.1合併で市域に「おんせん」と読まない唯一の駅

「温泉駅がある市」の仲間入りした理由を見ると、「『温泉』のつく駅名」に改称したことによるものが最も多く、全体の半数近くを占め、次いで「それまで郡部だった温泉駅が合併によって市域に入った」のが続き、「合併などによる市の誕生」によるものは意外と少数派です。

「温泉」駅について、複雑な経緯をたどった市もいくつかあります。大津市には、かつて江若鉄道に「雄琴温泉」と言う駅がありました。1923(大正12)年に「雄琴」駅として開業し、戦後間もない頃?に「雄琴温泉」に改称しています。「雄琴温泉」駅があった雄琴村は、1951(昭和26)年に合併で大津市に入りましたが、wikiの記述を見る限りでは、合併と駅改称のどちらが先か不明です。江若鉄道は、国鉄湖西線の建設計画との絡みもあって、1969年に全線を廃止し、路線敷きの一部は湖西線の用地に転用されましたが、「雄琴温泉」付近では市街地を避けて山側に線路が敷かれたため、温泉街から遠い場所に駅ができ、また当時は「雄琴」というと「風俗営業」のイメージが強くなっていたことも、駅名に「温泉」がつかなかったことと関係あるかもしれません。その後、温泉街のほうでも「歓楽街」からの脱却を目指して体質改善が進み、「温泉」駅の復活を望む声が大きくなったとされ、2008(平成20)年に「雄琴」駅が現在の「おごと温泉」に改称され、江若の「雄琴温泉」駅が消えて以来、39年ぶりに「温泉駅」が復活となったのでした(この辺の経緯は、大津市民のむっくんさんから情報をいただければ幸いと存じますが…)。
鶴岡市も「温泉駅が復活」した市です。市内には、かつて「庄内交通」の「湯野浜温泉」と言う駅がありました(こちら)。鶴岡駅から出ていた「湯野浜線」の終点の駅で、同名の温泉の玄関の駅となっていましたが、1975(昭和50)年4月1日付で廃線となり、いったん市内から「温泉駅」が消えました。その30年後の2005(平成17)年、「あつみ温泉」駅があった温海町が合併で「新・鶴岡市」の一部となり、こちらも市域に30年ぶりの「温泉駅」復活となったのでした。

秦野市にある小田急「鶴巻温泉」駅は、開業時の「鶴巻」から「鶴巻温泉」に、戦時中に「温泉」を外され「鶴巻」に戻された後、1958(昭和33)年に再び現駅名の「鶴巻温泉」の駅名が復活しています。飯山市はややこしく、飯山線が私鉄だった戦前、野沢温泉の中心部に最も近い位置にある現在の「上境」駅が一時期「野沢温泉」駅を名乗り、国鉄への買収で「上境」に戻った後、今度は隣の「戸狩」駅が1987(昭和62)年に「戸狩野沢温泉」に改称されて現在に至っています([73231] hmtさん)。しかし、この両市とも、直近の「温泉駅」の改称以外は、まだ郡部だった時期でした。余談ですが、「戸狩野沢温泉」駅は、北陸新幹線の開業と共に、野沢温泉へのバスの発着が現在地に移転した飯山駅に変更されて、戸狩野沢温泉駅から野沢温泉へのバスの運行も中止され、既に野沢温泉の玄関としての地位を失っているようです。飯山市には昨年の春に訪れているのですが([92849])、直通バスが待っていた「菜の花まつり」に気を取られ、野沢温泉方面へのバスは目に留まりませんでした。飯山駅も移転によって元の駅とは別の駅になったように見えるので、新たに野沢温泉への玄関口になった飯山駅を「飯山野沢温泉」(合併破談で「幻の市名」になったあの名前ですが…)に、野沢温泉の玄関の地位を下りた「戸狩野沢温泉」は、「戸狩温泉」(駅の北方に立ち寄り湯があります)にそれぞれ駅名を改称したほうが、実情にあっているように思えるのですが…。

函館市電の「湯の川温泉」駅(路面電車の停留所)については、wikiの記事では
1913年(大正2年)6月29日 - 鮫川橋停留所として開業。当停留所から湯川終点までは単線であった
1938年(昭和13年)以前 - 鮫川に改称。 以降、温泉入口、湯川、そして現在の湯の川温泉と改称している
1945年(昭和20年)7月2日 - 鮫川 - 湯川間の単線軌道が撤去され、終点となる
1959年(昭和34年)9月2日 - 1945年に撤去された湯の川温泉~湯の川間の軌道が複線で再敷設され、中間駅に戻る
とあるのですが、「温泉入口」と、現在の「湯の川温泉」への改称時期がこれでは読み取れません。本サイトの「市の変遷」から、北海道の市→函館市の変遷の欄を見ると
函館市 1939.4.1 編入 函館市, 亀田郡 湯川町
とあるので、「湯の川温泉」がある地域である「湯川町」が1939年に函館市域に入っていることはわかるのですが、それぞれ駅名の改称時期がいつだったか、函館市交通局のサイト→函館市電のあゆみ事業の沿革を見ても記載がなく、これらを見た限りでは「灰色」(この市出身の、こういう名前のバンドが居りますが…)領域に入ってしまい、「温泉入口」への時期がいつだったかによっては「温泉駅がいったん消えた後復活」と言うケースに当てはまる可能性を捨てきれません。

2007年1月に行われた、第14回・問九は、今回とほぼ同じな共通項で出題された問題でしたが、このときの想定解数は39市。「温泉津」駅がある大田市は「正答」として扱われ、またロープウェイの「温泉」駅がある山形市と高山市も正答とされていました(増えた1市」は、実は山形市だと思っていました)。一方、「JRの温泉駅限定」で行われた第25回・問一では、大田市は想定解に含まれず、対象外扱いでした。
今回の問五では、途中で追加された1市とは「おんせん」と読まない「温泉津」駅がある大田市だったと思われ、一方ロープウェイの駅がある山形市と高山市は除外されたと考えられます。反対に、第14回・問九の時点から増えた「温泉駅」がある市は、大津市(2008.3.15に「雄琴」駅が「おごと温泉」に改称して39年ぶりに「温泉駅がある市」に復帰)、島田市(「川根温泉笹間渡」駅がある川根町が2008.4.1に合併で市域に)、人吉市(2009.4.1にくま川鉄道の「人吉」駅が「人吉温泉」駅に改称。JRの駅は「人吉」のまま)、恵那市(2011.3.12に「花白」駅が「花白温泉」駅に改称)の計4市。結局、今回の想定回数は、差し引きで41市ということになったのでした。

以上により、市内に「温泉」のつく駅がある市は41市(大田市を含む)、市内にある「温泉」のつく駅の数は50駅(温泉津駅を含む)。「温泉駅」が複数ある市は5市あり、最も多いのは日光市で、5駅あります。

♯かつて市内に「温泉駅」があった市、町村にある「温泉駅」については、次回に書き込むことにします。

【1】「市にある温泉駅」の合計を追記。その他、誤記と一部の表現を修正。
[96096] 2018年 5月 24日(木)20:26:52伊豆之国 さん
増えた1市は?
問五で「大田市」はなぜOKなのか、論議を呼んでいるようですが、私はこの問五で「増えた1市」は別の市だと思っていました(実は想定解の数合わせをしていなかったのです)。
感想文で触れることにします。
[96071] 2018年 5月 22日(火)21:40:17伊豆之国 さん
「暑いぞ!熊谷」やめました(その後) & 掛川市
加齢と繁忙による判断力低下のせいなのかも知れませんが、このところつまらないことで「トラブルメーカー」に堕落してしまっている(笑)、今回3万石加増を得た武蔵国入間郡川越城永世名誉領主([87441] 白桃さん)伊豆守でございます。
十番勝負もだいぶ先が見えてきたとはいえ、その真っ最中に「勇気ある書き込み」をするとなると、あえて市名を伏字にしたのは「ひょっとすると解答のヒントを与えるかもしれない」ことを恐れて少し遠慮したのもやむをえなかったのかもしれませんが、人名となるとまるで芸能ニュースみたいになってしまっては(意味不明)…。

ここからはまたまた新聞記事ネタ。
去年の今頃、「暑い街」として有名な熊谷市が「暑いぞ!熊谷」をやめる ([92854])と言うニュースを書き込んでいたのですが、このほど、新しいキャッチフレーズとして、何と「暑い街はお得です」というタイトルに模様替えした、という話が新聞記事に出ていました。
全国有数の暑い街として知られる埼玉県熊谷市で22日、夏の風物詩となっている大温度計(高さ4メートル)がデザインを今年から一新し、市内の八木橋百貨店前に設置された。昨年までは市のキャッチフレーズ「あついぞ!熊谷」を使っていたが、「定住促進にマイナス」などの声が上がり、市がPRの重点を「暑さ」から「暑さ対策日本一のまち」に変更。これを受け、大温度計も「熊谷夏の陣 猛暑はお得」に改めた。
「陣」は人が集まる様子を表し、「暑い時に来店して」との思いも込めたという。熊谷地方気象台が毎日午後5時に発表する「明日の予想最高気温」が35度以上の猛暑日となった場合、翌日に同店の各売り場で割引などの「猛暑日サービス」を行う。同店は「暑さを競うのではなく、お得な買い物を楽しんで」と話している
(毎日新聞より)

これも埼玉県の話題ですが、前回の十番勝負・問七で埼玉県の該当市がさいたま市ではなくて、熊谷市と誕生日が同じ川口市だということの理由が、先週のTV番組を見てようやくわかりました…。

♯今晩のTV番組「お宝鑑定」の出張場所は、自分が(まだ)「領主」に居座っている、山内一豊ゆかりの城下町・掛川市(実はここも連休の道中で訪れたところですが…)。その最初の紹介映像で出てきたのは、おそらくinakanomozartさんが[94775]でおっしゃっている「茶」の植栽文字と思います。新幹線からは離れた場所のようなので、やはり昔新幹線から間近に見えた「茶の静岡」の植栽文字([94753])は消えてしまったようでした。
[96058] 2018年 5月 21日(月)22:53:13伊豆之国 さん
砂丘が石ころだらけ!! & サイキョー銀行?
[95789] さざ波さん
問九:伊豆の国市
どうだ?
いきなり攻め込んできた、その真意は?…いずれ、共通項発表と感想文で明らかになるでしょう。

さて、そのさざ波さんのお膝元、浜松市の遠州灘に面した中田島砂丘がエライことになっているようです。
日本3大砂丘の一つで、アカウミガメの産卵地として知られる中田島砂丘(浜松市南区)の海岸が石で覆われ、地元住民から「美しかった砂浜が台無し」と声が上がっている。静岡県が浸食対策の事業で石を使ったためで、県は「海岸線を維持できる」との立場だが、ウミガメが上陸しなくなった所もある。
(毎日新聞より)
記事の続きを見ると、どうやら砂浜保護対策で大量の石を使ったのが、「離岸流」と呼ばれる水流が発生して西側に押し流され、海岸に積み上げられたと言うことらしいようです。
…実を言うと、私は先の連休に浜松市を訪れ、一大イベントを見に来ています。道中記は、十番勝負の感想文の後、忘れないうちに書くことにします…。

[96052] 般若堂そんぴんさん
「あづまゑびす」の件、[96045]にあるとおり、既に落書き帳を「卒業」して久しい(HPが更新されているようなのでどうやら今もご健在のようですが)「地理学の巨匠」という先生がおっしゃっている「自虐的表現」([76598])を引用しただけだったのですが…。悪意はなかったので、どうか気に留めないでください…。
♯昨日、地元のデパートでの「うまいものめぐり」で買ってきた米沢牛の牛すき弁当、とにかく美味でした…。
ところで、京都市「西京区」、魚の「西京漬」、東京都内にある「西京信用金庫」、山口県の「西京銀行」と「西京高校」、これを全部正しく読み分けられる人は果たしてどのくらいいるのでしょうか?(私は「西京区」以外はどう読むのか自信がありません…)
[96045] 2018年 5月 20日(日)23:12:09伊豆之国 さん
かんさい学院
今回の十番勝負、前回に続く一桁順位でのゴールでしばし高見(←そういえば、この苗字が出身地で最もメジャーだという、通算順位でも上位のk-○○○氏がこのところ姿を見せなくなっていますね…)の見物と言うことで、ここからは十番勝負とは直接関係ない書き込み。

日大AF部の暴力沙汰が世間をにぎわせていますが、その監督だったか知りませんが、「関西学院大学」を「かんさい~」と何回も繰り返していたとかで「恥の上塗り」だと散々たたかれているとか。「上方」の知識に疎い「吾妻恵比寿」どもが「関西学院」の正しい読み方を知らなくても仕方ないのかもしれませんが([76598] Issieさん)、常に「宿命のライバル」として戦ってきている相手の校名を間違えると言うのは恥ずかしくないのか、と思ってしまいます。それにしても「西」の字は曲者ですねぇ~([85664])。JR○○線とS県○○市、どっちがどっちだったかいまだによくわからない…。
[95992] 2018年 5月 18日(金)22:41:29伊豆之国 さん
十番勝負
問二:上田市

これじゃノーヒントでは無理じゃ~。
[95931] 2018年 5月 15日(火)00:20:03伊豆之国 さん
十番勝負
問九:牧之原市

ある「からくり」とは南蛇井?
[95925] 2018年 5月 14日(月)22:55:24伊豆之国 さん
十番勝負
問三:青梅市
[95880] 2018年 5月 14日(月)06:22:07伊豆之国 さん
十番勝負
問八:川越市

覚悟で狙って行きます。
[95856] 2018年 5月 13日(日)21:20:11伊豆之国 さん
十番勝負
問七:沼津市
[95844] 2018年 5月 13日(日)21:08:18伊豆之国 さん
十番勝負
問一:熱海市


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