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[87452] 2015年 4月 5日(日)22:33:31伊豆之国 さん
愛発越え
選抜高校野球は、福井県の敦賀気比高校が北陸勢として初めての全国制覇を果たしましたが、
[87447] ペーロケ さん
疋田超え
現在の敦賀市疋田付近と思われる場所に、今から1300年近く前の奈良時代、「愛発(あらち)関」という関所が設けられていました。この「越前国愛発関」は、伊勢国の「鈴鹿」、美濃国の「不破」と共に当時の「三関」の一つに数えられ、畿内から北陸方面へ向かう街道の防御上の重要地点として機能されていました。しかし、平安時代の初めに他の2ヶ所と共に廃止され、その後再び「三関」が復活した際には、「愛発」に代わって、平安京のすぐ近くに「逢坂関」が設けられることになり、「愛発関」はその後復活することなく消えて行きました([14561] まがみ さん)。「鈴鹿関」と「不破関」は、関所がなくなってからもそれぞれ「関(町)」「関ケ原」の地名を残し、また後世には東海道、中山道の重要な通過点として機能していたのに対し、「愛発関」の記憶は時とともに忘却の彼方に去って行き、かつて関所があった場所も今でははっきりわからなくなっているようなのです。明治22年の町村制施行で、疋田など12村の合併によって愛発村が発足するのですが、統合前の村名に「愛発」というのはなく、おそらく江戸後期までには「愛発」の地名は既に消失していたような気がします。その愛発村も、昭和30年に敦賀市に編入されてその名が消え、現在は市内の町名・大字としても残っていないようです。

さて、この「愛発関」にまつわる話として、渡辺久雄氏著「忘れられた日本史」(昭和45年初版、[72732])の中で、「関所と間道」という一節で取り上げられています。この記事では、この「愛発関」が絡んだ奈良時代の大事件「恵美押勝の乱」の顛末と、当時の近江・越前国境を挟む地域の交通路と地形の関係、それに直接「愛発関」とは関係ないものの、やはり近江から越前へと落ち延びて行った源義経と新田義貞の脱走ルートと、後世の「北国街道」との関係などが書かれており、最後の部分では「愛発関はどこにあったのか」という考察と実地踏査のことが書かれていました。
この本によると、奈良時代頃には、畿内と北陸を結ぶ幹線ルートとして、大津からほぼ現在の国道161号線に沿うルートで、旧マキノ町から県境を越え、疋田を経て敦賀に向かう「西近江路」がメインとされ、陸路よりも、むしろ大津から船で琵琶湖を縦断して海津(旧マキノ町)で再び上陸するほうが多用されたこと、「愛発関」を突破して越前に逃れようとした押勝が朝廷軍の防戦にあって退却を余儀なくされ、結局湖上と陸路とを右往左往した末に捕らえられて最期を遂げたことが書かれており、また「義経と義貞の脱走ルート」に関係する部分では、江戸時代の1815(文化12)年に書かれた「越前国名蹟考」という本に記されていた地図に示されていた、当時の主要街道や「裏街道」など、必要な箇所を写した地図が出ており、現在北陸トンネルが貫通している「木の芽峠」越えの道と、戦国時代に柴田勝家によって開かれたと伝えられる北国街道、それ以前に「西近江路」に次ぐ正規の街道として存在したといわれる塩津街道、やはり北国街道前からあったといわれる高時川沿いの大回りルート(現在の滋賀県道285号に相当)などと、さらにこれらの道筋がいずれも断層に沿った構造谷に沿っており、こうした地形を利用して道が開かれたのではないかとの推測も書かれていました。
最後にある「愛発関の位置の推測」では、当時運行されていた、海津方面から県境越えのバスに乗って、近江・越前の境界線上にある、その名も「国境(くにざかい)」という場所でバスを降りて敦賀方面へと、「西近江路」に当たる国道161号線を下って歩いたときの「道中記」が書かれ、「国境から疋田の間までは、両側に山が迫って関所を置くのに適した土地が見当たらず、結局「西近江路」と、現在の国道8号のルートに当たる「塩津街道」、それに後の「北国街道」から「椿坂峠」の手前で分かれて西へ向かう道が落ち合う、現在の「疋田」付近こそが「愛発関」が置かれた場所にふさわしい、と締めくくっています。
現在の疋田地区には、「愛発公民館」が建っています。

…落書き帳の過去記事から「愛発」を検索すると、8件ありました。しかし、そのうち7件までが2003(平成15)年までの古い書き込みであり、しかも「愛発関」そのものや、関所を越える街道について具体的に書かれた記事は見つからないようでした。最新である[85668] (白桃 さん)の書き込みも、「麻雀地名」ネタとして取り上げられているだけでした。

「近江・越前国境を越える交通路」というと、北陸本線のルートと、その変遷について書かれた過去ログのほうは、いくつか見つかりました。福井県の旧越前国内で「嶺北」と「嶺南」とを分ける「木の芽峠越え」の箇所は、昭和37年の北陸トンネル開通により、それまでの山越えルートより距離・勾配ともに大きく緩和されたのですが([61344] hmt さん)、滋賀・福井県境を越える箇所、木之本(駅名は「木ノ本」)~敦賀間のルートも、それと相前後して付け替えられ、昭和41年までに現在の線形が完成しています([49460] Issie さん)。旧ルートである「柳ヶ瀬越え」の区間は、木ノ本から椿坂峠の手前までは北国街道(現在の国道365号線)に沿い、旧余呉町内の「椿坂峠」の手前で北国街道と分かれ、県境を「柳ヶ瀬トンネル」で抜けて敦賀市域に入り、疋田の先で現在のルートに合流していたのですが、急勾配が連続する山岳路線で、当時のSL列車も峠越えの急坂に難渋し、特に「柳ヶ瀬トンネル」はその中も急な上り坂になっていて、列車がしばしば立ち往生し、機関士が「失神」して窒息死するといった事故も起こり、「魔の路線」として名高かったそうです。そのため、早くから路線付け替えの計画もあったようですが、実現したのは戦後になってからで、その経過は[49460]にある通りでした。旧ルートが路線切り替えと同時に廃線となった北陸トンネルの前後と違って、「柳ヶ瀬越え」のほうは旧線もしばらく残されていたのですが、当初は単線で開業した新ルートが、登り坂になっている上り線をループ線による別線複線化の工事により、旧線は複線化の完成前の昭和39年までに全廃となっています。路線跡は国鉄バスの専用道路となり、柳ヶ瀬トンネルもバス道路として使われていたのですが、それも現在では県境越えの区間は廃止され([48920] むっくん さん)、残った部分はそれぞれコミュニティバスが細々と運行されているという状況になっているようです。敦賀から上り線に乗ると、ループ線から見える敦賀湾の水面が、周囲の状況をよく知らない乗客からは、一瞬「もう琵琶湖が見えるのか」と錯覚させるように見えるのは、ちょっとした話題になっていました([84479],[84485] 白桃 さん、[84484] NTJ会長 さん)。

…先日、青函トンネルの中で列車の床下から煙が発生し、乗客全員が近くの「竜飛海底」駅(既に駅としては廃業)まで歩き、そこから隣接する「青函トンネル記念館」の地中ケーブルカーを使って地上に避難した、という事故がありました。これを聞いてとっさに思い出したのが、昭和47年に北陸トンネルの中で起きた列車火災。食堂車から火が出て、多数の死者が出た大惨事でした。この事故がきっかけとなって、食堂車が国鉄~JRから次々と消えて行ったのはよく知られているのですが、ついにJRの定期列車から絶滅してしまった「ブルートレイン」の衰退も、あるいはこの「北陸トンネル事故」がその遠因の一つとなったようにも思えるような気がするのですが…。
[87432] 2015年 3月 29日(日)14:50:18伊豆之国 さん
Wood River & White Town
[87422] hmt さん
どうやら「紀川」から「紀ノ川」になった後、最近では「紀の川」の表記が使われるようになったようです
過去記事検索で「紀ノ川」と「紀の川」の両方を同時に含む記事を検索したところ、全部で8件。意外にも?最も古い記事が、私が[76738]で書き込んだ「妹背山」の話題。書物からの引用記事で、和歌の中では「紀の川」、その解説文などには「紀ノ川」と書かれていたという、半ば偶然性によるものでした。そして、8件のうち5件が「紀の川市にはなくて和歌山市にある紀ノ川駅」の記事で、そのうち私の[85544] など4件が、「第2回ペアシティ七番勝負・問四」の共通項に関する記事でした。「木曽三川・宝暦治水工事」([82282])で引用した、昭和44年初版の「南紀の旅・伊勢志摩」(松本清張・樋口清之両氏著)という新書本には、「紀の川」という項目があり、文中の表記も、「紀の川」に統一されていました。
「○ノ△/○の△」という表記の「揺れ」は、「丸の内」「江ノ島」など相当な数に上り、「きのかわ」のように地元でも表記が混乱している例もかなり多そうです。川崎市の「みぞのくち」のように、駅名の表記がJR「武蔵溝ノ口」、私鉄「溝の口」と異なり、更に地名の正式表記はどちらも入らない「溝口」というように、「三本立て」になっているといった例も見られます。
hmt さんが[87422] でリンクされている「国民学校・初等科地理」のページをめくってみると、「霞浦(かすみがうら)」「関原(せきがはら)」「駒岳(こまがたけ)」というように、「○が△」という地名でも、「ヶ・ケ・が」のいずれも入らない表記に統一されているようです。その当時は、「公式表記」とは違っていても、「国定教科書」ではこのような表現に統一していたのでしょうか。蛇足ですが、宮城県「しおがま」の表記が「塩竈」でも「鹽竈」でもなく「塩釜」になっており、この教科書が発行された昭和18年の時点では既に「塩竈」が公式の統一表記となっていたはずですが(塩竈市HP)、こうした「表記の揺れ」には、そんなご時勢の中でも案外緩やかだったのでしょうか。

ところで、[87388] で出したクイズ
【問】南房総市、白山市、南アルプス市、北杜市、東かがわ市…さて、この各市の共通項は何でしょうか?
ですが、
[87400] 白桃 さん
[87388]伊豆之国さんのクイズのキーワードは■に入る漢字だと感じます。
   自
   ↓
紅→■→金
   ↓
   桃
…まさにその通りです。
[87391] 白桃 さん
郡上市で金メダル
[87397] オーナー グリグリ さん
「沼田市」で銀メダル
いずれもご名答でした!!
この共通項、「縛り」も入れて長々と説明すると本物の十番勝負になってしまうので、後は皆さんで考えていただきましょう。
[87399] 2015年 3月 15日(日)16:47:01伊豆之国 さん
第40回十番勝負を振り返って~牛に引かれて善光寺参り~
もうすっかり忘れられた頃になってしまいましたが、今頃になってようやく十番勝負の感想文を書き込む暇ができました…。スタイルは[86710]と同様に。

問四~祇園精舎の鐘の声~
「鉄」か「道」か、ある一本の「筋」に沿って並んでいる。総社市を山陽新幹線がわずかにかすっていることに気づく。最初に選ぼうとした市が直前に答えられていたので、今年の(3年前も)大河ドラマにもゆかりの、時折適切なアドバイスをいただいている中堅メンバーのお膝元に。

問九~敷島の大和心を人問はば~
4番目の読みが「か」か「が」のどちらか。拾ってみるとちょうど40市だった。昨夏の道中でいろいろとお世話になった、超ブランド牛でも名高い、豪商と国学者ゆかりの、甲子園準優勝校の地元([86335])に。

問十~箱根八里の半次郎~
同音異字の市町村がある。過去問に類題がいくつかあり、NGの市との「境界線」の違いが微妙な「綾」だった。余りにも単純すぎるようなので、何かの別海だったのかとも思ったりした。箱根駅伝の「山登り」で超人的な記録を達成した「三代目・山の神」の出身地が、何と可住地率100%のこの市であることがスポーツ新聞に書いてあった。

…ここまでの3問は、最初の答合わせが出る前に、一気に。

問一~味は椎茸、可愛や苺~
濁音が含まれている市で人口上位。地元の市が入っていたので、これで7度目。

問六~東は宇治の翠巒を~
「○○市」駅がある市。問九からの流れで。その道中の最終目的地、日本国中の神々の総元締めの地。

問八~象潟の雨に西施がねぶの花~
「金」の字が付く駅がある。奥の細道ゆかりの地を。後になってみて、「やはり、これはいつかは出る問題だろう」と…。

問二~牛に引かれて善光寺参り~
問一と同じく濁音を含む市で、こちらは面積の広い順。「そば県」の県都がそんなに広くなっていたとは、今更ながら…。

問三~想い出酒に酔うばかり~
人口が少なく過疎地域にある市が並んでいたので、最初は「過疎地域指定」かと思ったが違っていた。人口密度のランキングを見ると当たっていた。よく見ると濁音が入らない市ばかり。お気に入りの市があまり残ってなく、結局2回目だったが、新潟県の市を答えたのは随分久しぶりのような…。

問七~富士の高嶺に雪は降りける~
共通項がさっぱり浮かばず、「苦しいときの地図頼み」で、お題とこれまで出てきた市を片っ端から当たってみたら、いずれも「『三』の字が付く町村と隣接」というのに気づいた。第37回の問五と同様、「またも『外し』か…」([83509] みかちゅう さん)と唸る。隣県にある該当する市がまだ出ていない。博学を誇る落書き帳の大御所のお膝元を。

…このところの難度UPが目立ってきたことへの「揺り戻し」なのか、皆さん方がおっしゃるように今回は打って変わって平易で素直な問題が多く、解答のペースの速さに引きずられる形にもなって、ここまでノーヒントで9問。今まで2番目の速いペースでしたが、残る問五がどうしてもわからず、第30回に続く2度目のノーヒント完答は成らず…。

問五~来たぞ、我らがウルトラマン~
第一ヒントから、「施行日ではない」。そこで「雑学」から調べて、ようやく「市の誕生日が3月31日」であることが…。「こちらは『時季外し』…」と。「東北支援」で福島県から。
…この市名を書いた瞬間、少年時代の正義のヒーローの主題歌が脳裏から離れなくなって…。

♭今回の選曲は…
問四:第2回「七番勝負」と同様。壇ノ浦の海に消えて行った平家一門を偲んで。
問九:この地で生涯の長い時期を過ごした、本居宣長の代表的な和歌。
問十:この市と直接無関係ですが、箱根駅伝で大記録を樹立した神野選手の快挙を称えて。
問一:今では「幻の名産」になっているであろう、かつての農村時代の特産物を歌いこんだ「町田音頭」の5番の歌詞より。
問六:三重高校の校歌の歌い出しに出てくる、神々しいお伊勢さんの森([86336] いろずー さん)。
問八:往年の景勝地を詠んだ芭蕉の名句。
問二:これは説明の必要はないでしょう。
問三:この地出身で、若くして世を去った演歌歌手の地元だそうですが([68934] Issie さん)、私はさっぱり知らないので、代わりに同じファーストネームの、同じく越後出身の誰でも知っている大物のほうの名曲を。
問七:この市と直接には関係はないのですが、市名の由来でもある富士山を詠んだ萬葉の名歌の、改作されていない「元歌」のほうを。
問五:「ウルトラマン」を初め「特撮・怪獣映画」で名高い円谷英二監督は、この須賀川市出身。…「円谷」さんといえば、東京五輪で銅メダル、次のメキシコを目前にして「もう走れません」と自殺した悲劇のランナー・円谷幸吉選手も同郷でした。

♯前に書いたとおり、今回は難度が大幅Downしたこともあって解答のペースが速く、メダル争いには絡めませんでしたが、半数以上の6問で「入賞」を果たし、まずまずの結果だったと思います。また、今回は静岡県からの解答がありませんでしたが、これは第32回以来8大会ぶりでした。

…さて、今回は「鉄」系2問の考察文を長々と書いているうちに、「戦国十番勝負・市盗り合戦」なる新企画が登場して、今後の戦術に影響してきそうです。今までのペースを守るか、作戦を練り直すか。まだ方針は固まっていません…。

さて、
[87387] オーナー グリグリ さん
北陸新幹線開業記念クイズ
「村」限定バージョンでやってみました。まず、同一県内だけでできる組み合わせから。
(原村、白馬村、王滝村、大鹿村)
(阿智村、朝日村、木島平村)
(平谷村、中川村、小谷村)
(渡嘉敷村、今帰仁村)
あと、
(上北山村、東吉野村、北山村、黒滝村)←3番目が惜しい!!
(嬬恋村、猿払村、喬木村)
(南阿蘇村、水上村、筑北村)
(栄村、生坂村、葛尾村)
(高山村(群馬)、曽爾村、大潟村、昭和村(群馬))
(中島村、明日香村、上野村)
(小菅村、野田村、利島村)
(鶴居村、丹波山村、小笠原村)
(鶴居村、丹波山村、西米良村)
…このパターンだと、どうしても不可能なものがありますね。

それから、
(佐倉市、さくら市、桜区)
は反則でしょうか?

[87388]のクイズの答えは、後ほど。
[87388] 2015年 3月 14日(土)10:21:47伊豆之国 さん
祝!北陸新幹線開業記念・十番勝負異聞
本日、北陸新幹線・長野~金沢間が開業しましたが、これに伴い、「十番勝負」のいくつかの過去問について、想定解に変化が生じたものがあります。

■第37回・問五「『三』の字がつくJR駅がある」→長野市にある信越本線の「三才」駅が「しなの鉄道」に移管されるため、長野市が該当しなくなります。
■第27回・問五「JRの駅が13以上ある」→並行する各在来線の移管により、上越市・糸魚川市・富山市が該当しなくなります。なお、青森市と八戸市は、平成22年12月4日の東北新幹線青森延伸に伴う東北本線八戸以遠の「青い森鉄道」移管により、既に該当しなくなっています(青森市のJR駅は現在12駅なので、「惜しいところで該当しない市」になっています)。震災の被害により、気仙沼線と大船渡線の一部が不通になったままになっている気仙沼市も、第40回の問八や、「五番勝負」第3回の問四でも物議を醸した「代行バス」を「鉄道とはみなさない」と定義すれば、「該当しない市」ということになります。また、宮古市は、昨年3月の岩泉線の廃止後も、市内に14のJR駅が残っていたのですが、やはり震災で運休中の山田線の海側の区間が復旧後は三陸鉄道に移管されることが決まったため([86828] スカンデルベクの鷲 さん、[87385] じゃごたろ さん)、「磯鶏」「津軽石」の両駅がJRから外れ、「該当しない市」になることが決定的になっています。
■第25回・問一「『温泉』の付くJR駅がある」→北陸新幹線「黒部宇奈月温泉」駅の開業により、黒部市が該当する市に加わります。一方、前項の通り東北本線八戸以遠の移管によって「浅虫温泉」駅がJRの駅ではなくなっているため([76969])、青森市は既に該当しなくなっており、想定解の数は出題当時と差し引き同数となっています。
■第21回・問三「『新+市名』駅がある」→北陸新幹線「新高岡」駅の開業により高岡市が該当します。また「黒部宇奈月温泉」駅に隣接して富山地方鉄道本線に「新黒部」駅が既に2月26日に先行開業しているため(「北陸の駅」より)、黒部市も該当する市になっています。一方、その富山地方鉄道市内線にある「新富山」駅(路面電車の停留所)が「富山トヨペット本社前」と改称され(富山地鉄HP関連記事)、富山市は該当しなくなります。このほか、平成23年3月12日の九州新幹線の全通(あの大震災の翌日だったため、全然話題にならなかった…)により、大牟田・鳥栖・玉名の各市が既に該当する市に加わっています。
♯北陸新幹線に「上越妙高」駅ができましたが、この駅名、以前に話題になったことがある「市名+市名=駅名」になっているのですね…(駅の所在地は上越市)。

…ところで、今日はもう一つ別の意味で「特別な日」です。そこで、これにちなんだ「一番勝負」風のクイズを。
【問】南房総市、白山市、南アルプス市、北杜市、東かがわ市…さて、この各市の共通項は何でしょうか?
[87372] 2015年 3月 7日(土)14:50:08伊豆之国 さん
Re:駅名と人名
[87360] 白桃 さん
「ウメナイ(梅内)産婦人科」を発見したときは、笑うに笑えませんでした
「お名前博士」として知られた佐久間英氏の本の中に、こんな笑い話のような記事があったのを思い出しました…。
「この歯医者さん、痛い!」
…看板を見ると、「板井歯科医院」
佐久間氏によると、これはどうやら実在の話らしいです…。
「板井」さんは、全国に8千人以上もあり、その3割以上が大分県に集中しています。「おお痛」県の「痛い歯医者さん」、本当にいたら、洒落にもならない怖そうな顔を思い浮かべそうですが、実は案外優しい方だったりして…(これは勝手な想像です)。

もう一丁…[87367] 白桃 さん
城東氏は今、出羽国(仙北・上山)上野国(高崎・沼田)武蔵国(秩父・桶川)薩摩国(日置)計35万石の領主
高崎市のお隣、幕末になってようやく十万石の大台を回復したものの、既に廃藩置県はもう目の前に迫ってきていた「悲運の大名」松平大和守家([72830] hmt さん)の城下町には、そのメンバーと同名の駅がありますね…。
他に「現役」のメンバー(紹介文が書かれている方)と同名の駅を探したら、ここ(又はここ)とここがありました…。
[87301] 2015年 2月 15日(日)23:12:34【1】伊豆之国 さん
戦国市盗り合戦・雑感
「戦国~江戸期にかけての時代に対しての関心が最も高い」というだけあって、今回立ち上げられた新企画「十番勝負・戦国市盗り合戦」にはまさに興味津々、現時点で武蔵国小山田城(町田市)・伊豆国韮山城(伊豆の国市)等、6カ国12城の主・領国における石高34万石の「大名」ということになっている「自称・落書き帳界の知恵伊豆」こと伊豆之国でございます。

さて、このほど武蔵国の住人・デスクトップ鉄 殿による迅速なる集計の結果、各大名?の石高・領地・領民数の「番付」が出来上がりましたので、早速拝見させていただきました。獲得した領地の分布状況については、デスクトップ鉄 殿、それに讃岐国の人で現在は下総国在住の重鎮・白桃 殿がご感想を述べられておりますが、私として一つ雑感を述べさせていただきます。

まず、「石高番付」を見ると、首位の桜トンネル 殿を初め、上位にはずらり「西軍」のつわものどもがずらり顔を並べていることに気づきます。十傑の中で「東軍」に属すると見られるのは、いっちゃん 殿(下野国の人、武蔵国在住)と、生国こそ摂津国であるものの、現在は相模国に本拠を構え、獲得領地の傾向からもその相模国で圧倒的な強みを見せていることから今は「東軍」と見られる、ぺとぺと 殿の2名だけ。20傑まで広げても、やはり「西軍」が優位であることには変わりはなく、領国数や領民数の上位を見ても似た傾向にあって、「関ケ原合戦」とは逆の状況になっているのが面白いところです。
(※東西の区分けは、まず関ケ原を中心として、北陸道5カ国(越後・佐渡を除く)と畿内・南海道以西、それと東山道のうち近江、東海道のうち伊賀を「西」、以東を「東」とし、各「武将」の領地獲得傾向と居住歴、郷土愛などを基に判断しました。)

「領国獲得状況」を見ると、やはり多数の領民を抱える大都市の「領主」がまだ決まっていないのは必然でしょうか。新興の「成り上がり」で江戸の昔には「影も形もなかった」札幌とか横浜はともかく、盛岡城、青葉城、久保田城(秋田市)、宇都宮城、岩槻城(さいたま市)、松代城(長野市)、駿府城、浜松城、名古屋城、伏見城(京都市)、大坂城、熊本城、府内城(大分市)、鶴丸城(鹿児島市)…意外な?ところではわずか3万石?の松江城も「城主不在」が続いています。一方、その「城主不在」の中で最も「大物」の大坂城は、深夜特急 殿が「あと6万石」でリーチを掛けており、殿の「浪速激愛」の強さから見ても、「初代・大坂城主」の地位を獲得するものも「時間の問題」であるような気がします。

さて、吾輩ですが、先にも書いたように、6カ国・12の領地を得ていることになっていますが、自分自身、「十番勝負」では「分散派」と目されているように([87230] デスクトップ鉄 殿)、同じ城(市)を何度も繰り返して指名することが少なく、地元・町田市の7回のほかは、最大で3回まで。そんな中で、ルーツの地である「伊豆国」からは、6城(市)のうち、韮山城・山中城(三島市)・伊東氏の館、それに実在しない「天守閣もどき」の見世物「熱海城」の4城を押さえているのですが、まだ修禅寺(伊豆市)と下田城が残っています…。中でも下田城は「領主狙い」にも届いていない状態で、ライバルは強力とあって「難攻不落」の様相。領主に納まっているところにしても、伊東に行くなら○○○の入浴中を狙って隣国から「妖怪・曽我兄弟」が討ち入りしてきそうで気が抜けない…(伊東市観光協会HPより)。やっぱり「伊豆の武将」というと、どうしても「戦国」よりも「源平・鎌倉」のほうが「伊東」ゆかりが深くなりますねぇ。
当家の母方にゆかりの、武蔵国川越城主「松平大和守」([72830] hmt 殿)の名を得ているのは、3度指名してそのうちの最後での「銀賞」が効いている、といった状況。中には合戦の「取り決め」によって「名目だけの一夜城主?」になっているところもいくつあって、こうしたところは「にわか城主」としていずれ「明け渡し」になることは必至であろうということで、全く執着はしていません。「城主狙い」ということになっている「青葉城」は、十番勝負で唯一の「金賞」(それも「取り直し」)に輝いたのが効いている、というだけで、本気で「白鳥」、じゃなくて「城盗り」に攻め込むことなどは毛頭考えておりません(笑)…。

「戦国市盗り合戦」の話題はこれくらいにして…(ここからはいつもの文体に戻します)
[87282],[87284],[87289] ニジェガロージェッツ さん
[87283],[87285] ペーロケ さん
[87290] オーナー グリグリ さん
神戸&西宮の
一里山
論争ですが、これを見て「あれ?どこかで見たような…」と思っていたら、[87263]で書き込んでいた「忍城下」行田駅付近の地図を見ると、駅の北側に「壱里山町」という地名がありました。摂津の「一里山」の由来について、「一里塚に関係するのでは」([87284])という説 が出ていましたが、行田の「壱里山」を見ると、現在「中山道」と呼ばれている国道17号線(隣町の「押上町」との境目)が通っています。しかし、本来の中山道(旧道)はわずかの差で行田市域を通過しておらず(旧中山道地図([82759]),[82767])、「中山道の一里塚」説は成立せず、「忍城からの道のりが一里」も考えられますが、旧中山道から忍城下への街道「行田道」の分岐点は吹上(鴻巣市)にあったとのことなので、この街道の沿道ではないのでこちらにも該当しないと見られます。はたしてこの「壱里山」の由来はどこにあるのでしょうか? ちなみに「壱里山」という地名は、この一帯の合併前の旧村「太井村」が昭和30年に行田市と熊谷市・吹上町(→鴻巣市)とに3分割して合併したときの大字にはなく、明治の町村制施行時の旧村名にもないので、おそらく北側にある「門井村→太井村大字門井」の小字か何かであったのが、南側の「清水町」・北側の「押上町」と共に、行田市の町名として独立したものと思われます。
[87275] 2015年 2月 11日(水)12:25:32【1】伊豆之国 さん
自治体越え地名(伊勢国)
建国記念の日にちなんで、というわけでもありませんが、今日は神々の故郷・伊勢国より。昨夏の遠征でいろいろとお世話になった(新春の十番勝負でも)、「大和心」を説いた国学の大家・本居宣長ゆかりの地より、これまで未登録と見られる「自治体越え地名」が見つかりました。

津市木造町/松阪市嬉野川原木造町

「木造町」はいずれも「こつくりちょう」と読むようです。
津市側に比べ、松阪市側は狭い範囲に限られているので、おそらく間を流れている雲出川の流路が変わったことによって対岸に取り残された地域のような感じがします。

>オーナー グリグリ さんへ
大阪市([86857])、横浜市([86858])の区境越え地名もお忘れなく。

♯十番勝負の感想文も、忘れないうちに書くことにします…。
[87263] 2015年 2月 8日(日)14:57:18【2】伊豆之国 さん
City Station~第40回十番勝負・問六について(vol.3)
ところで、市名と同じ「○○」駅と「○○市」が共に存在している市が、次の14市あります。この各市について、「どちらが市の『代表駅(中心駅)』にふさわしいか?」ということを、比較してみました。なお、乗車客数は原則として最新(年度、wikiより)の数値とし、★印は乗降客数(乗車客数は単純にその半数と見て差し支えないものとみなします)を示します。今回は、この乗客数の値を基にして、その中からいくつかの市について比較・考察をしてみることにしました。

○○駅乗車客数○○市駅乗車客数備考
和歌山(JR)19,179('12)和歌山市(JR)3,088('11)★
(和歌山電鉄)5,016('11)★(南海)17,569('13)★
16,924('12)堺市11,851('12)市内で乗客数最多の駅は「堺東」駅(29,202人('12))
<[82931]の数値は乗降客数だったため、訂正>
佐野(JR)3,542('13)佐野市764('12)★
(東武)1,495('11)
足利3,471('13)足利市6,810('12)★
川越(JR)37,754('13)川越市34,702('10)★本川越駅(西武):47,138('11)★
(東武)60,739('11)
行田6,962('13)行田市898('13)
刈谷(JR)29,915('12)刈谷市4,895('07)★
(名鉄)22,635('12)★
鈴鹿220('10)鈴鹿市1,799('12)市内で乗客数最多の駅は「白子」駅(7,510人('12))
守口8,019('13)守口市22,106('11)
高槻63,289('13)高槻市33,961('12)
茨木45,194('13)茨木市34,936('12)
倉敷18,478('12)倉敷市2,089('09)
松山7,373('13)松山市27,175('10)[82932] ペーロケ さん
摂津2,252('12)摂津市4,636('12)市内で乗客数最多の駅は「千里丘」駅(18,410人('12))

「○○」駅と「○○市」駅が並存している市の中には、駅名の変遷その他に複雑な経緯があるものがいくつかあります。[82961]で書き込んでいた松山市は、その代表例ですが、その松山市と同様、「お上の威光」で半ば強引に駅名を変えさせられた私鉄の駅に、「行田市」駅があります。「行田市」駅は、大正10年(1921)に「北武鉄道」の「行田」駅として、当時の「忍町」内に開業。駅名が「行田」になったのは、当時足袋の産地として知られていた「行田」の名を採用したのでしょうか([5052] でるでる さん)。「北武鉄道」はその翌年に秩父鉄道に合併し、現在に至っています。一方、国鉄高崎線は、合併で広くなった市域の、まさに「端っこを掠めて通る」形になったことから、この部分に駅を設置しようという地元の要望を受けて、昭和41年に新駅が開業したのですが、この駅がそれまでの秩父鉄道の駅名を「強奪」して「行田」駅を名乗り、それまでの「行田」駅はその1ヶ月前に現在の「行田市」駅となったのです([27175] むじながいり さん)。現在の両駅の利用状況を比較して見ると、市域の端っこにあって市街の中心から遠い「行田」駅のほうが、「忍城跡」や市街地の中心に近い「行田市」駅の8倍近い利用者数があり、これは私にもやや予想外でした。私は、その行田市を一昨年の夏に訪れたのですが([84083])、行田市の駅前は意外なほど閑散としており、駅前には土産物店もなく商店街にも思ったほど活気が見られず、市内を走るバスの本数も少なく稲荷山古墳の資料館まで猛暑の中を歩かされるなど、隣の熊谷駅から1両だけのディーゼル車が走っていたあの超ローカル線「東武熊谷線」([84083])に沿ったルートを通っている妻沼方面へのバスが予想以上に繁盛していたのと比べると、その落差に驚いたものでした。「行田」駅と「行田市」駅の大差は、通勤通学客の利用が多い幹線と、ローカル私鉄との差もやはり大きいのでしょうが、「行田市の玄関としてふさわしい駅(代表駅・中心駅)はどちらがふさわしいか?」と言った場合、利用者数で圧倒的に大差をつけているとはいえ、文字通り半島のように突き出した市域の端っこにあって、駅前には電器メーカーの大工場が広い敷地を構え、どちらにも少し歩けばそれぞれ熊谷市と鴻巣市の市域に入り、その両市の住民の利用もかなりの数に上ると見られる「行田」駅を、果たして「行田市の代表駅」としてよいのか、という疑問が沸いてきそうな気がしますが、かといって中心市街に近い「行田市」駅にしても、現状を見ると「代表駅」とするにはいささか心もとないように思えます。

同じ埼玉県の、最古参の市である川越市の場合は、かなり複雑な経緯をたどっています。(川越町→)川越市の中心部で最も古く開業したのは、現在の西武新宿線の「本川越」駅で、明治28年(1895)に「川越鉄道」の「川越」駅として誕生しています。その次に古いのが、大宮との間を結んでいた「川越電気鉄道」という名の路面電車の終点として、明治39年(1906)に開業した「川越久保町」(この辺り…wikiより)という駅です。この「川越電鉄」は、後に「(旧)西武鉄道」の路線となって「西武大宮線」と呼ばれていましたが、昭和15年(1940)の国鉄川越線の開業でまともに影響を受け、翌年に廃線となっています([61836] hmt さん)。一方、東武東上線の「川越市」駅が、「東上鉄道」の「川越町」駅として開業したのが大正3年(1914)の5月。そして、意外にも最も遅く開業したのが、現在の「川越」駅。同じ路線の「川越町」駅に遅れること1年弱、翌4年の4月に「川越西町」駅として開業しています。国鉄川越線の開業はさらに遅く、既に戦時体制に入ってきていた昭和15年。東北線と東海道線を、都心を通らずに迂回する路線として急遽建設が決まったとされ、沿線に航空士官学校(現在の自衛隊入間基地)ができたこともあって、軍事路線として重要な意味があったとされているようです。現在の「川越駅」は、その川越線が東上線と交わる位置にあった「川越西町」駅に同居する形で開業し、東上線の駅名も同時に「川越」と改称、それまであった西武新宿線の「”元祖”川越」駅は、その駅名を取り上げられ、現在の駅名「本川越」に改称させられています。したがって、「市」駅のほうではありませんが、川越の場合も、松山や行田と同様、「お上の権勢」によって「それまでの私鉄の駅名を国鉄が強奪した」と言えるのでしょう([41513] hmt さん)。

西武大宮線の廃線跡歩き(平成14年)
旧川越久保町駅の廃屋(昭和42年。その後ほどなくして取り壊されたようです)
昭和31年の川越駅・川越線etc

埼京線の開通と同時に、ようやく全線電化された川越線は、このときに事実上川越駅を境に運転系統が東西に分断され、東側の大宮~川越間は埼京線、さらには現在では「りんかい線」とも直通運行され、西武新宿線、東武東上線に続く、「大江戸」と「小江戸」を結ぶ「第三のルート」が出来上がりました。この埼京線の直通運転も加わって、川越駅の利便性はさらに高まり、現在では川越駅が、乗り換え客数を考慮に入れても、利用者数で他の2駅を圧倒し、名実ともに川越市の中心駅(代表駅)の地位を確立したと言えそうです。これに対し、西側の川越~高麗川間は、八高線の南側との直通運転に変わり、現在に至っています。士官学校の最寄り駅であり、皇族方のために貴賓室が設けられていた武蔵高萩駅の駅舎も、改築により惜しくも取り壊されてしまいました([70706] スナフキん さん)。川越・川越市・本川越の3駅は、徒歩でもそれぞれせいぜい十数分という距離にあり、以前から駅の統合の話が浮かんでは消える、というようですが、おそらく商店街の反対なども根強く、実現の可能性は低そうです。
川越には、私もこれまで何回か訪れていますが([81983])、川越の象徴とも言える「土蔵の町並み」を初め、中心市街や川越城跡・喜多院などにもいずれもその「元祖・川越駅」である西武本川越駅のほうがずっと近く、現在の「川越」駅はかつて「場末」であったことが読み取れるようです。ところで、現・川越駅がかつて名乗っていた「川越西町」という駅名。この駅は「川越市」「本川越」の両駅のいずれから見ても経度ではわずかに東にあり(地図)、「品川駅の南にある北品川駅」に似た状況になっていました。現在、川越駅の近くに「西町」という町名はなく、その後の住居表示などによる町名の整理統合により消滅したと思われます。その「川越西町」の駅名の消滅と同時に、国鉄川越線に「西川越」という駅が開業して、現在も同じ駅名で営業しています。
なお蛇足ですが、伊勢電鉄(現在の近鉄名古屋線の前身→記事集)にも、かつて「川越」という駅がありました。当時の三重郡川越村(現・川越町)内で、昭和4年の四日市~桑名間の延長開通と同時に開業しましたが、戦時中に隣の「富洲原」駅との統合により廃駅、現在はその「富洲原」駅が移転・改築して「川越富洲原」駅になっています。駅の開業時には既に西武線に「川越」駅がありましたが、私鉄同士でお互いに遠方であり、混乱の恐れも少ないため問題にされなかったのでしょう。

守口市の場合も複雑です。京阪「守口市」駅は、明治43年(1910)の路線開業と同時に「守口」駅として開業し、市制(昭和21年)から25年後に現在の「守口市」駅に改称し、現在に至っています。一方、大阪市営地下鉄谷町線の「守口」駅は、路線の延伸によって昭和52年(1977)に開業した駅ですが、実はかつて大阪市電に「守口」という駅(停留所)がありました。昭和6年(1931)に都島方面から延長開業して市外に「越境」し、当初は「守口町」と名乗り、戦時中に「町」を取って「守口」と改称していますが、京阪の「守口市」駅もまだ「守口」駅で、場所はすぐ近くですが、それぞれ別の場所に同名の「守口」駅があった形になっていて、これは今でも関西ではよくあるケースになっていたのでした。「守口」駅があった市電の路線は、昭和44年3月末限りで廃線となったのですが、これは市電で最後まで残っていた路線の一つでした。その2年後に京阪の「守口」駅が「守口市」と改称し、「守口」という駅名が消えていたのですが、さらにその6年後になって今度は地下鉄の駅として駅名が復活したのでした。現在、駅の利用者数は、「守口市」駅が「守口」駅の3倍近くに達しており、それぞれの路線の現状、経緯やその性格から見ても、「守口市」駅が市の玄関としてふさわしい(代表駅、中心駅)ことには異論はないと思われます。

鈴鹿市の場合も、「鈴鹿」の駅名は、「初代」は現在の関西本線「河曲」駅が名乗っており、現在の「伊勢鉄道」の鈴鹿駅は、駅名も社名もともに「二代目」ですが、どちらも利用客数は少なく「市の玄関」としての役目を果たしておらず、市役所もある神戸地区にある近鉄「鈴鹿市」駅が一応「市の代表駅」と言うことになっているようですが、関西線のルートから外れ、「初代・伊勢鉄道」→伊勢電鉄でも支線の駅に甘んじることになった([86355])こともあり、現在では鈴鹿サーキットの最寄り駅として特急も多数停車する、近鉄名古屋線の本線上にある「白子」駅が市内で利用者の多い駅となっています。
足利市は、JR「足利」駅のほうが、足利学校や鑁阿寺などがある市街の中心に近いのですが、渡良瀬川の対岸にある東武伊勢崎線の「足利市」駅が、東武の特急で浅草から一本で行けるので、利用者数では互角になっています。ただ、「市の代表駅」としては、やはり市街に近い「足利」駅のほうが適切でしょうか。松山市については、[82963] のペーロケ さんの認識がまさにその通りでしょう。和歌山駅・和歌山市駅と駅名・路線の変遷に関しては、[75010]で書き込み、その記事で過去の記事にもレスしているので、ここでは割愛することとします。

…ということで、「○○」駅と「○○市」駅の両方がある14市において、「どちらが市の代表駅(中心駅)」としてふさわしいか、と言うことを私なりに判断すると、次のようになると思われます。

「○○」駅和歌山、足利、佐野、川越、刈谷、高槻、茨木、倉敷
「○○市」駅守口、松山
どちらでもない堺(堺東駅)、鈴鹿(白子駅)、摂津(千里丘駅)
行田市については、文中に書いた理由により、判断が難しかったのでとりあえず保留としました。

こうして見ると、「○○」駅のほうが中心駅として優位に立っている駅のほうが多いというのは、やはり「○○市」駅のほうが後発である(国鉄の駅と区別するために「○○町」と名づけた駅が、市制施行により「○○市」駅に改称するなど)ことが多く、国鉄の駅のほうが(開業当時は市街の外れであっても)幹線にあることなどで既に「市の玄関」としての地位を確保していた市が多かったことからでしょうか。

かつて「○○」駅と「○○市」駅が共にあった市には、「美濃市」もありました([27173] 実那川蒼 さん])。
1999年に廃止された、名鉄美濃町線の終点は「美濃駅」でした。それに隣接する長良川鉄道(旧・国鉄越美南線)の駅は「美濃市駅」ですが、美濃市の市制施行前はそれぞれ「新美濃町駅」と「美濃町駅」でした。なぜか、名鉄美濃町線の線名は美濃市が市制施行し、一部廃止になって美濃市に行かなくなってもそのまま残されています。
その美濃町線も、当時まだ残っていた区間も含めて全て廃線となった今は、「美濃市」駅が名実共に市の代表駅となったということでしょうか。

♯以上、ここまで長々と書きましたが、とりあえず今回のシリーズはこれで締めくくりとします。
何かありましたら、文章の訂正・追加、あるいは新たに記事を書き込むことにします。
[87248] 2015年 2月 1日(日)23:22:57伊豆之国 さん
City Station~第40回十番勝負・問六について(vol.2)
今日は、前回[87207]の書き込みで約束した続編、まず「○○市駅への改称時期」と「改称前の旧駅名との関係」について書き込むことにします。
前回のリストを見ると、開業当初から「○○市」という駅は3駅だけ(ほかに開業時に「仮の駅」のような形で短期間存在した「岡山市」駅と、やはり開業当初の短い時期だけ現駅名と同じ駅名を名乗っていた「堺市」を加えると5駅)で、市名誕生と同時かそれ以降に改称した駅がほとんどです。そしてその中でも「市名誕生日」と同日に駅名を「○○市」に変えた、というのは意外に少なく、「市名誕生日」より後れて駅名を改称したケースが圧倒的に多くなっています。特に国鉄・JRには皆無(長良川鉄道に転換された越美南線の美濃市駅を含む)で、「即日改称」組は全て私鉄の駅です。
その「○○市」に改称した現存37駅について、それ以前の駅名がどのような名称だったかを見てみると、次のようになります。

タイプ旧駅名総数市名
A)「○○」5行田、交野、寝屋川、守口、松山
B)「○○町」10伊那、佐野、足利、野田、川越、刈谷、八幡、高槻、茨木、美濃
C)その他で現市名(またはその一部)を含む名称6土岐、大田、枚方、門真、倉敷、大阪狭山
D)全く違う名称16出雲(※)、伊予、伊勢、熊野、山梨、長門、日向、堺、西脇、和光、入間、都留、豊田、鈴鹿、狭山、東大和

この表の中で(※)印を付した、「出雲今市」から改称した「出雲市」は、形式的には「C」ですが、実質的には「D」タイプと思われるのでこちらに計上することとしました。「松山市」([82932][82963] ペーロケ さん,[82961])と「行田市」は、いずれもずっと後れて開業した国鉄が、それまであった私鉄の「○○」駅の名を「強奪」したため、やむなく「○○市」駅と改称されたケースです(この2市については、後で詳述します)。また、「○○」駅から「○○市」駅に改称した駅は、その「特殊事情」がある「松山市」と「行田市」以外は全て京阪電鉄にあり、ある意味で「京阪独特のポリシー」があるのでしょうか。
また、「市名誕生日」から「○○市」駅への改称までの「時間差」を調べると、次のようになりました(前記の「特殊事情」2市は除外)。

タイプ駅名改称までの日数総数市名
A)即日7佐野、野田、川越、和光、八幡、高槻、茨木
B)1年以内5伊那、入間、豊田、寝屋川、美濃
C)1年超~3年以内4伊予、刈谷、枚方、大阪狭山
D)3年超~10年以内7伊勢、熊野、山梨、長門、足利、交野、東大和
E)10年超~12出雲、日向、堺、土岐、大田、西脇、都留、鈴鹿、門真、守口、倉敷、狭山

こうして見ると、市名誕生日から10年以上を経過してようやく「○○市」駅になった、という駅が意外に多く、その中には市名と直接関係ない従前の駅名から市名に合わせて「○○市」駅に改称したものが6例(出雲市を含む)もあり、やはり「それまでなじんできた駅名を変える、ということには抵抗も多い」ということも読み取れそうです。「○○町」から「○○市」になっても駅名をすぐに「○○市」に変えず、しばらくの間「○○町」駅のままだった、というのも4市ありました。一方、「野村」から駅名を変えた「西脇市」駅は、同日に「西脇」駅があった鍛冶屋線が廃線となって、新たに市の玄関となった駅を市名に合わせて改称したということでしょうか(この辺の事情は、ご当地の近所の方が詳しいかもしれませんが…)。

♯前回書き忘れましたが、「消滅した○○市駅」には、名古屋市との合併で消滅した「先代・守山市」にあった、名鉄瀬戸線の「守山市」という駅もありました。昭和21年(1946)にそれまでの「二十軒家」駅から「守山町」駅となり、29年6月1日の市制の翌年2月に「守山市」駅となって、38年(1963)年2月の名古屋市への編入後もしばらく「守山市」の駅名はそのままでしたが、市名消滅から3年余りも経った41年3月になって現在の「守山自衛隊前」に改称されています。現駅名の由来である守山駐屯地は、戦前の陸軍歩兵33連隊がその前身に当たります。守山区内には、JR中央本線の「新守山」駅(名古屋市編入の翌年、昭和39年4月に開業)、「鉄道とは認められない」と思われる名古屋ガイドウェイバス([80185],[85670],[87169])には「守山」という停留所?(平成13(2001)年開業)もあります。なお、滋賀県の「二代目」守山市にあるJR東海道本線の「守山」駅は、明治45(1912)年の開業で、当初から現在まで駅名は変わっていません。

…まだまだ長くなりそうなので、その続きは次回に書き込むことにしました。
[87207] 2015年 1月 25日(日)20:09:25伊豆之国 さん
City Station~第40回十番勝負・問六について(vol.1)
今回の十番勝負では、もう一つ「駅名問題」がありました。問六、市名と同じ「○○市」駅がある市、という共通項です。この共通項に関連して、これまでも私がしばしば引用している「時刻表名探偵」(石野哲氏著・昭和54年(1979)3月10日初刊)に、その「市のつく駅名」というページがありましたので、今回はそれと照らし合わせながら書き進めて行こうと思います。
現在、全国にある、市名と同じ名の「○○市」という駅がある市は、JRとそれ以外にある駅とを合わせると、ちょうど40市。これに対し、36年前に出版された「名探偵」にあるリストに載っているのは、国鉄に13駅(市)、私鉄に26駅(正式には南海電鉄の所属であるため([75010])重複掲載されている和歌山市駅と、市名の一部が駅名になっている高田市駅(大和高田市)を含んでいるため、実際にはこの2市を除いた24市)。合わせて37市ということになっていました。この「名探偵」に載っているそれぞれのリストを基に、その後の駅名・市名の消長による変動と合わせて、下記の表にまとめてみました。なお、「名探偵」には、国鉄の駅のみ「市制」と「駅名改称」の年月日が書かれていますが、この「市制年月日」は「市の誕生日」になっていて「市名誕生日」にはなっていない(伊勢市は「市の誕生日」である「旧・宇治山田市の市制期日」になっている)ため、今回の表ではJR以外の分も合わせて「市名誕生日」を載せることとします。また、この表で「駅名誕生日」とは、元の駅名から「○○市」駅に改称した場合はその日、開業当初から「○○市」を名乗っていた駅(この場合は「旧駅名」が空欄)はその開業期日を示します。

【JRの「○○市」駅】
番号駅名=市名路線名駅名誕生日旧駅名市名誕生日備考
1和歌山市紀勢本線1903.3.211889.4.1「戸籍上」は南海電鉄所属
2伊那市飯田線1954.11.10伊那町1954.4.1
3出雲市山陰本線1957.4.1出雲今市1941.11.3
4伊予市予讃線1957.4.1南郡中1955.1.1
5伊勢市参宮線1959.7.15山田1955.1.1市の誕生日は1906.9.1(宇治山田市)
6熊野市紀勢本線1959.7.15紀伊木本1954.11.3
7山梨市中央本線1962.1.15日下部1954.7.1
8長門市山陰本線1962.11.1正明市(しょうみょういち)1954.3.31
9日向市日豊本線1963.5.25富高1951.4.1
10堺市阪和線1965.3.1金岡1889.4.1阪和電鉄として開業時(1932.2.2)に「堺市」を名乗っていたことがある(wikiより)
11土岐市中央本線1965.7.1土岐津1955.2.1
12大田市山陰本線1971.2.1石見大田1954.1.1
13西脇市加古川線1990.4.1野村1952.4.1鍛冶屋線廃止による「西脇」駅消滅と同日に改称

【JR以外の「○○市」駅】
番号駅名=市名路線名駅名誕生日旧駅名市名誕生日備考
1佐野市東武佐野線1943.4.1佐野町1943.4.1
2足利市東武伊勢崎線1924.8.25足利町1921.1.1
3野田市東武野田線1950.5.3野田町1950.5.3
4川越市東武東上線1922.12.1川越町1922.12.1
5和光市東武東上線1970.10.31大和町1970.10.31
6行田市秩父鉄道1966.6.1行田1949.5.3高崎線「行田」駅開業に伴いその1ヶ月前に改称
7入間市西武池袋線1967.4.1豊岡町1966.11.1
8都留市富士急1965.3.1谷村横町1954.4.29
9豊田市名鉄三河線1959.10.1挙母1959.1.1市の誕生日は1951.3.1(挙母市)
10刈谷市名鉄三河線1952.3.1刈谷町1950.4.1
11鈴鹿市近鉄鈴鹿線1965.7.1伊勢神戸(かんべ)1942.12.1
12八幡市京阪本線1977.11.1八幡町1977.11.1
13枚方市京阪本線1949.10.1枚方東口1947.8.1現「枚方公園」駅が旧「枚方」駅(同日改称)
14交野市京阪交野線1977.11.1交野1971.11.3
15寝屋川市京阪本線1951.8.20寝屋川1951.4.1
16門真市京阪本線1975.3.23新門真1963.8.1
17守口市京阪本線1971.6.20守口1946.11.1
18高槻市阪急京都線1943.1.1高槻町1943.1.1
19茨木市阪急京都線1948.1.1茨木町1948.1.1
20倉敷市水島臨海鉄道1970.-.-社倉敷1928.4.1
21松山市伊予鉄道1927.3.1松山1899.12.15[82932][82963] ペーロケ さん,[82961]
22狭山市西武新宿線1979.3.25入間川1954.7.1
23東大和市西武拝島線1979.3.25青梅橋1970.10.1
24美濃市長良川鉄道1954.11.10美濃町1954.4.11986.12.11に旧国鉄より長良川鉄道に転換
25瀬戸市愛知環状鉄道1988.1.311929.10.1
26大阪狭山市南海高野線1990.4.1狭山遊園前1987.10.1
27摂津市阪急京都線2010.3.141966.11.1

【消滅した(該当しなくなった)○○市駅】
番号駅名=市名路線名該当しなくなった日理由備考
1十和田市十和田観光電鉄2012.4.1路線廃止[79425][79485] 山野 さん
2上野市伊賀鉄道2004.11.1新設合併で伊賀市に市名消滅後も駅名は変更なし。2007.9.30以前は近鉄伊賀線
3平田市一畑電車2005.3.22出雲市との合併で市名消滅同日に元の駅名「雲州平田」(1970.9.30まで名乗っていた)に戻る。旧平田市の「市の誕生日&市名誕生日」は1955.1.1

…「平成の大合併」時期以降に消滅あるいは該当しなくなった「○○市」駅は、上記の3駅ですが、「名探偵」には、過去に存在した「○○市駅」の「元祖」として、現在の津山線の前身「中国鉄道」が1898年(明治31年)12月21日に開業した「岡山市駅」のことが書かれています。この「岡山市」駅は、中国鉄道が岡山から津山(現在の津山口駅)まで開業した際、山陽線(当時は山陽鉄道)岡山駅への乗り入れ工事が間に合わず、「仮の駅」として岡山駅の西方約500mの位置に設けられた駅で、岡山駅への乗り入れが完成した6年後の1904年11月15日に廃止された、とあります。また、「国鉄編」の欄外記事として、天理駅(1965.9.1現駅名に改称)が一時期「天理市」駅を名乗った(1963.5.25に「丹波市(たんばいち)」より改称)ことが書かれています。この「天理駅」は、現在のJR天理駅が「奈良鉄道」の「丹波市駅」として開業(1898.5.11)の17年後、現在の近鉄天理線の前身にあたる「天理軽便鉄道」が1915年(大正4年)2月7日の開業当初から「天理」駅を名乗っていて、1965年の国鉄駅との統合により、国鉄の「天理市」駅も近鉄にあわせて「天理」駅に統一されています。余談になりますが、「天理軽便」は現在の近鉄奈良線などの前身「大阪電気軌道」への合併後に東側の平端-天理間が1435mmゲージに拡幅・電化され、橿原線との直通も行われるようになって現在に至っていますが、「軽便」・非電化のまま取り残された西側の新法隆寺-平端間は、戦時中に運休となり、そのまま廃線となっています(こちら)。
このほか、伯陽電鉄(→日の丸自動車法勝寺線)に「米子市」駅(1967.5.15廃止)がありました。

♯「○○市駅への改称時期」「○○駅と○○市駅の関係」等々、まだまだ書きたいことがいろいろとありますが、長くなりましたので次回に書き込むことにします。
この記事を作成するに当たっては、デスクトップ鉄 さんのこちらのサイトも参照させていただきました。それと重複する内容も多いとは思いますが、デスクトップ鉄 さんには、ここに改めて感謝を申し上げます。
[87169] 2015年 1月 18日(日)22:02:23【1】伊豆之国 さん
Gold Station~第40回十番勝負・問八について
今回の十番勝負「問八」の共通項は、「金」の字の付く駅がある、というものでした。そこで、今日はこの「金の付く駅」について調べてみることにしました。
こちらによると、全国の鉄道駅で、「金」の字の付く駅としてヒットしたのは76駅。このリストを見ると、「金沢八景」がこの駅に集まる3路線がなぜか別々に計上されていること、また「鉄道」とは認められないと思われる「名古屋ガイドウェイバス」にある「金屋」駅(所在地は名古屋市、市内に「普通の鉄道」で該当する駅が複数あるため想定解には影響なし)を除外すると、73駅となります。この中には、「市」でない自治体にある駅、同一市内に複数ある市(金沢市内に5駅あるなど)があるので、この問に該当する市の数は、41市(※)ということになります。これらの市と、その市内にある「金」の付く駅のリストを下記の表にまとめてみました。この配列は、便宜上、お題の市、回答が出た市(回答順)、未回答市(都道府県配列順)の順としています。(落ちがあったらご教示を)

番号市名駅名(路線名)駅数累計
1二戸金田一温泉(いわて銀河鉄道)1
2小金井武蔵小金井、東小金井(中央本線)、新小金井(西武多摩川線)4
3名古屋金山(中央本線・名鉄本線・名古屋市地下鉄名城線)、金城ふ頭(あおなみ線)、大森・金城学院前(名鉄瀬戸線)、黄金(近鉄名古屋線)8
4新金岡(大阪市地下鉄御堂筋線)9
5浅口金光(山陽本線)10
6五所川原金木(津軽鉄道)11
7島田金谷(東海道本線)、新金谷(大井川鉄道)13
8金沢金沢、東金沢、西金沢(北陸本線)、北鉄金沢(北陸鉄道浅野川線)、新西金沢(北陸鉄道石川線)18
9伊達(北海道)黄金(室蘭本線)19
10にかほ金浦(羽越本線)20
11大阪狭山金剛(南海高野線)21
12下呂飛騨金山(高山本線)22
13善通寺金蔵寺(土讃線)23
14福岡金山(福岡市地下鉄七隈線)24
15東金東金(東金線)25
16鳴門金比羅前(鳴門線)26
17伊万里金石原(筑肥線)、金武(松浦鉄道)28
18久留米金島(西鉄甘木線)29
19江津千金(三江線)30
20小平花小金井(西武新宿線)31
21横浜黄金町、金沢文庫、金沢八景(京急本線)34
22下野小金井(東北本線)35
23橿原金橋(桜井線)36
24浜松金指(天竜浜名湖鉄道)37
25八戸金浜(八戸線)38
26富津浜金谷(内房線)39
27飯田金野(飯田線)40
28甲府金手(身延線)41
29入間金子(八高線)42
30渋川金島(吾妻線)43
31北見金華(石北本線)44
32那須烏山大金(烏山線)45
33新発田金塚(羽越本線)46
34むつ金谷沢(大湊線)47
35気仙沼小金沢(気仙沼線)※震災により運休(バス代行)48
36山形東金井(左沢線)49
37福島金谷川(東北本線)50
38ひたちなか金上(ひたちなか海浜鉄道)51
39栃木東武金崎(東武日光線)52
40松戸北小金(常磐線)、小金城趾(総武流山電鉄)54
41岡山金川(津山線)55

今回の共通項に該当する市は、以上41市、「市」にある「金」駅の数は合計 55となります。
現在、「金」の付く駅が最も多いのは、やはりというか、金沢駅を初め5駅がずらりそろっている金沢市。これに次ぐのは、「金のしゃちほこ」つながり?の名古屋市の4駅。横浜市と小金井市が3駅で続きます。
上記の表にあるうち、にかほ・下野・那須烏山・下呂・浅口の各市は「平成の大合併」で新たに誕生した市、北見・五所川原・気仙沼・栃木・新発田・島田・浜松・岡山・久留米の各市は、その「平成の大合併」によってそれまで市外だった「金」の付く駅が新市域に入り、「該当する市」に入ったものです。
※ 想定解に「栃木市」が抜けています。旧西方町にあった「東武金崎」駅が、平成23年の栃木市への編入合併により、市内に入っています。(→[87166] スカンデルベクの鷲 さんのご指摘)
一方、「大合併」の時期(平成13年=2001年)以降の路線の廃止によって「金」の付く駅が消え、「該当しなくなった」市には、平成17年に名鉄の岐阜地区4路線の一斉廃止によって「金町(こがねまち)」「金宝町」「金園町四丁目」「金園町九丁目」と一挙に「金」4駅が消滅して「無冠」になった?岐阜市のほか、これらと同時に「白金」駅が消えた関市、名鉄三河線末端部の廃止(平成16年)で「西中金」駅が消えた豊田市、長野電鉄屋代線の廃止(平成24年…[77584]Issie さん)により「金井山」駅が消えた長野市があります。
また、震災により復旧のめどが立たず長期運休中(バス代行)となっている気仙沼線の件ですが、このような路線・駅の扱いについては、先の「第3回クイ図五番勝負」の「問四」でも物議を醸しており([86686] スカンデルベクの鷲 さん、[86689] N さん)、微妙なことになってくると思われますので、これに関しては後日私なりの意見を書き込む、ということもあるかもしれません。

ついでに、「市」以外で「金」の付く駅がある自治体を下記に挙げておきます。
2特別区・11町・1村が該当し、駅数は計18駅あります。

区・町村名駅名(路線名)駅数累計
東京都港区白金高輪、白金台(東京メトロ南北線・都営三田線)57
東京都葛飾区金町(常磐線)、京成金町(京成金町線)59
北海道南富良野町金山、下金山(根室本線)61
北海道当別町石狩金沢(札沼線)62
青森県深浦町北金ヶ沢(五能線)63
岩手県金ヶ崎町金ヶ崎(東北本線)64
秋田県三種町北金岡(奥羽本線)65
山形県中山町羽前金沢(左沢線)66
茨城県大子町西金(水郡線)67
神奈川県大井町相模金子(御殿場線)68
新潟県関川村越後金丸(米坂線)69
石川県中能登町金丸(七尾線)70
福岡県香春町勾金(平成筑豊鉄道田川線)71
福岡県福智町金田、上金田(平成筑豊鉄道伊田線)73

今回の十番勝負では、もう一つ「駅名問題」がありました。問六、「その市内に『○○市』駅がある市」という共通項でした。この「問六」についての検証も、次回に書いてみようと思っています。

【1】駅名誤記訂正、気仙沼線の扱いに関して追記
[87064] 2015年 1月 10日(土)15:07:49伊豆之国 さん
十番勝負
問五:須賀川市
[87007] 2015年 1月 6日(火)22:32:31伊豆之国 さん
十番勝負
問七:富士見市
[86988] 2015年 1月 5日(月)23:31:30伊豆之国 さん
十番勝負
問二:長野市
問三:村上市
[86943] 2015年 1月 4日(日)23:25:38伊豆之国 さん
十番勝負
問一:町田市
問六:伊勢市
問八:にかほ市
[86896] 2015年 1月 4日(日)15:50:24伊豆之国 さん
十番勝負
問四:下関市
問九:松阪市
問十:津島市
[86858] 2015年 1月 3日(土)11:40:33伊豆之国 さん
区境を越える町名(From横濱)
十番勝負のスタートが4日と遅いせいなのか、新年早々なのに書き込みペースが全然上がってこないですねぇ…。
昨日に続いて、「政令指定都市の区境越え町名」でまだ出ていないと思われるものを。駅伝のコースを地図でたどっているうちに見つけた、横浜市から。

鶴見区東寺尾(○丁目・~東台・中台・北台)・北寺尾/神奈川区西寺尾(→[61173] スピカ さん)
…落書き帳の記事では、2ヶ月半ほど前にすぐ近くまで来ていたのですが(こちら)…。
神奈川区菅田町/保土ヶ谷区上菅田町(→同上)

♯昨日に続いて「駅伝ランナーの苗字」ネタ。順天堂大に「栃木県栃木市出身の栃木選手」([72007])が出ていました…。
[86857] 2015年 1月 2日(金)16:20:36伊豆之国 さん
区境を越える町名(From浪速)
>オーナー グリグリ さんへ
「鉄」ネタ関係のブログを見ていているうちにふと気づいた、未登録と思われる大阪市の「区境越え町名」。

阿倍野区帝塚山/住吉区帝塚山東・帝塚山中・帝塚山西
住吉区長居・長居東・長居西/東住吉区長居公園

「阿倍野区帝塚山」は一丁目しかありません。
阿倍野区と東住吉区は、共に「昭和18年に住吉区から分区」とあるので、同一地域の分断と見てよいと思われます。

♯今日の箱根駅伝をTVで見ていたら、グリグリ さんと同郷、「石川県野々市市出身」と紹介された選手が出ていました。
東洋大で「山登り」の5区を走っていた、五郎谷 俊 選手です。(箱根駅伝公式サイトには出身地の記入なし)
[86856] 2015年 1月 1日(木)12:21:17伊豆之国 さん
メリーさんの羊
新年明けまして、…と言いたいところですが、母の喪がまだ明けていない([86749])ので失礼させていただきますが、ともかく今年もよろしくお願いいたします。
さて、今年は未年。と言うことで、干支にちなんで「羊」「未」のつく地名にまつわるお話からはじめることとします。

「羊」も「未」も、共にこの字がつく地名は非常に少なく、稀少価値と言ってもよいくらいです。日本には、元々野生の羊がいなかったとされ、家畜としての羊は古くから入ってきたかもしれませんが、本格的に飼育されるようになったのは明治以降になってからと見られます。江戸時代以前には羊を身近に見ることができなかったから「羊」地名が少ない、と言うことになるのでしょうか。
ところで、「羊」のつく地名で最も有名なのは、「蝦夷富士」とも呼ばれる北海道の名峰「羊蹄山」と、同じく北海道は札幌市豊平区の、クラーク博士にもゆかりの「羊ヶ丘」ではないでしょうか。
「羊蹄山」は、古くは「後方羊蹄山」と書いて「しりべしやま」と呼ばれ、その由来は遠く「日本書紀」の「蝦夷『征伐』」の記事にも遡るといわれますが、真偽は定かではないようです。「しりべし」の読みは、「しりへ」に「後方」を当て、「羊蹄」が「し」で、これは「ギシギシ」という植物の古い呼び名で、その漢名を当てたようです(谷有二氏著「富士山はなぜフジサンか」([84027])より)。「後志」の地名も、この「しりべし山」と関係すると思われます。後になって、「後方」が方角を表しているものと誤解され、この2文字が外されて「羊蹄山」と書かれ、音読みされるようになったのが定着したようにも思われますが、本当はどうなのでしょうか。
埼玉県秩父市には「羊山公園」があり、春になると一面の芝桜で埋め尽くされる観光名所になっています(秩父市HPより)。この「羊山」の由来にも関係ありそうなものとして、現在の群馬県高崎市にある「多胡碑」と、この碑文に見える、人名と思われる「羊」という人物にまつわる伝承について、梅原猛氏の「塔」という著書(集英社・昭和51年発行)に詳しく書かれています。この「羊」という人物は、奈良時代の初め、和銅4年(711)に置かれた上野国多胡郡を賜って支配した豪族とされ、渡来人の一族ではないかと言われているようです。「羊」という人物は、秩父地方にも深いゆかりがあり、「羊太夫」という名で呼ばれて多くの伝承が残り、秩父市黒谷にある「和同開珎」鋳造の遺跡にも、「羊」が深くかかわっていたという話が伝わっているようです。秩父市の「羊山」も、この「羊太夫」伝説とつながっているのでしょうか。「羊」という人名は、昭和58年に東京都国立市の遺跡からの出土品に「武蔵国多磨 羊」と文字が書かれていたものがあり(国立市HPより)、「羊」と名乗る複数の人物が関東地方各地にいたのかもしれません。
熊本県天草下島には、「羊角湾」があります。

「未」のつく地名として、島根県安来市伯太町に「未明」と書いて「ほのか」と読む風雅な地名があります。まだ夜が明け切れていない空の、ほのかな明かりを表したものでしょうか。広島県庄原市東城町には「帝釈未渡(みど)」と言う地名があり、景勝地「帝釈峡」の一角を占めています。「地理院地図」では、このほかに小字クラスの地名や、河川名などでいくつかヒットするようです。「つくばみらい市」や横浜市「みなとみらい」の「みらい」は「未来」の意味でしょうが、漢字が当てられていません。

最後に脱線して、「星座」の話を。星占いでもお馴染みの「牡羊座」。春分の日から1ヶ月間が当てられていますが、長い間の地軸の「首振り運動」により、現在では実際の春分点は隣の「魚座」に入っているようです。「牡羊座」は、秋から初冬にかけて南の空高く見えますが、明るい星が少ないため、都会の空では見つけにくいでしょう。
[86850] 2014年 12月 31日(水)15:27:21伊豆之国 さん
今年末の各種経県値
昨年([84609])と同じく、今年の経県値と、今年末時点での「認市度」(市の経県値)の変化を示しておきます。
今年の経県値は、32点となりました(こちら)。
認市度(市の経県値)の変化は次の通り、いずれも8月の奈良~伊勢遠征[86317]によるものでした。

 △→○ 松阪
 ▲→● 草津
 ▲→△ 大垣

新規市制の滝沢市は▲です([84609])。
この結果、今年末時点での認市度(全国790市+東京特別区(全体で1市として計上))とその増減は下記のようになりました。

 ◎:2(±0)、○:118(+1)、●:259(+1)、△:52(±0)、▲:267(-1)、×:93(±0)

生涯経県値は昨年8月([84083])、都道府県庁所在地は一昨年8月([81852])以降変化がなく、政令指定都市についても[75901]で書き込んでいたのより変化していません。「県庁所在地とのギャップ」も、[84083]で埼玉県が1点増えてからは変わっていません。「県内人口最小市」については、[76068]で書き込んだ時点より、水俣市が×から▲になったのですが([82368])、実はこの時点で埼玉県の人口最小市が幸手市から白岡市に交替していた([82398] k-ace さん)のを見落としていたため、幸手市(△)→白岡市(▲)となって、結局[76068]と差し引き0となっています。
宿泊経験がある市で、現在人口最小なのは、珠洲市([76068])、訪問した市では室戸市。町村ではそれぞれ風間浦村と白川村([61094])となっているようです。
なお、中核市(特例市も)については、[81852]で鹿児島市と宮崎市が○になったことにより、未踏はなくなっています。現時点で、未踏である市で人口が最大の市は、帯広市(168,170人)になっているようです。
[86833] 2014年 12月 27日(土)13:47:30伊豆之国 さん
業務連絡(若い市長・更新情報) & クイズの答え
[86800],[86807] オーナー グリグリ さん
若年で当選した首長の一覧を更新
ですが、最新情報を2件ほど、追加をお願いいたします。

・阿久根市長・西平良将氏…21日投開票の市長選挙で、復帰を目指した元市長を退け再選されています。(前回はリコール合戦で世間を大いに騒がせたこの市ですが、今回は打って変わって、県外ではほとんど話題に上らず…)→こちら
・元酒田市長・阿部寿一氏…2年前の総選挙で衆議院に初当選しましたが、14日の選挙で落選した模様です。→こちら

…誰も飯能がなかった[86798]のクイズ
A) 山梨県、佐賀県、沖縄県
B) 石川県、奈良県、宮崎県
ですが、
[86818] のアナグラムヒント
不通線カット(ふつうせんかっと)
の解は、「復活当選」(ふっかつとうせん)。答えは、14日の総選挙において、県内の小選挙区での「落選」候補が
A) → 県内の小選挙区全てで、比例で復活当選した候補が出た
B) → 県内の小選挙区での落選者が、誰も比例で復活当選しなかった
と言うことでした。[86798]
沖縄県は「いかにも無駄がない」
と書いたのは、沖縄県の全4選挙区で、「落選」者が全て比例で復活当選しており、皮肉なことを言えば「沖縄県で小選挙区に投票した人には、『無駄な一票』が無かった」と言うことになるのでしょうか?

♯今回は「選挙ネタ」記事ですが、以上の通り、客観的事実のみを記入しました。
[86818] 2014年 12月 21日(日)14:21:43伊豆之国 さん
Re:.○○の街
[86814] ぺとぺと さん
○○の街
半分以上は直感でわかりましたが…

■誤答になった
・徳島県の「野球のまち」…「大歩危」がある、つい先日豪雪の被害を受けた市だと思っていたが…。元カープ監督と同じ名の、このところご無沙汰されているメンバーの故郷だったとは全く意外だった。
・北海道の「スキーの町」…カタカナの町ではなくてお隣だった。
・長野県の「スケートのまち」…「○○○町」ならともかく…。元「日本一人口の多い村」、製糸のイメージばかりが…。

■全然わからなかった
・沖縄県の「バレーボールの町」…全然イメージが結びつかなかった。「ビーチバレー」ならまだわかりますが(笑)…。
・北海道の「スキーといちごのまち」…あの薬品の名CMで有名になった町だとは…。北海道と苺がどうにも結びつかない。
・岐阜県の「ゴルフの町」…これは皆目見当がつかず。

♯静岡県のサッカーのまち、「三者二択」で「二部落ち中」の市を外し、そのクラブの「代名詞」だった選手の故郷のほうを取ったのが結果OKだった…。

…クイズというと、[86798] で出した問題、誰も飯能がないようなので、第二ヒント。
 ▲アナグラム : 不通線カット(ふつうせんかっと)
[86798] 2014年 12月 16日(火)22:47:46伊豆之国 さん
京都市の区境
[86793] 倉田昆布 さん
[86795] デスクトップ鉄 さん
[86796] N さん
熊本市の区境
の話題で賑わっていますが、
小学校区を分断しないようにしたから

同じ町内の「○丁目△番」まで「区境またぎ」になっている例というと、以前にも何度か話題になった名古屋市の「ジグザグの区境界線」を思い起こしますが、町名こそ「区境またぎ」にはなっていないものの、恐ろしく凸凹した区境というと、京都市の四条通のすぐ北側の中京区と下京区の境界線があります。この地図を見るとわかるように、祇園祭の「山鉾」に関係する町名がずらり並び、いくつかの町の区域は四条通の両側にまたがって広がっています。小学校の通学区域もこの区境によって分けられているそうで、以前から「交通量の多い大通りの横断は児童にとって危険が多い」として、PTAから「せめて通学区域の境界線を四条通で区切ってほしい」との要望が出ていたものの、特に「山鉾」を出している町内から「昔から道を挟んだ両側で一つの町としてまとまった付き合いがあり、四条通で町が分断されるとコミュニティが破壊され、祇園祭の行事にも支障が出る」として反対する声が根強く、実施できないままになっている、ということを以前に見たことがあります。

さて、クイズ。次に挙げる各県の共通項は何でしょうか?

A) 山梨県、佐賀県、沖縄県
B) 石川県、奈良県、宮崎県
▲ヒント:沖縄県は「いかにも無駄がない」…

♯昨日、病院での検査を予約していたので、休暇を取り、終わった後に「帰郷」してイベント見物してきたのですが、「○○整骨院」という看板を見て、そこにはこのところ落書き帳を賑わせていた「ある地名(?)」が…
[86771] 2014年 12月 8日(月)20:29:02伊豆之国 さん
桜トンネルさんのクイズ & 町田市
桜トンネル さんのクイズ[86753]ですが、

07:大阪府大阪市

でいかがでしょうか?

♯実は地元「町田市」に大いにつながりがあるのですが…
[86767] 2014年 12月 7日(日)14:12:14伊豆之国 さん
Re4:夜汽車は夢の彼方へ…
オフ会にご参加の皆さん、お疲れ様でした…。

さて、「あけぼの」([85174])、「Twilight Express」([85712])に続いて、ついに「最後の砦」までも…

上野―札幌を結ぶ寝台特急「北斗星」が、来年3月のダイヤ改定に合わせて廃止される見通しになった。JR関係者への取材でわかった。青い客車が特徴の寝台列車ブルートレインで定期運行されているのは北斗星だけだった
北斗星は1988年に誕生。JR東日本とJR北海道が共同運行してきた。シャワー付きの豪華な個室や、懐石やフランス料理も味わえる食堂車などで人気を集めてきた。しかし、車体が老朽化。さらに青函トンネルなどの走行区間が、2016年春に開業する北海道新幹線の試験走行と重なり、ダイヤ調整も困難になったのが理由という
(朝日新聞より)

と言うのが「表向きの理由」だそうですが、その「本音」は、"Twilight~"と同様、別なところにあるらしいとか…。
こちらによると
青函トンネル及びその周辺での本格的な新幹線試運転開始=事実上の前倒しによる新幹線+貨物共存体制スタートを控え、JRE・JRHとして罐を対応させるつもりがない客車列車が新幹線開業を待たずして駆逐されることは日の目を見るより明らかでした
どうやら、[85712]でも書いたことですが、青函トンネル内を通過するブルートレインのためだけに専用の機関車を新造するだけでも巨額の投資を要し、また老朽化した寝台車の代替の新車を造ることにもやる気がなさそうで、そんなことならもっと必要なところに金をかけたほうがよい、という経営上の問題も大きいようです。「北斗星」は、定期列車として廃止後も、臨時列車として運行することが計画されているようなのですが、前述のような「お家の事情」を見ると、それすらも怪しいような気がします。「北斗星」が無くなれば、「臨時列車」という形で運行されている「カシオペア」も、おそらく運命を共にすることになり、日本国内から「ブルートレイン」が絶滅することになって、定期運転される夜行列車は、電車で運行されている「サンライズ瀬戸・出雲」を残すのみ、ということになりそうです。

ところで、この「北斗星」が消えることになると、東北新幹線の八戸(・青森)延伸によって第三セクターとなった、「北斗星」が通過している元東北本線「青い森鉄道」が深刻な経営危機を迎える、と言うことが、地元の新聞記事に出ていました。
JR東日本、北海道が運行する寝台特急「北斗星」(上野-札幌)の廃止方針が報じられたことを受け、JR側から寝台特急収入を得ている青い森鉄道(本社青森市)と同社の実質的なオーナーである県に動揺が広がった。「北斗星」を含む寝台特急収入は、青い森鉄道の年間旅客運輸収入の約2割を占め、廃止となれば経営に大きな打撃となることが予想され、県内関係者は5日、JR側への確認に追われた
(東奥日報より)

♯「北斗星」があと4ヶ月で消える、となれば、おそらくは今から廃止のその日までの間は、「乗り鉄」や、いわゆる「葬式鉄」マニアが殺到し、指定券のGetもまず非常にに困難になることは必至でしょう。私自身も、結局「北斗星」には一度も乗ることが叶わないまま、「その日」にはTV桟敷から見送ることになりそうです([68828])…。
[86749] 2014年 12月 4日(木)22:10:29伊豆之国 さん
Re:ドント市ました
長らく闘病生活を続けていた我がおふくろが、先日極楽浄土へと旅立ち。今し方、お通夜から帰宅してきたところ、明日は告別式。それから先も、相続だの何だのと恐ろしく忙しくなりそうで頭が痛い…。といった状況の中、甚だ不謹慎ではありますが、落書き帳への書き込みを続けさせていただきます。

[86745] 白桃 さん
各都道府県ごとに都市人口をドントしたらどうなるか
都道府県の席数は市の数にしました
なかなか面白い企画ですねぇ…。
席数を確保した市の数は326市です。都道府県別で席確保の都市が多いのは、茨城と埼玉の19で、反対に最も少ないのが京都府の2です
都道府県内で最も多く席を確保した都市で、その占有率が最も高いのは京都市の93%、最も低いのが(予想通り)水戸市の16%
全国の市の数が790なので、「議席」を確保できる市の比率は41%強、「競争率」は2.4倍強。そこで…

▲茨城県で最後の「椅子」に滑り込んだ市は、「諸国漫遊など嘘っぱち、関東一円しか回っていない」([62739])水戸のご老公が隠居した市、惜しくも「次点」に泣いたのは、「紬(つむぎ)」で有名な「勇気ある市」でしょうか?
▲京都市の「議席独占」を阻んだのは、やはり、いつもお世話になっているコインでお馴染みの国宝建造物(&世界遺産)がある、お茶の香りが充満している市でしょうか?

さすがにどの市が「当選」「落選」したのか、いちいち調べる暇などないので(誰か「暇人」が調べているかもしれませんが)、[86449]で出されたのと同じようなクイズを、今回のオフ会の「余興」として出題されてはいかがでしょうか?(笑)…
[86731] 2014年 11月 26日(水)21:40:05【1】伊豆之国 さん
岡山市も該当します。富岡市は該当しません。
昨日の毎日新聞夕刊より。

[85173] 白桃 さん
台湾には日本と同じ駅名が32あるという台湾観光協会の広告。該当駅と同じ姓の方(松山さん、清水さん、岡山さん、豊田さん、桃園さん、竹田さん、田中さん、板橋さんetc.)は、抽選の結果ですが、台湾の駅めぐりの旅にご招待されるようですよ
[85174] 拙稿
上記32駅の中で、日本の市名と同じものが11駅ありました
[85175] 白桃 さん
このテの問題、かつて十番勝負でも出題されていたかと思いますが
その「台湾観光ツアー」が実施され、駅名と同じ苗字の日本人観光客が「一日駅長」を務める、という話題が出ていました。
板橋、横山、松山??。日本と台湾には同じ名前の鉄道駅が32ある。この珍しさを日台の観光交流の発展に生かそうと、日台の観光当局が協力し、32駅と同じ名前の日本人が台湾を訪れ、台湾鉄道の同じ駅名の各駅で「一日駅長」を務めるユニークなイベントが25日に始まった
詳細

該当する駅名、自治体名は[85241]で書き込んでいますが、この中には今回の「クイ図五番勝負」でも物議を醸した自治体がいくつかありました。これを「五番勝負」風にすれば…

問α:東京都板橋区三重県津市京都府京都市兵庫県姫路市長崎県大村市 (想定解:43)

…ところで、名古屋名物に「台湾ラーメン」というのがあるのですが、台湾とはどういう関係があるのでしょうか?
(名古屋市も「該当する市」です)
[86713] 2014年 11月 22日(土)21:47:03伊豆之国 さん
幻の「伏見市」が…
今回の「クイ図五番勝負」問五の共通項は「消滅した市(ただしその市自身が名称変更したものを除く)の市役所の跡」を問うものでした。この中で「伏見市役所のあった場所」が話題になりましたが([86687] むっくん さん、[86693] オーナー グリグリ さん)、昭和4年5月の市制から6年4月の京都市への編入まで、存続期間がわずか1年11ヶ月、「名実共に消滅した市」の中では史上最短命([81867] BEAN さん)、しかも消滅から既に83年が経過した、まさにその「幻の伏見市」を発見したことがあります。
それは、「寺田屋」の近く、水路に架かる橋の南東側の袂(この場所)にあった石碑。私はこの伏見に2度、26年前と4年前([76074])に訪れているのですが、最初に訪れたとき、「御大典記念埋立工事竣工記念碑」と彫られている石碑を見ると、「伏見市長」の文字があったのを見て思わず驚きの声…。4年前に再訪したときも、やはり残っていました。そして今もまだ健在のようです。Street Viewで拡大した映像を見る限りでははっきり見えないのですが、この碑には「昭和六年」と書かれていた記憶があり、碑に彫られている伏見市長の中野氏は、おそらく最初で最後の市長だったのでしょう。
[86710] 2014年 11月 22日(土)15:07:53伊豆之国 さん
第3回クイ図五番勝負を振り返って~Winter Again~
今回で3回目を迎えた「クイ図」ですが、[86591]にも書いた通り、見ただけで過去2回にも増してまたまた難度がUP…。共通項がうまく詰められなかった問題も多く、なかなか参加意欲が湧かず、ようやく第一ヒントが出たところで「とりあえず参加」という方向になりました。そして苦闘の末、何とか完答までたどり着くことに。そこで、今回も感想文を。[86305]と同じスタイルで。

問一~みかの原湧きて流るる泉川~
台東区(国立博物館)と奈良市(元興寺…先の夏休みで見てきたところだったのですが([86317])…)の「謎」が最後までよくわからなかったのですが([86680] 油天神山 さんのご解説で納得。でも、あのミニチュアのような小さな五重塔が「建造物」だというのには驚きましたが…)、とにかくアナグラムと既出の解答から、やはり最初に直感した通り「国宝建造物」だと…。その旅で行った、一番最近に見た国宝建造物、浄瑠璃寺。

問五~歌はちゃっきり節、男は次郎長~
やはり予想していた通り、「消滅した市」。改称による市名消滅はNGから、想定解数もぴったり合っている。場所の特定が面倒…。J1残留に必死のエスパルスのお膝元を調べてみたら、今の区役所が元の市役所だった。

問三~寒い夜は まだ胸の奥 鐘の音が聞こえる~
「耳で聞く」から「日本の音百選」だ、とWikiを見たらその通り。16年前の夏に見てきた、北の玄関の港町の教会。…この問、該当場所の範囲が広いもの、対象箇所が複数あるものは、別の場所を答えた人が出たらどうするのかねぇ…

問四~つづら折り…天城越え~
この問に関しては、[86692]に書いた通り。「両側が同じ」とはどうことなのかもよくわからず。やっと第二ヒントが出て「境界線を挟んだ隣同士の駅が同じ読みで始まる」と。これまでの既出解を調べてようやく気づくことに。「伊豆」のオンパレードの「ご当地」を見ると、伊豆急に2ヶ所。「伊豆」同士でなく、「市」も絡まない、この「クイ図」独特の「快感」を味わうことに…。幼き頃の思い出多き海辺の絶景を思い浮かべて([72945])。

問二~富士の高嶺に降る雪も~
やはりというか、問題を見ただけで「鬼門」の高速道路系か、と気が滅入りそうになったこの問が最後に残りました。映像を見て「キロポスト」とはすぐわかりましたが、その場所を捜すやり方がどうにもわかりません。ここで白状すると、既出解に出ていた菊川市が東名の200kmだったことから、ここから「キョリ測」で東京方面に道のカーブに沿っていちいち測って行く、というアホなやり方。それで見たら、100kmポストの場所がどうやら静岡県東部の裾野~沼津辺りにありそうだ。そこでもしかしたらWikiにあるかもしれない、と見てみたら、各ICなどの起点からの距離が出ていて、裾野BSと沼津ICの間に100km地点がある、とこの推測が当たっていたことがわかる。両方からそれぞれまたも「キョリ測」で測って行って、このポストが裾野市の、長泉町との境界線近くにあることがわかって…。これでようやくゴール、となりましたが、こんな調子だと次回以降は、今回と同様「模様眺め」で参加・不参加を判断、ということになりそうです…。

♯今回の選曲は下記の通り。
問一:百人一首より、木津川市にゆかりの歌。
問五:これは説明の要もないでしょう。
問三:この教会の鐘の音を歌い込んだ、かの地出身のバンド「灰色楽隊」の哀愁のバラード([76787])の一節。
問四:河津町はかの名作、そして名曲の舞台ですが、「浄蓮の滝」は伊豆市なのでカット。
問二:この拍子に合わせてお銚子を、というのはもう結構な年代…
♭タイトルの副題は、この問三で選んだ曲名に。

感想文はこれくらいにして…
[86706] オーナー グリグリ さんへ
「女性市長」「若い市長」の情報で未更新のものについて、更新をお願いいたします。
・城間・新那覇市長([86678] いろずー さん)は既に(11月18日)就任しています。こちら
・16日に熊本市長選挙が行われましたが、現職の幸山氏は立候補せず、12月3日の任期満了により退任となります。こちら
[86692] 2014年 11月 18日(火)21:12:11伊豆之国 さん
第3回クイ図五番勝負「問四」について(県境越えのケース)
今回の五番勝負の問四、これは「お家芸」の領域のはずだったのに、「トンネル」と「鉄橋」に惑わされて共通項が読めず。結局第二ヒントに救われた形になりました。言い出しにくい中、リクエストしてくださったk-ace さん([86648])にはまさに感謝です…。

この問四の共通項は、「自治体の境界線を挟んで隣同士にある駅が、いずれも同じ音で始まる」と言うものでした。想定解の数はまだ数えきっていない、とのことですが、今回は「県境またぎ」になっているケースに絞ってリストアップしてみました。

駅名1所在地駅名2所在地路線名
奥新川宮城県仙台市面白山高原山形県山形市仙山線問題[86498]
徳沢福島県西会津町豊実新潟県阿賀町磐越西線
小田林茨城県結城市小山栃木県小山市水戸線
三郷埼玉県三郷市南流山千葉県流山市武蔵野線
三郷中央埼玉県三郷市南流山千葉県流山市つくばEXP
蒲田東京都大田区川崎神奈川県川崎市京浜東北線(「戸籍」上は東海道本線)[86600]
二子玉川東京都世田谷区二子新地神奈川県川崎市東急田園都市線
京王多摩川東京都調布市京王稲田堤神奈川県川崎市京王相模原線
京王稲田堤神奈川県川崎市京王よみうりランド東京都稲城市京王相模原線
成瀬東京都町田市長津田神奈川県横浜市横浜線[86536]
近鉄弥富愛知県弥富市近鉄長島三重県桑名市近鉄名古屋線[86540]
石切大阪府東大阪市生駒奈良県生駒市近鉄奈良線

…ここまで私が見つけたのは、この12組。東日本、特に関東に集中している反面、西日本には少なく、中国地方以西では見つけられませんでした(「惜しい」ものでは清濁の違いでNGとなった井原鉄道の「子守唄の里高屋」(岡山県井原市)/「御領」(広島県福山市)がありましたが)…。川崎市にある京王相模原線の「京王稲田堤」駅は、両隣にある同じ「京王」の付く駅がいずれも東京都内で、ここからは蛇足になりますが、京王稲田堤から都県境を越えた稲城市にある「京王よみうりランド」「稲城」の両駅と、同じ稲城市内にある南武線の3駅とは、お互いに鉄道だけで行こうとすると、必ず神奈川県内を通過しないと行けない(「稲城」の次の「若葉台」はわずかの差で神奈川県)組み合わせになっており、これは私が「落書き帳」デビュー当時に話題に取り上げた、「町田-南町田」や「相模原-相模湖」などと同様のケースになっています。また、「南流山」駅は、乗り入れている2路線がそれぞれ隣の駅が「県境越えの同音始まり」になっているケースで、それぞれの駅、TXの「三郷中央」駅から武蔵野線の「三郷」駅(隣の新三郷駅も)に鉄道だけで行こうとすると、TXで他の線に乗り換え可能な駅が埼玉県内にないため、やはり「いったん県外に出ないと行けない」組み合わせになっています。

「県境またぎ」ではありませんが、
[86688] にまん さん
さいたま市/川口市さいたま市/川口市は1つとカウントするのでしょうか
[86689] N さん
駅間に複数の自治体境がある場合は対象外だと思っていました
惜しいなぁと思ったのはこのへんでした
更に恐ろしいことになりそうなのは、近鉄けいはんな線の生駒市/奈良市…。
[86659] 2014年 11月 10日(月)23:27:53伊豆之国 さん
クイ図五番勝負
問二:静岡県裾野市

微妙な場所ですが…
[86654] 2014年 11月 10日(月)08:25:38伊豆之国 さん
クイ図五番勝負
問四:静岡県東伊豆町/静岡県河津町

全然違う方向を見ていました…。
[86606] 2014年 11月 4日(火)22:33:34伊豆之国 さん
クイ図五番勝負
[86598] 2014年 11月 3日(月)15:39:29伊豆之国 さん
クイ図五番勝負
問一:京都府木津川市
問五:静岡県静岡市

とりあえず、思っていたのとどうやら合っていそうなものだけ。
[86596] 2014年 11月 3日(月)11:23:03伊豆之国 さん
Re2;新幹線駅所在都市の人口増減
[86595] 白桃 さん
疑問はありませんが、いやぁ、まったくヒドイ記事ですね
そう言われれば、まさに同感ですね…。私もこの表を見て、「駅が開業した時期が書かれていない、駅ができてから今日まで、どれくらいの年月の間でどれだけの人口増減があったか、ということがこの表から見えてこない」と、「これでは誤解を招きやすい、不完全なデータ」だということに気づくまでには時間がかかりませんでした。せめて、駅の開業以降の人口増減率を、開業からの年数で割った数値(1年間当たりの平均増減率)を表したほうがよかったのではないか、と思いますが。

駅が出来た所ところと出来なかった所、それもなるべく近接し、同規模人口、例えば小田原と沼津、豊橋と岡崎、徳山と防府、のような比較をするでしょう
過去ログを探していたら、デスクトップ鉄 さんの[84604]の記事がありました。小田原・三島と沼津、軽井沢・佐久と小諸の比較にも興味を惹かれますが、九州新幹線の先行開業部分において、かえって新幹線が停まらなかった市のほうが減少率が低いところがある、というデータも不思議ですねぇ。いったんは落ち着いたものの、最近の10年間で13%もの減少があった水俣市は、例の「特殊事情」以外にも何かありそうな気もしますが…。

[86590],[86593] ピーくん さん
記事がダブり、失礼いたしました…。
東広島市の人口増は、仰せの通りということでしょうか?
[86591] 2014年 11月 2日(日)22:22:16伊豆之国 さん
新幹線駅所在都市の人口増減
今朝の毎日新聞に、「新幹線駅・夢と現実」と題した記事があり、新幹線の駅がある自治体の、駅前や中心市街地の現状レポートと、人口の増減率の表が出ていました。

新幹線は今秋、東京・新大阪間の開通から50周年を迎えた。全国の新幹線網は2300キロを超え、来年3月には北陸新幹線が金沢まで延伸されるなど、各地で延長や開業が計画されている。しかし新幹線の駅をもつ地域には、人口が減少したり、商店街がさびれたりしたところもある。新幹線沿線の「光と影」を駅周辺の街にみた

この記事に出ている「人口増減率」の表は、沿線別になっていますが、これをランキング形式にまとめると、次のようになりました。なお、記事に出ている表は、各自治体において、新幹線の駅が開業、あるいはその直前の国勢調査による人口と、最新の2010(平成22)年の人口(現在の自治体区域に換算)との比較で、それ以降に開業した駅・路線は含まれず、また「ミニ新幹線」も対象外となっています。なお、人口増減率は、路線ごとの開業年との比較で、数値は小数点以下四捨五入で表し、同一自治体でも複数の路線がある駅は、路線ごとに増減率が異なっています。また、東京23区は全体で1つの市とみなしていますが、東京・上野・品川の各駅の開業時期が異なり、東京駅は「東海道」と「東北(・上越)」でも開業時期の違いにより、数値が異なっています。

【人口増加率トップ10】
順位自治体名増減率(%)駅名路線名開業年
1横浜市168新横浜東海道1964
2豊橋市75豊橋東海道1964
3羽島市62岐阜羽島東海道1964
4三島市57三島東海道1969
5西郷村55新白河東北1982
6小田原市51小田原東海道1964
7福岡市46博多山陽1975
8東広島市45東広島山陽1988
9岡山市42岡山山陽1972
10浜松市41浜松東海道1964
明石市41西明石山陽1972

【人口減少率ワースト10】
順位自治体名増減率(%)駅名路線名開業年
1熱海市▲24熱海東海道1964
みなかみ町▲24上毛高原上越1982
3相生市▲23相生山陽1972
4尾道市▲18新尾道山陽1988
栗原市▲18くりこま高原東北1990
6岩手町▲14いわて沼宮内東北2002
7下関市▲13新下関山陽1975
一関市▲13一ノ関東北1982
水俣市▲13新水俣九州2004
10湯沢町▲12越後湯沢上越1982

この記事では、尾道・二戸・八戸・三島の各市が取り上げられ、現況と駅開業による市街の変化について書かれています。最初に取り上げられている尾道市では、山陽新幹線が博多まで開業した当時には駅がなく、両隣の福山・三原両市に駅ができたことから、危機感を抱いた地元の請願によって13年後に「新尾道」駅ができたものの、市街から遠いこともあって利用者数は低迷し、1日の乗車客数は1000人にも満たず、在来の山陽線尾道駅(約5500人)と比べると落差が目立ち、駅の存在感も薄く、レポートした記者が新尾道駅で降りて市役所に向かうために利用したタクシーの運転手に「帰りは尾道駅から乗ったほうがよい」と勧められた、ということが書かれていました。尾道駅からは、「のぞみ」も停車する福山駅まで「鈍行」で約20分と近いことも一因になっているようです。これは私の推測ですが、おそらく地形の関係と人家も密集していることから、尾道駅や中心市街地の近くに新幹線の駅を作るスペースを確保することが難しく、在来線で2駅先の、呉線との分岐駅でもある三原駅が停車駅に選ばれたことは、当時としては妥当な判断であったと思われます。二戸市の場合は、新幹線駅ができてもかえって買い物客は減り続け、「シャッター通り」と化し、5軒あった「駅前旅館」もすべて廃業した、ということが書かれています。
一方、「明」のほうの例として、東北新幹線の延長開業後、郷土料理「せんべい汁」の売込みなどで集客に取り組み、年間観光客を大きく増やした八戸市と、新幹線駅開業により首都圏への通勤圏となって、人口が増加した三島市のケースが取り上げられています。

「人口増減」に戻りますが、記事の中では
新幹線のような高速交通機関は、沿線の観光地化など地域を活性化する効果がある半面、事業所の撤退や大都市への人口集中を招くとの指摘がある
とあり、新幹線駅がある自治体の自治体を対象に、駅開業前後の人口の変化を分析したところ、対象とした自治体72ヶ所を見ると、人口が減少したところが半数近い32ヶ所あることが書かれています。そして、この分析結果を見ると、東北新幹線の場合、仙台とそれ以南ではその多くが人口増となったのに対し、北側(八戸まで)では10の自治体のうち7ヶ所で減少し、特に栗原市と岩手町の減少率が目立ち、また上越新幹線でも、新潟県内では新潟市以外ですべて減少しており、「それでも県内の他の市町村に比べれば減少率が低く抑えられている」とあります。一方、北陸(長野)新幹線の開業により東京から1時間で行けるようになった軽井沢町は、リゾート地としてのブランドに加えて通勤圏内となったことで移住者が増えている、というようです。

ついでに、この記事についての私からの雑感を。
豊橋や羽島がそんなに増えていたとは驚きでしたが、現在ではすでに漸減傾向に入ってきている小田原市の人口増加率が50%にも達していたというのも、ちょっと意外でした。新幹線開業で通勤圏となったことによる増加の「貯金」がまだだいぶ残っている、ということでしょう。東北方面では、西郷村が急増しているのは近辺への工業立地の進出が大きいのでしょうか。那須塩原市も40%近く増えている、とあるのは、軽井沢と同様に考えてよさそうな気がしますが。福岡市の人口増は、九州の中心としての「一極集中」が進んだ結果でしょうか。東広島市の人口増については、「ご当地」ゆかりの方にご解説を…。
同じ伊豆の中で、三島市と鮮やかに明暗を分けた熱海市の人口激減のことは、以前[84609],[64080]で書き込んでいます。一方、越後湯沢の人口激減は意外でした。リゾートマンションの乱立は以前に話題になったことがありましたが、定住人口の増加の当て込みが外れたどころか、かえって「廃墟」を増やしただけ、ということになったのでしょう。大都市では、大阪市の人口減が11%に達していて「ワースト10」の次点にランクしていますが、これはすでに新幹線開業時点ですでに市街地の人口が飽和状態になっており、長らく減少傾向が続き、近年になってようやく中心部への人口回帰が進んだものの、まだ最盛期までには挽回できていない、と見るべきでしょうか。東海道新幹線開業からの半世紀の増加率が10%となっている東京23区も、同様の推移と考えられます。半世紀の間に人口が2.7倍近くに達し、ダントツでトップの横浜市は、この表からは除外して考えたほうがよさそうです。

>白桃 さん、何か疑問がありましたら遠慮なくどうぞ。

♯「クイ図」ですが、見ただけで「鬼門」の方面だったり、方向は見えたものの共通項が絞り切れなかったりで、いまいち意欲が湧きません。参加するかどうか、いまだに思案中…。
[86488] 2014年 10月 25日(土)20:29:36【1】伊豆之国 さん
「兎追いしかの山」、といいますが…
…唱歌「故郷」のふるさと、その信州から「兎」の話題。

伊那警察署に「迷子」の白兎が保護され、署員が預かって飼育し、飼い主から連絡が来るのを待っているという話題です。
中日新聞
署によると、二十日昼ごろ、伊那市西春近の会社駐車場で車の下に隠れているところを保護された。人懐っこいことなどから、ペットとして飼育されていたとみられる
ということだそうですが、あるいは飼い主から捨てられたのではないのか、気になるところですねぇ…。

…ところで、白桃 さんの「人口の推移」に関する大作、まだまだ先が長々と続きそうなので、私としても大いに期待しております。そこで、もうすっかり「亀レス」ですが、[86466]の「(擬人化)姓名ネタ」に飯能。メンバー?の中には、実在するとは思えない苗字(森岡氏曰く「幽霊苗字」)もいくつか交じっているようですが…。
6 神戸さら
…「神戸」を「かんべ」と読めば、コンニャクの一大産地と、そのお隣の世界遺産のある市に行けばまず会えそう([85670])。
22 横須賀そら
…大龍エクスプレス さんのお友達にひょっとしているかも。([77623],[77625] )
29 宇都宮さくら
…お隣同士の名コンビ!
66 藤沢あみ
「藤沢(藤澤)さん」は、長野・香川・岩手の各県などに多く見られる苗字ですが、特に香川県高松市域には密集し、中でも旧塩江町には非常に多く、町民の2割近くが「藤沢(藤澤)さん」でした。しかし、県内でも他の地域にはほとんど無く、東かがわ市は新旧字体合わせてもわずかに3件、観音寺市など県西部の市町でも軒並み1桁しか見られません。高松市内でこのフルネームの女性に会える確率は高そうですが、高松市以外の県民には、あるいは「ほとんどなじみが無い苗字」とも言えるかもしれません。
[86469] 2014年 10月 18日(土)20:00:24伊豆之国 さん
踏切名称あれこれ
私がまだ幼い頃、まだあちこちにあった(聞こえた)その恐ろしいほどの大音声([66880],現存例)に怯えた記憶をいまだに引きずり、今でも時折あの怖かったシーンが夢枕に現れて、「あっ」と思った瞬間、目が覚めて…。このところ落書き帳を賑わせている「踏切」の話題、私も「列車に乗る」ことにします。

[86455],[86456],[86458],[86460] hmt さん
[86459] みのる さん
[86463] ぺとぺと さん
「生見尾踏切」に端を発した「踏切の名称」の話。機械的に「○○何号」とか「○○第何」というようなつけ方をしていることが多い私鉄とは違い、踏切のある場所の地名や、近くの目印となっていた建物の名などを伝統的に採用していることが多い、(国鉄→)JRの踏切の名称。その「生見尾」の如く、今では使われなくなった古い地名が踏切の名に残っていたり、知らなければ「それ、何で?」と驚くような不思議な名の踏切がよくあります。
まず、身近なところから東海道線(・京浜東北線)からいくつか。大森駅を出て、次の蒲田までの間に、東海道線と京浜東北線の2つの複線を渡る、6ヶ所の踏切が残っているようです。大森駅を出て、左手にSL「C57型」が保存されている小公園を過ぎると最初に現れるのが「学校踏切」。現在、電車に乗って周りを見回しても学校らしき建物は見えませんが、地図を見ると、家並みの向こう、200mほど東側に大田区立「入新井第一小学校」があり、学校のHPを見ると
明治 8 2 12 不入斗村に磐井小学校創立 2 28 新井宿村に新泉小学校創立 44 12 3 磐井小学校と新泉小学校を合併し、入新井尋常小学校を開校
とあるので、品川~横浜間の鉄道開通の3年後に既に前身となる学校があり、おそらくその頃には周りには学校の他には目立つ建物が無く、自然発生的に「学校の前の踏切」といった呼び方ができていたのではないかと思われます。
大森駅から数えて5番目にあるのは、「新井宿踏切」。先の学校名に使われている「入新井」は、「不入斗」とその「新井宿」の合成によりできた地名で、「入新井」ともども現在では消えて久しい地名ですが([35798] hmt さん)、入り口に鳥居のような「門」がある、人と自転車などだけが渡れる小さな踏切だけが、おそらく「新井宿」の記憶をわずかに残すものとなっているのでしょうか。
辻堂~茅ヶ崎間にある「異人館踏切」([86463] ぺとぺと さん)は、前からその由来が気になっていた踏切でした。その、ぺとぺと さんのお膝元、平塚駅の東側には、「生見尾」と同じく、早くに消滅した合成地名に由来する「須馬踏切」というのがあります。「須賀」と「馬入」の合成村名でしたが、昭和2年、平塚市の市制施行の5年前に消えた地名が今なお踏切の名称に残っていたのでした。
横浜線の踏切には、その場所から遠く離れたところの地名が使われているケースが見られます。古淵駅のすぐ西側にある踏切は、「津久井踏切」と呼ばれています。(旧)津久井郡ではないどころか、その津久井郡の入り口までにもかなりの距離がある場所であり、おそらく津久井方面へのかつての街道筋にあったことから名づけられたと推測されるのですが、どうなのでしょうか。現在は道路の高架化で消えましたが、町田駅の東側、天満宮のすぐ目の前にあった踏切は「厚木踏切」、やはり地下道化により消えた、長津田駅の東側にあった田園都市線との共用踏切は「柿生踏切」(東急では「田奈1号」)と呼ばれていました。

ところで、踏切の写真を集めたサイトに、「関西の踏切」という大作があります。近畿地方を中心に、東海・中国地方の一部や、更に福井・香川両県までにも及ぶ範囲にある踏切の写真を集めたサイトで、データの中には古くなっているものもあるようですが、近年の改廃にもしっかり対応しているようです。私鉄の踏切は、「機械的にナンバーを振っているところが多い」と先に書いたのですが、大手でも阪神・阪急・京阪は、JRと同様にそれぞれの踏切ごとに固有の名称を付けており、中には「珍名」の踏切も数多く見られます。例えば阪急千里線を見ると、「文化」「住宅地」「花壇」「社宅」「瓦斯」「学童」といった、抽象的な名称の踏切が目だって見られ、「珍名踏切の宝庫」とも呼ばれるようです。また、東海道線(JR神戸線)のページを見ると、以前に話題になった「田辺村踏切」の写真も出ていました。他の路線にもこうした「珍名」踏切が多数見つかりますので、興味ある方はどうぞ…。

関西以外にも、もちろん「珍名踏切」は多数見つかります。その中からいくつか…。
盆栽踏切」(東北本線・さいたま市北区)
日曽利(ひっそり)踏切」(飯田線。さすが「秘境駅の宝庫」と呼ばれる路線にふさわしい?踏切ですが、場所は?…
煙草屋裏踏切」(アルピコ交通<松本電鉄>・長野県松本市)…画像に出てくる「怖かった音」はもう聞かれないようです。
太平洋1号踏切」(太平洋セメント貨物専用線・三重県四日市市)
別れの茶屋踏切」(広電宮島線・広島市西区)
レコード館踏切」(伊豆箱根鉄道駿豆線・静岡県三島市)…廃業した映画館に由来するようです。
[86426] 2014年 9月 28日(日)22:49:16伊豆之国 さん
五新線、飛越能
[86423] ピーくん さんの書き込みに引用されていた記事のリンクをたどって行くうちに見つけた「鉄」ネタ2件。

<その1>
奈良県五條市内にある、旧国鉄の未完成区間の線路用地だった敷地をバス専用道路として利用して走っていた路線バスが、今月末限りで運行を取りやめることになりました。(記事)
奈良県五條市と和歌山県新宮市をつなぐ計画だった「幻の五新鉄道」。その跡地の専用道を走る路線バスが30日で廃止されるのを前に、さよならイベントが27日に五條市内であり、廃止を惜しむ人らが集った。
五新鉄道は、国鉄(現JR)和歌山線五条駅と、紀勢線新宮駅を結ぶ路線として1939年3月に着工した。太平洋戦争中の44年夏に中断、57年夏に再開したものの、80年の国鉄再建法成立を受けて中止となった。
 国鉄は65年7月、完成区間のうち9・2キロを路線バス専用道とし、JRバスを経て2002年10月以降は奈良交通が運行してきた。しかし、トンネルが劣化して危険として、運行を取りやめることになった
この「五新線」、過去ログをたどってみると、[47342] まかいの さんの書き込みがありました。
田舎道を走ってたら突如バス専用道の看板???
バスが専用道を持っているなんて、またそれが都市部ではなくてこんな山間部に???
後でこれが未成の五新線(でよかったかな?)だったと知ったときはまたビックリ。
西吉野村の終点で、未成線の遺構をしみじみと見学しました。
もう10年も昔でしたが、今でもがんばって存続しているのでしょうか
このバス路線は、専用道の閉鎖後は、並行する一般道経由で運行しているルートに吸収されることになるようです。この一般道ルートは、「日本一長い一般道経由の路線バス」として名高い、大和八木駅~五條~十津川~本宮~新宮を結ぶ「八木新宮線」のルートの一部にもなっています(奈良交通路線図[83343] k-ace さん、[70115] むっくん さん)。
…「八木新宮線」の道中記は、富山県にもゆかりが深いらしい、こちらのブログにも出ていました(1,2,3,4)。

<その2>
来春開業の北陸新幹線に設置される「新高岡」駅に、「超特急」(「のぞみ」タイプ)の「かがやき」が停まらないことに対し、氷見市議会が「新高岡駅に『かがやき』を停めろ」と決議しました(記事)。
氷見市議会は9月定例会最終日の24日、北陸新幹線の最速型列車「かがやき」の新高岡駅停車などを求める決議を可決した。「かがやき」の新高岡駅通過をJRが発表して以降、決起集会などを開いてきた県西部の関係市議会で要望決議が可決されたのは初めて。
 決議は「現高岡駅には速達型の全列車が停車している。かがやきの全列車通過は、県西部、(石川、岐阜両県を含む)飛越能地域にとって受け入れがたい」などとしている。また、新幹線に接続する城端線と氷見線の直通化も氷見市民が切望しているとし、早期実現を求めた
…この記事に、「飛越能」(おそらく飛騨・越中・能登)という地域名合成語?がありますが、私もこの表現には初めてお目にかかりました。石川県内でも一般に使われているか、気になります。記事検索で見ると、「飛越」は11件ヒットしましたが、「越能」は30件余り出たものの全て「加越能」という形でしかヒットしませんでした。
[86405] 2014年 9月 24日(水)22:00:38伊豆之国 さん
京都から富士見 & 湖底に消える日本最短トンネル
[83639] hmt さん
富士山が見える都府県 は、全部で 20(但し、京都は証拠写真なし)
その京都府から富士山の撮影に成功した、というニュースがありました。山梨日日新聞
富士山の眺望に関する研究・著書で知られる田代博氏([83639]によると、京都府からは唯一、この辺りからのみ、計算上からは富士山の頂上が見える、ということにはなっていたものの、京都市内とはいえ樹木が生い茂る深い山の中で、たどり着くのも困難で見通しも悪いとあって、「本当に富士山の姿を見るのは不可能に近い」とされていたのですが、今月21日に奈良県の住職が写真撮影に成功し、田代氏によって「富士山頂に間違いない」と認定されたとのことです。田代氏HP
江戸時代に「富士見十三州」という言い回しがありました([83639],[59419])が、この「十三州」(駿河・甲斐・伊豆・遠江・相模・武蔵・下総・上総・安房・常陸・下野・上野・信濃)と、それ以外で富士山が見えることが確認されている、陸奥(明治以降では岩代と磐城)・越後・越中・飛騨・美濃・三河・尾張・伊勢・志摩・伊賀・近江・大和・紀伊に加え、これで山城国からも見える、ということになると、「富士見二十七(二十八)州」ということになるわけです…。
…そういえば、3年前のこの日も、「富士山」ネタを書き込んでいました([79370])…。

次は、「十八番?」の「鉄」系のニュースから。
八ツ場ダムの工事の進展に伴い、水没する区間となる岩島~長野原草津口間の線路が新線に切り替わることになり(→[77742] k-ace さん)、今日24日限りで現ルートによる運行を終了し、この区間を運休して切り替え工事を行い、来月1日より新ルートによる運行を開始、水没区間にある川原湯温泉駅も高台にある新ルート上の駅に移転することになります。この水没区間にある、「日本一短いトンネル」として名高い「樽沢トンネル」(長さ7.2m)も、列車が通るのは今日限りで見納めとなりました。毎日新聞
…川原湯温泉には、11年前、四万温泉に泊まったときに足を伸ばし、立ち寄り湯にも入っています。その頃には既にダム工事による立ち退きが進んでいて、廃業した旅館や土産物店も多く、もうかなり寂れた印象になっていました…。
[86355] 2014年 9月 3日(水)16:27:23伊豆之国 さん
Re:伊勢参宮をめぐる鉄道
前回[86351]の後半に続いて、「伊勢参宮をめぐる鉄道」についてこれまで調べたことから。

現在の近鉄名古屋線の一部(桑名~江戸橋)の前身となっている、「伊勢電鉄」。元々、この路線は、現在のJR関西本線などの前身である「関西鉄道」が津への支線(後の参宮線→現在は紀勢本線の一部)を建設する際、大阪方面からの距離を短くするために亀山を起点としたため、県庁所在地の津に行くためには遠回りを強いられることになった四日市と津との短絡を図るために計画されたとされ(「鉄道ピクトリアル(以下、TP)」誌([86351])より)、明治44年に「(初代)伊勢鉄道」として創立し、大正4年に白子~一身田(高田本山)間で「孤立路線」として営業を開始。大正13年までに当初の目的であった四日市と津の間がひとまず完成、14年には伊勢若松~伊勢神戸(現・鈴鹿市)までの支線も開通しています。その後の飛躍は、15年に社長に就任した、四日市出身の実業家で「豪腕」として知られた熊澤一衛氏。社名を「(2代目)伊勢電気鉄道」(「初代」は、後の「三重交通神都線」となった宇治山田(伊勢)市内の路面電車([86351])が名乗っていたことがある)と改め、全線を電化、更に北は名古屋、南は伊勢への延長を計画。昭和4年に桑名まで、5年には外宮に近い「大神宮前」駅(この辺りと思われます)まで延長開業しています。しかし、名古屋への延長は、折からの「昭和大恐慌」や、木曽三川への架橋に際して国鉄の鉄橋を払い下げて再使用しようとした計画に絡むスキャンダルが発覚し、それが遠因となって「伊勢電鉄」は経営破綻。ライバル会社であった、現在の近鉄大阪線の東半分と山田線の前身「参宮急行」に吸収合併という異常事態に陥ります。結局、名古屋への延長は、合併後の昭和13年、「参宮急行」の子会社「関西急行電鉄」の手によりようやく実現、これにより現在の近鉄名古屋線の根幹が出来上がったことになりました。
一方、大阪からの伊勢直通を目指した「参宮急行」は、現在の近鉄奈良線などの前身、「大阪電気軌道(大軌)」(記事集)が、桜井まで来ていた現在の大阪線を伊勢方面へ延ばすことをもくろみ、「大和鉄道」(近鉄田原本線の前身)から株式を取得して系列会社化し、大和鉄道が取得していた伊勢への路線免許を譲り受け、「参宮急行」を子会社として設立。昭和5年までに山田(現・伊勢市)まで、その1年後にターミナル駅・宇治山田駅まで全通しています。これにより大阪・上本町から伊勢への直通ルートが出来上がり、直通特急の運転も始まり、この時点で全線非電化、SLが走っていた国鉄関西線~参宮線を圧倒し、今日まで大阪~伊勢間の直通客をほぼ独占するという状況が確立されています。
この両私鉄の開業により、松阪付近から伊勢までの間は、既存の国鉄参宮線に加えて私鉄2路線が加わって、3社による激烈な集客合戦が始まることになったわけですが、既に国鉄線があるところへ、競合路線といえる2私鉄に共に路線敷設免許を与え、そしてほぼ同時に開業したというのも不思議ですが、やはりこの「過当競争」の弊害が間もなく現れてくることになります。前述した通り、伊勢電鉄が不祥事もあって脱落し、ライバル会社に飲み込まれる、ということになったわけですが、この伊勢電鉄の「敗北」に関して、前記「TP」誌には、次のようなことが書かれていた記憶があります。

…伊勢電鉄が、名古屋延長を後回しにしても伊勢への路線建設を急いだ理由は何か。もちろん、その一つは同時期に名乗りを上げた参宮急行への対抗意識ですが、もう一つ、三重県人の熊澤氏にとって、「三重県内の鉄道として、何としても自分たちの手で完成させたい」という欲望があったようです。せっかく伊勢まで開通しても、起点が桑名では中途半端で、大阪方面から直通する参宮急行と比べてもやはり不利は否めない。当時、関西線は単線で列車本数も少なく、名古屋延長を優先しておれば、中京圏の客を獲得することによって発展が望めたのではないか…。

伊勢電鉄が参宮急行に合併され、関西急行電鉄を介して名古屋乗り入れが実現したことにより、名古屋~大神宮前間の直通運転が行われ、この時点でようやく名古屋~伊勢間で関西線~参宮線より優位に立つことになったのですが、それもつかの間、程なくして太平洋戦争に突入、新松阪(この辺り)~大神宮前間は「不要不急路線」として昭和17年に廃線となりました。新松阪から、既に参宮急行の支線として開業していた伊勢中川からの線と接続する江戸橋までの区間も単線化されます。名古屋と伊勢の間は、伊勢中川を境にゲージが異なるために(中川~江戸橋間の支線は、参宮急行本線と同じく当初は1435mmゲージで開業したのですが、伊勢電鉄の合併後に、旧伊勢電鉄にあわせて1067mmに変更)、直通ができず、中川での乗り換えとなりました。
戦時中の大合併で「近畿日本鉄道」が発足(戦後間もなく南海電鉄が分離)後も、しばらくこの形が続いたのですが、昭和34年の伊勢湾台風による甚大な被害からの復旧に際し、名古屋~中川間を旧大軌・参宮急行系統の大阪線・山田線と同じ1435mmゲージに広げるという思い切った大改修を行うことになります。これにより再び名古屋~伊勢間の直通が復活し、また中川付近を短絡する新線も開業し、上本町・鶴橋と名古屋の間をノンストップで結ぶ特急も運行を開始しました。その後、昭和45年の鳥羽線開業、これに合わせてそれまで「孤立路線」(参宮線とは鳥羽駅で接続)だった志摩線(元・志摩電鉄-三重交通志摩線)の大改良により、名古屋・大阪・京都方面から賢島までの直通特急が運行され、現在に至っています。一方、旧伊勢電鉄の路線のうち、支線として戦後も残った江戸橋~新松阪間は、中途半端な路線になってか、利用者の低迷が続き、伊勢湾台風による被災後もいったん1067mmのまま再開したのですが、結局昭和36年に廃線となり、その路線跡の多くは道路に転用されています。結局、伊勢鉄道~伊勢電鉄が建設した区間のうち、ほぼ半分に当たる、競合区間であった津~伊勢間が姿を消したことになったのでした。

一方、国鉄時代にも「元関西鉄道関係路線への冷遇」が続いたせいもあってか、これといった改善策も行われぬまま、時代の波から取り残され、うら寂れたローカル線に甘んじることになって久しくなったJR参宮線(現在は紀勢本線の一部になっている亀山~津~多気間を含む)。それでも、実は既に明治時代より一部複線化が行われ、増加するお伊勢参りの客に対応していたのですが、こちらも伊勢電鉄と同様、戦争による「受難」を迎えることになります。いくら当時のご時世、お伊勢参りが「国民的行事」とは言っても、いくらなんでも3路線もの競合は「輸送力過剰」とみなされたのでしょうか。複線区間のレールの一方は、戦時中の鉄材供出の対象とされ、昭和18年までにこれらの複線区間は全て単線化され、現在まで復活していません。こちらを見ると、
先の第二次世界大戦がなければおそらく国鉄参宮線は全線複線化+電化され近鉄名古屋線の現在の繁栄はなかったであろう
とあるのですが、仮に近鉄名古屋・山田・鳥羽線が今と同じように1435mmに統一・直通運転されて特急街道となったにしても、国鉄~JRが以前から「やる気」を出し、名古屋~鳥羽間の電化・完全複線化(現・(2代目)伊勢鉄道の部分も)を早期に行っていれば、特急を多数運行して近鉄と熾烈な争いを展開し、また現在の近鉄志摩線「志摩電鉄」も、1067mmのままJRと相互乗り入れし、JRの豪華リゾート特急が賢島まで直通して、逆に近鉄は鳥羽まで延ばすのが精一杯、という展開になっていたかもしれません(大阪~伊勢志摩に関しては、やはり時間的にもルート的にも有利な近鉄の優位は動かなかったでしょうが…)。

>hmt さん、出来栄えはいかがでしょうか?
ご指摘があったら遠慮なくお願いいたします。

♯お伊勢参りと同様、社寺参拝を目的とした路線の競合は、「金比羅参り」にもありました。これに関しては、[24903] Issie さんの書き込みに詳しく述べられていました。
[86351] 2014年 9月 2日(火)23:21:02伊豆之国 さん
クイズの答え & 伊勢参宮をめぐる鉄道
まず、[86317]で出したクイズですが、

[86336] いろずー さん
まさにその通りです。

ついでに、これに関していくつか説明を記しておきます。
まず、熱海で乗り換えた電車の行き先は、大井川のすぐ手前の島田駅。興津駅始発の浜松行きがすぐ後を追っかけるので、その興津駅で降りたのですが、何しろお盆休みの真っ只中、同じような仲間が結構いると見え、想像以上に混雑。一度は座ったものの、前方の景色見たさに席を譲ると、それからずっと立ちっぱなし、結局座れたのは、「二部」でも苦闘中のジュビロの本拠地の駅でした。「地名コレクションにある湖畔の駅」は、弁天島駅。小学生の頃、この駅で降りて「湖水浴」を楽しんだ思い出もあり、当時は温泉旅館も立ち並んで盛況だったのですが、今では降りる客もまばら、駅の周辺にはホテルが2-3軒があるのみ、代わって高層マンションがずらり…。浜松で乗り換えた電車の終点は豊橋駅、ここから快速で終点の大垣まで乗り通し。米原まで行ってここからJR西日本の快速で、草津駅で寄り道して「草津宿本陣」([85829])を見学、「名物スィーツ」は「姥が餅」([79252])。裏道には「草津温泉」という名の銭湯([20908],[59019] YSK さん、[20921] カッパー さん)も確かにありました。
2日目の夕方、奈良見物を終えて、大和八木で乗り換え近鉄大阪線に。「三本松」駅([86283] hmt さん、記事)のある宇陀市は、私も26年ほど前、室生口大野駅で降り、室生寺を訪れています。県境を越えた三重県は、私の母方の祖父の故郷(南牟婁郡御浜町…[67290] )がある県。ちなみに、ぺとぺと さんも、私と同様にこの県の血が1/4流れている由([72822])。
他県の大都市の市名と同字異音の2文字が入る駅では、かつて近鉄の路線だった私鉄が分岐
は、元「近鉄伊賀線」だった伊賀鉄道が分岐する、伊賀神戸(かんべ)駅([74928] 白桃 さん)。
3日目、突然の足のアクシデントで苦しむ中で町歩きを続けた【F市】松阪市。「国学の大家」は、本居宣長(記念館HP)。三重高校の校歌([86336])にも歌われている旧家「鈴屋」は、元は市街地にあったのを明治時代に現在の城跡に移築したものです。駅前にあった銀行は、三菱東京UFJ銀行。元は東海銀行>UFJ銀行と思われます(旧三菱銀行は、県内では四日市にしか支店がなかったと記憶しています)。
(さくらって何ですか?高速バス?さくら野?)
「昔のさくら」とは、「三井住友銀行」。松阪は三井家発祥の地ですが、「三井住友」はありませんでした(住友家の発祥地にはしっかり支店を出しているのですが…[61364] ぺとぺと さん)。豪壮な商人屋敷を見て、いよいよ本題の伊勢参宮へ。
「東は宇治の翠巒を」で謎が解けなかったことを思い出す。
東はどうみても「伊勢」でどこが「宇治」なんやとツッコミしかない
「宇治」は、内宮の所在地。伊勢市は昭和30年まで「宇治山田市」でしたね。この「宇治山田」は、現在も駅名の他、学校などに名称が残っています(伊勢市駅は以前は「山田」駅でした)。

さて、お伊勢さんを目指した鉄道の話。現在はJR参宮線と近鉄山田線の2路線で、現状は近鉄が圧倒的な輸送力を見せつけてJRを圧倒している状況ですが(それでも近年は名古屋からの快速「みえ」の増発でわずかながら挽回はしていますが)、戦前にはもう一本「伊勢電鉄」という私鉄があり、お互いに壮絶な誘客合戦を繰り広げていました。このことを知ったのは、もう40年余りも前の少年時代、「鉄道ピクトリアル」という本を見てからでした。「伊勢電鉄」とその路線の歴史や、近鉄山田線(と大阪線の東半分)の前身「参宮急行」との激烈な争い。スキャンダルにも巻き込まれた挙句、結局敗者となり、経営破綻に追い込まれた伊勢電鉄は、「参宮急行」に吸収され、路線の北半分は現在の近鉄名古屋線の一部となりましたが、「参宮急行」との並行区間だった津~伊勢間は、結局半世紀ほど前までに全て廃線の運命をたどったのでした。また、もう少し後になってですが、伊勢市内には「神都線」という路面電車が走っていたことも知りました。この伊勢参宮を巡る激烈な争い、「落書き帳」の過去ログにあるか、探してみましたが、どうもそれらしき記事は見つからなかったようです。私ももう少しこのことについてフォローできれば、と思っていますが…この方面にもお詳しい、大先輩のhmt さん。
[86346] 2014年 8月 31日(日)21:21:38【2】伊豆之国 さん
男鹿高原駅の存在価値
[86344]に続いて、最近に見たTV番組より。

以前、「幹線・大都会の秘境駅(閑散駅)」を話題にしましたが([84535],[85164])、今回は正真正銘の「秘境駅」の話題です。一昨日の夜のTV番組の中で、「関東最強の秘境駅」の異名がある、野岩鉄道会津鬼怒川線「男鹿高原」駅の一日が放映されていました。この男鹿高原駅、東武浅草から快速電車で一本で行けるのですが、駅の近くには緊急用のヘリポートと電車の変電所があるだけで、「いったい誰が乗り降りするんだ」([48847] みやこ♂ さん)という、まさに「何もない」辺鄙な場所。「秘境駅巡り」のマニアだけしか乗り降りしないのか、「本当に日常的にこの駅を利用している人がいるのか」というリポートというわけだったのでしょうが、こうした「マニア」数人以外に、果たして1人の男子高校生がこの駅で降り、自宅に向かうというシーンがありました。この高校生が住んでいるというところが、駅の北東約2kmにある、人口60人ほどの「横川」という集落。番組によると、「林業の衰退で人口が激減、小・中学校も廃校、現在はそれどころか小学生も中学生も誰もいなくなり、集落から通学する生徒は高校生が1人だけ」、そしてその通学路には熊も出没し([48886] BANDALGOM さん)、この高校生も小熊に遭遇したという話も出ていました。番組では、「開業(昭和61年)当時は集落総出で開業を祝い、駅には大勢の人が詰めかけ、[大げさな表現ですが]山手線状態だった」という話も出ていたので、おそらくこの駅は、「(鉄道開業によりそれまであったバス路線が廃止され、陸の孤島状態となることになった)横川集落の便宜を図る目的もあって設置された」とも考えられそうです。…ということで、この「男鹿高原」駅の定期的な利用者は、現在高校一年生というこの生徒ただ1人だけ、2年後に卒業すると、普段の利用者は皆無となり「秘境駅巡りのマニア」と、駅近くの変電所の点検作業職員(こちらによると「作業員はきっと車で来るだろう」とありますが、映像では2人の作業員が駅のホームに降り立つシーンが出てきたので、この作業員たちもおそらく電車を利用しているものと思われます)が時折乗り降りするだけ、ということになりそうです。
♯この横川地区は、会津西街道に沿う集落で、会津との境界近くに位置し、江戸時代には「口止め番屋」が置かれ、沿道には往時を物語る古い石仏・道祖神も残っているとのことです(秋田書店刊「歴史と旅」昭和62年5月増刊号[85664]より)。

「超秘境駅」というと、こちらも秘境駅ランキングで上位の常連駅、JR北海道・根室線の「古瀬」駅(HP)。国鉄時代は信号所で客扱いしていた「仮乗降場」らしく、周囲に人の気配がなさそうな駅ですが、実はこの駅にも「日常的な利用者がいるらしい」というのが、こちらも以前に見たTV番組で放映されていました。こちらの利用者も、通学に使う女子高生が1人。少し離れた場所にある牧場経営者の娘で、駅から距離があるため、親がマイカーで駅まで送り迎えするとのことのようでした。私も、この古瀬駅の状況を知ってから「なぜこんな誰も乗り降りせず、道路から駅にたどり着くのにも難儀するような駅が廃止にならなかったのか」と不思議に感じていたのですが、「この女子高生がいるために駅が存続している」という見方もできる、ということで理解できたのでした。こちらも、この女子高生が卒業すると普段の利用者は無くなり、駅自体の廃止、ということになることも予想されそうです…。

【1】[86347] k-ace さんのご指摘、ありがとうございました。「小幌(室蘭線)」を「古瀬(根室線)」に訂正、関連箇所の文章もこれに合わせて修正しました(何しろうろ覚えだったもので…)。
[86344] 2014年 8月 30日(土)22:00:28伊豆之国 さん
十津川警部・故郷と新天地と
…といっても推理小説ではありません。今夕の某公共放送のTV番組より。

奈良県十津川村と、その十津川村が明治の大水害で甚大な被害を受け、多くの村民が移住した北海道新十津川町([80030] hmt さん)。それぞれの地域への、バス旅の道中を描いた番組です。最初に出てきたのは新十津川町。北海道移住の道筋に沿って、小樽港から新十津川に入るというルートをバス乗り継ぎでたどった道中で、今は無き「手宮線」の廃線跡や、やはり廃線となった幌内線の駅跡を整備した鉄道記念館([75360] YASU さん,HP)も映像に出てきました。
後半は、一般道を走る乗り合いバス路線としては日本最長という、近鉄大和八木駅から五條・十津川村・熊野本宮を経て新宮駅までを結ぶ、奈良交通「八木新宮線」([83343] k-ace さん、[70115] むっくん さん)で十津川村を訪れるというコース。同じ「十津川郷士」の一族で、明治の大水害で北海道に移住した人、十津川村に残った人、それぞれの子孫の物語も紹介されていました。

♯私が十津川村のほんの端っこだけに入ったことがあり、その「経村値」が△(接地)であることは、[79317]に…。
[86335] 2014年 8月 27日(水)18:28:12伊豆之国 さん
蛇崩川 & 淀川越え & 松阪牛
足の故障が予想以上に長引き、相変わらず自宅と病院との往復が続いています…。

[86328] 山野 さん
[86329] hmt さん
[86330] ペーロケ さん
八木蛇落地悪谷
地元の人が 昔は蛇が降りるような水害が多かったから 蛇落地(じゃらくじ)、悪い谷で 悪谷(あしだに) と伝えていた地名
「蛇」で思い出したのが、私が20数年間をその近くで過ごし、「面白い名前だなぁ」と思いながらも別になんとも思ってはいなかった、当時はまさにどぶ川だった(今は暗渠)「蛇崩(じゃくずれ)川」([77021])。世田谷区HPによると
川の名称の由来は、流れる形が赤土の地層を崩したように蛇行しているところから、そう呼ばれるようになったと言われています
とあり、広島の「蛇落地」に通じるような「地層の崩壊」「水害常襲地帯」を暗示させるような地形だった、と今更ながらも気づいたのでした。

さて、ご承知の通り、今年の夏の「甲子園」は、大阪桐蔭が三重高校を振り切り2年ぶり4度目の制覇を果たしました。
[86331] ペーロケ さん
猪名川しか越えなかった優勝旗
大阪桐蔭高校(&四条畷駅)がある大東市は、甲子園から見ると淀川を越えた南東側にあるので、「淀川越え」と表現したほうがわかりやすいのではないでしょうか。…その大阪桐蔭の所在地は、「大東市中垣内(なかがいと)」。しっかり「"かいと"コレクション」に登録されていました…。
惜しくも準優勝となった三重高校。失礼ながら、まさかここまで勝ち進むとは予想以上の大健闘でした。私が先月の遠出([86317])で、2泊目に投宿したのが、その三重高校のお膝元、松阪市。翌朝宿を出ていきなり足に異変、必死で痛みをこらえながらの町歩き、タクシーを初めいろいろとお世話になった松阪市の皆さんには、本当に大感謝です…。
そういうわけで、まだ誰も反応していない[86317]のクイズですが、ここで一つだけその答を発表します…。【F市】が、その松阪市ということになります。(残りの答えは、来月になってから発表する予定です)
[86317] 2014年 8月 21日(木)17:23:57【1】伊豆之国 さん
真夏の大和~伊勢路・苦難の道中記
[86305]で約束した通り、今月13日より2泊3日の旅の道中記ですが、似たようなルートをたどった4年前([76074])とは違った形で、最後はある意味悲惨なことになってしまったのは[86305]の最後に書いた通り…。クイズも織り交ぜて。

今回の旅は、当初は月末あたりに行く予定で考えていたのですが、職場の都合もあり、直前になってお盆休みの真っ最中に行くことに。ホテルは幸いにもどちらもネットから予約できましたが、道中の交通手段は、4年前のそれや、2年前の九州大遠征([81852])のときのような高速バスの利用は、渋滞を考えればまず不可能。新幹線も馬○高い上に座席確保も難しく、かつて若かりし頃によくやったような「東海道線・鈍行乗り継ぎ」でのんびり行くことに。小田原までは小田急、ここだけはまずロマンスカーでゆったり。小田原から「本題」の乗り継ぎ道中が始まります。まず熱海で乗り換え。同じような人が多いと見え、この先、乗り継いで行く列車はどれも大混雑…。薄雲が広がり、富士山の間近に来てもその姿は見えず。列車の行き先は「越すに越されぬ」大河の手前ですが、後を追う乗り継ぎ電車の始発駅である、【A市】内のある駅で降りて乗り換え。そこからしばらくすると海側に私鉄の路線が寄り添い、やがてその市の中心を過ぎ、大河を渡ると茶畑が広がる風景。終点は、その県内で人口最大の【B市】のターミナル駅。乗り継ぎに余裕があったため、駅前をしばしぶらぶら、駅弁を買って始発電車に。今回の道中ではJRで初めて向かい合わせ座席の車両に当たり、湖を右手に見ながら弁当を頬張ることに。途中にある湖に近い駅(地名コレクションにあり)は、かつて湖水浴?客でごった返した思い出も今は昔、だだっ広いホームが栄枯盛衰を…。終点は、大手私鉄も乗り入れるターミナル駅。ここから終発の快速電車に乗って、最近まで夜行鈍行の行き先として知られた終点の【C市】に。またまた乗り換え、古戦場を過ぎ、駅名由来市名?のターミナルで、ここからはJR西日本に。快速電車は座席も転換式、乗り心地も快適。古参メンバーのお膝元【D市】の駅で降りて、少し前にTV番組でも紹介されていた、宿場町の面影を残す貴重な「本陣」を見学。裏道には「パロディー」のような「温泉(?)」も…。この地の名物スィーツは駅前のスーパーで。京都駅に着いたのは午後5時過ぎ。近鉄の特急で大和西大寺へ、ここで乗り換えて次の新大宮駅で降り、1日目の宿へ。4年前([76074])と同じホテル(こちら)で、この地域では珍しい温泉もあり([76211])、駅からの道順は、4年前を思い出しながらの足取りを…。一風呂浴び、夕食ではサービスでついてきたワインにほろ酔い。この時季、夜の奈良市街で「明かり」のイベント「燈花会(とうかえ)」が催されていることを知り、酔いを醒ますのを兼ねて、電車に1駅乗って近鉄奈良駅へ。猿沢池のほとりに並ぶ蝋燭の明かりと、背後の興福寺の五重塔のライトアップが池の水面に映え、幻想的な光景が印象的でした。
翌日は、朝から雨模様、近鉄奈良駅に着いた頃には本降りに。「時間はたっぷりあるから…」と、まずは「奈良町」散策から。4年前には東側が中心だったので、今回は西側を主に。いくつか「街角資料館」を見て回り、前回は塔跡だけを見てきた元興寺は、今度は極楽坊を見学。昼前に中心市街に戻り、昼食後は天気も回復。「せっかく奈良に来たからには…」と、観光客の雑踏と鹿の群れを掻き分け、大仏殿へ。中学の修学旅行や、それ以外でも二、三度見ているのですが、気がつけば、最後に見てからもう30年以上もご無沙汰。最初に行ったときに不思議だった、堂内の「柱の穴くぐり」には、餓鬼どもの大行列が…。それから東側へ。観光客もずっと少なくなり、以前「コレクション」に投稿した「猫段」([83670])では、2人連れが降りてきたのを見ただけ。三月堂、二月堂、手向山八幡の一帯は、奈良の風景の中でも私がお気に入りにしていた場所。二月堂の回廊からは、奈良の町並みが一望に…。
それから近鉄奈良駅方面へ戻ろうとしたのですが、「抜け道」を回ろうとしたのが、これがその後の迷走の元。暑さもあって感覚も鈍り、ふと気づいたらとんでもない迷い道に…。そこで、とりあえずJR奈良駅方面に目標を変え、佐保川沿いに進んで行くと、やがて「大佛線」の跡([82931],HP)を発見。そこから南へ歩き、バスに。前の晩に見た興福寺をチラッと見て、近鉄奈良駅に戻ったのは午後3時過ぎ。本当は1時間前のに乗るはずだったバスで、国宝の仏像や建物が多く残る古刹、浄瑠璃寺へ。途中、「大佛線」のルートとダブる箇所を通るのですが、沿道の宅地開発が進んで、面影はほとんど見られないようでした。浄瑠璃寺は、庭園が発掘調査とやらで工事中だったのが残念でしたが、訪れる人も少ない山里の古刹、雰囲気はじっくり味わえました。ところでこの寺院、観光案内の本では「奈良・大和路」の中で紹介されていることが多いのですが(以前は観光バスのコースにも入っていたのですが、現在は季節運転になってこの時期は運休…)、住所は「京都府木津川市」。前日に京都駅を乗換えで「接地」しただけなので、これで今年の京都府の経県値がやっと「●」になったのでした。奈良方面へのバスはもうなかったのですが、加茂駅までのコミュニティバスがあることを、降りたバス停で確認していたので、帰りに茶店でかき氷をいただき、小休憩。小ぶりなバスで、駅は立派なものの、駅前が殺風景な加茂駅へ。しかも奈良・JR難波方面への電車は出たすぐ後。20分あまり待ってようやく電車に。JRと近鉄の奈良駅は離れているのでバスに。JR奈良駅の旧駅舎は、すぐ隣に移築されて市の観光案内所として活用されていました。近鉄奈良から、大和八木で乗り換え。【E市】にある、大物メンバーの故郷と同名の駅を過ぎると、私が(他の有力メンバーも)4分の1だけその県の血を受け継ぎ、そしてとあるメンバーが異常な執着心を燃やしている、その県に入ります。他県の大都市の市名と同字異音の2文字が入る駅では、かつて近鉄の路線だった私鉄が分岐。ようやく、その日の宿がある【F市】の中心駅にたどり着いたのは、夜も8時を回っていました。それで、夕食は近くのラーメン屋で我慢。
名物グルメで名高い【F市】ですが、豪壮な大商人の屋敷や、国学の大家のゆかりの史跡が残る町としても知られています。ホテルが中心市街とは反対側にあるので、翌朝、近鉄とJRの踏切を越えて駅の正面へ向かったのですが、その途中で突然、左足に硬いボールが当たったような激痛が…。急に足取りが重くなり、それ以降は苦難の連続。とりあえず、タクシーで城跡に向かいましたが、その先は自分の足で歩くしかありません。痛む足を引きずりながらもこれらの史跡を見学。名物グルメは案の定、大混雑でパス。保存の利く加工品をお土産で買ってお茶を濁すことに。最後に見た商人屋敷から、タクシーを呼んで駅に戻り、特急で今回の旅の最終目的地、伊勢へ。お伊勢参りは17年ぶり、人生3度目。まず、宇治山田駅からバスで。外宮の前にできた「せんぐう館」を見た後、外宮を参拝、それからバスで内宮へ。宇治橋を渡り、境内へ。足は依然として重く、休憩を繰り返しながらでしたが、ここまで来たからにはもう引き返すことはできません。ようやく、式年遷宮を昨年に終えたばかりの真新しい正殿の前にたどり着いたのは、4時を回っていました。バス停に戻り、すぐ前のうどん屋へ。迷わず、伊勢うどんと【F市】名物の○○○丼のセットを注文、皮肉にもようやく今度の旅で味わいたかった名物にありつけたのでした。もはや足が言うことを聞かないため、「おかげ横丁」はチラッと見ただけ、宇治山田駅に戻り、駅の売店で○福を。近鉄の特急で名古屋へ。途中、県境に近い【G市】に差し掛かった辺りで海側を見ると花火が盛大に…。もう当初の予定より大幅遅れ、新幹線のお世話になるしかありません。乗り換え列車は余裕を持って選んだのですが、とにかく改札からホームの、そして指定席のある車両までの遠いこと…。新横浜で降り、横浜線に乗り換え、最後はタクシーでやっと我が家に戻れたのでした。

ここで、クイズをいくつか…。
1.【A市】~【G市】はそれぞれ何市でしょうか?
2.「浄瑠璃寺」の山号「○○山」には、今回の道中で通過した市(【A市】~【G市】を含む)の名が入ります。その市名は何でしょうか?(寺のHPを見ればすぐわかるはず)
3.【E市】にある、県境近くの駅名は何駅でしょうか?
4.【F市】の駅前にある、この市内で唯一の都市銀行は何銀行でしょうか。(ヒント:昔の「さくら」ではありません)
[86305] 2014年 8月 18日(月)22:46:49伊豆之国 さん
第39回十番勝負を振り返って(番外編)~富士は日本一の山~
[86298]で書き込んだ通り、前回(第38回)と同様に「気分転換」も兼ねて「入門コース」にもいくつか。こちらの感想文は先の「七番勝負」スタイルで。

問A~花の武蔵野扇に描けば~
一般コースの問一と全く同じと気づく。お題の市の選び方で難易度に差が出たというわけか…。「意外性」がありそうな三笠市と美祢市の代わりに、例えば国分寺市とか守口市をお題に入れれば更にやさしくなったかも。問一の銅メダルが出ていた地元の市に。実は周りを市に囲まれていることを失念していた。

問B~遥かなるアラモ~
オールひらがな市に隣接。以前、一般コースに出ていた同類問題で「銀」を取った、祖母の故郷の埼玉県最古参の市がお題に出ていたので、今回は茨城県から。

問C~煙を水に横たえて渡る浜名の橋の上~
こちらも過去問。そのときに答えた、もしかしたらこの地を代表するご当地グルメが味わえなくなるかもしれない、楽器作りでも名高い、ルーツの県で最も人口が多い市を再び。

問D~逢いたい気持ちがままならぬ~
自分の県、隣の県を問わず「県庁所在地に隣接」とわかる。運河で名高い北国の市。

問E~頭を雲の上に出し~
これまた過去問。「複数の村に隣接」は早々と気づいていた。「高嶺の花」だと思っていたメダルを初めて取った、記念すべき市がまだ残っていた。

問F~目には青葉山ほととぎす初鰹~
お題の宗像市から、「市役所の位置」でなく「市域が最北」とわかる。これも問Eと同じ県から。

問G~秋の夕日に照る山もみじ~
過去に類題も、線引きが2倍に。これまた以前に答えた世界遺産の島がある市は、文句なく条件を満たしていた。

問J~三は佐倉の惣五郎~
やっぱり過去問と同類の、同音異字の問題。オーナーさんのお膝元を初めて解答。

…問Hと問Kも、もちろん共通項はとっくにわかっていましたが、[86130]に書いた通り、その時点で想定解の残りが1桁になっていたため、これから参加したいという人に迷惑をかけたくないということで、辞退することにしました。今回の「入門コース」は、「コース分け」がなかった頃に出たものと同じか類題が多く、侮れないものが多くなった感じがはっきり読み取れました。

♭それぞれの問の選曲は次の通り。
問A:「町田音頭」の歌い出し([68731])。
問B:「取手」と「砦」の引っ掛けで、西部劇の名作より。
問C:汽車が浜名湖を渡る情景を歌った、鉄道唱歌(東海道編)28番より。
問D:ある年代より上ならすぐ浮かんでくるでしょうが…。
問E:これはすぐお分かりでしょう。
問F:もうとっくに季節は過ぎましたが、よく知られたこの句の作者、山口素堂は北杜市(旧白州町)にゆかりの人。
問G:こちらはまだ時期が早いですが、名物「もみじ饅頭」と、「アキの宮島」に引っ掛けて。
問J:数え歌のバージョンにこういうのがあるそうです。「一番初めは一宮、二は日光東照宮」…

♯先週の旅の道中、最終日になって突然足にアクシデント、その日は何とか我慢はしたものの、帰宅した翌朝に病院に直行。今朝再び病院で診てもらったところ、全治3週間の診断。しばらく自宅静養となりそうです…。道中記は後日。
[86298] 2014年 8月 17日(日)18:28:04伊豆之国 さん
第39回十番勝負を振り返って(後編)~You Are My Sunshine~
前編([86294])に引き続いて、今回は残りの4問です。

問二:日光市
問九:富岡市
問二は、答が10番目まで進んでも何のことか皆目わからず、第一ヒントの「海」から「海の字が付く学校とか、何かがある」と見ていろいろ考えましたが、どれも外れ。第二ヒントが出て、その中に「どちらか二つ」と解読できるものがあって、また例によって地図から隣接関係を見ていると、ひらがなの「う」か「み」が付く市と接している!…「これは、以前『淡海』にゆかりの古参メンバーを怒らせたあの問題と同類だ!」と…。昨夏の道中([84083])を思い出し、「色」ずばりの市と県境を接する観光都市に。[86033]に書いた通り、「いまいち」しっくりしない後味の悪さが残りました。
問九は、半ば偶然に共通項に気づいた問題。最初のヒント「廿=20」から、「市制施行日とかが20日」とか思いつきましたが全く合わず。「こりゃ、南蛇井?」と頭を抱えているうち、ふと、お題と既出の市の字画を数えてみると全て合計が20画。全国の市のリストを見て、こちらも偶然気づいた、つい最近町中が沸きに沸いた、こちらは7年前の夏に見てきた([60538])製糸工場のある市に。後で気づいたことですが、その前の問八・田辺市と合わせて、「世界遺産」3連発…。

問四:美作市
問十:江南市
いずれも最後までヒントの意味がよくわからず、苦闘を強いられた難問。
問四は、最初の「共」から、まず「県内の市町村との共通文字」関係だろうと見当はつきましたが、絞りきれず。第三ヒントの「共」まで来てやはり共通文字、とわかっても先へ進めず、第二ヒントの解「市は関係ない」と出ても一体何のことか…。ようやく第四ヒントが「隣に同じ字」と読めて、ようやくこれまでのヒントと合わせて「同じ字の付く町村と隣接」と…。1回正答で残っていた2県のうちの1県、岡山県から宮本武蔵ゆかりの市に。これで、やはりというか、市の数も人口も一番少ないあの県が1回正答県として最後に残ることになりました。
問十の該当市探しについては、[86208]で書いた通り。直前に見ていたTV番組に出てきた、濃尾平野にある御三家の城下町の衛星都市。とにかく、この問はヒントが漠然すぎてつかみどころがありませんでした。第二ヒントは「いかにも無駄がない」と解けましたが、財政関係かと思っていろいろデータを漁りましたがどれも当たらず、第三ヒントの「百」から、まず「百交差点」を開きましたが全然違い、「百選」関係も想定解数からまずなし、と見て行き詰まり。ようやく第四ヒントから「可住地100%」とわかり、「虎の巻」がようやく見つかって…。「これでやっと終わった…」と、安堵感と共に、[86208]で書いた通り、今回の難問ぞろいにはさすがに「参った!」と溜息が…。後になって出てきた答えを見ると、愛知と大阪がやたらに多いなど、広大な平野部にある市が多いことに気づき、「なるほど」と納得できたのでした。

…今回は、前回にもまして難度がUP。「入門コース」も、「コース分け」以前のに出た過去問の焼き直しも多く、「一般コース」に出てもおかしくない手ごわい問題もいくつか。それでも今回の苦闘の「気晴らし」も兼ねて、「入門」にもいくつか手を出すことに…。これについては後ほど。
[86294] 2014年 8月 16日(土)20:28:03伊豆之国 さん
第39回十番勝負を振り返って(前編)~Bridge Over Troubled Water~
例によって十番勝負の感想文です。前回の「七番勝負」ではスタイルを変えてみましたが、今回は再び元のスタイルに戻します。

問三:黒部市(銅メダル!!)
今回は完成したばかりの「47都道府県の地図」絡みが多く出ると見て、まずお題の市をじっと見つめているうちに最初に共通項に気づいた問題。「自分の県と隣の県、いずれも1つの市としか接していない」。直前に話題にした黒部市([85829])をふと見るとまさにぴったり当てはまっていた。お二方の「お手つき」で、「棚ぼた」で銅メダルに。

問一:菊川市
お題の草津市は、琵琶湖の湖面境界線の確定。さいたま市は白岡市の、尾張旭市は長久手市の市制で仲間入り。「市に囲まれた市」と気づいたのは、まさに「Nice!」なお題の選び方。過去問と同じものだったとは…。意外性も有りそうな、ルーツの県から「市の花が菊」の菊川市。

問五:千葉市
問六:相模原市
問七:高山市
問八:田辺市
この4問は一気に。4問同時解答は初参加の第17回以来かな?
問五は、隣接市に付く数字の問題。初めは「数字の付く市町村が複数隣接」だと思ったものの、NGの市から「隣接市町村に付く数字の合計」「OKとNGの境界線が『十』」だとわかる。確実なところから。
…共通項で「千・万」「廿」は対象外、となっていますが、「百」も対象外のはずなのに触れていないのは、「百」のつく市町村が「八百津町」ただ一つ、ということなのか…。
問六は、「いわゆる平成の大合併」で複数回の合併。これまた過去問。やはり安全策でお隣の市。
問七は、「7市町村以上の合併」。これまた過去問。そのときに答えた高山市をもう一度。
問八は、お題の市とNGの市を見比べ、合併により面積が増加、その境界線が「3倍」と気づく。数値比較に使ったのは、「ランキングデータ」から、最新値と、このデータで検索できる最も古い時期である2003年9月1日の面積の比率計算。1回正答で残っていた和歌山県から、海沿いから熊野古道沿いに熊野本宮までも市域を広げた田辺市。共通項発表で「2000/10/1から」と出ていたので、私が計算した数値は「安全側だった」のでした。

♯今回の選曲は、問三の黒部市にちなんだものに。「宇奈月トリオ」の「宇奈月マーチ」(彼らは実際に宇奈月温泉を訪れ、TV番組で実演したそうです)とか、「行きな黒部へ神輿の待つに」(実際にこの歌に縁があるのは、「狸囃子」で名高い(最近は「猫の目」のほうが若い連中には有名か?)房総半島の市)といった「駄洒落系」も考えましたが、「これだ!」と閃いたのは、1970年代の初頭を飾った、ポップスの名曲。原題の"Troubled Water"は、「激流」「濁流」といった意味。邦題は、「明日に架ける橋」。参勤交代に使う街道が、急流の黒部川を越えるために策をめぐらした末に架けた「愛本刎橋」([85829],[85841] hmt さん)。そして、その橋が架かっていた近くには、「明日」と書いて「あけび」と読む地名があります。
…そんなわけで、この問にふさわしいとして、この名曲を選曲することにしました…。

残る4問は、ヒントの意味もよくわからず、苦闘。この続きは次回に。
[86271] 2014年 8月 12日(火)10:12:52【1】伊豆之国 さん
21世紀の大合併 & スミレの花 & 近畿Kids
[86229],[86265] 大龍エクスプレス さん
[86230],[86245] オーナー グリグリ さん
今回の「問六」で物議を醸した「平成の大合併」の定義ですが、私がこの問の共通項に気づいたときは、「『いわゆる平成の大合併』以降に複数回合併した」ということだと判断し、「初め」のほうは平成11年に合併した篠山市が元々該当しないことともあって、本格的に「大合併」始まった平成13年以降だろうと判断した一方、「終わり」のほうについては「現在(=十番勝負開始時点)」までと見て、こちらには「曖昧さ」は全く無いものと思っていました。「初め」の時期については、私が正答してからずっと後の第四ヒントの解が「平成の…」と出たときも、この「平成」を「いわゆる平成の大合併」だと思って疑わなかったのでしたが、[86229]で大龍エクスプレス さんからの「疑問」が出て、ここで「平成元年以降の合併」と解釈することも有り、とこちらのほうで「曖昧さ」に気づいたのでした。こうした「解釈の曖昧さ」を考慮すれば、共通項は(問七・八も同様ですが)「(元号としての)平成の大合併」ではなく「21世紀or今世紀(2001年=平成13年以降)の大合併」と表現したほうが、境界線をより明確にでき、熊本市や飯田市などを共通項から排除できて「灰色領域」が出てくる「曖昧さ」をなくすことができたと思うのですが、いかがでしょうか。

[86259] デスクトップ鉄 さん
[86262] オーナー グリグリ さん
「葛城市」の「葛」の字体の件ですが、葛城市が公式に使用している略字の「葛」(11画)に従えば「葛城」は20画となってOK、ということであれば、落書き帳でもさんざん議論を呼んでいる「宝塚市」についても悩ましいことになります。「宝」は8画、「塚」は12画ですので合わせて20画ということになるのですが、以前[85557]でも書き込んだ通り、宝塚市の公式サイトでは「塚」の字は「テンあり」の旧字体を使っており、市も「テンあり」の字体に執着していることが読み取れます。この公式表記に従うと、「宝塚」は画数が1つ増えて21画となり、「NG」となってしまいます。市の公式HPを見ると、「宝塚市は宝塚歌劇を応援します」という文で、「宝塚(テンあり)市」と「宝塚(テンなし)歌劇」とで字体が違う、という念の入りようです。ただ、[85557]に書いたとおり、「テンあり」の「塚」はPCでうまく出せないこともあり、HPでも画像化できないところはやはり「テンなし」になっているようです。ただ、いくら「市の公式表記が『テンあり』」だといっても、一般の新聞や、雑誌などの書物ではほとんど「テンなし」の字体に統一されており、「公式表示と違うからNGだ」というのは酷だと思います。「宝塚市」は想定解通り、OKと考えてよいと私は思います。

[86268] 白桃 さん
広域地名というと、「近畿」もありますね。近畿大学の本部は、東大阪市。以前は「近畿銀行」というのもあったのですが…。
高校名では、甲子園でもお馴染みの東北高校(仙台市)、北陸高校(福井市)。「関西高校」は「関西」でなくて中国地方の岡山県(岡山市)にあり、読み方も「かんぜい」。…「関西」の読み方というと、以前にも話題になっていました([76598] Issie さん,[76599])。
現存する私鉄では、北陸鉄道(石川)、関東鉄道(茨城)。

♯明日より2泊3日の遠出をします。十番勝負の感想文は、帰還してから…。
[86208] 2014年 8月 3日(日)12:50:11伊豆之国 さん
白桃さんのクイズ & 江南市
今回の十番勝負、前にもまして難度がまたまたUP。とにかく久々に無事エラーなしでゴールできてほっと一息…。問十で答えた江南市、実はその日の晩に見ていたTV番組「開運なんでも鑑定団」の中で「出張・お宝鑑定」をやっていた、その市。該当する市を見つけるための「虎の巻」探しでようやくたどり着いたデータを見ると、その江南市がまさにぴったり当てはまっていました…。後になってもう一度その「虎の巻」の場所を探そうとしたのですが、どころあるのかさっぱりわからなくなってしまって…。

さて、[86205] 白桃 さんのクイズ。
その市とは…その市内に

1) 夏の甲子園で、初出場初優勝を遂げた高校がある
2) 岡山県の市名が入る駅と、ローマ字で書くと逆から読んでも同じになる駅がある
3) 横浜銀行の支店がある

いかがでしょうか?
[86142] 2014年 7月 29日(火)23:21:39伊豆之国 さん
十番勝負
問四:美作市
問十:江南市

いやはや、参りました…
[86130] 2014年 7月 29日(火)00:46:35伊豆之国 さん
十番勝負(入門コース)
残り2問がどうにも意味がよくわからないので、気分転換に入門コースにお邪魔させていただきます。

問A:町田市
問B:取手市
問C:浜松市
問D:小樽市
問E:富士吉田市
問F:北杜市
問G:廿日市市
問J:佐倉市

問Hと問Kは残りが少ないので遠慮させていただきます。
[86033] 2014年 7月 24日(木)23:38:40伊豆之国 さん
十番勝負
問二:日光市
問九:富岡市

「いまいち」意味がよくわからないのですが…
[85990] 2014年 7月 23日(水)23:20:56伊豆之国 さん
十番勝負
問五:千葉市
問六:相模原市
問七:高山市
問八:田辺市
[85934] 2014年 7月 21日(月)23:47:58伊豆之国 さん
十番勝負
問一:菊川市
[85881] 2014年 7月 20日(日)23:06:36伊豆之国 さん
十番勝負
問三:黒部市
[85829] 2014年 7月 17日(木)22:40:29伊豆之国 さん
参勤交代はつらいよ
昨晩の「某公共放送」のTV番組で、「加賀藩の参勤交代」にまつわる話が放映されていました。金沢から江戸までの道中、難所も数々。黒部川の河口辺り、扇状地が広がる一帯は、かつてはいくつもの流れに分かれ、洪水の常襲地帯として名高く、長期の足止めも多かったとか。「それならいっそのこと、川を遡って川幅の狭い谷あいで渡ったら…」というわけで、河口から13kmほども遡った愛本に橋を架けて渡る、という方策を立てました([50179] 今川焼 さん)。この橋は「愛本刎橋」と言われ、「日本三奇橋」の一つに数えられたと言いますが、明治時代に水害で流失し、それ以後再建されていません。この「刎橋」のあった頃の写真は、こちらに出ています。

♯「日本三奇橋」のうちの二つは、いずれも架け替えられているとはいえ今も現役の錦帯橋と猿橋でまず確定ですが、残る一つがどれなのかは諸説があります。古くから知られていたのは「木曽の桟」(この辺り)ですが、こちらも既に江戸時代に橋は失われ、名残の石垣だけが残るとか(上松町HPより)。現在、最有力とされるのは「祖谷のかずら橋」を指す、と言う説だとか。
…「日本三大」談義、過去にありましたね(こちら)。

さて、黒部川を越えると、次に控えるのは「東西の方言・文化をも分ける」という天下の険、「親不知」。加賀藩の参勤交代でも、このような相次ぐ難所越えで、悪天候で旅程が大幅に遅れることもしばしば。番組の中では、この旅程の遅れで、当初予定していた能生での宿泊をキャンセルし、先を急ぐことに。このキャンセルを巡って「違約金」騒動も…。

♯「能生」での騒動と言うと、「オールド鉄ちゃん」の域に近づきつつある私は、「白鳥」停車騒動を思い浮かべます。当時単線だった北陸線のこの区間、上りと下りの「白鳥」が列車交換のため、この能生駅で客扱いをしない「運転停車」をするダイヤになっていたのを、どこでどう伝わったのか、「本当の停車」と勘違いした大騒動が起きたという、半ば「都市伝説」のような嘘のような「笑い話」があったということなのでした。

この番組の中では、殿様の道中の携帯品として、旅程計画を立てるための「道具」として縦横と斜めの線を組み合わせた升目で構成された、道中での宿泊地を決めるためのいわば「ダイヤグラム」のようなものや、道中の道筋が描かれた扇子などが映像で紹介されており、また殿様が宿泊する「本陣」の様子を知る映像として、加賀藩の道中とは関係ないものの、東海道中に残る、江戸時代の本陣の姿を今に伝えるものとして貴重な建物「草津宿本陣」とその内部の映像も紹介されていました。
[85792] 2014年 7月 3日(木)23:47:06伊豆之国 さん
「牛込駅」復活?
JR東日本によると、飯田橋駅のホームを現在より200mほど新宿駅よりに移動する計画が発表されたようです。現在の飯田橋駅のホームは急カーブ上にあるため、線路との隙間が大きく最大30cm以上もあり、毎年10件ほどの転落事故が起きているとのことで、今回発表された計画によると、ホームの大半が直線となるため線路との隙間も大幅に狭くなることになります。
ところで、この飯田橋駅は、関東大震災からの復興計画による中央線の複々線化と貨物線の分離により、それまでの飯田町駅と牛込駅の統合により昭和3年に開業した駅ですが、先の経緯により、両駅間の急カーブ上にホームができることになったため、前述のように「転落事故の危険性の高い駅」になったとも言えると考えられそうです。「牛込駅」のあった場所は、現在の飯田橋駅西口、神楽坂下方面への出口辺りで、外堀の東西両側に改札口がそれぞれあったそうです(wikiより)。現在、外堀に架かる橋の下の部分を埋め立てた場所にある建物(以前は外堀を利用した釣堀の小屋だったと記憶していますが、今はカフェなどになっているようです)のある辺りは、以前の「牛込駅」の出口があった痕跡でしょうか。外堀に残る「牛込駅」と、かつての「牛込見附」の遺構は、「中洲産業大学教授・森田一義氏」のTV番組([79717],[79690])でも放映されたことがありました。現在の飯田橋駅の西口とそれに続く長い通路は、「牛込駅」の利用者の便宜を図って設けられたもので、これは、我が地元、JR「町田駅」の東口…旧「原町田駅」…への長い連絡通路と似たような意味合いだったのでしょうか。一方の「飯田町」駅のほうは、長距離列車の始発駅として残ったものの、それも程なくして新宿駅に機能が移されてからは貨物専用駅となって長らく存続し、JRになってからもしばらく使われましたが、平成11年に役目を終えて取り壊されています。今回発表された移転計画が実行されると、事実上の「牛込駅」復活という形とも言えそうです。その一方、駅が遠くなる目白通りやかつての「飯田町」方面の利用者、東西線との乗り換え客などからは反発が出ることも当然予想されそうですが、こうした利用者への対策はどうなるのでしょうか…。

やはりJR東日本ネタですが、このほど管内各駅の乗客数ランキングが発表され、新宿・池袋の1,2位はやはり不動ですが、昨年まで3位だった渋谷駅は3万3千人以上、前年比8%もの大幅減少となって、東京駅・横浜駅に抜かれ5位に転落、駅の減収は20億円以上になったそうです。やはり東横線渋谷駅の地下化と副都心線との直結による移行と、東横線の駅が遠くなったことによるJRとの乗り換え客の激減が影響しているようです。一方、東京駅は3%ほどの増加となって4位から3位に浮上。丸の内駅舎の復元効果やビルの建設ラッシュによる増加が大きいようです。
[85779] 2014年 6月 29日(日)22:35:20伊豆之国 さん
Love-River Town
本日3回目の投稿となりますが…(十番勝負以外では何年振りでしょうか…)。
[85772] オーナー グリグリ さんへ
女性首長の一覧
ですが、神奈川県愛川町の女性町長、森川絹枝氏は任期満了(H29.10.27)を待たず、既に退任されています。
森川絹枝町長は、平成26年3月24日から病気療養のため公務を休んでおりましたが、療養が長期間にわたり、公務復帰への目途が立たないことから、5月8日に鳥羽清町議会議長へ退職願を提出し、5月31日付けで退任いたしました。(中略)なお、愛川町長選挙は6月29日に行われます
(愛川町HPより)
後任の町長を決める選挙は本日投開票ですが、立候補者は男性ばかり3名です(同上)。
情報を更新していただくよう、お願いいたします。
[85778] 2014年 6月 29日(日)21:21:50伊豆之国 さん
九差路もどき?(須玉町若神子)
連続投稿失礼いたします。

「北杜市須玉町若神子」付近の地図を眺めているうちに、「以前、気にかかっていた場所があったな」ということにふと気づきました…。その場所とは、こちら
"You Tube"の「鉄」ネタ映像のリンクをたどって行くうちに、偶然見つけた「中央線遺構・須玉九差路」と題した動画。この動画を紹介しているブログもありました。記事を見ると、問題の箇所は中央本線のルート変更に伴う線路跡が絡んでいるようで
左右から交差する道路を越え、真っ直ぐ林の方向に続くのが長野方面への線路跡だ。
交差点の中央部分には、埋められた材木が並んでいるのがわかる。
これこそ、枕木を利用した古い踏切の痕跡なんだね。
実はここ、元々は七差路になる交差点&踏切だった。
そこに線路が取り払われた鉄道跡が加わったので、いま実に九差路になった訳
ということらしいのですが…。
でも、この記事の中にある略図や、実際の地図を見ると、交差点でまっすぐに繋がっていない道がいくつかあり、明らかな「一点収束」にはなっていないように見えます。「七差路コレクション」(編集者がこのところたまにしか顔を見せていないようですが…)の「定義」に照らし合わせてみると、やはり「九差路」に該当するための条件を満たしておらず、実態は「九差路もどき」とでもいうべきなのでしょうが…。
♯旧須玉町は、現在も中央本線が通過していますが、町内には駅がありませんでした。つまり、綾瀬市や静岡県清水町などと同じ仲間だった([85090], [69949])のですね…。また、現在の北杜市役所は、その旧須玉町にありますが、直線距離で一番近い最寄り駅は、市内で最も近い「日野春」駅(旧長坂町)とは非常に微妙な差ですが、どうも隣の韮崎市にある「穴山」駅になるようです。こちらのほうでは野々市市と同じ仲間ですね…([77638],[79739])。
[85776] 2014年 6月 29日(日)16:56:05伊豆之国 さん
一円電車
[85774] オーナー グリグリ さん
[85746] Menge さん
神子という地名
の話題ですが、
静岡県の神子元島なども由来を調べてみたのですが、すぐには分かりませんでした
「ご当地」ゆかりの者としての面子にかけていろいろ当たって見たものの、うまい資料がなかなか見当たらなかったのですが、とりあえず、下田市HPからのリンクをたどって見つけたものが…。昭和50年発行の「下田市の民話と伝説 第1集」に「神子元島と比翼塚」という伝説が紹介されています。この文中を見ると
若い夫婦の睦まじさは海神のねたみに触れたのか、急に風は吹き荒れ、海は逆巻く大怒涛となって、船は木の葉のように弄ばれ、遂に打ち砕かれ
というくだりがあるので、「海神を祭った島」…この辺に「神子元島」の由来についての手掛かりがありそうな気がします。
この神子元島の灯台は、明治3年に建てられ、日本最古の石造灯台として、「日本の灯台50選」(→第16回十番勝負・問五)にも選ばれています。

ところで、[85746] Menge さんが挙げられたリストの中にあった、兵庫県朝来市の「神子畑」。この「神子畑」というと、かつて隣の養父市旧大屋町にあった「明延鉱山」からの鉱石と鉱山関係者の輸送路線として運行されていた「一円電車」([33007] 今川焼 さん)。乗客の運賃が1円だったことから「一円電車」の愛称で親しまれ、鉱山の閉山により昭和62年に廃線となりましたが、車両の一部は「あけのべ自然学校」で保存され、現在では構内に敷かれた線路で実際に動かすイベントも定期的に行われています(あけのべ自然学校HPより)。

神子柴 (長野県上伊那郡南箕輪村)
この地名から発祥したと思われる苗字に、同音異字の「御子柴」さんがあります。全国に2,500人ぐらいと推定され、やはり発祥地の長野県に多く、全国の6割以上が集まっていますが、県内でも分布が限定され、伊那市が最多で100件余り、岡谷市と塩尻市にも50-60件前後見られますが、それ以外では松本市にある程度見られるほかはほとんど見られず、発祥地の南箕輪村にも数件しか見られません。…プロ野球・阪神で活躍した御子柴進投手(塩尻市出身)を覚えている人もいるのではないでしょうか…。
[85732] 2014年 6月 17日(火)23:28:01伊豆之国 さん
自治体越え地名?(摂津/河内)
こちらの「苗字」ネタのサイトを開いた見たら、私が5年ほど前に話題にした、大阪府羽曳野市の地名「誉田」([70632],[70645] Issie さん)と、これを「こんだ」と読む由来が書かれていた、関西の難読地名とその由来についてを集めたサイトが引用されていました。更にそのサイトの他のページを見ると、大阪市城東区東大阪市にそれぞれある「新喜多(しぎた)」という地名の由来が書かれているページがありました。その1,その2
これによると、
「新喜多新田会所跡」の石碑(中略)に並んで掲げられた由緒書きによると、付近はかつて、大和川が流れていた。宝永元(1704)年に付け替え工事が行われ、現在の柏原市あたりから、まっすぐ西に向かい、大阪湾に注ぐようになった。
付け替え前の大和川はこの付近では川幅が約270メートルもあり、渡し船が行き来していたという。しかし、付け替えで河床があったところを水路(長瀬川)として残し、周辺の沼地や湿地などともに埋め立てられ、新田が開発された。この開発を請け負ったのが、鴻池新十郎、鴻池喜七、今木屋多兵衛の3人。彼らの名前を一文字ずつとって「新喜多新田」と名付づけられたのが地名の由来だ
新田は、現在の東大阪市付近からJR京橋駅あたりまでの広大な土地(約16万8千坪)だったことから、同じ新喜多の地名が東大阪と城東区内の3カ所に分散して残ったようだ
とあり、どうやらこの2つの地名は元々同じ新田の名称だったものが別々の場所に残ったもので、東京・港区と目黒区に離れて存在している、元は平安時代からの郷名に由来している「三田」([76006])と同様、「自治体越え地名」の仲間に入るのではないか、と思われるのですが、いかがでしょうか。

…3ヶ所(大阪市のほうは「新喜多」と「新喜多東」に分かれていて、しかもこの両者は「点隣接」)の「新喜多」の間の距離は、最も近いところで約2.4km。前記の「三田」の両者間の最短距離(約1.8km)を上回っているので、果たして「同じ地名」と認識していないという人も多いような気もするのですが…。
なお、「しんきた」ではなく「しぎた」と読むのは、このあたりの古くからの地名「鴫野」にちなんだということからとか。
[85722] 2014年 6月 14日(土)21:27:22伊豆之国 さん
佐世保市、志摩市にリベンジ & 恋は南の島に飛んだ
…いよいよ始まりましたね。
「元・日本一暑い町」を走っていた1両だけのディーゼル車がついに渡れなかった川の向こうの町(こちら,[84083])や、もしかしたらこの都市の代名詞とも言える名物グルメが間もなく味わえなくなるかもしれない政令指定都市(こちら←画像はこれとは関係ありません)でも大いに盛り上がっているのでしょうか…。

さて、「南の国」といえば…
[85717] hmt さん
八丈島移民による 南大東島のサトウキビ栽培
「鉄分」に乏しい地域ということもあって、飛びつける話題はせいぜい「苗字」([80988])ぐらいという沖縄にあって、「南大東島」というと、かつて存在したサトウキビ運搬用のトロッコ([56334] hmt さん)を思い浮かべます。この鉄道の存在を知ったのは、少年時代に読んだ鉄道雑誌に載っていた記事でした。列車の運行は昭和58年に廃止されましたが、サトウキビを運んでいた機関車は今も島内に保存されているようです(潮風の影響もあってか、保存状態は芳しくないようですが…写真(沖縄離島ガイドより))。
「苗字」の話ですが、南北大東島は、八丈島から移住してきたという歴史から、今でも「沖山」「奥山」「浅沼」など、八丈島に多い苗字が後から移ってきた沖縄本来の苗字に交じって多く見られます。ついでにその八丈島ですが、島内で最も多い苗字が「菊池」さん。島民の約8%を占め、「5人に1人が菊池さん」という岩手県遠野市などには及びませんが、全国の「菊池さん率」のランキングでもベスト10に入る「菊池密集地帯」になっています(こちら)。以前([71948],[74027])、肥後国菊池郡の名族だった菊池氏が東北に多いのは謎、と書いたのですが、八丈島の菊池氏も同族なのでしょうか。

ラサ工業
というと、思い出すのは岩手県宮古市の工場の専用線で働いていたSL「C10型」。国鉄から引退後、ラサ工業に払い下げられた車両で、廃車となってからはしばらく「野ざらし」状態になっていたようですが、その後大井川鉄道に引き取られ、今も現役で活躍しているようです(大井川鉄道HPより)。

♯タイトルの前半の意味がわからない人は、[75473]を見れば…。運命の初戦は、いよいよ明朝です…。
[85712] 2014年 6月 12日(木)23:00:16伊豆之国 さん
Re3:夜汽車は夢の彼方へ…
「あけぼの」([85174])に続いて、またも寝台列車が…。

大阪から日本海沿いに走り、青函トンネルを抜けて札幌とを結ぶ夜行特急"Twilight Express"が、来年春に運行を廃止することが、JR西日本より発表されました。表向きの廃止理由は、「車両の老朽化」だそうですが、「本当の理由は他にもある」という声が複数の関係者から上がっているようです。

寝台特急廃止のお寒い舞台裏(毎日新聞記事より)

これによると(要約引用)
一つは、2016年の北海道新幹線開業で青函トンネルの電圧が変わることだ。「現在の交流20キロボルトから、新幹線用の25キロボルトになります。するとトワイライトを引っ張る機関車が使えなくなるのです」。新たに機関車を製造するにも「1両あたり数億円かかり、しかも他の在来線では使えない。別のところに投資したほうがいいという判断です」
もう一つは「並行在来線」への支払い問題だ。(中略)直江津~金沢間の北陸線や信越線は、北陸新幹線が開業する来春、「あいの風とやま鉄道」や「えちごトキめき鉄道」などの別会社路線になる。「そこにトワイライトを乗り入れるには、JRが三セク側に通行料を支払う必要がある。年間数億円に達するかもしれない…」
このあと、東北新幹線の盛岡以北の延長に伴い第三セクター化された岩手県の「いわて銀河鉄道」の関係者から、「北斗星」「カシオペア」も無くなる、ということにもなれば、重要な収入源(通過に伴う料金収入などをJRから支払っている)を失い、「悲壮な思いで受け止めている」という声が紹介され、また「一本だった路線が細切れに分断されると、乗り換えの手間が増えたりして、生活の足だけでなく、物流のネットワークも失われて行く」「自然災害時などの臨機応変の対応も困難になる」といった、「岡電」(両備)グループからの批判の声なども掲載されていました。

「Twilight EXP」「北斗星・カシオペア」関連の記事は、こちらのブログにも載っていましたのでここに紹介します。
[85692] 2014年 6月 5日(木)00:20:20伊豆之国 さん
「小川町」はおがわまち? おがわちょう?
[85684] オーナー グリグリ さん
[85686] hmt さん
「まち」と読む町、「ちょう」と読む町

自治体としての「町」ではなくて「○○市(区)△△町」という場合の「町」をどう読むのか、というのを調べてみるのも面白そうです…。
住居表示などで「町」を外された町名も多いのですが、今回は、東京23区の都心部の中でも「△△町」がかなり残っている、千代田・中央・新宿の各区について「まち」と「ちょう」の数を調べてみました。
読みのデータは、郵便局の「郵便番号検索」からです。

区名「町」の総数「まち」「ちょう」
千代田区42大手町、神田小川町、神田司町、麹町4一番町、岩本町、内幸町、鍛冶町、紀尾井町、五番町、猿楽町、三番町、永田町、二番町、隼町、平河町、三崎町、有楽町、四番町、六番町、神田相生町(以下、頭に「神田」)、淡路町、和泉町、岩本町、鍛冶町、北乗物町、紺屋町、佐久間町、神保町、須田町、多町、富山町、錦町、西福田町、練塀町、花岡町、東紺屋町、東松下町、平河町、松永町、美倉町、美土代町38
中央区20日本橋室町1明石町、豊海町、日本橋大伝馬町(以下、頭に「日本橋」)、蛎殻町、兜町、茅場町、小網町、小伝馬町、小舟町、富沢町、人形町、箱崎町、浜町、馬喰町、久松町、堀留町、本石町、本町、横山町19
新宿区78赤城下町、赤城元町、市谷鷹匠町、市谷田町、市谷台町、市谷長延寺町、市谷船河原町、市谷薬王寺町、霞ヶ丘町、片町、北町、細工町、坂町、信濃町、新小川町、箪笥町、築地町、戸塚町、内藤町、納戸町、二十騎町、払方町、原町、袋町、舟町、南元町、横寺町、余丁町、早稲田町29愛住町、揚場町、荒木町、市谷加賀町、市谷甲良町、市谷砂土原町、市谷左内町、市谷仲之町、市谷八幡町、市谷本村町、市谷柳町、市谷山伏町、岩戸町、榎町、改代町、歌舞伎町、河田町、喜久井町、北山伏町、左門町、三栄町、下宮比町、白銀町、水道町、須賀町、住吉町、大京町、津久戸町、筑土八幡町、天神町、富久町、中里町、中町、西五軒町、馬場下町、東榎町、東五軒町、百人町、弁天町、本塩町、南榎町、南町、南山伏町、山吹町、矢来町、若松町、若宮町、早稲田鶴巻町、早稲田南町49

…結果はご覧の通りですが、千代田区と中央区は圧倒的に「ちょう」が優勢なのに対し、牛込地域を中心に従前の町名が多く残っている新宿区では、やはり「ちょう」のほうが多いものの、「まち」の数もかなり多く、割と拮抗しています。牛込地域で隣接する「南町」と「中町」が「ちょう」で「北町」が「まち」だったり、「早稲田町」が「まち」で「早稲田南町・鶴巻町」が「ちょう」だとか、「市谷」の付く町名など、同じ地域でも両方の読みが混在しているところが多く見られ、地元の人でも間違えて読んで(覚えて)いるような人が多そうな気もします…>元牛込区民のhmt さん([22003])。
千代田区の神田地域は、住居表示で頭の「神田」を外されている町を含め、「ちょう」が圧倒的に優勢で、「まち」はわずかに「司町」「小川町」の2つだけ、ということから、これはもうだいぶ前のことですが、「小川町」を周りの「△△ちょう」に引きずられて「おがわちょう」と読んでいる人が増えている、という話が載っていたことがありました。蛇足ですが、小平市の「小川町」は「おがわちょう」と読んでいるようです。
なお、上記の表のうち、「神田」の付く町と無い町がある「岩本町」と「鍛冶町」は、共に大半の地域が住居表示で「神田」が外され、未実施で残された地域が「神田」が付いたままになっているのに対し、「平河町」と「神田平河町」はまったく別の地域にあり、旧麹町区の平河町に対し、「神田平河町」は秋葉原駅の東側のごく狭い区域の町名として残っています。
[85670] 2014年 5月 31日(土)18:27:51【1】伊豆之国 さん
おお牧場は緑~そして神戸
[85668] 白桃 さん
オール・グリーン(緑一色)
「雀」地名から「麻雀」の話題に飛んでしまいましたので、梅雨入りを前にして新緑が鮮やかなこの季節、今日は「緑」「発」の付く駅名を調べてみることにしました。

【「緑」「みどり」の付く駅名】…18駅(+4駅?)
駅名路線名所在地
釧網本線北海道清里町
緑井可部線広島市安佐南区
緑が丘東急大井町線東京都目黒区
緑が丘富良野線北海道旭川市
緑が丘神戸電鉄粟生線兵庫県三木市
緑川三角線熊本県宇土市
緑町伊豆箱根鉄道大雄山線神奈川県小田原市
緑橋大阪市地下鉄中央線・今里筋線大阪市東成区
緑園都市相鉄いずみ野線横浜市泉区
緑地公園北大阪急行大阪府豊中市
庄内緑地公園名古屋市地下鉄鶴舞線名古屋市西区
鶴見緑地大阪市地下鉄長堀鶴見緑地線大阪市鶴見区
西川緑道公園岡山電気軌道岡山市北区
美浜緑苑名鉄知多新線愛知県美浜町
八千代緑が丘東葉高速鉄道千葉県八千代市
みどり湖中央本線長野県塩尻市
みどり台京成千葉線千葉市稲毛区
みどりのつくばエクスプレス茨城県つくば市

♯以下は、鉄道と認められるか微妙な「灰色領域」の路線の駅。
駅名路線名所在地
小幡緑地名古屋ガイドウェイバス名古屋市守山区駅構内写真
みどり口スカイレールサービス広島市安芸区
みどり中街同上同上
みどり中央同上同上

【「発」の付く駅】…9駅
駅名路線名所在地
発寒函館本線札幌市西区
発寒中央同上同上
発寒南札幌市地下鉄東西線同上
発坂えちぜん鉄道勝山永平寺線福井県勝山市
越前開発同上福井県福井市
開発富山地方鉄道上滝線富山県富山市
新発田羽越線新潟県新発田市
西新発田白新線同上
松浦発電所前松浦鉄道長崎県松浦市

…「緑」「みどり」の付く駅、5市もある現役の「緑区」には何と全く無し(もちろん「みどり市」も)。辛うじて「緑井」と「緑川」だけが、消滅した「緑」の付く村のあった地域にあるのみでした。「みどり」と読む駅には、このほか「番外」で樽見鉄道の「水鳥」駅(岐阜県本巣市)がありますが、こちらの語源も「緑」なのでしょうか。
「開発」は北陸地方に集中して見られる地名で、「かいはつ」ではなく「かいほつ」と読むことが多いようです。[85664]で取り上げた「麻雀苗字の町」能美市下開発町の隣接地域には、昭和55年に廃線となった北陸鉄道能美線([73260])に「上開発」という駅がありました。

[85667] グリグリ さん
「神戸」地名の読み分布(中略)「ごうど」読みが主流です。地名だけでなく、苗字や屋号でも「ごうど」さんは過去に複数人とお会いしたことがあります
この「神戸」の読みについて、4年ほど前、白桃 さんと私との間でこんなやり取りがありましたが、
○インチキ・・・(中略)神戸(神戸=『かんべ』一郎)
([74897] 白桃 さん)
「神戸」という苗字は、全国に2万人ほどですが、やはり「かんべ」と読むのが大半を占めるようです。関東から中部地方にかけて多く、数の上では群馬県が最多で、県南西部に集まり、下仁田町で町内2位、富岡市でも20位以内に入ります。群馬県には、わたらせ渓谷鉄道の駅名にもになっている「ごうど」と読む地名があるのですが、群馬県での読みはやはり「かんべ」が大半であるようです。「ごうど」という読み方は、隣の長野県に多いようです。山野さんのお膝元・神戸町がある岐阜県でも、下呂市や多治見市などいくつか集中している地域があるのですが、この地域での読み方が気になるところです。「かんべ」「ごうど」は共に地名が各地に見られ、発祥地も各地にあるのではないかと思われます
([74921] 拙稿)
45年ぐらい前、兄が住んでいた三○県四○日市に行ったとき、伊賀にも伊勢にも「神戸」があって、なんだかすごく感激したのを思い出します
([74928] 白桃 さん)
この「神戸さん」の読み方と分布を詳細に調べたデータが見つかりましたので紹介することにします。
「神戸会」HP
これによると、
全国の電話帳に神戸姓が4,402世帯記載されていました。電話帳への記載は全国平均6割程度とされていますので、全国の神戸さんはほぼ7000世帯程度はあるのではと推定されます。
 ちなみに、神戸姓の多い地区は、大都市部を除きますと、群馬県下仁田町は236世帯と全国一多く、群馬県富岡市、愛知県春日井市と続きます。
 神戸姓の集中している地区としては、群馬県下仁田町を中心とした群馬地区、愛知県春日井市を中心とした愛知・岐阜地区、長野市、松本市を中心とした長野地区、清水市を中心としたと静岡地区、滝野町、社町を中心とした兵庫地区が挙げられます
全国の電話帳からの調査では、かんべと読む場合が約88%で、ごうど読みは7%、こうべ読みは5%でした。また、かんど読みも少数ですが一部にあるようです。 ちなみに、地名として神戸が使われた場合は、ごうどと読む場合が多いようです。
(注:自治体名は当時)
このHPには、更に「神戸姓全国分布」「神戸姓集中地区」というPDFデータがあり、これによると、「神戸さん」が最も多い群馬県では、やはりそのほとんどが「かんべ」。山野 さんのお膝元・神戸町がある岐阜県でも、200件余りあるうち「ごうど」はわずか1件で、残りは全て「かんべ」でした。神戸市がある兵庫県でも、大半が「かんべ」で、「こうべ」も稀にありますが、「ごうど」は皆無でした。一方、[85665] で じゃごたろ さんが
地名としては個人的に「こうべ」よりも「ごうど」の方が一般的だと思っています
とおっしゃっておられる長野県は、[74921]で推測した通り、「ごうど」の読みが一般的で、「神戸さん」の7割近くが「ごうど」でした。信州には「ごうど」地名が多いので、「神戸(ごうど)」さんが全国一多い(全国の約6割)というのも頷けるのですが、これが他県には当てはまらないということが不思議なところです。
静岡市から藤枝市にかけての地域に多い「神戸」さんも気になるところです。藤枝市とは大井川を挟んで対岸にある、むじながいり さんの出身地・吉田町に「神戸」と書いて「かんど」と読む地名があり、昭和43年まで静岡鉄道の「軽便」駿遠線に「遠州神戸(かんど)」と言う駅(更に以前は「神戸村」駅)がありました([54209] inakanomozart さん、駿遠線訪問記…昭和33年、記事中の手書き地図に「カンドムラ」の駅名あり)。しかし、この地域の「神戸」さんも、やはり大半は「かんべ」で、「ごうど」も少しあるものの(富士市の地名に由来か?)、「かんど」は皆無であり、苗字では読み替えたか、あるいは無関係である可能性もありそうです。

神奈川県については個人的には寒川町がかなり難読という印象を持っています。意外な読みと言うパターンだと思うのですが
へぇ~。こちらこそ意外な気がするのですが。ちなみに、私は毎年のように寒川神社にお参りしています([70758])。この「寒川」の読みに関連して、私がしばしば引用させていただいている「時刻表名探偵」(石野哲氏著・昭和54年初刊)に、こんな記事がありました(要約引用)。
「川」「河」の上に「寒」の字が付くと読みが5つに変化する。
寒川(さむかわ)、越後寒川(えちごかんがわ)、伊予寒川(いよさんがわ)、寒河(そうご)、寒河江(さがえ)
伊予寒川の「さんがわ」の読みを初めて目にしたときは、すごく新鮮な感じがした
とあり、この後に[68910]で書き込んだ、「越後寒川-今川-桑川-越後早川」の「四川」の連続のことが書かれています。
「寒川」と言う苗字は、全国に7千人余りいると推定されていますが、読み方が7-8種類もあって、しかもそれぞれ地域ごとにメジャーな読み方が違うようです。讃岐国寒川郡(さぬき市)に由来すると見られる香川県では、旧郡名(旧町名)と同じく「さんがわ」と読むようですが、隣の徳島県では「かんかわ」と読み替えて?いる人が多いようです。数の上で最も多い和歌山県では、「そうがわ」と難読で、日高郡にあった荘園に由来するようです(森岡浩氏著「全国名字辞典」より)。

【1】静岡県の「神戸さん」関連記事を追記
[85664] 2014年 5月 30日(金)00:46:38【1】伊豆之国 さん
我と来て 遊べや親の 無い雀
…小林一茶の名句ですが、まずは「雀」地名の話題([85646],[85652] グリグリ さん、[85647] hmt さん)から。

宇都宮市の「雀宮」の由来には諸説があるようですが([85647])、その説の中に、平安時代の公家・藤原実方と雀にまつわる伝説に関係がある、と言うのがあるようです。陸奥守となって下向した実方を、初めは都に残って留守をしていた妻が夫恋しさに後を追いかけ、今の雀宮の地にたどり着いたところで病にかかって息を引き取り、夫の実方も東北の地で病に倒れ、その死後に雀となって現れた、と言う伝説が伝わっています(宇都宮市HPより…PDF紙芝居)。一説には、実方は宮中で自作の歌を酷評されたのに腹を立てて「宮廷内暴力」を振るったため、時の一条天皇の怒りを買って陸奥国に左遷された(秋田書店刊「歴史と旅」昭和62年5月増刊号より)とも、「歌枕を見て参れ」と奥州行きを命じられたのを「大変悲しむべき不幸」だと思ってそのために恨み死に、雀となった(柳田国男著「地名の研究」より)とも言われるようです。

「雀」の付く駅は、その「雀宮」(東北本線・栃木県宇都宮市)と、「雀田」(小野田線・山口県山陽小野田市)、それに「雀」とは直接関係なさそうな([85647])「正雀」(阪急京都線・大阪府摂津市)、「雲雀丘花屋敷」(阪急宝塚線・兵庫県宝塚市)の4駅。自治体越え地名である「正雀」は駅も「自治体越え」で、駅の住所は出入り口がある摂津市ですが、ホームの大半は吹田市側にあります。

「舌切り雀」の民話([85647])にゆかりの場所は、各地にあるようですが、「我こそは本家」と名乗っているのは、おがちゃん さんのご自宅から徒歩圏内([68385])という、群馬県安中市磯部温泉(旅館HP)。

…「雀」というと、どうしても「麻雀」に結びついてしまいます。「東南西北白発中」の付く市で、それぞれの人口最大と最小の市を「七番勝負」風に表にして見ました。

文字市の数人口最大/最小
21東大阪市/国東市
25周南市/南陽市
西15西宮市/西之表市
11北九州市/仙北市
6白山市/白石市
1新発田市/新発田市
10豊中市/中央市

「発」の付く市は新発田市しかないから当たり前。…七番勝負・第一回の問二のk_ito さんの答([83827])
留萌市/留萌市
を思い出してしまいました…。
「東南西北」に「白(石)」「中(央)」と揃っている札幌市、「発寒区」は…当分できないでしょうな~。「東南西北中」が揃っている浦和。「武蔵浦和」駅、近くに「白幡」と言う地名があるので、その「白」を取って「白浦和」としたほうが面白かったのでは?([12583] KMKZ さん)…「何、発は?」「時刻表には『発』は付きものじゃない?」…。

「苗字」の話が出ましたが([85658] ぺとぺと さん、[85660] デスクトップ鉄 さん)、「麻雀苗字」で以前TV番組に紹介されて話題になったのが、石川県能美市下開発町。「東」「南」「西」「北」「中」と言う苗字が集落のそれぞれの方角の地域に大集合。地名が「下開『発』町」、そして遠景には「『白』山」。お膳立てが揃っています…。実際にこの地域では以前に集落の麻雀大会が行われていて、人口減少で一時中断していたものの、TV番組での紹介を機に復活したとか…。

次に、[85657] グリグリ さん
都道府県のナンバーワン難読自治体名
ですが、ここで私の感想を。
一口に「難読地名」といっても人や、住んでいる地域によってそれぞれさまざまだと思うのですが、私の考えているところでは、客観的に見れば難読に属するものでも、その地名そのものが名所・名物によって全国的に著名であるものや、スポーツなどで広く知られたものについては、相対的に難読度が大きく下がって、誰も難読とは思わなくなっていて、実際に文字と読みとを照らし合わせてみると「なるほど、なぜこう読むのか」と改めて感じるようなものが少なくないのでは、と思うのです。一方、文字そのものはやさしくとも、濁点の有無などの「思い込み」や、一般的な読み方と異なるものについては、逆に難読度が高まっているような気がするのです。[85657]の表で、私の考えているものと違うもの、空欄があるもの、「反則」のあるもの(県名)について、いくつか表にしてみました(読みは省略)。県名や旧国名等でなじみのあるもの([85657])や、先に示した全国的にも著名と思われるものは極力排除しました。

都道府県第一位次点
北海道占冠村弟子屈町
東京福生市檜原村
神奈川秦野市真鶴町[85658] ぺとぺと さん、[85660] デスクトップ鉄 さん
富山砺波市滑川市
福井敦賀市小浜市
山梨丹波山村忍野村
長野麻績村泰阜村
岐阜各務原市神戸町[85663] 山野 さん
静岡函南町湖西市
愛知新城市設楽町
三重尾鷲市度会町
滋賀甲賀市野洲市
京都向日市和束町
和歌山上富田町有田市
鳥取日吉津村若桜町
岡山高梁市矢掛町
広島三次市廿日市市
山口下松市防府市
徳島佐那河内村那賀町
香川土庄町観音寺市[85662] 白桃 さん
愛媛松前町西予市
高知宿毛市檮原町
佐賀小城市鳥栖市
長崎東彼杵町時津町
熊本和水町合志市
大分日出町佐伯市
宮崎高原町西都市
鹿児島姶良市薩摩川内市

…私の「独断と偏見」もかなり混じっていますが、[85662]で白桃 さんがおっしゃる通り、濁点の有無や、いろいろな読み方があって(考えられて)迷ってしまう、最後に挙げられた「観音寺」のように一般的に常識的な読み方とは異なる読み方をするもの、といったところを、私としてもこのリストに載せてみたものが数多くあります。「西」の字はとにかく曲者([76598] Issie さん)。静岡県の「湖西市」と滋賀県のJR「湖西線」、どちらが「こさい」でどちらが「こせい」なのかいつも迷ってしまいます。滋賀県といえば「甲賀市」。忍者の場合は「こうが」と呼び習わしていて、一般的にもこちらのほうがはるかに通用しているので、つい「こうがし」と言ってしまいます。同じ県の「米原市」は、結局駅名の知名度に「負けて」しまったのですが、「甲賀」のほうも同じような論争の末、こちらは伝統的な読み方を守った、ということなのでしょうか(ご当地のお二方なら詳しそうですが)。「栗東」は、競馬にある程度でも関心のある人ならご承知の地名なので、次点の次、ということにしました。「鳴門」は、むしろ書き取りのほうで間違える人が多そうです([73314]なると金時 さん)。
茨城県の「潮来」は、「諸国漫遊などしていない」水戸のご老公([62739])が「この字を使え」とのたまわった、との言い伝えがあるようですが、ある年代以上の方なら流行歌でこの地名を覚えた人が多いのではないでしょうか。東京の自治体名では、「狛江」とか「青梅」「国立」なども、首都圏以外の人には案外読みづらそうな気がします。北海道の「長万部」や「倶知安」は、「鉄」系以外でも案外知られていそうな気がするので、これよりはややマイナーなところを挙げてみました。結果として、西日本ではほとんどの県で入れ替わってしまいました…。

♯今回の書き込みで、落書き帳デビュー以来の書き込み文字数の50万突破に続いて、いよいよ通算書き込み文字数ランキングのトップ20入りとなったようです。初書き込みから7周年も、もう間近です…。

♭あの事件で「滝沢市」が急にマスコミで賑やかになりましたが…。
[85645] 2014年 5月 25日(日)21:02:07伊豆之国 さん
業務連絡
[85644] オーナー グリグリ さんへ
「峠」「多磨」の自治体越え登録・追加、ありがとうございました。
ところで、誠に恐れ入りますが、以下の箇所について取り急ぎ修正していただくよう、お願いいたします。

【その1】
「東京都多摩市/東京都西多摩郡(瑞穂町, 日の出町)/神奈川県川崎市多摩区」のグループ
西多摩郡には奥多摩町・檜原村もありますね。

【その2】
「玉川村」のリンクが福島県のになっていますよ。

♯余談ですが、福島県玉川村の物産展を近所のスーパーなどでよくやっていました。
この「玉川村」は「たまかわ」と濁らないので(つい最近まで知りませんでした)、「玉川村/大田区」は[85575]の「該当しないペア」になるのですね…(平成の大合併で消滅した埼玉県玉川村・愛媛県玉川町とはOKでした)。
[85643] 2014年 5月 24日(土)21:47:14伊豆之国 さん
Have You Never Been Mellow…Re:峠の釜飯
>オーナー グリグリ さんへ
TV番組を見ながら地図を広げて見つけた、未登録の県境越え地名。

群馬県安中市松井田町峠/長野県北佐久郡軽井沢町峠町

[75646] hmt さんの書き込み
県境を越える地名 になっていますが、「峠」という普通名詞を両側で地名に使っただけであり、県境で分断された地名 というわけではないと思います
があり、それで未登録とした可能性もあるかもしれないので、この辺で採否を判断していただくよう、お願いいたします。

…「判断が難しい」と言えば、[85544]で挙げた、府中市「多磨町」をどう見るか。「たま」関連の地名が都内から川崎市にかけて、「多摩平」「多摩美」「玉川」などあちこちに散在して複雑怪奇に…。

♯番組中、伊勢崎市をアナが「いせ"ざ"き」と何回も繰り返して言っていたのが耳障りでした…。
余談ですが、逮捕された某歌手が取調べで漏らした「隠語」のせいで安中市民はとんだ大迷惑だとか…。
 
[85599] 2014年 5月 10日(土)12:59:40伊豆之国 さん
第2回 Pair City 七番勝負を振り返って~祇園精舎の鐘の声~
今回の感想文は、今までとスタイルを変えて書くことにします。解答順ではなくて問題順に、答えたペアの市の名もあえて書き込まず、代わりにいずれかの市にゆかりのある「歌」を付けました。

問一~燃えろ、いい女~
最初の読み仮名が同じで、同一県内で2市だけ。前回の十番勝負では武蔵で火傷したので、今度はビンゴで。

問二~夕焼け小焼けの赤とんぼ~
二つの市だけで一つの市町村をサンドイッチ。大河ドラマゆかりの地から。

問三~能美がリュック背負って富士登山~
今回一番の会心作でした([85470])。

問四~Endless Rain~
苦悶した前回の十番勝負の「伊勢原」ならぬ「腹いせ」で出した「鬼」問題([85046])から「東紀州」のペアでしたが、後でじっくり調べると「Nice!」なペアがいくつも見つかって、「早まったか…」と後悔先に立たず…。
調査結果と関連記事は[85544],[85557]にある通りです。

問五~Phoenix Honeymoon~
密度問題。十番勝負に似たような問題が…。ヒントを頼りにお題と既出のペアを見て「ある県の密度のすぐ上位と下位」。どちらも「新婚旅行の○○○」の栄華も「今は昔」、「最後の経県地」とご当地の「東洋の△△△」のペア([84609],[81852],[64080])。

問六~Strawberry Fields Forever~
最初は「脇見運転」で大歩危の事故。その大歩危がある市がOKなのでご当地もOKだ、と。

問七~祇園精舎の鐘の声~
ヒントの「大きな差」から、ふとお題と既出のペアを調べると、面積比が「10:1」に近いことに気づく。前回の問三が「足し算」、今度は「割り算(掛け算)か」…。誤差の範囲も同様。問六のリベンジで調べたら、私にいろいろと適切なアドバイスをいただいているメンバーの故郷とのペアがちょうどうまい具合に。

♯それぞれの問の選曲は次の通り。
問一…30年ほど前に化粧品のCM(?)で流行っていた、福山市が故郷のバンドのナンバー。
問二…時季外れですが、たつの市にゆかりの、皆さんご存知の童謡。
問三…これも誰でも歌ったことがあるであろう、あの歌から([85470])。
問四…少々強引ですが、尾鷲市が日本有数の多雨地帯ということで。
問五…宮崎が「観光王国」として全盛を誇った当時の面影を([64071] Issie さん)。
問六…伊豆の国市の特産品から([64043])。
問七…壇ノ浦の海に消えて行った平家一門を偲んで。

[85576] グリグリ さん
[85580],[85584] 白桃 さん
[85596] MI さん
「境港」って、本当にこんなにたくさんの市町村の読みが入っているのですね…。さすが鬼太郎の故郷、まさに「妖怪変化」…。
「境港」でふと思い出したこと。南海電鉄に「堺」「湊」という駅が堺市内に連続してあります。隣同士の駅を足し合わせると別の市になる組み合わせ、他にあるのでしょうか?
[85557] 2014年 5月 4日(日)22:00:29【1】伊豆之国 さん
第2回「Pair City 七番勝負」問四の共通項についての考察(続き)
前回[85544]に引き続き、七番勝負「問四」についての考察を続けます。

まず、同音異字の市が絡む組み合わせについてです。
[85511]
「A市/B市」を(誰かさんの如く間違って?)「B市/A市」と答えても正解になるような「完全表裏一体ペア」の組み合わせがどうも1組だけあるようなのです
と書いたのですが、これは同音異字の市同士の組み合わせである「古河市」と「古賀市」のペアです。古河市に古河駅、古賀市に古賀駅があり、逆の組み合わせも成立する唯一のケースになっています。同様な例は、「仙台市」と「川内市」のペアもありましたが、川内市は10年前の合併で「薩摩川内市」となり、「川内」の駅名だけはそのまま残ったため、現在では「仙台市/薩摩川内市」の「一方通行」だけになっています。

次に、「複雑な組み合わせ」の例を挙げます。
[85478] 実那川蒼 さんのおっしゃる
A市・B市・C市・D市とあって「A市/C市」「B市/C市」「A市/D市」が全部正答でも「B市/D市」が誤答になるようなパターンがあるんですよね
これに当てはまるケースとして見つけたものに、鹿島市と鹿嶋市が絡む組み合わせがありました。鹿島市にも鹿嶋市にも市名と同名の駅は市内になく、「鹿島」駅は南相馬市内の常磐線に、同音の「加島」駅が大阪市内のJR東西線にあります。鹿嶋市は、南相馬市と大阪市との両方のペアが該当することになるのですが、鹿島市のほうは南相馬市の鹿島駅とは同字同音であるため該当せず、大阪市とのペアのみが該当することになります。
さらに複雑に絡み合っているケースもあります。3市同音異字の「みよし」についてみると、三次市のみ市内に同名の駅があり、他の2市、三好市とみよし市には同名の駅がありません。一方、「みよし」と読む駅には、「三次」の他に、熊本県合志市内の熊本電鉄に「御代志」という駅があります。したがって、三好市とみよし市は、いずれも三次市と合志市との2つのペアが該当することになりますが、三次市は合志市とのペアのみとなるわけです。また、2市同音の佐倉市とさくら市を見ると、さくら市には「さくら」駅はなく、佐倉市に佐倉駅があるほか、名古屋市内の名鉄線と四日市市内の近鉄湯ノ山線にそれぞれ「桜」駅があるので、さくら市は佐倉・名古屋・四日市の3市とペアになり、佐倉市は名古屋と四日市の2市とペアということになります。

次に、前回【B】の「市名と同音異字の駅が市内にある」ケースです。私がこれに該当するものとして想定したものは、「明らかに見た目が違う文字」である場合でした。「五條市」の「五条駅」の場合は、字体の新旧の違いだけで「文字として同一」ですが、自治体名で「条」と「條」は区別して用いられていることもあるので、「お互いに別の字」として見ていました。前項で取り上げた、異体字の関係である「鹿島」と「鹿嶋」の場合も同様です。一方、前回([85544])で「ケ」の大小のみの違いはJTBの時刻表で区別しないため除外、としましたが、これは当の鉄道会社や、市販の時刻表(JTB以外)でさえ統一が取れず混乱しているケースが見られるからです([70632]他)。茅ヶ崎市のJRの駅の公式表記は「茅ケ崎」、鎌ケ谷市の東武の駅の公式表記は「鎌ヶ谷」となっているようです。新聞等では原則として「ケ」に統一しているようです。なお、各務原市に「各務ヶ原」駅がありますが、読みが「かがみがはら」と市名と異なるため対象外です。

微妙な問題になるのは、「蓮田」のケース([85534]実那川蒼 さん)です。蓮田市が「蓮」の字の公式表記を「2点しんにゅう」から「1点しんにゅう」に変えたことは以前にも話題になりましたが(こちら)、JRの駅名の表記は「2点しんにゅう」のまま変わっていない可能性があります。常用(当用)漢字にない「しんにゅう」は原則として「2点」が正式とされているようなので、「逗子」なども同様と思われ、駅名表示板の字体に国鉄時代の一時期「1点しんにゅう」が使われていたこともあったようですが([65967])、公式の表記は一貫して「2点」ではないかと思われます。逗子市も、公式表記は「2点しんにゅう」であるようです。新聞や雑誌の記事では、社によっては「しんにゅう」のつく字は常用漢字以外でも全て「1点しんにゅう」を使っているところもあります。
私がこの「蓮田」を対象外ではないか、と見たのは、これを想定解に入れると、前出の「逗子」のように「灰色領域」に入ってくる市がまだまだ出てきそうだからです。宝塚市は、公式には「テン有りの塚」(旧字体)を使っているようです(「塚」の字談義)。宝塚市HPを見ると、しっかり「テン有りの塚」の字で書かれています(ただ、これは画像化している部分だけのようで、それ以外の部分はやはりPCで出せないためか、「やむなく?」テン無しの「塚」になっているようです)。駅の写真を見ると、JRは「テン無し」、阪急は「テン有り」の字体になっており、写真も近年のものと思われるので、各社の公式表記もおそらくこのとおりになっているのではないかと考えられます。「市の公式表記との違い」から見ると、仮に「蓮田」がOKだとすれば宝塚市も「JRの宝塚駅とは字体が違う」ということで「該当する市」に入ることになってしまいます。「塚」というと、貝塚市も「テン有り」にこだわっている、というらしかったのですが([65935] 右左府 さん)、現在の貝塚市のHPを開くと「テン無し」の字体になっているようで、公式表記が「なし崩し?」で変更された可能性があるかもしれません。南海電鉄の「貝塚」駅は、どうやら「テン無し」のようです。平塚市の場合は、市名、駅名とも「テン無し」のようです([65946]鳴子こけし さん)。このような「字体の差が絡む微妙なケース」があるため、私個人としては、この【B】のケース、「A市/A市」すなわち「市名と同音異字の駅が市内にある」というのは「共通項に該当するペア」から外したほうがよかったかな、と思っているのです。

【C】の「ケーブルカーなどにある駅」の扱いも気になります。しかも、これらの扱いが過去の十番勝負でも統一されておらず、混乱の元となっているからです。

回数問番号共通項ケーブルロープウェイ備考
910「鳥」のつく駅蔵王問題
149「温泉」の付く駅伊豆長岡問題
177「城」の付く駅×近江八幡問題
217市内に1駅のみ××大山問題
339他の市名と同名駅×天橋立問題

今回、ケーブルカーの駅で対象になりそうなのは、北九州市の帆柱山ケーブルの「山上」駅だけと思われます。Wiki「日本の鉄道駅一覧」で検索すると、八王子市の高尾登山電鉄にも「山上」駅が出ているのですが、これはリフトの「乗降場」なので、「鉄道の駅」とは認め難いのではないかと思われます。


ついでに、七番勝負「問四」の共通項に該当する「町村同士のペア」を調べてみました。カッコ内は同音異字駅名です。ざっと並べましたが、落ちがあるかもしれませんのでご教示願います。

井手町/南部町[山梨](井出)、稲美町/印南町(印南)、岩美町/三宅町(石見)、枝幸町/江差町(江差、5月11日限りで消滅)、大台町/外ヶ浜町(大平)、大多喜町/真室川町(大滝)、小川町・小川村/東浦町(緒川)、神川町・神河町/上川町(上川)、河合町/奥多摩町(川井)、川辺町/田舎館村(川部)、神戸町/柳津町[福島](郷戸)・御嵩町(顔戸)、甲良町/佐々町(小浦)、芝山町/香美町(柴山)、須恵町/綾川町(陶)、多古町/串本町(田子)、津野町/都農町(都農)、能勢町/津幡町(能瀬)、洋野町/広野町(広野)、御浜町/美浜町[福井](美浜)、みやき町/辰野町(宮木)、若狭町/若桜町(若桜)、亘理町/球磨村(渡)

同一町村内で自治体名と異なる表記の組み合わせは次のとおり。
むかわ町(鵡川)、矢巾町(矢幅)、みなかみ町(水上)、明日香村(飛鳥)、みなべ町(南部)、いの町(伊野)、太良町(多良)


最後に、蛇足。
[85511]
岡田美里
これを「七番勝負」ネタにすると、二通りのペアができますが、そのうちの一つは片方が「市」でないのでNGとなりますね。
[85512] 白桃 さん
ということは、ひと組は市同士のペアになりますか?
私やってみたのですが、どうしても出来ませんでした。「七番勝負」が終わりましたら教えてください
これもやはり「駅名のペア」です。「岡田」と言う駅が、高松琴平電鉄(所在地は丸亀市)と伊予鉄道(愛媛県松前町)に、「美里」駅は小海線(小諸市)にあります。琴電の駅とのペアは「丸亀市/小諸市」となって成立しますが、伊予鉄とのほうは片方が「市」にないので成立しない、と言うわけなのでした。

♯今回の書き込みで、いよいよ書き込み字数50万の大台と、ランキング20位内入りに「王手」を掛けてきたようです。初書き込みからあと1ヶ月余りで丸7年、気がつけば我ながら結構なハイペースだとも感じているのですが、落書き帳の世界ではずっと「後輩」ながらも私をはるかに上回るペースであっという間に追い越した方もいらっしゃるので…。
[85544] 2014年 5月 3日(土)10:55:30伊豆之国 さん
第2回「Pair City 七番勝負」問四の共通項についての考察
今回の七番勝負「問四」は、「市名と同音異字の駅がある市」でした。これについて、いろいろと議論が出ているようですが、私が調べ上げた結果は次のとおりとなりました。備考欄の数字は五十音順の通し番号、×印は「市」以外にある駅です。

【A】その市外にある同音異字の駅とその所在地
市名同音異字駅所在地路線名備考
相生相老群馬県桐生市わたらせ渓谷鉄道・東武桐生線1… [83655],[81262] hmt さん(注1)
赤磐赤岩福島県福島市奥羽本線2
阿賀野吾野埼玉県飯能市西武秩父線3
朝霞浅香堺市堺区阪和線4…自治体越え地名([75295])
朝日三重県朝日町関西本線×
朝陽長野県長野市長野電鉄長野線5
阿蘇阿曽三重県大紀町紀勢本線×
奄美天見大阪府河内長野市南海高野線6
阿波安和高知県須崎市土讃線7
伊佐石原京都府福知山市山陰本線8…[84498],[84479] 白桃 さん
和泉福島県いわき市常磐線9
福島県福島市福島交通飯坂線10
出水鹿児島県出水市九州新幹線・肥薩おれんじ鉄道11
出水福島県いわき市常磐線12
福島県福島市福島交通飯坂線13
伊那伊奈愛知県豊川市名鉄本線14
いわき磐城奈良県葛城市近鉄南大阪線15
磐田岩田山口県光市山陽本線16
上田植田福島県いわき市常磐線17
名古屋市天白区名古屋市地下鉄鶴舞線18…豊橋鉄道(豊橋市)の植田駅は「うえた」と濁らない
臼杵宇宿鹿児島県鹿児島市指宿枕崎線19
海津貝津愛知県豊田市愛知環状鉄道20
加西葛西東京都江戸川区東京メトロ東西線×
鹿嶋鹿島福島県南相馬市常磐線21
加島大阪市淀川区JR東西線22
鹿島加島大阪市淀川区JR東西線23
かすみがうら霞ヶ浦三重県四日市市近鉄名古屋線24
交野片野北九州市小倉北区北九州モノレール25
香美加美大阪市平野区関西本線(大和路線)26…元「大都会の秘境駅」([63602] 役チャン さん)
加茂賀茂福岡市早良区福岡市地下鉄七隈線27
神埼神前香川県さぬき市高徳線28
北見喜多見東京都世田谷区小田急小田原線×
紀の川紀ノ川和歌山県和歌山市南海本線29
清須清洲愛知県稲沢市東海道本線30…旧清洲町にはない(旧清洲町の中心駅は名鉄「新清洲」駅)
久喜九鬼三重県尾鷲市紀勢本線31
久慈久地川崎市高津区南武線32
郡上公庄京都府福知山市北近畿タンゴ鉄道宮福線33
釧路久代島根県浜田市山陰本線34
高知河内広島県東広島市山陽本線35
江南甲南滋賀県甲賀市草津線36
香南江南愛知県江南市名鉄犬山線37
島根県出雲市山陰本線38
甲南滋賀県甲賀市草津線39
古河古賀福岡県古賀市鹿児島本線40
古賀古河茨城県古河市東北本線41
五條五条京都市下京区京都市地下烏丸線42
五島後藤鳥取県米子市境線43
坂井堺市堺区南海本線44
酒田坂田滋賀県米原市北陸本線45
坂戸酒殿福岡県粕屋町香椎線×
さくら佐倉千葉県佐倉市総武本線46
名古屋市南区名鉄本線47
三重県四日市市近鉄湯ノ山線48
佐倉名古屋市南区名鉄本線49
三重県四日市市近鉄湯ノ山線50
さぬき佐貫茨城県龍ケ崎市常磐線51
志木志紀大阪府八尾市関西本線(大和路線)52
四條畷四条畷大阪府大東市学研都市線53…四條畷市にない四条畷駅
新発田柴田名古屋市南区名鉄常滑線54…自治体越え地名([75299])
庄原荘原島根県出雲市山陰本線55
仙台川内鹿児島県薩摩川内市鹿児島本線56
大東大塔長崎県佐世保市佐世保線57
高岡高岳名古屋市東区名古屋市地下鉄桜通線58
高槻高月滋賀県長浜市北陸本線59
高梁高橋佐賀県武雄市佐世保線60
たつの辰野長野県辰野町中央本線×
館山楯山山形県山形市仙山線61
立山富山県立山町富山地方鉄道立山線×
多摩多磨東京都府中市西武多摩川線62…駅付近の町名より(注2)
千歳千年青森県弘前市弘南鉄道大鰐線63
調布長府山口県下関市山陽本線64
対馬津島愛知県津島市名鉄津島線65
富里十三里北海道夕張市石勝線(支線)66
那珂那加岐阜県各務原市高山本線67
長井長居大阪市住吉区阪和線・大阪市地下鉄御堂筋線68
名護奈古山口県阿武町山陰本線×
南城南条福井県南越前町北陸本線×
坂東板東徳島県鳴門市高徳線69…[65687],[77125],[77128] oki さん
福井福居栃木県足利市東武伊勢崎線70
藤岡富士岡静岡県御殿場市御殿場線71
本庄本荘福井県あわら市えちぜん鉄道三国芦原線72
本城北九州市八幡西区筑豊本線73
真庭馬庭群馬県高崎市上信電鉄74
三郷美里長野県小諸市小海線75
三里三重県いなべ市三岐鉄道三岐線76
水戸弥刀大阪府東大阪市近鉄大阪線77
みどり北海道清里町釧網本線×
水鳥岐阜県本巣市樽見鉄道78
美濃みの香川県三豊市予讃線79
美作三間坂佐賀県武雄市佐世保線80
宮古島都島大阪市都島区大阪市地下鉄谷町線81
みやま美山福井県福井市越美北線82
みよし三次広島県三次市芸備線83
御代志熊本県合志市熊本電鉄84
三次御代志熊本県合志市熊本電鉄85
三好三次広島県三次市芸備線86
御代志熊本県合志市熊本電鉄87
守口森口長野県松本市アルピコ交通(旧・松本電鉄)88
守山森山長崎県諫早市島原鉄道89…元「秘境駅」だった([84535])
野洲夜須高知県香南市土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線90
柳川梁川福島県伊達市阿武隈急行91
山梨県大月市中央本線92
山鹿山家京都府綾部市山陰本線93
山県山形山形県山形市奥羽本線94
大和山都福島県喜多方市磐越西線95
吉川良川石川県中能登町七尾線×
よしかわ高知県香南市土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線96

【B】同一市内にある市名と同音異字表記の駅名
市名同音異字駅所在地路線名備考
一関一ノ関東北本線岩手県一関市1
五條五条奈良県五條市和歌山線2
札幌さっぽろ札幌市中央区札幌市地下鉄南北線3JRの駅は漢字表記
塩竈塩釜宮城県塩竈市東北本線4[72847]
たつの竜野兵庫県たつの市山陽本線5旧揖保川町にあり、旧龍野市の中心駅は「本竜野」駅
にかほ仁賀保秋田県にかほ市羽越本線6
龍ケ崎竜ヶ崎茨城県龍ケ崎市関東鉄道竜ヶ崎線7
※ 「ケ」の大小のみの違いはJTBの時刻表で区別しないため除外。この他、各務原市に「各務ヶ原」駅があるが、読みが「かがみがはら」と市名と異なるため対象外。PCのバージョン等に影響される字体差と思われる「蓮田」なども対象外としました。

【C】ケーブルカーの駅
市名同音異字駅所在地路線名備考
三条山上北九州市八幡東区帆柱ケーブル1

…私が想定解としてリストアップしたのは、一般鉄道(JR、私鉄、公営の地下鉄・路面電車等)と、「鉄道」としての免許を受けているモノレール・ケーブルカーが対象範囲。ここまで合わせて104組、あと一つはどこでしょうか?ひょっとしてロープウェイも?(未調査)

【該当しない組み合わせ?】
市名同音異字駅所在地路線名備考
我孫子あびこ大阪市住吉区大阪市地下鉄御堂筋線駅の表示はかな書きだが、正式駅名は漢字表記([80175])

まず、(注1)桐生市の「相老」駅ですが、駅の住所は「桐生市相生町」で駅名と食い違っています。この理由は、足尾線(現在のわたらせ渓谷鉄道)が開通した当時、既に山陽線に「相生」駅があったことからこれと区別するためということも理由ですが、同じ沿線の「神戸(ごうど)」地区にできた駅も「神土」と文字を変えられており、どうも足尾線が「足尾銅山の産業鉄道としての国策路線」であることも影響し、紛らわしくなる駅名を「強制的に改名させられた」のではないかとの感じもします。「群馬相生」「群馬神戸」<国鉄では難読の「上野(こうずけ)」の旧国名を使用せず、他県の同名駅と区別する必要がある場合は県名の「群馬」を冠した。私鉄では「上州○○」とした駅が多い>でも特段問題なかったような気がするのですが…。その後、足尾線が国鉄赤字線の廃止対象となり、わたらせ渓谷鉄道が引き受けることとなった際、「神土」のほうは、兵庫県の神戸との混同の恐れも少ないことから地名に合わせて「神戸」と改称されることになったのですが、「相老」のほうは東武との共用駅であること、意味の上でもお互いに通じ合うことからなのか、地名に合わせて「相生」への改称は行われませんでした。
ところで、「桐生」「相生」というと、[81262] hmt さんの記事
「上野国山田郡桐生新町」とあるべき箇所が「…相生新町」になっていたからです。
「桐生」の近く(渡良瀬川の西)に紛らわしい字の「相生」という地名【相老とも書く】が実在することも手伝い、共武政表の誤記を見落し
を思い出しましたが、「桐生」「相生」の取り違いというと、以前、こんな「嘘のような本当の話」があったそうです。
群馬県桐生市の業者が、香川県(注:おそらく丸亀市)の団扇問屋に名入れを頼んで発注したところ、いつまでたっても届かないので催促したが、問屋のほうは「とっくに送った」という。そこで不審に思っていろいろ調べたところ、兵庫県相生市の倉庫に宛先不明のまま眠っていたという。どうやら発注した業者が自分の住所を曖昧に書いたため、「桐生市」が「相生市」に誤読されたらしい
(読売新聞社「日本語の現場」に載っていた記事を要約転載)。この「相生市/桐生市」を答えられたデスクトップ鉄 さん([85421])には、「お見事でした!」と、さすがは「鉄」系、ご褒美に「ミニ(偽)富士山の鐘」(ここも「桐生市相生町」内…[84083],[83652]オーナー グリグリ さん、[83659]いさ さん)を鳴らしてあげましょう…(松本市の「森口」駅の近くでも聞こえましたが、惜しくも2年ほど前に消滅しました…映像)。ちなみに、お久しぶりに復帰されたガソリン さんのお膝元・四日市市でもまだこの「鐘の音」が健在のようです(しかも何といつの間にか1ヶ所増えてる!…こちら)。

デスクトップ鉄 さん([85530])を初め皆さんがお気づきでない、東京・府中市にある西武多摩川線の「多磨」駅(注2)は、平成13年に「多磨墓地前」から改称されたもので、付近に大学が進出したり「味の素スタジアム」にも近いことなどから、「墓地」ではイメージがどうも、ということが改称の理由でしょうが、「多磨」は駅付近の地名(府中市多磨町)であり、明治22年の町村制で成立し、昭和29年の府中市発足まで続いた「北多摩郡多磨村」に由来すると見られます。しかし、実はそれ以前、京王線の「多磨霊園」駅が開業当初に「多磨」駅を名乗っており、西武の「多磨」駅は「二代目」に当たっています。余談ですが、西武「多磨」駅の南にある「白糸台」駅は、以前は「北多磨」という駅名であり、こちらも旧「多磨村」由来でしたが、「多磨墓地前」の「多磨」(旧多磨村の北部に位置)への改称により、「品川駅の南にある北品川駅」状態を避けるため、駅付近の地名を取って現在の駅名に「多磨」駅と同時に改称されています。なお、都立多磨霊園に最も近い駅はやはり「多磨墓地前」改め「多磨」駅(徒歩数分)で、「多磨霊園」駅からは2kmほど離れており、徒歩では30分以上を要し、バスに乗り換えるのが一般的です。
北多摩郡「多磨村」と同時に成立した「南多摩郡多摩村」は、以降他の町村との合併を行わず、町制を経て昭和46年に単独市制を施行し、その後町田市との一部境界変更はあったものの、明治以来区域をほとんど変えないまま現在に至っています。地図を見ると、現在の府中市と多摩市は多摩川を挟んで隣接していますが、旧「多磨村」に属した地域は、「多摩村」と隣接していたか微妙です。旧「多磨村」に属していた「是政」地区は、現在の地図ではわずかの差で多摩市と接していませんが、府中市は住居表示などにより地名が大きく変わっており、特に旧多磨村の範囲は「是政」以外の旧大字(藩政村名)は全て消失しているので、隣接状況を確認するには当時の地図を見ないとわからないでしょう。
「多摩」の表記は、古くは「萬葉集」などに「多麻」とあり、平安の頃から「多磨」が一般的となり、おそらく江戸時代までには現在の「多摩」の表記に変わったと思われますが、旧「多磨村」やそれに由来する「府中市多磨町」「多磨霊園」のほかにも、「多磨」の付く福祉施設などが多摩地区に現在もあることから、明治の頃にはまだ「多磨」の表記も混在し、一種の「表記の揺れ」の範囲内ではなかったか、という気もします。「多"磨"霊園」を「多"摩"霊園」と誤記している例は、それこそ四万十、いや五万と見つかります(民間の霊園に「東京多摩霊園」というのも実在するから紛らわしい…)。蛇足ですが、現在の川崎市多摩区の菅・中野島地区はかつては多摩郡に属しており、菅地区は元禄期に、中野島は明治8年にそれぞれ橘樹郡に編入されているそうで(こちら)、「多摩区」の名称は歴史的に見ても決して「不適切」ではないように思われます。川崎市の政令指定都市施行によって当初の5区の名称の公募の際、「多摩区」(現在の麻生区を含めた区域)の区名公募ランキングの上位に「多麻区」というのがあったそうです。これは「多摩」の古い表記というより、「多摩(川)」と「麻生」の合成、という意味合いも含めて応募した人も多かったように思えますが、どうなのでしょうか。

[85530]デスクトップ鉄 さん
上田市 豊橋市 植田 豊橋鉄道 渥美線
新庄市 四日市市 新正 近鉄 名古屋線
豊橋鉄道の「植田」は「うえた」(上記)、近鉄の「新正」は「しんしょう」と共に濁らないので対象外のはずですが。

♯長くなりましたので、「灰色領域」【B】,【C】のケースについての議論や、雑感などについては次回に書き込むこととします。
[85511] 2014年 4月 29日(火)14:56:18伊豆之国 さん
飛騨の森
[85507] オーナー グリグリ さん
難読地名トランプ
早速、画像を拝見しましたが、落書き帳のメンバーの面々には「読めて当たり前」クラスから、オーナーさんでさえ知らなかった、という超難読地名まで、まさにごちゃ混ぜ…。私も読めなかったのが二桁ありました。画像に出ていた地名には、つい先日街中が沸きに沸いたあの市にある珍地名、同じ市内同士の激烈な争いの末に「喧嘩両成敗だ!」と(元)国営企業の「ぶち切れ」で格下げさせられた温泉地の元玄関、某TV局にいた女子アナの苗字、その県でなく遠方の県の特産の果実名…。
新潟県の「美守」
妙高市にあるこの地名。昭和50年代、旧新井市でこの町名の改廃を巡って論議が巻き起こったことがあったそうです。この地域の住居表示施行の際、「難読なので町名を変えたほうがよい」「由緒ある地名なので残してほしい」と言う意見が対立し、結局住民投票の結果「美守」のままでよいとの意見が圧倒的多数となり、「美守何丁目」として地名が残ることになったとのことです。この「美守」は、古くは「夷守(ひなもり)」だったと言う説が有力なようで、「ひなもり」と言う語は「魏志倭人伝」にも出てくる古くからの由緒ある語で、「鄙を守る」-「外敵から辺境を守る」ことから来ているのでしょう。その「ひなもり」が「ひだもり」、さらに「ひだのもり」と変化し、また「夷」の字が崩し字で「美」と誤記され、また「美」のほうが当然見栄えが格段によいため、発音と文字が合わなくなったまま今日に至ったということらしいです。
…というわけで、この「美守」の読みは、タイトルにある通りでした。
岡田美里
これを「七番勝負」ネタにすると、二通りのペアができますが、そのうちの一つは片方が「市」でないのでNGとなりますね。

さて、議論が喧しい今回の七番勝負「問四」。想定解調べの作業を相変わらず続けているのですが、また一つ該当ペアが増えたとかで、「境界線」のありかがますますわからなくなってしまいそうです。十番勝負の過去問でも、扱いが分かれていたり、議論を呼んだものも…。
A市/A市
([85377] 白桃 さん、[85484] 大龍エクスプレス さん)の扱いもやはり気になりますが、仮にこれが「有り」だとしても、これまたその「境界線」がどうなのか、非常に微妙なものもありそうです…。
[85478] 実那川蒼 さん
A市・B市・C市・D市とあって「A市/C市」「B市/C市」「A市/D市」が全部正答でも「B市/D市」が誤答になるようなパターンがあるんですよね
確かに見つかりました。それにもっと複雑に絡み合っているものも…。それと、「A市/B市」を(誰かさんの如く間違って?)「B市/A市」と答えても正解になるような「完全表裏一体ペア」の組み合わせがどうも1組だけあるようなのです…。

…「呟き」はこれくらいにして…。
今日は昭和天皇のご誕生日。「昭和レトロの街」と言うと、皆さん方はどこの街を思い浮かべるでしょうか?
[85470] 2014年 4月 26日(土)20:27:23伊豆之国 さん
能美がリュック背負って富士登山
今回の「十番勝負」、じゃなくて「七番勝負」、恥ずかしながら今までの「癖」でタイトルを間違えていたまま答を続けていたのに気づかず大ベテランの方のご注進でようやく気づいたり、データで違うほうを見ていたり、とケアレスミスが相次いだにもかかわらず、なんと最終着順は7位入賞。過去最高の、第31回十番勝負の「姫路の手前」(御着=5着)に次ぐ高順位とは、自分でも驚くばかり…。ここに来て、本業での年度末またぎの多忙からようやく落ち着き、時間の余裕も出たので、ここからはしばらく「高見(k-aceさんの故郷で一番多い苗字‥[65508])の見物」を決め込むことにします…。

さて、今回の七番勝負、私が答えたペアで一番「Nice!」だったのは、問三([85355])の
能美市・富士市
別に一捻りしたわけではないのですが、ふと気がつくと、誰もが子供の頃に一度は歌ったことがあるであろう「あの歌」の一節を思い出して、思わず笑い出しそうになったのでした(笑)。
今、はまっているのが問四の想定解の数合わせ。合計104組あるとのことなのですが、これまで調べ上げたところでは、まず間違いなさそうな組み合わせなのはざっと90組余り。残る10組前後の「線引き」がどこにあるのか、非常に微妙なのもいくつかあっていろいろ考えてもどうも「104」という数字とつじつまがうまく合いそうなものが見つかっていないのです。結構きわどいところを突いた方もいらっしゃるようですが…。
[85414] 2014年 4月 22日(火)22:47:47伊豆之国 さん
七番勝負
問七:下関市/町田市

疲れる…
[85412] 2014年 4月 22日(火)22:15:27伊豆之国 さん
七番勝負
問五:宮崎市/熱海市
[85355] 2014年 4月 20日(日)13:26:45伊豆之国 さん
七番勝負
問三:能美市・富士市
[85347] 2014年 4月 20日(日)09:41:04【1】伊豆之国 さん
七番勝負
問一:福山市・府中市(広島県)

線引きはどうやらあそこに…

※タイトルのみ訂正
[85346] 2014年 4月 20日(日)09:09:15【1】伊豆之国 さん
七番勝負
…こっちのほうでしたか…。
このところどうも精彩を欠いているようです…。

問六:伊豆の国市/高知市

お題のあの市がOKなら…

※タイトルのみ訂正
[85335] 2014年 4月 19日(土)23:49:35【1】伊豆之国 さん
七番勝負
問二:姫路市・たつの市

※タイトルのみ訂正
[85327] 2014年 4月 19日(土)22:55:20【1】伊豆之国 さん
七番勝負
問四:久喜市/尾鷲市

※タイトルのみ訂正
[85316] 2014年 4月 19日(土)22:37:26【1】伊豆之国 さん
七番勝負
問六:町田市/彦根市

※タイトルのみ訂正。
十番勝負でなくて七番勝負でした。([85349]白桃さん、ご指摘ありがとうございました。他の解答でも同様に訂正します。)
[85289] 2014年 4月 18日(金)20:00:02伊豆之国 さん
大阪は瀬戸内気候
[85281] 白桃 さん
瀬戸内海の範囲というか海域については、[82879]でhmt さんが書かれておりますが、いろんな法令によってマチマチなようです。目に付くところでは、宇和海が含まれるか否か。でも、どれも大阪湾は含まれているのですね
「日本の気象予報区」については、落書き帳の初期の頃に話題になったテーマでしたが、「日本の気候区分」では「大阪は『瀬戸内型気候』の地域に入っている」というのを少年時代の地図帳で見た覚えがあります。
「瀬戸内型気候」の大きな特徴として、「(周辺の地域に比べて)雨が少ない」ということが知られているのですが、確かに気象統計を見ても、大阪のほうが東京に比べて2割ほど年間降水量が少ない、と言うことになっているようです。「住宅の屋根の勾配が、関西のほうが(雨が少ないことから)関東に比べて全体的に緩やか」だと言うことが書かれていたのを見たこともあります。そしてこの「瀬戸内型気候」の区域に入る都市として、いわゆる「瀬戸内海沿岸」以外に、阪神地域はもとより、和歌山、それに大分までもが含まれているらしいのです。
その「日本の気候区分」ですが、その地図帳などによると、まず「北日本(北海道)型」「太平洋型」「日本海型」「中央高地型」「南西諸島(沖縄・奄美)型」に大別され、それぞれが更に次のように細分されているようです。

大区分中区分含まれる主な都市
北日本型西北海道札幌、旭川、稚内
東北海道帯広、釧路、根室、網走
南北海道函館
太平洋型三陸盛岡、仙台
関東・東海水戸、銚子、東京、八丈島、静岡、名古屋、津
南海尾鷲、串本(潮岬)、高知、宮崎、鹿児島
九州(西部)福岡、佐賀、長崎、対馬(厳原)、熊本
日本海型奥羽青森、秋田、山形
北陸新潟、富山、金沢、福井
山陰鳥取、松江
中央高地型福島、宇都宮、前橋、甲府、長野、岐阜
瀬戸内型大阪、神戸、和歌山、岡山、広島、高松、松山、大分
南西諸島型奄美(名瀬)、那覇

…こうして見ると、例えば「中央高地」型の区域を見ると、東北の大部分を除いた「東山道」の地域とほぼ重なり合っていることに気づきます。「関東・東海」型に入る区域も、山梨を除けばほぼ「東海道」の範囲と一致します。同じ「北関東」として一くくりにされることが多い3県も、内陸の栃木・群馬と太平洋に面する茨城との気候の違いを考えると県民性の比較の面からも興味深いものがあります。天下の難所「親不知」や立山連峰によって富山県との行き来を遮られてきた新潟県は、同じ北陸道に属した他の3県との文化・風俗などの違いから、(狭義の)北陸地方には入らないことが多いのですが、気候の面からは同じ「日本随一の豪雪地帯」という共通項からも、気象庁の地域区分で他の北陸3県と共に「北陸地方」とされていることにも納得できます。
[85272] 2014年 4月 15日(火)23:47:56伊豆之国 さん
峠の釜飯
このところ少しご無沙汰されている?若手有力メンバーのお膝元より。

>オーナー グリグリ さんへ
13日投開票の群馬県安中市長選挙で、茂木英子氏が初当選しました。
女性視点できめ細かく--茂木英子さん(54)
当選の喜びに沸く選挙事務所で、県内で初めての女性市長の話題になると、急に表情が引き締まった。「責任は非常に重いと思っています」
(毎日新聞群馬版より)
早速、「女性市長の一覧表」に載せていただくよう、お願いいたします。
[85265] 2014年 4月 12日(土)23:41:30伊豆之国 さん
傾城阿波の鳴門
[85264] ピーくん さん
徳島市、小松島市、名東郡佐那河内村で構成
合併を話し合う会議でもなさそうです
板野郡各町や鳴門市といった、吉野川を挟んだ北側の市町が入っていない、というのは何か理由かあるのでしょうか?

…「鳴門」をよく「鳴戸」と書き間違えられる、というのが話題になったことがありましたが([73314] なると金時 さん)、その昔、漢字読み書き大会の珍答集に、「漆塗りのお盆」の「漆塗り」を「あわおどり」と読んだ、というのがあったそうです。その人はおそらく「お盆」の意味も取り違えて板野でしょう(笑)。
[85241] 2014年 4月 6日(日)21:26:43【1】伊豆之国 さん
忘れ去られないうちに…
年度末の多忙のせいもあって、すっかり忘れかけていた一連のクイズの解答を今更ながらここで…。

最初に、[85090]から。
「十番勝負もどき」ですが、対象となるのは「村」です。
【Group A】北海道音威子府村、茨城県東海村、新潟県刈羽村、長野県白馬村、福岡県赤村(該当しない村:奈良県明日香村)
【Group B】北海道赤井川村、福島県玉川村、長野県中川村、鹿児島県十島村、沖縄県南大東村(該当しない村:長野県下條村)
この2つのグループの共通項はそれぞれ何でしょうか?
[85091] 鳴子こけし さん
【Group A】は 岩手県普代村、新潟県弥彦村、長野県大桑村
【Group B】は 群馬県上野村、神奈川県清川村、長野県原村
あたりが該当するでしょうか

お察しの通りです。それぞれのグループの村の共通項は、
■【Group A】 村名と同一駅名(文字完全一致)がその村内にある
該当する村は、お題の5村と鳴子こけしさんが答えられた3村の他、占冠村(北海道)、蓬田村・田舎館村(青森)、田野畑村(岩手)、泉崎村(福島)、宮田村(長野)の計14村。意外に少なかったことに驚きました。特に西日本では、平成15年に開業した「赤」駅のある赤村が唯一になっていました。やはり合併で村が激減したことも影響しているようです。昨年末までは、滝沢村も該当していました。該当しない村とした明日香村は、駅名は「飛鳥」と同音異字であることからです。
■【Group B】 村名と同一駅名(文字完全一致)がその村内になくて他の自治体にある(読みの異同は問わない)
このグループに属する村については、まだ精査していませんが、ざっと40近くあるようです。山形・高山・三島など、他県にある同名の市にあるといった例もいくつか見られます。該当しない例に挙げた下條村は、字体違いの「下条(げじょう)」駅(飯山線)が新潟県十日町市にあることからです。

次に、[85174]
台湾には日本と同じ駅名が32あるという台湾観光協会の広告([85173] 白桃 さん)
上記32駅の中で、日本の市名と同じものが11駅ありました。これをグループ分けすると…
【該当する市】 新城市、亀山市、岡山市、松山市、大村市、日南市
【該当しない市】 富岡市、豊田市、東海市、瑞穂市、竹田市
[85175] 白桃 さん
このテの問題、かつて十番勝負でも出題されていたかと思いますが、今更ながら「そうだよな~」と再認識させられる事柄です。
「町」で言えば、大山町(鳥取県)も【該当しない町】に当てはまるのですかね


こちらもやはりその通り。共通項は
【該当する市】は、その市内に市名と同名の駅がある市、【該当しない市】 は、その市内になくて他の自治体にある市
です(富岡…福島県富岡町、豊田…日野市、東海…茨城県東海村、瑞穂…士別市、竹田…京都市と朝来市)。この出題に関しては、かつて十番勝負で白桃さんのおっしゃる類題が第4回のと問六と問七で出ており(このときは対象が「JRの駅に限定」でしたが)、また私自身も第33回の問九の関連記事として書き込んでいます([80191],[80205])。

その、「台湾にある日本のと同名の駅」。この32駅を列記すると…(新聞記事にあったものを転載。記事には「山手線」のような環状の路線図が描かれ、以下に示す順序は「岡山」から時計回りで記載)。

岡山、竹田、東海、大里、亀山、中里、新城、平和、豊田、南平、大富、瑞穂、池上、関山、竹中、横山、富貴、松山、板橋、桃園、富岡、大山、日南、清水、追分、豊富、豊原、大村、田中、水上、新市、大橋

これらの(日本国内の)駅について、「該当する市」を調べてみると、次の32市がありました。

札幌市、士別市、秋田市、日野市、妙高市、かほく市、東御市、静岡市、名古屋市、稲沢市、新城市、津市、四日市市、亀山市、大津市、京都市、大阪市、姫路市、三木市、三田市、朝来市、岡山市、瀬戸内市、福山市、松山市、福岡市、長崎市、佐世保市、大村市、大分市、日南市、指宿市

去る3月末までは「中里」駅があった宮古市も「該当する市」でしたが、JR岩泉線が廃線(実際には東日本大震災の前年に起きた土砂災害により長期運休となっていた)となったため、外れています。また、「追分」駅は伊勢原市の大山ケーブル([68217] ぺとぺと さん、他)にもありましたが、6年前に「大山ケーブル」駅に改称されています。
ついでに「該当する町村・特別区」を挙げておきます。

安平町、豊富町、富岡町、那須町、みなかみ町、武豊町、東海村、大田区、板橋区
[85202] 2014年 3月 21日(金)23:59:25【1】伊豆之国 さん
伊予鉄森松線
[85201] hmt さんの記事にリンクされていたJRバス「久万高原線」の時刻表を見ると、途中のバス停名に「立花」「森松」の文字が…。思わず反応したのが、[82279]でHPをリンクしていた、昭和40年に廃線となった 「伊予鉄森松線」。その2年後に電化された現役の横河原線と共に、「ロッド式機関車」が最後まで活躍していた路線でした。「久万高原線」の前身「松山高知急行線」は、その「森松線」の列車と並行して走っていたのでしょう。バス停名には「椿宮」の名も見えますが、「森松線」は、沿線の「石井」駅([82279])が最寄であった、その椿神社の祭りのときは見物客で大いに賑わったとか…。
[85184] 2014年 3月 15日(土)11:11:44伊豆之国 さん
Re:三文字略語地名
伊東市には大してゆかりはありませんが、ルーツを持つ西伊豆町には大いにゆかりがある私「伊豆之国」でございます。
[85174]のクイズの答あわせは後回しにして…

三文字略語地名
([85177] オーナー グリグリ さん)ですが、他にいくつか思い浮かんだものを…
まず・広範囲地名から。

「奥羽越」 … 幕末の列藩同盟。
「野岩羽」 … 下野・岩代・羽前。明治中期に今市-会津若松-米沢を結ぶ壮大な鉄道敷設構想があったそうです([79718] hmt さん、[72033] 般若堂そんぴん さん)。「野岩」の部分は昭和61年の野岩鉄道(会津鬼怒川線)の開業により、既存の東武鬼怒川線・会津鉄道(当時は国鉄会津線)と繋がりましたが、「岩羽」のほうは会津若松と喜多方の間が磐越西線の一部を構成しているだけで、険しい地形に阻まれて建設は進まず、喜多方から熱塩までの間が「日中線」として開通したものの、利用客は少なく赤字閑散路線に甘んじ、「日中は走らぬ日中線」と揶揄された挙句、国鉄民営化を待たずあっさり廃線になっています。
都道府県名の組み合わせでは、「愛三岐」「山静神」([76489] inakanomozart さん)と言うのも過去ログにありました。

都道府県内のローカル地域区分では、
・青森県「上十三」(上北郡・十和田市・三沢市)、「西北五」(西津軽郡・北津軽郡・五所川原市) … いずれも青森県に行った際、地方新聞の記事や天気予報で目にしたものです。
・福岡県「嘉飯山」(嘉穂郡・飯塚市・旧山田市) … 「炭鉱王」の一族の元宰相の選挙記事で目にしたことがあります。山田市が合併で消えた今、もう使われていないのでしょうか? 「ヤマ」(炭鉱)も「ぼた山」もとっくに姿を消しましたし…。

もっと小さな地域では…
・板橋区「小茂根」 … 昭和40年に「小山」「茂呂」「根の上」の3町の統合で誕生した町名ですが、ルーツは戦時中にできた「小茂根配給組合」に遡ります。当時はまだこの地域も人家はまばらで、3町合わせても40軒ほどで、配給を受けるには当時の町名単位では受け皿が小さすぎたため、合同で配給組合を作ったといいます(朝日新聞社会部編「東京地名考」上巻(昭和61年)より…[83714])
[85174] 2014年 3月 12日(水)20:47:46伊豆之国 さん
「春は曙」、と言いますが…
…皆さんご存知の「枕草子」の書き出しですが、それとは正反対に、東北行きの最後の「上野発の夜行列車」、寝台特急「あけぼの」がいよいよラストランの日を迎えますね…。

さて、[85173] 白桃 さん
台湾には日本と同じ駅名が32あるという台湾観光協会の広告。該当駅と同じ姓の方(松山さん、清水さん、岡山さん、豊田さん、桃園さん、竹田さん、田中さん、板橋さんetc.)
恥ずかしながら今頃になってこのページを開き、馬路馬路と見入って気づいたことを…。
まず、同じ自治体にある駅の組み合わせがありました。板橋-大山、豊田-南平、残念ながらどちらも乗り換えなしで行けない(しかも別の自治体を通らないと行けない)組み合わせでした…。

さて、次はクイズ形式で。上記32駅の中で、日本の市名と同じものが11駅ありました。これをグループ分けすると…

【該当する市】新城市、亀山市、岡山市、松山市、大村市、日南市
【該当しない市】富岡市、豊田市、東海市、瑞穂市、竹田市

もうお分かりですね…。(既に文中にヒントがありました)
答え合わせは、ちょうど1ヶ月前に出した[85090] の最後にある「村クイズ」と一緒に、次回行う予定にしています。
[85164] 2014年 3月 8日(土)20:47:11伊豆之国 さん
終電が朝8時台!大都会の秘境駅「住吉公園」
今月1日、大阪市南部と堺市北部を結ぶ路面電車「阪堺電車」のダイヤ改正が行われ、日本一の高層ビルとなる「あべのハルカス」のオープンに合わせて、新型車両「堺トラム」が天王寺駅前から浜寺公園までの定期運行を開始するなど、上町線と、阪堺線の住吉以南の増発が行われた一方で、利用客の減少傾向が著しくなった阪堺線の恵美須町~住吉間は日中1時間に3往復に大幅減便され、住吉~住吉公園間に至っては朝の7・8時台のみの運行となって、住吉公園駅発はわずかに平日5本・土休日4本、終電が何と朝8時半前後という、まさに「大都会の秘境駅(閑散駅)」となってしまいました。(HP)
もっとも、住吉公園駅は南海住吉大社駅に隣接しており(元は同じ南海の駅でしたが)、同じ阪堺の住吉鳥居前駅(路面区間の停留所)も目と鼻の先なので(地図)、利用者にはそれほど不便はないのでしょうし、この区間を廃止せずわざわざ残しているのは、初詣など住吉大社への大勢の参拝客を捌くためとも思えるのですが、阪堺線の恵美須町側では今回の大幅減便で日中は次の電車まで平均20分待ちということになると、近くを南海や地下鉄が通り代替路線には事欠かないとはいえ、このままでは今後の見通しが怪しくなってきます…。
[85150] 2014年 3月 2日(日)00:55:10【1】伊豆之国 さん
「喧嘩両成敗で作られた(?)」優等列車停車駅 & 自治体越え地名(From彩の国)
「鉄道路線名と運転系統」の話題、まだまだ続く気配ですが、今日はちょっと横道にそれて、「東武スカイツリーライン」、じゃなくて「伊勢崎線」から、私が[85129]で引用した動画のリンクをたどって行くうちに見つけたネタを。
以前、[75333]で埼玉県内の自治体越え地名として、越谷市と春日部市にまたがる「千間」を投稿したのですが、その「せんげん台」駅の開業にまつわる「秘話」が出ている動画がありました。こちらによると、当時隣同士であった「大袋」と「武里」の両駅周辺の住民の激しい争いがあり、大規模団地の最寄り駅となった武里駅への準急停車運動の一方で、大袋駅周辺の住民からは「準急が停まるとかえって駅前商店街が寂れる」という理由から、逆に「準急停車反対」の声が上がるなど、お互いにエスカレートした挙句、東武が「苦肉の策」として、両駅の中間付近の当時周りに何もなかった越谷・春日部両市境付近に新駅を設置し、こちらを準急停車駅とするという「名(迷?)案」を出し、これによって決着をつけた、という話になりました。これが「せんげん台」駅の誕生です。時に昭和42年のことでした。
この、開業当時は本当に周りに何もなかった「せんげん台」駅も、昭和も末期になってようやく「住宅公団」によって団地が開発され、何とか準急停車駅としての面目が立つことになります。私は、十数年前に社用で越谷市を頻繁に訪れたことがあり([60627])、現地の最寄り駅だったせんげん台駅で乗り降りしたこともかなりの回数に上っていたのですが、団地が開発された側とは反対の東口を利用していたこともあり、当時もまだまだ建物もまばらで殺風景な印象でした。
この「せんげん台駅誕生秘話」の動画へのレスとして、両隣の駅の激烈な特急停車駅争奪戦の末、間にあった「信号所上がり」の小駅を新駅同然に大改築して特急停車を集約させるという「荒業」を使った「加賀温泉」駅の例([2188] たけもと さん)が出ていましたが、同じ東武でも「せんげん台」と同様に新設の駅をいきなり急行停車駅にした「ふじみ野」の例も、同様なやり方だったように思えます(「ふじみ野」のほうは宅地開発が先行したという点で「せんげん台」とは様相が異なりますが)。>hmt さん。

…そのせんげん台付近の地図をたどってゆくうちに、未登録と見られる「自治体越え地名」がありました。
幸手市上高野/杉戸町高野台(~東・西・南)・下高野
[85129] 2014年 2月 22日(土)22:56:26伊豆之国 さん
「京浜東北線」という路線は存在しない~正式路線名と運行系統の乖離~
[85108] 白桃 さんの書き込み以降、(JRの)「路線名と運行系統の違い・矛盾」の話題で賑わっていますが、私も遅ればせながらこの話題の「列車」に乗らせていただきます。
この件に関しては既に多くの方々が述べられておりますので、同様な内容については重複になるので省略しますが、例えば「東海道本線」という場合、一般には「東京駅を起点として、横浜・静岡・名古屋・京都・大阪などの各駅を経由して神戸駅に至るJRの一本の路線」(東京~熱海はJR東日本、熱海~米原はJR東海、米原以西はJR西日本の管轄)として理解され、「戸籍上の東海道本線」に含まれている品川~武蔵小杉~横浜間の横須賀線・湘南新宿ラインが走る旧貨物線「品鶴線」や、大垣~美濃赤坂間の支線(時刻表ではこの区間も「東海道本線」となっているが、「(美濃)赤坂線」と通称される)、「横浜新貨物線」などいくつかの無名貨物支線などは含まれず、また京浜地域では「戸籍上の東海道本線」になっている部分の山手線・京浜東北線の区間も、いわゆる「東海道線」には含まれない、という認識をしている人が多いのではないかと思われます。そのために、有楽町とか大森などは正式には「東海道本線」の所属であるわけなのですが、「東海道(本)線有楽町駅」といわれると、違和感を覚える人が多いと思います。→京浜東北線は存在しない?(動画)

「路線名称と現実の運行系統のずれ」は、東海道本線に限らず各地の路線に存在します。例えば「関西本線」は、名古屋から四日市・亀山・奈良・天王寺を経てJR難波駅(旧・湊町)までの一本の路線(亀山を境に東側がJR東海、西側がJR西日本。無名貨物支線は含まず)を指しますが、実際には近代化の遅れと近鉄の圧倒的な輸送力に太刀打ちできなくなったこともあって、この区間を直通する列車はとうの昔に消えており(東海道新幹線開業前にあった東京~湊町間の夜行急行「大和」が最後?)、現実の運転系統に照らし合わせると、「関西本線」は3路線に分割し、名古屋~亀山間は紀勢本線に編入、大阪の通勤路線区間に入る加茂~奈良~JR難波間は通称として使用されている「大和路線」を正式名称に、そして非電化のまま残されている山越え区間の亀山~加茂間は「JR伊賀線?」とでも呼ぶのがより適切であるような気がします。山陰本線も、全線を通して走る特急が姿を消して久しく、やはり路線の改良の遅れもあって、例えば出雲地方では伯備線経由で岡山に出て新幹線に乗るルートが一般的になるなど、現在では一本の路線としての機能を失い、運転系統も次第に細分化され、今では現実には「丹波線」「鳥取線」「出雲線」「長門線」…など七つ八つの細切れ路線に分解されしまいそうな気がします。

「JRの路線名称を、現実にあわせて改めてみては」ということは、[84064]で紹介した、昭和47年に出版された「たのしい時刻表」(清水晶氏著)の中で取り上げられていますが、この落書き帳でも記事番号7000番代の頃にかの「伝説の人物」の一連の書き込みがあり、いくつかレスも出ていました。→路線名に物申す
しかし、実際問題としては、ましてや路線名称一つ変えるというだけでも相当な出費を伴う上、正式名称を運行系統にあわせて変更するとなると、利用客や現場の混乱以外に、場合によっては「幹線と地方交通線」の区分変更が出て、「地方交通」に格下げとなって値上げとなる区間も多く出そうです。現状のままでも、この区分ができた「民営化前夜」の時代からももう30年もの歳月が流れており、その後の「鉄離れ」や「少子化による通学生減少」などといった現実に鑑みると、それだけでも「幹線」から「地方交通線」への格下げ必至と思われる路線がかなりありそうで、ましてや「路線名を現状に合わせて改める」となると、例えば前述の関西本線分割となった場合、真ん中の「JR伊賀線?」などは存廃の危機に立たされる恐れもありそうです。先のJR分割民営化の際、路線の存廃の基準を「路線名称単位」としたために、その「路線名称」のために実際の輸送量から見ると当然廃止は必至と見られるような路線が残ったり、逆に実際の運行系路上は他の幹線の一部をなしているのにもかかわらず、その路線内だけの輸送量から廃止対象とされてしまった路線がありました。後者の例としては、第三セクター「伊勢鉄道」に転換された伊勢線が典型的ですが、前者の例としては、近隣の旧産炭地路線の多くが消えたにもかかわらず「函館本線の無名支線」だったためにJRになっても残っていた「上砂川線」や、同様に炭鉱の閉山で空気輸送同然になっていた美祢線の「大嶺支線」といった例がありました。これらの路線は、JRになってからも生きながらえたものの、現実の状況から見ればやはり到底存続は無理な路線であり、結果的にはいずれも廃線という運命になったのは至極当然でしょう。やはり「路線名のいたずら」で残った江差線の末端部も、人口減少による利用者激減に耐え切れず、廃線になることが決まりました([81810],[83173] 山野 さん)。

「現実の運行形態に即した路線名変更」は、もちろんJRに限ったことではなく、私鉄にもあり、実際にいくつか行われてもいます。東急目蒲線の「目黒線」「多摩川線」への分割などは、路線名そのものの変更ですが、東武伊勢崎線の久喜(東武動物公園?)以南の「スカイツリーライン」(私はこの名称にどうにも違和感を禁じ得ず、なじめないのですが)などは、単なる愛称名であり、正式名称は「伊勢崎線」のままであるようです。伊勢崎線の実情から見ると、数年前から久喜・太田で系統分割されており、かつてあった浅草~伊勢崎間の直通準急も消えた今、現在ではかろうじて特急1往復のみが全線を直通しているだけなので、「伊勢崎線」の名称が実情に既に合わなくなっているのは致し方ないのでしょうか。もっとも、日比谷線との相互乗り入れが始まった当時、沿線の草加・越谷・春日部などを「日比谷線沿線」としていた宅地広告も見られたようで、「地下鉄との乗り入れで都心に直結」をうたい文句にした宣伝だったのでしょうか。
[85090] 2014年 2月 12日(水)00:21:24【1】伊豆之国 さん
第三十八回十番勝負を振り返って(番外編)~筑波嶺の峰より落つる男女の川~
これまでも書き込んだ通り、とにかく散々苦しんだ今回の十番勝負。入門コースのほうもこれまでは問題を見たと同時にその8割ぐらいまでは共通項がわかったのが、今回はこの入門コースもなかなか手ごわい問題ぞろい、今までならば当然一般コース、という問題も多く、見てすぐにわかったのはせいぜい半分ぐらい。ヒントの直前まで何が共通項なのかわからなかったものもありました…。「本番」がようやく終わってやれやれ、「入門コース参入解禁」のアナウンスを受けて、今回初めて「憂さ晴らし」の思いも込めて入門コースのほうも楽しんでいただくことにしました…。この時点で既に問Jが売り切れていたので、残る9問を一気に答えることに。その感想文を簡潔に。

問A…「元日に市制施行」。近県から「市の代表駅が不適切」([82961])な、昭和42年の元日に市制の、味醂作りで名高い流山市。
問B…「動物名」。今年の干支、「馬」が付く市で唯一残っていた、4年と少し前に落書き帳を賑わせていた美馬市。
問C…「文字も読みも3字」。「不精」でかな書きの市を。第7回オフ会の開催地・つくば市。
問D…「即日改称」も含め市名改称した市。都内から、こちらが本当の「庭先ゃ多摩湖」([73982])、大和町改め東大和市。
問E…お題と出てきた答えを見ているうちに「濁音が複数」と気づく。真っ先に浮かんでいた御殿場市が、残り5市になっていたこの時点でまだ残っていたのは幸運でした。
問F…「県内で一番狭い市」。第31回・問九、「一番狭い市の面積順」の順位問題で答えていたので、共通項に気づき、まだ出ていないこともわかった時点でその熱海市を答えるのは必然でした。
問G…「県内で一番南にある市役所」。わかりやすいところから、過去2度訪れて名刹めぐりを堪能した「海のある奈良」([72787])小浜市。
問H…答えが進んで行くうちに「二番目の読み仮名が『か』」だと気づく。町並み歩きとお祭り見物で過去4度訪れた高山市。
問K…今回の入門コースで、共通項の発見まで一番苦闘した難問でした。一瞬、以前に話題になったことがある「小学一年で習う字」も頭をよぎりましたが、お題にある氷見市の「氷」は違うのですぐにそうではないとわかったもののここでストップ。ようやくヒント直前になって「その県で一番字画の少ない市」だとようやくわかったのでした。まだ出ていなかった隣県のわかりやすい市、「特急」に無縁な市では人口最多([84064])の「キューポラのある町」川口市に。そして、問十の共通項も、ヒントが出た時点でこの問Kと「対」になっていたことにも気づいたのでした。

ところで、やはり今回の十番勝負での苦闘の「憂さ晴らし」として出した、[85046]の「あと1市・ウルトラクイズ」の答え合わせを。問題とその共通項は…

問X:日光市、市川市、尾鷲市、唐津市、由布市 (該当する特別区:豊島区)
■「鬼」の付く鉄道駅がある市(想定解数:6市) 残る1市…高松市
日光市…鬼怒川温泉・鬼怒川公園(東武鬼怒川線)、市川市…鬼越(京成本線)、尾鷲市…九鬼(紀勢本線)、高松市…鬼無(予讃線)、唐津市…鬼塚(唐津線)、由布市…鬼瀬(久大本線)。東京都豊島区にある都電荒川線の「鬼子母神前」と合わせて、全国7自治体に計8駅あります。
 
問Y:十和田市、かすみがうら市、神栖市、牧之原市、宮若市 (該当する町:静岡県清水町)
■ 鉄道は通過するが、旅客駅がない市(想定解数:6市) 残る1市…綾瀬市
第22回・問二(共通項…「鉄道が全く通っていない市」)に該当しない市(鉄道が通過しているが、旅客が普段乗り降りできる駅がない)。その問で例示された神栖・牧之原、[69949]で挙げたかすみがうら・綾瀬・宮若の各市と、十和田観光電鉄の廃止で東北新幹線の通過のみとなった十和田([79427])の計6市となっているようです。

[85059] 白桃 さん
「問X」 … 間もなく「受難」の日がやってきます。
「受難」の日が過ぎましたのでお答えします。
ズバリ、高松市。
[85067] 白桃 さん
「問Y」 … 十番勝負のある過去問の「該当しない市」が該当する市です。
きっと、タイトルのドラマのヒロインを演じ、紅白歌合戦の司会では後になって反省した方の苗字と同じ市ですね
いずれもまさにその通りです。お見事でした。

…まだまだこのシリーズは続きます。これまた「十番勝負もどき」ですが、対象となるのは「村」です。

【Group A】北海道音威子府村、茨城県東海村、新潟県刈羽村、長野県白馬村、福岡県赤村(該当しない村:奈良県明日香村)
【Group B】北海道赤井川村、福島県玉川村、長野県中川村、鹿児島県十島村、沖縄県南大東村(該当しない村:長野県下條村)

この2つのグループの共通項はそれぞれ何でしょうか?
[85075] 2014年 2月 8日(土)21:58:03伊豆之国 さん
第三十八回十番勝負を振り返って(後編)~春よ、遠き春よ~
前編[85070]に続き、残りの4問です。

問二:相模原市
第三ヒント「濁」が出てきて、これまでの解答を見回すと「濁音」がつく、ということがわかりましたが、濁音の位置がばらばらでどこに共通点があるのか、と再び見渡すと、皆さん方を惑わせた「日程大誤差」がどうやら「濁って最大」、つまり「濁音を含む市の中で人口が最大」だと。地元のお隣で、このところ社用で毎週のようにお世話になっている、最近ご無沙汰されている「巨匠」(どうやらご健在は確認されているようですが…[85015] hmt さん)のお膝元の市に。これもまた2度目の解答でした。

問一:八王子市
最初のヒントの「霊」の字に惑わされ、「霊園」「霊場」とか、果ては「幽霊」から「妖怪」までも連想し、あちこち振り回されて全くわかりませんでした。こちらもようやく第四ヒントの中から「深井知事さん」が「富士山に近い」と解けて、これが問一の共通項だとわかりました。富士山頂と市役所の間を「キョリ測」で測り、都内で一番富士山に近い八王子市に。これまた2度目…。

問八:室戸市
最初のヒントから、何かが「孤立」「孤独」であることはわかったものの、どういうことなのかはわからず。ようやく第三ヒント以降になって「一番近い市役所との距離がその県内で最も遠い」と見当が。しかしなぜ鳥取市がOKだとすると倉吉市はNGということなのか、といったことの意味がよくわからず。結局1回正答だった高知県を見ると室戸市が当てはまるのでは、ということに…。これで四国からも1回正答県が消え、残るのは和歌山・鳥取・岡山の3県となりました。
この問では、やはり[85042]でk-ace さんがおっしゃる通り
(2) 複数ある場合は2番目に近い市までの距離が最も長い市
これが混乱の元じゃないのかなぁ。これ無くて、想定解数47+α市でも良かったんではと?
この(2)の条件は外し、単純に「お隣の市役所との距離がその県内で一番遠い市」だけで、いくつかの県では複数の市が該当するようになってもよかったとも思えます。(2)の条件が加わったことによって、問の難度が相当高くなったような気がします。

問四:府中市×→沖縄市
これはやはり時間不足に追われたことが招いた失策でした。隣県にまたがる隣接数を確かめるのは億劫なので、例の○○○○地図(特に名称を秘す)を開き、既に出ていた立川市が8自治体隣接なので、これと並ぶ市を見たはずだったのですが、吟味する時間がなく実際のWeb地図を開く作業を怠ったのでした。同じ失策は第19回問二でも犯しており、どうもこの方面は「鬼門」になっているようです…。出直しでも、県外にまたがる市を探すのが億劫で、たまたますぐ前に沖縄関係の記事([84957] hmt さん)が出ていたことから、お題にあった、最近世間を賑わせている「三ツ星麦酒」([73169] オーナー グリグリ さん、[73178] EMM さん)の市を見ると、6町村と隣接している。合併が進んだとはいえまだまだ狭い市町村が多い沖縄本島内、まだそういう市があるかもしれない、と地図をにらむと、沖縄市がどうもそうらしい。沖縄の市を答えたのは昨年正月の第36回に続いてでした。

…とにかく難しかった今回の十番勝負。2回目以上の正答となった市が半数の5市。「富士」「松」「福」といった縁起物に、宮城、沖縄からの解答と、なんだか去年の正月の繰り返しになったような…。

♯今回は「番外編」もあります。これについては次回に…。
[85070] 2014年 2月 6日(木)22:28:03伊豆之国 さん
第三十八回十番勝負を振り返って(前編)~白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ~
とにかく史上最強の難問ぞろいに加え、本業に忙殺されて落書き帳を覗き込む暇もなし。今頃になってようやく十番勝負の感想文を書き込む「暇」ができました…今日はその前編です。

問六:国東市
皆さん方の解答の流れに乗ることで、この1問だけがまず見当が付いたのでした。「その県で最も新しく『新設合併で』市制施行した市」だと見て、九州で唯一1回正答で残っていた大分県から。しかし、後になって滝沢市がOKと出たので「あれ?」と…。「新設合併」ではなくて単純に「一番新しく市制施行した市」だったのでした。国東市は結果オーライだったのでした。

…ここから先は全く見当も付かず、動きがとれないまま。歴戦のつわものどももさすがに大苦戦を強いられる超難問を前に、解答の動きが止ったままになってもヒントが出る気配がなし。松の内も明け、やっと「遅すぎるよ~」と愚痴をこぼした、その第一ヒントが出ても、今までになかった「一文字ヒント」もそのほとんどは意味がわからなかったり、取り違えたり。ここに来てやっと2問目の共通項が浮かんできました…。

問十:塩竈市
これは後で書き込むことにしますが、こちらも今までとは違って手ごわいものになった「入門編」の、その問Kと「対」になっていたことに気づいたことから共通項が掴めました。「その県でもっとも字画の多い市」。落書き帳でも「古典的」な話題になっている「塩竈市」。「」だけでも21画あり、「塩」と合わせて34画。「東北復興支援」の意味もこめて、宮城県で最多字画の市に。宮城県からは3大会連続の解答でした。

…この後、第二ヒントとしてアナグラムが出ましたが、「新趣向」とかでどれがどの問のヒントなのかは示されておらず、これまた何なのか見当がつかず。唯一、わかったものが…。

問五:富士市
二番目に出ていたものから「選挙」という語が浮かび上がって、どうやら「昨年で最後に市長選挙があった市」だと…。共通項がわかった時点で、都内最後だった東久留米市が浮かんだのですが、翌日になって確信してから書き込もうとしたところ、既に出ていたので、12月22日に選挙があったと新聞記事から記憶していた富士市に。昨年の正月(第36回)に引き続いての解答でした。

…スタートから2週間経っても、ここまでようやく3問。いくら難問ぞろいと時間不足とはいえ、こんなに苦戦したのも初めて…。

問三:浜松市
第二ヒントの解読と、第三ヒントの「家」から、昨年末に話題になった「農家数」だとわかりました。その第二ヒント、これを「農家が仰山(ぎょうさん)」と解釈したので、まさにぴったりはまりました。後でそのアナグラム解読を見ると「農業が盛ん」と出ていてましたが、この問の趣旨から見ると私の「農家が仰山」のほうがずっと適切だと思うのですが…。浜松市も2度目でした。

問七:福生市
こちらも第二ヒントの解読と、第三ヒントから「外国人が多い」ことだと。東京都がまだ出ていなかったのでデータを見ると、市では福生市が最上位。「やはり『進駐軍絡み』か」と…。「常駐の軍人は含まれない」([85058])とのことですが、退役しても住み着く元軍人やその家族が多い、ということなのでしょうか。福生市は「銀」獲得の第32回・問六([78932])以来、これで3度目になりました。

問九:秦野市
最初の一文字ヒント「七」から、初めは「7つ以上の自治体と接している市」(類題…第19回・問二)をまず思い浮かべましたが、お題の市を見ると全く合わず、動けぬまま。こちらも問三・問七と同様、第三ヒントの後で「郵便番号が県内で最も大きい数字の地域がある」市だと推測できることに。「七」とは郵便番号の桁数だったのでした。神奈川県で最大番号がある、なぜ自動車のナンバーが「湘南」なのかがどうも納得が行かぬ秦野市(今を去ること80年近くも昔、二宮との間に「湘南軌道」という軽便鉄道が通っていましたが…[78793] hmt さん)に。…「秦野市」で思い出したのが、第24回・問九の、あの「迷アナグラム」
秦野市大神楽(ハダノシオオカグラ)
([72480] 白桃 さん、[72486] ぺとぺと さん)。

残る4問は次回に…。
[85046] 2014年 2月 1日(土)20:03:12伊豆之国 さん
「瀧澤町」は存在していなかったですよ~&伊勢原市
とにかく恐ろしく難しかった今回の十番勝負。いまだ本業の多忙でろくに落書き帳を覗けない状況が続いているので、感想文はしばらく経って落ち着いてから書き込むことにします…。

ところで、[85026] オーナー グリグリ さん
滝沢市は新市長は選挙ではなく町長からの就任であることからの除外です
「町長」ではなく「村長」てすね。
さて、その滝沢村改め滝沢市。以前、私がネタにした「村から直接市になった市から『甲子園』に出た高校」([81292],[81308],[81318] オーナー グリグリ さん)の話題。それまでの同様な現存7市(佐世保・宇部・岡谷・芦屋・宜野湾・浦添・豊見城)からは全て「甲子園」に出た高校があり([81318])、消滅した石川(石川高校)・コザ(コザ高校)<※今年の選抜出場の美里工業は旧美里村>・具志川(前原高校)・真和志(真和志高校、ただし出場したのは那覇市に編入後)の各市からも「甲子園」出場経験校があるのですが、今年の元日に市になった滝沢村(市)だけは、まだ「甲子園」に出た高校がないようなのです([83991]白桃 )さん。

再び「十番勝負」に戻りますが、ともかく今回苦闘を強いられた伊勢原(←何年か前の十番勝負で「微妙な市」として物議を醸したことがありますが)、じゃなかった「腹いせ」というわけではありませんが、こちらからも「ウルトラクイズ・十番勝負もどき」2問を出してみました。
これは、以前に星野彼方 さんが「オフ会の余興」として暖めていたという、[68757]で出したものと類似形式で、想定解数はおそらくいずれも「残り1市」と思われます。果たしてその市名と、共通項は何でしょうか?

【問X】(想定解数:6市) 日光市、市川市、尾鷲市、唐津市、由布市 (該当する特別区:豊島区)
【問Y】(想定解数:6市) 十和田市、かすみがうら市、神栖市、牧之原市、宮若市 (該当する町:静岡県清水町)

…のっけからヒントを差し上げます。
 「問X」 … 間もなく「受難」の日がやってきます。
 「問Y」 … 十番勝負のある過去問の「該当しない市」が該当する市です。
[84978] 2014年 1月 23日(木)02:16:35伊豆之国 さん
十番勝負(番外)
ともかく今回は恐ろしく難しかった~。何とか終わってやれやれ…。
…というわけで、これまた今までよりかなり手ごわくなっている印象の入門編にも初めてお邪魔します。

問A:流山市
問B:美馬市
問C:つくば市
問D:東大和市
問E:御殿場市
問F:熱海市
問G:小浜市
問H:高山市
問K:川口市

売り切れの問Jは「山田市」としておきます。
[84963] 2014年 1月 22日(水)01:15:24伊豆之国 さん
十番勝負
このところ本業が多忙で毎日のように「午前様」、とても十番勝負どころではありません…。

あの半島が微妙でしたか…。またも○○○○地図に…。
どうもこの手のものには弱いところがあるようです…。

というわけで、

問四:沖縄市

ここも微妙なところでいまいちよくわかりませんが…。
想定解が65というところにヒントがありそうな気がしますが…
[84940] 2014年 1月 19日(日)21:04:49伊豆之国 さん
十番勝負
問八:室戸市

意味がいまいちよくわからないのですが…


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